2007年11月25日 (日)

映画「エディット・ピアフ」観てきました

若干ロードショーが回ってくるのが遅めだったけど、やっと近くの映画館で上映することになったので行ってきました。フランス映画かと思ったら、フランス・イギリス・チェコの合作ですって。オリヴィエ・ダアン監督、マリオン・コティヤール主演の「エディット・ピアフ~愛の讃歌」

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』来日記者会見
配給ムービーアイ・エンタテインメント
提供:@niftyコンテンツ

 不世出のシャンソン歌手・エディット・ピアフの怒涛のような短い生涯については、20年以上も前に地人会の公演(「ピアフ~生命、燃えつきて~」宮本研 作、タイトルロールは元タカラヅカの上月晃❤もう一回観たいなぁを観てからずっと興味を持っていました。日本語訳のシャンソンに惹かれて、フランス語のシャンソンCDも聴いていたし・・・。

 映画では、晩年(リューマチと不摂生で老女のように見えますが、享年はまだ47歳なのですねぇ。若いマリオンの迫真の演技ですのピアフと幼少時のピアフ、活躍するピアフと、若いピアフ、舞台に立てなくなる直前のピアフ・・・と場所と時間が交錯しながら進んでいきます。「19◎△年・どこそこ」、と字幕が入るときと、その場所・そのピアフの姿を覚えておきながら映画を観ていかないと、話がややこしくなりそうな構成でした。

 エディットの父は第1次世界大戦で出征中、母は街頭で歌を歌って母子二人の生活を支えますが、やがてそれに疲れてエディットが3歳ぐらいのときに自分の母に預け新しい恋人と去ります。父は兵役の合間にエディットを母方の祖母の家に迎えに行き、自分の母にあずけます。父方の祖母の家は娼館で、エディットは娼婦に可愛がられながら育ちますが、目を患い、かなり長期間盲目になります。祖母や娼婦たちと聖テレジアの廟に祈るシーンが出てきます。やがて目が治ったエディットは聖テレジアを自分の守護聖人と思ったようで、その後も聖テレジアによる奇跡を見ますし、聖テレジアになんども祈りをささげています。父が復員して、父と共に大道芸人(サーカスのような一座)と旅をしますが、そのうちに父が団長と袂を分かち、二人きりで大道芸をするようになります。ある日父の芸のあと、路上の人々に、「娘はなにか芸はしないのか」と言われ、ためらいがちに「ラ・マルセイエーズ」をうたうエディット。人々は彼女に惜しみなく拍手と小銭を出すのでした・・・。

 エディットは20歳になり友人のモモーヌと路上で歌っています。有名なクラブのオーナーに認められ、高級クラブ歌手としてデビューを果たしますが・・・。

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』メイキング映像
配給ムービーアイ・エンタテインメント
提供:@niftyコンテンツ

 もし、父が幼い子を残して長い時間出征しないといけないような第一次世界大戦がなかったら?母親に十分生活できるお金があったら、エディット・ピアフはもっと健康な人生を送れたのではないでしょうか・・・。天才歌手の壮絶な人生に涙せずにはおれない映画でした。フランスでは大ヒットした映画らしいのですが、日本でももっと多くの人が見られるような配給をしてほしい映画でしたね。劇中に流れる音楽も、ピアフが歌う(歌声はほとんどピアフ自身のものがかぶせてあるようです?)シャンソンもとてもステキでした。マリオンの歌声でも聴いて見たい気がしますね。

エディット・ピアフ~愛の讃歌 サウンドトラック Music エディット・ピアフ~愛の讃歌 サウンドトラック

アーティスト:エディット・ピアフ
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2007/09/05
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 もちろん有名な「愛の讃歌」や「ばら色の人生」も良いのですが、11曲目、chapter1の最後の曲、映画でもエディットが歌う最後の曲だったと思うのですが「水に流して(私は後悔はしない)」(「Non, Je Ne Regrette Rien」)、が一番好きです、私は。

 この映画には5歳ぐらいから20歳ぐらいまで、デビューから、アメリカの(モロッコの?)ボクサー・マルセルとの出会いまで、のエピソードがほとんどありません。 う~ん、気になる。また上述の、上月晃の芝居では、第二次世界大戦中にクラブにやってきたナチスの占領軍兵士が「歌え!」と命令するのに対抗して、「ラ・マルセイエーズ」を歌うという勇ましくも感動的なシーンがあったように記憶しているのですが、それに象徴される反ナチ活動や、イブ・モンタンとの恋と別れが描かれていないのは、わたしにとってはちょっと拍子抜けでした。eiga.comの映画評には「有名エピソードをオリビエ・ダアン監督は大胆に割愛。飛行機事故死で幕を閉じたボクサー、マルセル・セルダンとの純愛を彼女の人生の象徴とし、ピアフの真実を探っていく。」と書いてあります。たしかに、すべてのエピソードを書き入れようと思ったら、何時間かかるかわかりませんもんね・・・。伝記でも読んでみようかな・・・。モモーヌとは義姉妹の契りを交わした、と言っているけどどういう経過だったのかとか、街頭でのあがりをピンはねされている犯罪組織との関係とか・・・映画ではさっりと描かれたところも詳しく知りたいです。

わが愛の讃歌―エディット・ピアフ自伝 Book わが愛の讃歌―エディット・ピアフ自伝

著者:エディット・ピアフ
販売元:晶文社
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 私はジョルジュ・ムスタキも好きなので、彼ら若い歌手たちを売り出す後押しをするピアフという、彼女の人生のなかの(自身の歌手としての成功以外の)、積極的で明るい側面も少しは映画にも入れてほしかったような気もします。

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組) DVD エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)

販売元:東宝
発売日:2008/02/22
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2007年11月12日 (月)

『蝶々夫人』名場面集

 地元紙に案内が載っていたので、ちょうど近くまで行くついでがあったので観に(聴きに)行ってみました。場所は府民ホールアルティ。

 左成洋子さんという方のピアノ演奏で、オペラ蝶々夫人あらすじを字幕でたどりながら、ソプラノのアリア部分だけ福田美佳さんというソプラノ(リリコ)歌手による蝶々夫人のアリアを聴くという形のコンサートでした。こういったハイライト上演って、オペラ歌手の世界ではよくあるのでしょうか?私はまったく予備知識なしに行ったので面食らってしまいました。オペラを聴きにいったと思わず、小規模なリサイタルに行ったと思えばいいのでしょうが。

  歌もピアノもすばらしく美しく聞き惚れました。ただとっても美しい旋律過ぎてアルファ波に脳が支配されたのと、字幕を追っていくのがつらかったので(何しろピンカートンや領事のせりふは字幕のみですからね)ついつい 意識が遠のき加減になることも時々ありました(>_<)

  前回、オペラ歌手(こんにゃく座以外)の歌を生で聴いたのは、ほんとに10数年イヤ20年以上前のこと。グランドオペラなどなかなか観にいけない私なのでアリアだけでも聴くことが出来てちょっと満足しました。ピアニスト兼音楽監督の左成洋子さんは、びわ湖ホールのオペラピアニストでいらっしゃるとのこと。そういえば、びわ湖ホールは結構お手軽価格でオペラが観れるんですよね。行ってみたくなりました。

 

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2007年8月12日 (日)

「エビータ」2回目観劇

 昨日、劇団四季の「エビータ」を京都劇場に観にいってきました。2回目です。先行予約ではなくチケットを取ったので、2階席でしたが・・・後ろのほうは結構詰まっているのに2S席はガラガラで、土曜日なのに・・・とちょっとビックリです。知名度のある演目だと思っていたのですが。2階席からだと遠いとは言え、舞台が鳥瞰できるのが魅力ですね。冒頭に出てくる棺の中にいるのは当然人形だと言うことが、2階からオペラグラスを使うと確認できました。

8/11のキャスト
エビータ 井上智恵
チェ 芝 清道
ペロン 渋谷智也
マガルディ 内田 圭
ミストレス 勝又彩子
男性アンサンブル 江上健二
関与志雄
池田英治
石野喜一
岡崎克哉
畠山典之
浜名正義
村中弘和
吉賀陶馬ワイス
赤瀬賢二
朝隈濯朗
香川大輔
廣野圭亮
高林幸兵
藤山大祐
村澤智弘
女性アンサンブル 佐和由梨
大石眞由
佐藤朋子
鳥原如未
平田曜子
大橋りさ
小川飛鳥
花田菜美子
細見佳代
山本志織
梶田祐紀惠
星 希青
本橋陵江
吉村晶子 
森下紗奈
 7月にこの日を予約した時には、正直言ってまた違う登場人物も良いのではないかしらという期待も無きにしも非ずだったのですが・・・キャストは、初日に観にいった時と男性、女性一人ずつアンサンブルキャストが代わっただけです。百々さんが抜けて江上さんが入り、奥山さんが抜けて本橋さんが入られました。 (web上で使える文字が限られているので、異体字を使っておられる岡崎さんの崎の字、吉村さんの吉の字、本字で表記しています。すみません)

 今回はしっかりオペラグラスを持っていったので、アンサンブルの方々の中で佐和由梨さんはどこにおられるのか?、エビータのアンダースタディ・鳥原さんの役は何なのかを確かめました。近眼と老眼に苦しんでいるので正確かどうかわかりませんが、佐和由梨さんはエビータの母親(姉にも見えますが・・・母ですよね、やはり)と、貴族の女性のなかで重鎮風に見えるピンクのドレスの人ですね。鳥原さんは、たぶんエビータの姉妹(井上さんと比べたら妹だと思うけど、酒場に来てるんだから姉かな?)と、貴族の女性の中でいつもセンターに来て歌う人だと思います。そのほかのアンザンブルの方々は、吉賀陶馬ワイスさんがカメラマン役・・・ということぐらいしかわからなかったですねぇ。アンサンブルの方がたは他の演目で名前の付いた役を観たことのあるかたしか見分けが付かない(>_<)

 内田圭さんのマガルディ、朗々とした歌声(若い娘がぽぉっとなりそうな甘い声)がステキだったのは前回と同じなのですが、昨日帰宅後、まじまじとプログラムのお写真と見比べて、つくづく巧くメイクしてあるものだなぁと感心しました。ご自分でなさるのか、メイク担当の方がいらっしゃるのか存じ上げませんが、ちゃんとラテン系のお顔に見えるようにメイクしてあるんですねぇ・・・。

 チェの芝さんは、今日もエネルギッシュでした。ユダも芝さんで観たいものです。CDも芝さんがチェを歌うバージョンのを最近毎日のように聴いています。下記のCD、エビータは野村玲子さん、ペロンは今村清隆さん、マガルディは下村尊則さんです。下村さんのマガルディもスウィートな良いお声です。

Music エビータ

アーティスト:劇団四季
販売元:ポニーキャニオン
発売日:1997/06/18
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 井上さんのエビータも、歌は巧いし綺麗だし、昨日ももバッチリはまり役と感じたのですが・・・、エビータが一幕の終わりのほうでしている額髪をギュ~っと上にあげた髪型、なんとかならないのでしょうか・・・。たぶん実際のエビータの髪型に似せているのでしょうが、井上さんには似合わない気がします。せっかくの美人なのに、頭ばっかり大きく見えてしまいます。井上さんの美貌を損ねるので私には不満です。

 ミストレスの歌う歌って結構難しいですよね。音の幅が大きくて。勝又さんは上手に歌っておられますが、最初下記のバージョン(久野綾希子:エビータ、市村正親:チェ)のCDを聴いて、ミストレスの歌が余りに調子が外れるので驚いた覚えがあります。誰が歌っているのか確かめたら保坂知寿さんだったので2度ビックリ。

ミュージカル“エビータ”劇団四季(日生劇場ライブ/完全収録盤) Music ミュージカル“エビータ”劇団四季(日生劇場ライブ/完全収録盤)

アーティスト:劇団四季
販売元:アブソードミュージックジャパン
発売日:2004/01/21
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ところで上記のCD、マガルディが沢木順さんなんです。私は沢木さんが現役四季団員だったころには拝見していないと思うのですが、京都劇場での「アイーダ」公演でゾーザーを演じておられるのを観ました。私は4人のゾーザーを観ましたが、正直沢木さんのゾーザーが一番よかったです、歌も姿も演じ方のニュアンスも。若い頃演じられたこのマガルディの声は下村さんに輪をかけたスウィートさです。

 ふと気付いたのですが、「ニューアルゼンチーナ」の群衆が歌う歌詞中「ニューアルゼンチーナ今ぞ日は近し」「人民たちよ あかつきは来ぬ」の青色文字部分、「インターナショナル」の日本語歌詞を取り入れているんですね。原語でも「インターナショナル」をもじってあるのでしょうか?ペロンと共産主義は相容れないものだと思いますが、あえてここに「インターナショナル」の歌詞を持ってきたのは、チェ・ゲバラと思しきチェの登場する意味と同じようなものなのでしょうか???。

Photo_2 京都駅改札口から京都劇場への通路にある宣伝版の画像です。

私の、京都劇場「エビータ」初日の感想はこちらです → http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_00ac.html

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2007年8月 8日 (水)

映画「魔笛」

 モーツアルトのオペラ「魔笛」を大胆な時代設定で映画化したとして話題の、ケネス・ブラナー(映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋 」のロックハート先生ですネ❤)監督作品映画「魔笛」を京都シネマで観てまいりました。

魔笛 DVD 魔笛

販売元:ショウゲート
発売日:2008/01/25
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 オーヴァーチュアの間ストーリーの始まりは、いかにもヨーロッパ風の高原。お花がいっぱいの美しい草原が写され草原に道のような茶色い線が見えます。だんだんクローズアップされたところへ地下から手が伸びて青い花を摘みます。茶色い線は道ではなく塹壕でした・・・。塹壕の中にタミーノ(ジョセフ・カイザー)はいます。王子ではなく兵士として。舞台は第1次世界大戦時のヨーロッパ。青い軍服の兵士と赤い軍服の兵士が戦っています。特にどこの国と仮託してあるわけではなさそうですが、少し後の映像で、クリスマスツリー(の様なもの)と白旗を持って赤い軍服たちが歩み寄り、青い軍服たちがそれに応じて、クリスマス休戦・・・というシーンが描かれていますから、いうまでもなく西部戦線のエピソードを意識しているのだと思います。サッカーもしていたし。

 話は戻って。タミーノは青い軍服側。砲撃に吹き飛ばされ気付いた所は泥沼のような場所。周りはしたいだらけ。そしてCGで描かれた大蛇ならぬ毒ガスに追われています。声を限りにHELP!と叫ぶタミーノのもとに3人の侍女ならぬ従軍看護婦(テゥタ・コッコ、ルイーズ・カリナン、キム=マリー・ウッドハウス)が現れて・・・。この従軍看護婦がかなり面白い演出になっています。誰が女王のところに報告に行くのか言い争いながら、次々と白衣を脱ぎ捨てていくシーンなんか笑ってしまいました。

 パパゲーノ(ベン・デイビス)は塹壕の中で鳥を飼っているようです。この意味がわからなかったのですが、後でパンフレットを見ると、「毒ガスの危険を知らせるカナリアを飼育」とありました。炭鉱などでも酸欠の危険を感知するために小鳥を飼っていた・・・と言うような話は聞いたことがあるのですが、軍隊で実際にカナリア飼育の役職があったんでしょうか?ちょっとしらべてみたくなりました。それにしてもこのパパゲーノは、二枚目です。パミーナが、まだ見ぬタミーノよりも、実際にモノスタトスから助けてくれたパパゲーノのほうを隙にならないのが絶対フシギなくらいです。

 夜の女王(リューボフ・ペトロヴァ)は・・・すごいアリアでした。演出は女王というより狂気の女将軍。最初、タミーノにパミーナを助けだしてと哀願するところからすでに恐いです。戦車に乗って登場します。

 ザラストロ(ルネ・パーペ)は宗教的な精神的指導者と言うより、もっと実際的な指導者と言う感じでした。演じているルネ・パーペ自身のカリスマが前面に出ている気がしました。医学の知識もある昔ながらの(軍事も国政も一手に握っていた頃の)王様という雰囲気をかもし出していました。

 タミーノ役のエイミー・カーソンも、パパゲーナ役のシルヴィア・モイも若くてきれいで、当たり前だけど歌がうまい!すごい!

 ソロのある役の人たちしか、パンフレットに紹介がありませんが、それぞれ人気も実力も容姿も一流のオペラ歌手を集めたらしく、歌声はもちろんのことビジュアル的にも納得がいく配役でした。あえて難を言うとすればモノスタトス(トム・ランドル)が見栄えが良すぎることでしょうか。無理に迫らなくても美しい恋人がぜったいできそうなんですもの。また、どこにも紹介がなくてちょっぴり残念なのですが、三童子を演じた少年たちのキュートでラブリーなこと。澄んだボーイソプラノの美しさ、3人が3人ともクリっとした小鹿のような目で愛嬌たっぷり。イギリスにもテルツやウィーンのような高名な少年合唱団があるのでしょうか・・・?

映画「魔笛」オリジナル・サウンドトラック Music 映画「魔笛」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ,ジョセフ・カイザー,エイミー・カーソン,ベン・ディヴィス,シルヴィア・モイ,ルネ・パーペ,リューボフ・ペドロヴァ
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2007/06/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 歌詞は全編英語です。オペラはやはり原語(この場合はドイツ語かな?)でなくては・・・と思われる向きも多いかと思いますが、わたしはたとえば日本の歌劇団が演じる時には日本語訳の歌詞でやってくれないものかなぁ・・といつも思っているので、英語だからと言って違和感はありません。というか、英語だからと違和感を感じるようなオペラ通じゃありませんし、ドイツ語やイタリア語よりは英語の方がまだ多少は聞き取れるので、どんどん英語で演じてみて欲しいです。

 オペラファンでなくても楽しめる映画・・・という宣伝をしていますが、たしかに映像が華やかだったりファンタジックだったりスペクタクルだったりで、舞台のオペラよりは馴染みやすいとは思いますが、やはり普通の映画よりは、アリアが長い分だけ冗長に思えます。ミュージカル映画とくらべても、歌曲を楽しむという気持ちがないと退屈する人も多いのではないでしょうか。じっさい今日もまわりからたくさんの寝息が聞こえて閉口しました。

 おりしも今日は水曜日。お安く観れるはずの日なのに、私は前売り券を持っていたものだから、200円高く支払った計算になります。観客が多い分だけ窮屈で、寝息はたくさん聞こえてくるし、その点ではちょっぴり損した気分です。

 そうは言っても、わたしとしては、映画の出来には結構満足してます。衣装(特に3人の侍女=従軍看護婦とパパゲーノの妄想のなかの女性たち)もよかったし。タミーノとパミーナが赤ちゃんを抱いている最後のシーンも平和で明るい暮らしをあらわすハッピーエンドでとっても好感が持てました。

  が、しかし、・・・。もともと最初と最後では味方と敵、善と悪が入れ替わるお話ですが、映画での設定は少し疑問もあります。というのは最初にタミーノが襲われる毒ガスは状況としては赤の軍服の戦闘機からの爆撃によるものと思われます。オペラの大蛇・・・は夜の女王にもザラストロにも関係のないものと考えられますよね。ところが最後はザラストロ率いる赤い軍服の隊が、戦争を早く終結させるため、愛と平和のために画策しているということになっていますよね。そんな軍隊が毒ガスなどという武器を使うのはいかがなものでしょうか?それとも私の観かたが間違ってるのか??

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2007年5月 3日 (木)

「オペラ座の怪人」大阪四季劇場初日

Noborismall_1   劇団四季の「オペラ座の怪人」、大阪四季劇場の初日に娘その2と行ってまいりました。私はプレビュー公演から4日しか経っていないので、感激は薄いかも・・・とひっそり心配しながら行きましたが、なんのなんの******お金とチャンスさえあれば毎日でも観たいミュージカルかもしれないと、感動を新たにしています。

 初日の劇場は大賑わい。京都劇場より最大座席数は150ほど多いだけだと思うけど、広いロビーにたくさん人がいるような気がします。京都劇場「CONTACT」の初日なんて、初日なのに当日券があったり、「今日、初日やったんやぁ」なんて大声を出しているオマヌケカップルがいたり、で、初日らしかったのは四季関係者が京都府知事夫妻に最敬礼している光景を見たぐらい・・・、比較的小ぶりな演目の苦戦ぶりをうかがわせましたが、今日の「オペラ座の怪人」は流石でした。VIP風の人も多かったし、四季の俳優さんらしき人も見ました。浅利慶太氏も四季幹部の人たちと共にロビーにて色々な人と挨拶を交わしてはりました。こういうのって、自分に実益は全く無くてもなんだか得した気分になりませんか?

Takahasismall そしてロビーにはフィギュアスケートの高橋大輔さんからのお花が・・・。高橋さんご本人が花束を作ったわけでも、名札を書いたわけでもないでしょうに、たくさんの人が写真に収めていました。もちろんわたしもミーハーゴコロ満開で。ご本人もどこかにいらっしゃらないかと期待したのですが、ちょっとわかりませんでした。フィギュアの大会をTV観戦して高橋大輔さんがカッコよさに憧れている娘はかなり本気できょろきょろしていましたが・・・残念!(>_<)

 さて、前置きが長くなりましたが今日の観劇の感想です。

 今日は「オペラ座の怪人」通算4回目の観劇にして初めて前の方の座席を取ることが出来ました。とはいえ端っこの方で(しかも上手側・・・、後や2階席からでは気にならないけど、前から見るなら断然下手側がいいと私は思いました。もちろんセンターが一番良いのでしょうが)少し悲しかったのですが・・・。するとうしろや2階席では気づかなかったことがいろいろわかりました。たとえば競売のシーンでオルゴールに25フランの値をつける女性はマダム・ジリー役の人の兼任だとか、仮面舞踏会の誰がどんな仮装かもわかりやすかったし、同じ場面でマダム・ジリー他数名がラウルをクリスティーヌと踊らせないように動いているのがほの見えました。また、ハンニバルのリハのシーンで群舞の女の子たち(コーラスガール)は結構囁きや目配せを交わしたり、厳しいバレエ教師のマダム・ジリーの指導を恐れているなどの細かい演技をしていることなどです。同じくクリスティーヌがマダム・ジリーに「もっと集中して」と叱られるシーンの前には、本当に上の空の表情をしてダンスも間違え、その都度メグが声をかけたり心配しているなど、歌やセリフに現れない部分も気持ちが入っているのに、(当たり前のことかもしれないけれど)感心しました。

さて、配役ですが4月29日のプレビューとほとんど変わりありません。ムッシュー・ルフェーブルただ一人だけ違う方です。何で一人だけ・・?

「オペラ座の怪人」初日キャスト
ファントム 高井治
ラウル 苫田亜沙子
クリスティーヌ 鈴木涼太
カルロッタ 種子島美樹
メグ・ジリー 荒井香織
マダム・ジリー 秋山知子
ムッシュー・アンドレ 寺田真実
ムッシュー・フィルマン 青木朗
ピアンジ 半場俊一郎
ムッシュー・ルフェーブル 深見正博
ムッシュー・レイエ 立岡晃
ジョセフ・ブケー 佐藤圭一
男性アンサンブル 増田守人
小島正紀
見付祐一
小倉佑樹
佐藤季敦
町田兼一
柏田雄史
女性アンサンブル 戸田真美
華山ソナ
蔵斗絢子
畠山馨
平田曜子
劉微
園田真名美
世登愛子
中野聖子
吉田郁恵
チャ ミヨン
チェ ウンヨン

 クリスティーヌ苫田さんは、プレビューのときよりずっと伸びやかな歌声でステキでした。私が密かに心配していた(老婆心?)HighEの音も今日はちゃんと歌えていました。それに間近で拝見すると本当に可愛らしいんです。無邪気なクリスティーヌ\(^o^)/ブラーヴァ!

 ラウル鈴木さんはますますのイケメンぶり。口髭も全然オッサンくさくなく、貴族の上品さも出ていて当り役だと思いました。猫のスキンブルシャンクスは別として、同じ若者役ではエンジェルよりスカイよりやっぱりラウルのイメージで定着しそうです。鈴木さんの持ち役の中ではラウルが一番ソロが多いのではないでしょうか。音大出の実力発揮でブラヴォー!( ^ー^)o/☆|||||*

 前の方で観て初めて気づいたことのひとつにファントムの素顔のメイクがあります。あんなメイクの下からでも切ない哀しい表情が読み取れて感心しました。歌も演技も高井さんファントムすばらしいですブラヴィッシモ!\(^o^)/

 他の皆様がたもGood、Good。

 ムスメその2は、京都劇場で「オペラ座の怪人」を観たときはまだ小学3年生。幼すぎてストーリーがよく理解できず、ホラーだと思っていたそうです。最後に仮面を残して怪人が掻き消えるフシギさだけが印象に残っていたようです。でもティーンエイジャーになってから観た今回、終盤涙が止まらずとても感動したようです。「ラウルとクリスティーヌは無神経すぎる」と憤慨していました。

 カーテンコールもサスガに初日、何度もありました。1階席はオールスタンディング、2階席は9割がたスタンディングに見えました。鈴木さんが硬い表情のままなのがちょっと残念でした。もう少しにっこりしてくれてもいいのにな。高井さんは仮面の部分の表情は変わらないので、なんだか不思議な感じに見えました。カテコの表情や客席への目配りはフィルマン役の青木朗さんのが一番いい感じに見えました。

プレビュー公演の感想はコチラ→ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_3.html

 高校時代に文化祭のクラス演劇でムッシュー・アンドレを演じた長男も、ぜひ観劇したがっているのですがいかんせん地方の大学に行っていておいそれと帰省できません。何ヶ月も前から予約しておくのも無理なので、当日券に余裕が出るぐらい超ロングランをしてもらいたいものです。

 Miyagesmall_1 帰りは、売店でコロンの棒(わたしとしては、アイーダのときのようなジャンボポッキーのほうが好みです) とシャンデリアのストラップを買いました。コロンの棒は「マンマ・ミーア」の時も買ってなかなか食べきれないボリュームのお菓子だとわかっているのについ買ってしまう~~後から「あのパッケージだけで200円増しやで」という関西オバチャンらしき声が聞こえましたが~~わたしはホンマは関西人やないのかも・・・。売店は長蛇の列で、がら空きのプレビューのときに買っておくべきだったと悔やみました。

 今日はVIPやスポンサーのみなさんはパーティーがあるようで、そこここに四季スタッフの案内人が立ってはりました。羨ましいなぁ、VIP。VIPやなくても初日観劇の友の会員から抽選で毎回10名ご招待とかして欲しいな。

 ハービスエント内には少しずつストーリーを解説しながら上階へと進むポスターも7small 設置されていました。10small

ところで、「オペラ座の怪人」CDですが劇場内売店では1992年発行の

オペラ座の怪人 ロングランキャスト Music オペラ座の怪人 ロングランキャスト

アーティスト:劇団四季ロングラン・キャスト,山口祐一郎,鈴木京子,石丸幹ニ
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:1992/09/26
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しか売っていませんが(怪人・山口祐一郎、クリスティーヌ・鈴木京子、ラウル・石丸幹二)、

1999年発行バージョンの怪人・今井清隆、クリスティーヌ・井料瑠美、ラウル・柳瀬大輔のものも良いですよ。

オペラ座の怪人(日本語キャスト) Music オペラ座の怪人(日本語キャスト)

アーティスト:劇団四季ロングラン10周年記念キャスト
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:1999/04/28
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  原作は複数出版社から出ていますが、訳のよしあしは別として活字(文字)だけで比べるなら角川書店のものが読みやすいです。

オペラ座の怪人 Book オペラ座の怪人

著者:ガストン ルルー
販売元:角川書店
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 あの、サスペンス作家フレデリック・フォーサイスが、ブロードウェーでミュージカルを見て感動して、原作ではなくアンドリュー・ロイド・ウェバー版の「オペラ座の怪人」の続編として書いた『マンハッタンの怪人』(傑作です!ラウルがちょっとかわいそうな気がするけど、ファントムファンにはもってこい)も角川書店刊。

マンハッタンの怪人 Book マンハッタンの怪人

著者:フレデリック フォーサイス
販売元:角川書店
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手っ取り早く原作のストーリーを知りたいならマンガもあります。わりに忠実に漫画化されていると思います。

オペラ座の怪人 Book オペラ座の怪人

著者:真崎 春望,ガストン=ルルー
販売元:幻冬舎コミックス
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スピンオフって言ったらいいのかな、ファントム(エリック)の物語として語りなおされた小説もありますね。これも胸にジーンと来ます。ロマンチックな物語の好きな方向けだと思います。

ファントム〈上〉 Book ファントム〈上〉

著者:スーザン ケイ
販売元:扶桑社
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ファントム〈下〉 Book ファントム〈下〉

著者:スーザン ケイ
販売元:扶桑社
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オペラ座の怪人パーフェクトガイド Book オペラ座の怪人パーフェクトガイド

著者:日経エンタテインメント!
販売元:日経BP社
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 上記は映画版の解説書として編まれたものですが(予告編・メイキングDVD付き)、四季団員(高井治さん・佐渡寧子さん・石丸幹二さん)の鼎談や舞台写真も掲載されていて、ファンなら手元においておきたいムックです。 

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2007年1月21日 (日)

ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」

 今日、じゃなくて、もう昨日ですね、要するに1月20日(土)、梅田芸術劇場へ「WE WILL ROCK YOU」を観にいってきました。会場はコアなファンっぽい人でいっぱいで、人並みに若い頃ラジオで聴いたクイーンの曲は結構好Photo_9き・・・程度の私と、ダンス教室でそれと知らずにクイーンの曲を聴いたことがあるといった程度のムスメその2とは、入り口付近からなんだか回りに圧倒された感じです。

←音楽配信の宣伝物として入り口ロビーに飾ってあったフレディのフィギュアです。市販もされているのでしょうか??

 ストーリーは、いたって単純。普通の映画や芝居でこのストーリーだったら、とても耐えられないB級SFです。でもQueenの楽曲でのカタログミュージカルであることが主眼なのですから、むしろストーリーは単純な方がよいのでしょう。すごく楽しめたし、ムスメもワタシも、サイリュームを他の人たちに負けじと振り回して大興奮の2幕でした。

 単一の文化・単一の趣味・単一の考え方に支配された未来、もちろん音楽も1箇所(GAGA)から配信されるもののみ聴くことができる世界で、それには溶け込めず、頭に浮かぶ不思議な言葉やメロディーの謎を解こうとする青年「ガリレオ・フィガロ」(^。^)、ある日やはり周囲から浮いた女性スカラムーシュと出会う。二人は反逆者として捕まるが逃げ出し、伝説の音楽・楽器を探すレジスタンスのボヘミアンたちに出会う・・・。

 単一の文化の支配者は、「killer Queen」。その命を受けてレジスタンスを弾圧するのが警察署長のカショーギ。ボヘミアンたちの呼称もQueenをはじめとするロッカーたちに由来するもの・・・聞くたびに会場はウケます。

 伝説の楽器を追い求めるあたり、聖杯探索譚が踏まえられているのも楽しいし、主人公じゃないけど、禁じられた伝説を読んで知っているキーマンが司書っていうのもイギリス的で興味深かったです。ボヘミアンたちが、過去の遺物の聖典(雑誌)から拾い読みした知識で、ロック史上の人物たちのことを語り、「No-One But You (Only The Good Die Young)」が歌われるのですが、私自身、ロックをず~ッと聴いているタイプの人間ではないので知らない人(というより知らない死・・・)もありました。その点よくわかっている人とは、楽しみ方に差が出来ただろうな、と思うと悔しい気もしますが、プレスリーすら知らないムスメも十分楽しんだようですので、マッ、イイカというところです。

Photo_10←帰りに配布されたステッカーです。この色柄の半袖Tシャツが欲しかったのに、長袖しかなかったのであきらめました・・・。どうせ色柄が違うのなら・・・と使い勝手の良さそうなマフラータオルを買いました。ムスメはリストバンド。ダンスのときに使うそうです・・。

 実は字幕つきの舞台というのは初めて観ました。舞台に字幕ってどのようにしてつけるんだろう・・・ってずっと疑問だったのですが、氷解しました。舞台脇に大きな電光掲示板を設置するんですね。この公演はオーストラリアのカンパニーでしたが、英語の発音がとてもわかりやすくて、学生時代以来英語はすっかり忘れた私でも、字幕の英語は結構端折っているんだな・・・とわかる程度には聞き取れました。でもオペラグラスを使うと、字幕が読めない!!改めてメガネを造ってよかったと思う私でした。

ミュージカル「ウィ・ウィル・ロック・ユー」 Music ミュージカル「ウィ・ウィル・ロック・ユー」

アーティスト:フレディ・マーキュリー&WWRY アンサンブル,ガ・ガ・キッズ,ガリレオ&スカラムーシュ,スカラムーシュ&ティーン・クイーンズ,キラー・クイーン&ヤッピーズ
販売元:東芝EMI
発売日:2005/03/30
Amazon.co.jpで詳細を確認する

劇場で販売しているのと同じCDです。ロンドンキャストです。Amazonで買う方が5%安いです。

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2006年12月18日 (月)

フィガロの結婚 byこんにゃく座 その2

フィガロの結婚 byこんにゃく座 について昨日の続きです。今回、わが子と、職場の同僚ご夫妻と観にいったのですが、自由席にもかかわらず前列の方のほぼセンターが取れて、4人とも満足。今朝も「おはようございます」の次のセリフが異口同音に「昨日は楽しかったですねぇ・・・」。「最初から最後まで笑いっぱなしやったねぇ」「ストレスが吹き飛んだねぇ」とにこにこでした。

 1000人規模の中劇場とはいえ、こんにゃく座の皆さんは顔の周辺にマイクをつけずに朗々と会場中に歌声を響かせているというだけでも十分に魅力的ですが(ホントにみなさん、当たり前だけど歌がお上手なんです。こればかりは他の役者やタレントの方々とは訳が違う、鍛え方が違うという感じですね)、ほかにもこんにゃく座ならではの魅力があります。世帯があまり大きくないので、毎年見ていると、またあの役者さんに会える!と親近感が湧いてきます。これと矛盾するようですが今回のフィガロでは、初めて舞台でお目にかかるようなお若い団員の方々もいらっしゃって、これからの活躍が期待されて楽しみです。そして舞台が跳ねたら、役者さんたちがロビーで送り出しをしてくれるんですよ。林光さんが来てらっしゃるときには御大(なんて、偉そぶってはりませんが)みずからも、送り出してくださいます。みなさん握手や撮影にも応じてくれますが、殆どの観客は後ろの列を気にして遠慮がち・・・観客の方がたの欲の無さも良いですね~。中にはお友だちかご親戚か・・・という感じの人が役者さんと語り合っておられるのもまたほほえましい感じです。

 来年はどんな演目を持ってきてくれるのでしょうか?東京では次は「まっぷたつの子爵」のようです。チラシを観るととても楽しそうで。

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2006年12月17日 (日)

フィガロの結婚 byこんにゃく座

 2006年はモーツアルトの生誕250周年ということで、さまざまなところでモーツアルト関連のイベントが開かれていましたが、我が家的にはCDとDVDと本で鑑賞するばかりでした。

 CDは

どこかで聴いたクラシック モーツァルト・ベスト101 Music どこかで聴いたクラシック モーツァルト・ベスト101

アーティスト:オムニバス(クラシック),ライプツィヒ放送合唱団
販売元:ユニバーサルクラシック
発売日:2005/12/21
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 すごくいい選曲の6枚組みで満足。

DVDはいわずと知れた (下記のDVDは私のとは違うものですが・・・、こんな安価版がでるのなら購入を待てばよかった(>_<) )「アマデウス」 。モーツアルトのあほ面がたまりません。

アマデウス DVD アマデウス

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/12/08
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のほか、以前にこんにゃく座の公演で「魔法の笛」を見て以来、グランドオペラでの公演を観たい観たいと思いながら果たせていない「魔笛」のDVDを買いました。私が買った魔笛はメトの公演のものでしたが、タミーノ王子に難ありでオススメできません。

本は・・・純粋に言えばモーツアルトの本ではありませんが『魔笛』の絵本です。

魔笛 Book 魔笛

著者:ミヒャエル ゾーヴァ,那須田 淳
販売元:講談社
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ミヒャエル・ゾーヴァの不思議な絵が魅力的です。

そして、今日、やっとモーツアルト・イヤーの掉尾を飾って、モーツアルト作品の実演を鑑賞することが出来ました。オペラシアターこんにゃく座の「フィガロの結婚」です。

 グランドオペラとは違って、普通の会館の舞台で行わるオペラ、日本語で歌われるオペラを演じているオペラシアター・こんにゃく座。もともと私が学生時代合唱をしていて、作曲家林光氏の作品が好きであったことと、子どものための親子劇場でも時々演目に挙がっていたことなどが、観にいくようになったきっかけですが、すっかりはまってしまって、比較的近くで公演があるたびに出かけていってます。

 今日のこんにゃく座の「フィガロの結婚」は「モーツァルト・エキゾチカ」と副題にあり、衣装や所作がインドネシア・バリを思わせる東洋風に作られています。フィガロやスザンナはジャワ更紗の衣装を身に纏い、伯爵夫妻は打掛を羽織っています。でも曲は全てモーツアルト。歌詞・演出は加藤直。楽しくてわかりやすい訳詩(全て日本語の歌詞)です。ドイツ語がわからないので、言語ではどうか知らないですが、さすがモーツアルトという下ネタな歌詞だらけなのが日本語ではよくわかりました。

 とにかく楽しいオペラで始めから最後まで笑いっぱなし。ストレスも吹き飛んだ思いです。舞台装置も思いも寄らぬデザインで(こんにゃく座の舞台ではいつもですが)、いろいろなものに見立てることが出来るように作られており、感心してしまいます。

 楽士もオーボエ・ファゴット・クラリネット・ヴァイオリン・ピアノの室内5重奏に、時々役者が叩くティンパニが加わるというシンプルなものですが、またその演奏もすばらしい。こんにゃく座のCDは市販されていないので、公演のときに買うしかないのですが、「フィガロ・・・」や「魔法の笛」はCD製作自体まだなされていないので、残念です。

 こんにゃく座の名前を知らない方も、「森は生きている」の曲なら一度や二度は聴いたことがあるのではないですか?興味があったら下記をどうぞ。林光さんの音楽は本当にすばらしいです。

Book 森は生きている―オペラ台本

著者:林 光
販売元:一ツ橋書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Book オペラ 森は生きている

著者:林 光
販売元:一ツ橋書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Music オペラ「森は生きている」オーケストラ版

アーティスト:林光
販売元:フォンテック
発売日:2002/07/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2006年12月 2日 (土)

「壁抜け男」CDと原作小説

 さっき、劇団四季HPの「最新ニュース」を見たら、「鹿鳴館」東京凱旋公演の初日記事が載っていました。なんと清原役は石丸幹二さんではございませんか!今回が初演とか? なんで京都公演の途中で清原デビューしておいてくれなかったんでしょう!他の公演があったから、とわかってはいても、なんだかとっても残念無念。記事中の写真のフロックコート姿もキマッテおられて、ああ、ナマでお姿を拝見したかったと・・・(・_・、)。

 京都劇場「クレイジー・フォー・ユー」の次は、きっと石丸幹二さんの「壁抜け男」ということで、今週の通勤のお供(通勤車中で聴くCD)は劇団四季版「壁抜け男」。

Music 壁抜け男〜恋するモンマルトル

アーティスト:劇団四季
販売元:東芝EMI
発売日:2000/04/12
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  舞台では未見ですが、原作小説も読んだし、何よりCDが2枚組で、舞台の音声がフルに収められているようなので、音だけ聴いていてもドラマCDのように楽しめます。音楽もさすがミシェル・ルグラン。口ずさみたくなるようなメロディばかりです。コメディだけあってウキウキたのしく鼻歌が出てくる感じの曲。歌詞も楽しい。荻野アンナさんが翻訳に携わっているようなので、さすがに訳詩にもフランス流エスプリが生きているという気がします。余計な心配ですが、冒頭の局員の怠惰ぶり、郵政省や郵便局からクレームがつかないのでしょうか?フランスのみならず日本でもそんなに野暮なことを言う人はいないのかな?

 

Book 壁抜け男 改訂版

著者:マルセル・エイメ
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 マルセル・エイメ(エーメ)著の原作小説は、私は筑摩書房の「ちくま文学の森」の第4巻『変身ものがたり』で読みました。(「ちくま文学の森」シリーズはとてもステキなアンソロジー全集なのですが、今は絶版です、残念!)とっても楽に読める短編です。ホントに短い話で、ミュージカルにするにはずいぶんいろいろな登場人物・エピソードが付け加えられています。また、主人公の勤務先も、郵政省ではなく登記庁でした。手元にその本が無いので、不正確ですが、原作の発表されたのは1942年。ミュージカルの舞台より5年前ですから、ナチスへの直接的な批判は出てきません。不条理なストーリーがなんとなく別役実や安部公房を想起させられるのは私だけでしょうか・・・。

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2006年11月22日 (水)

ふたたび『レインツリーの国』(誤植発見)、ほか

 『レインツリーの国』有川浩著 を、マンガ狂のわが子(高校生)に「たまにはマンガじゃない本も読みなさいよ」と薦めてみました。めずらしくイッキ読み。面白かったそうです。「あさって数学の試験やのに・・・」と文句をいいつつも、細かいところまでよく読んでいるとみえて、誤植を発見していました。p128の1行目、「放言のせいもあるのか・・・」は「方言」ですね。感想を語り合う前にこれを言いたかったようです。私の持っているのは初版(多分第1刷)ですけど、もう改まっているのかな? わたしの言語感覚ではここは「方言のせい」より「関西弁のせい」にしていただきたいところですが(関西人だからか?)、先に方言と標準語についてひとみが述懐しているのでやはり「方言のせい」であるべきなのかな? 2回目のデートの映画=「フライト・プラン」説は子どもも支持してくれました。正解かどうか作者に聞いてみたいなぁ。 

 今週、通勤の友の音楽は「LIVE Beautiful Songs」 という、大貫妙子,奥田民生,鈴木慶一,宮沢和史,矢野顕子 の豪華メンバーコンサートライブCD。先日、近くのCDショップが閉店セールをしていたときに半額で手に入れたものです。大貫妙子さんの「ピーターラビットとわたし」だけが聴きたくて買ったんですけど、他の歌手の方、他の曲もいい感じで、買って正解でした。「ニットキャップマン 」(鈴木慶一・矢野顕子)なんてまったく知らない曲、鈴木慶一さんも存じ上げない方でしたが、サイコーでした。どの楽曲もノリだけではなく深く歌詞というより詩を味あわせてくれる感じ。2000年のアルバムですが、もう廃盤のようですね。多くの人にオススメできなくて残念です。CDも本も油断しているとすぐに品切れ、絶版になっちゃうから、たとえ積読になっても、気づいたときに買っておかなければ!と思ってしまいます。

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