「♫風も震えるヘアピンカーブ、こわいものかとGo!Go!Go!♪・・・」(むしろ「♪かっぜっも~ ふぅるえぇる ヘアピンカァブ~」と表記したいぐらいですが・・・)子どもの時に結構夢中になってみていた、アニメ「マッハGoGoGo」が、あのウォシャウスキー兄弟の監督・脚本・斉作で実写映画化・・・これは観なければ!
映画「SPEED RACER」観にいったのはちょうど1ヶ月ほど前ですが・・・面白かったです。オコチャマ向けかな?という心配もないわけではなかったのですが、なんのなんの。絵空事が嫌いになってしまった大人には向きませんが、遊び心を忘れない大人には十分楽しめました。レースコースのCGがとてもカラフルでエキサイティングです。
私たちが行ったときは、字幕版の早朝第1回目の公演だったせいでしょうか、まさに貸切状態・・・・。映画および映画館の行く末はちょっと危ぶまれますが、懐かしい主題歌のカバー曲(英語で「Go Speed Racer Go」・・・と、サビのところを歌っています)が流れてきたとき、思わず口から「・・・♪ホワイトボディ、マッハ号、みんな見てくれ♪・・・・」なんて日本語の歌詞がこぼれてしまっても、誰に迷惑をかけるわけでもなく、ワタシ的には人の3倍ぐらい楽しんでしまったと思います。
story:レーサー家の次男スピードの頭にはカー・レースのことしかありません。小学校のの先生に叱られても、級友にバカにされても、母が学校に呼び出されても、変わることなく夢中になり続けるカーレース。いつかは父パパ・レーサーの設計するレーシングカーに乗り、兄レックスのような花形レーサーになることがスピードの夢です。ところが、ある日兄はレース中の事故で死んでしまいます。レースを妨害する悪質レーサーと言う汚名を着せられたまま・・・・。兄を超えるレーサーになることを目標に成長したスピードは地元のサーキットで猛スピードで優勝、早速大手のスカウト話が舞い込みます。あまりの好条件でのサポート体制に心揺れるスピードですが、家族とともにレースを続ける道を選びます。しかし、その途端、父の仕事も妨害され、レースも妨害されるようになり・・・。
スピード一家のcast:カッコ内は原作コミックでの名前
主人公:スピード・レーサー(三船剛):エミール・ハーシュ ・・・キュートです
その兄:レックス・レーサー(三船研一):スコット・ポーター・・・とってもカッコいい俳優さんなのに、パンフに名前が載っていない、伏せてあってかわいそう
スピードの父:パパ・レーサー(三船大介):ジョン・グッドマン・・・元レスリングのチャンピオン、原作では合気道二段
スピードの母:ママ・レーサー(三船アヤ):スーザン・サランドン ・・・レーサー家はお母さんがいるからこそ生活していけるという感じですね。
スピードの弟:スプライトル(三船クリオ):ポーリー・リット ・・・食いしん坊のいたずらっ子、カシコいチンパンジーのチムチム(三平)がペット
スパーキー(サブ):キック・ガリー:レーサーの工場で働く名メカニック。ホテルに忍者見たいな悪者が忍び込んだときの彼の言動がコミカルです。原作ではサブと剛は親友という設定ですが、映画では年齢差がありますね。
トリクシー(志村ミチミッチー):クリスティーナ・リッチ・・・スピードのガールフレンド。ピンクのヘリコプターでスピードのレースをサポートする行動的でチャーミングな女の子。原作でもあの時代に航空機会社のお嬢という設定とはいえ、ヘリを操縦して剛を助けるモダンな少女。
文字通りの悪役Cast:
ローヤルトン:ロジャー・アラム・・・巨大自動車企業の総帥。自動車レースを操り、業界を操る黒幕。善人の仮面の下に潜む、チラッと見せる下卑た表情、そしてがらっと変わる態度・・・役者ですねぇ
ミスター武者:真田広之・・・トゴカーンモーターズを買収するためにローヤルトンと密約。真田さんこんな役で出てたんだ~~いつ見てもCOOLですが、できればAction俳優らしいシーンも見たかった・・・。
クランチャー・ブロック:ジョン・ベンフィールド:ローヤルトンに雇われて八百長レースを仕切るギャングの親玉。テジョ・トゴカーンもブロックに雇われてレースで不正をしていた
その他のCast:
テジョ・トゴカーン:Rain、ミスター・トゴカーン:伊川東吾、ハルコ・トゴカーン:Yu・Nan・・・トゴカーン・モーターズは日系企業なのか韓国系企業なのか??わざと暈した命名なのかなぁ??
レーサー・X (覆面レーサー):マシュー・フォックス ・・・ローヤルトンの不正を暴くために、悪名を着て正体を隠して危険な覆面レーサーとしてレースに参加
ディテクター警部:ベンノ・フュルマン ・・・レーサーXとともに自動車レースの不正を暴こうとしている
ベン・バーンズ:リチャード・ラウンドトゥリー ・・・レーサー一家の憧れの往年の名レーサー
カーレースを思いのままに動かそうとする巨大企業ローヤルトン工業の巨大なオフィスの通路では、セグウェイが移動手段になっているなど、才能のある子どもの思い切り自由な空想画を見ているようでとても楽しいです。レーシングカーの機能や形状、サーキットの様子、ラリーの道のりやレースの状況など極彩色の夢の中にいるみたいでワクワクするばかりです。レーシングカーたちの奇想天外な機能にも目を瞠ります。危険なレースのシーンなどはこんなに現実離れした映像の中にいるにもかかわらず緊迫感がありますし、アクション映画が好きな人も、SFが好きな人もどちらも楽しめるんではないでしょうか??スピードの弟スプライトルとチムチムが思いもかけないところで顔を出して笑いを誘うのも巧い演出だなあと思います。人気が出たら続編製作予定なのだと聞きました。マトリックスほどにはヒットしていないようですが、アニメで結構続いたストーリー、まだまだ続編製作可能なはずですし、この荒唐無稽なレースをもっと楽しみたい気がします。
パンフレットにはマッハ号のペーパークラフト型紙付です。
映画の公開にあわせて、原作コミックが復刻されていたので早速買って読みました。面白いです。全然色あせていないと思います。インカの遺跡の中でラリーをするなど、荒唐無稽さはコミックのほうも中々のものですが、全編にヒューマニズムが漂っていて好感度大です。でもレースのドキドキハラハラ感はやはり映像に譲りますね。映画版のストーリーはウォシャウスキー兄弟オリジナルのものなんでしょうか・・・、ストーリーが二転三転として先が簡単に読めるようでそうはいかない・・・という面白さがあります。今度はノベライズ版を読んでみようかと思います。
原作を読んだので、今回改めて、ガッチャマンや宇宙エースも、吉田竜夫、タツノコプロの作品だと言うことを認識しました。アニメのDVDBOXも発売されているんですね。観たいなぁ・・・。
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