2019年2月11日 (月)

舞台「暗くなるまで待って」

Photo  約1ヶ月ぶりの観劇はサスペンスもののストレートプレイ。宝塚時代、凰稀かなめさんの美しさに魅了されていたので、「あぁ、有名な映画のリメイクかな?」なんて、特に下調べもせずチケットを取り、そのあと予習もせず観に行ったのですが・・・

 すばらしかったです!ハラハラドキドキ、舞台に見入りました。そして、この話は本当は舞台劇が先にあって、映画が後だったんですね。ストーリー的には映画とは結構違いがありました。一幕ものとは思っていなかったのですが、スージー役の凰稀さんの抑えた(前半)演技、会話劇という感じの展開が、後半怒涛のように話が盛り上がりぐいぐいと引き込まれました。
 凰稀さんは、まるで本当に目の前のものが目に見えていないかのような表情・動きで感銘を受けました。ロート役加藤和樹さんは、昨年は「1789」で一昨年は「罠」などで魅了されましたが、今回も冷血漢の極悪人なのにすてきでした。マイク役・高橋光臣さん、クローカー役・猪塚健太さんの小悪党チームも良かったし、とても良い人、スージーの夫サム役の松田悟志さんは生では初めて拝見しましたが、暖かな人柄が醸し出されていました。グローリア役・黒澤美澪奈さんはかわいくて、反抗期で好奇心いっぱいの少女に見えました。
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2019年1月27日 (日)

1年半ぶりで・・・

久しぶりにブログを書きます。

読書記録を「読書メーター」でつけ始めたために、すっかりこちらにはご無沙汰になってしまいました。
昨日高熱を出しててっきりインフルかと思って(まれにみるしんどさでしたし)、医者に行ったら検査結果はマイナス。でも大事をとって昨日今日の予定を9割キャンセルしたためブログを書いてみようと思い立ちました。
そもそも、観劇や映画の感動を忘れないために綴り始めたのに、書かなかったら意味ないですよね。
そこで、とりあえず昨年の手帳を捨てる前に
2018年1月から2019年1月の駆け足一言観劇記(コンサート含む)から再開してみようかと・・・
2018年1月
「ポーの一族」(宝塚花組) 美しかったしすてきだったけど、原作を知っているだけに、宝塚で「少年」が主人公は無理があるかと

「マタ・ハリ」  物語も良かったし、配役も良かった柚月礼音さんが最初にダンサーとして登場するシーンは、まるで舞台から飛び出して客席に迫ってくるような迫力があって圧倒された。
2月
「戯伝写楽」 
興味深い題材だったけど、もう少し外連味があった方が好み(どうしても新感線的な舞台を期待してしまうからねぇ・・・ )だなと思ったのと、壮一帆さんにもっと活躍してほしかった。

「マダム」THE ROB CARLTON
私にしては珍しい、小劇場。笑いに笑いました。
「ジーザスクライストスーパースター」 安定のすばらしさ

3月
「ムサシ」 想像していたのは全く違う内容だったけど、芸達者な方ばかりの豪華な舞台。素晴らしかった。


「キャッツ」 
内容はもちろんGOOD。今公演ではなかなか良席が取れなくて残念。娘2にとっては今回の大阪では見納めだったので寂しそう
4月
「東日本大震災&福島第一原発事故被災者支援チャリティーコンサート 「祈り・希望」Vol .6」 (ドーンセンター)いろいろな合唱団の競演がすばらしかった。「群青」には胸が詰まる

5月
「キャッツ」千秋楽は抽選で外れて前楽。ちと残念。しばらく「キャッツ」とお別れなのが寂しい…実写映画化を首を長くして待とう。
「RAKUGO MUSICAL『ANOTHER WORLD』」ほか(宝塚星組)  楽しすぎました。紅さんもほかの星組メンバーもサイコー!


6月
「1789 バスティーユの恋人たち」 フランス革命にはいろんなドラマが描けるなぁ、と。実は以前宝塚板をマチソワで見たんだけど、家族に不幸があったばかりで舞台に集中できなくて。今回見てよかった。友人はこれにはまって家族に布教したそうです。
「メリーポピンズ」 大好きなミュージカル映画の印象と全く違ったらいやだなぁ…と思いつつ。杞憂でした。一回後方席だったので濱田めぐみさんの宙乗りを存分に眺められなかったのが残念
7月
「エンジェルボール」 キャラメルボックスが初めて京都劇場に登場なのでは??よかったです。感動的な作品でした。続編希望なのですが・・・

「ウエストサイド・ストーリー」(宝塚宙組) 魅力的だった。四季版と比べると…美しさは当然宝塚が上。キャストがみんな若く見える、または若いので、10代の少年とまではいかないけど若者の物語という感じは良かった。ダンスはやはり四季の方が迫力があった気がした。

8月
「Tenth」 石丸幹二さんの魅力!A NEW BRAINとRENT(前も見たけど)は本編を見たいな。
「Song & Dance65」 四季の魅力がいっぱい詰まっていて楽しかった。アラジンも早く関西に来てほしい。
9月
「まるごとあさい」 京都の合唱指導者浅井敬壹氏の傘寿を祝うコンサートということで、いろいろな画商団のすばらしい演奏を聞けた
「恋におちたシェイクスピア」(2回) ストレートプレイですが、楽しいです。もっと見たかったな
10月
「白鷺の城」「異人たちのルネサンス」(宙組)
私にしては珍しく日本物レビューの方がミュージカルプレイより楽しめた

11月
「リトルマーメード」  待ってました!単純に楽しめた。でも本当は「人魚姫」は原作の方が好き

「茂山狂言 笑いの収穫祭2018『かけとり』『宗旦狐』『素袍落』」
古典も新作も楽しめた。
「さよなら鹿ハウス」  まだ見たことがない話題の劇団「劇団鹿殺し」の舞台と勘違いして見に行って・・・まぁハイテンションで面白かったけどちょっと当てが外れた感は否めず。

12月
「ファントム」(宝塚雪組)  この作品は本当に好き。「もう一つの『オペラ座の怪人』」としてノベライズかコミカライズかしてほしいぐらい。これを演じた雪組の皆さんもとても素敵でした。

雪組の新トップさんの公演、美しいファントムでした

「リトル・ドラマー・ボーイ」 キャラメルボックス。不思議な力は大変だなぁ。でも心が温かくなる物語

「SINGER-SONGWRITERS」
 THE ROB CARLTON   この日阪急京都線が人身事故で遅れて、本当に息せき切ってギリギリ駆け付けたという感じでした、が、もう笑いに笑った。素直に笑った。素敵なコメディ。

「森は生きている」 こんにゃく座  
何回みても、どんな演出でも大好きな演目。すてきでした。林光さんにもっともっと長生きしていただきたかったと思ったりしつつ。今回は1月の精も若かった。
2019年1月


「リトル・マーメイド」 1回目よりは良い席が取れたので、1回目の公演で気づかなかったところも楽しめた。
「裏長屋騒動記」 いつものように前進座の初春公演は南座かと思っていたら、まさかの京都劇場。落語を基にした山田洋次監督・脚本の喜劇ということで、期待値はいやが応にも高まっていたが、期待を裏切らない楽しさでした。
「マリー・アントワネット」  以前見たとき(何年前だろう?10年以上?)マルグリット・アルノーだった笹本玲奈さんがマリー・アントワネット。新演出というのは主に映像(の映写)が駆使されていた点だろうか?  しかし、最近ではシュテファン・ツワイクに影響されたルイ16世像やマリー・アントワネット像は虚構といわれ、新たな説がたくさん出ているそうなので、遠藤周作の作品やベルばらの魅力が変わったわけではないけれど、新説の偉丈夫なルイ16世というのも見てみたいと思う。オルレアン公の吉原さんはとても迫力があってとてもよかった。

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2017年1月22日 (日)

宝塚大劇場 月組公演『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』

Photo

1/14(土)宝塚大劇場 月組公演『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲(ロンド)』観に行ってきました。

2日続きの観劇だし、久しぶりEriza1の宝塚で胸も弾みます。9月の宙組「エリザベート」以来です。「エリザベート」の時は、たまたま団体券が取れたけど、そうじゃないとなかなか土日のチケットは取れませんね。月組の公演は2015年の「1789-バスティーユの恋人たち-」以来です。なかなか観に行けないものですね。各組とも見逃した作品が多々あって残念です。

Photo_3今年の標語(?)は、「Step by Step」でしょうか?ますます楽しくなりそうですね。

取りあえず劇場ロビーに入って左上を見上げると、今公演に出演されるスターさんたちの顔写真が学年順に並んでいますが、トップさんの順番が真ん中より右寄りにあって、新鮮な気がしました。

さて、私は以前から何度も書いているように、レビューよりもお芝居が好きな方。1本ものとか、見ごたえのあるミュージカル作品(多くは原作ものですね)の方が好みです。この「グランドホテル」もトニー賞を何部門も受賞した名作ミュージカルのようで楽しみにしてました(上演時間もレビューは短めですね)。

3_21928年のベルリンを舞台に最高級ホテル「グランドホテル」に集う人々の群像劇。主人公はフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵。新しいトップスター・珠城りょうさんのお披露目です。珠城さんは若手だけあって、私のこれまでの観劇経験(2年近く見てないわけだし)では特に注目していなかったのですが、さすがにTop就任されると以前とは全く違う印象でした。 ただ、この男爵はちょっと退廃的なイメージがあります。珠城さんは、背が高くて、男役のカッコよさが表現しやすいうえ、フレッシュでスイートなイメージなので、もっと正統派二枚目の王子的な役やヒーロー的な役でお披露目でもよいのにな、と思いました。純愛をささげきれずに終わるのは何とも・・・いえ、ストーリー的には面白いと思ったんですよ。この作品自体の。でもお正月のお披露目という二重におめでたい公園の演目として、宝塚的にはこれで良いのか?という疑問は出てきました。純愛もささげきれてないように思われて・・・。
 娘役トップの愛希れいかさんも、仙台美貌のバレリーナをステキに演じておられましたが、男爵よりかなり年上設定なのは気の毒な気が・・・。
 主人公として感情移入しやすい役は、美弥るりかさん演じる病弱な元簿記係・オットー・クリンゲラインと、タイピスト(当時は女性では一種の花形職業ですね)としての自立とできればそれ以上に華やかな世界でのデビューを目指すフリーダ・フラム(私が観に行ったときは海乃美月さん)のカップルのような気がします。ハッピーエンドな気がするし。タカラヅカの舞台は独自の翻案をしていると思いますので、オリジナルの映画やミュージカルを見てみたいと思いました。

なんて思って調べてみたら、1993年の宝塚月組公演(涼風真世さん主演)も、昨年のトム・サザーランド演出の日本公演(中川晃教さん成河さん主演)もオットーが主人公だったんですね(これも観たかったけど、関西公演は大抵日程が短くて、あきらめることの方が多いですね)。
  あと、ヘルマン・プライジング役の華形ひかるさんが、いつものシュッとしたイケメンじゃなくてほんまに中年オヤジの雰囲気だったので、華形さんとわかずビックリでした。

ショーの方は華やかで楽しい感じ。お正月公演にぴったりだな、と思いました。特にサンバが派手で祝祭気分です。私の好みとしては、汽車のシーンがいいな、と思いました。

ポチッとよろしく!

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2015年2月23日 (月)

ショックで頭が真っ白

「明日に続く」と書いてから約50日・・・。
なんなんでしょう、私。
なかなかブログに綴る時間が取れません。
書くネタは結構あるというのに

とりあえず、今日(もう昨日だけど)のショックな出来事だけは綴らねば寝るに寝れません。

今日は宝塚に行きました。
柚希礼音さんの退団公演。
私にしては頑張ってチケットを取り、楽しみにして出かけました。
いつもぎりぎりにしか行かないけど、早めに着いてショップやキャトルをゆっくり覗き、
チケットを発券して、列が進み始めてから入場・・・

でも、もぎり係のお姉さんに止められてしまいました。
「お客様、これは11時公演のチケットです」
「え?え~~~っ!?」
15時公演だとばかり思い込んでいたのに、私の席は11時公演のものだったのです。
ショックのあまり立ち尽くす私を、係のお姉さんは、ごく事務的に
「とりあえずあちらへ・・・」と、つまるところ追い返されました。
そりゃそうですよね・・・

一時は泣く泣く帰ろうかと思いましたが、この公演を見なければ、もうこの舞台で柚希さんを見ることができません。
立ち見デビューしました。

立見席までいっぱいでしたが、端っこの後ろの方で見ました。
取り敢えず本当に馬鹿なことをしました。
後悔でいっぱいです。

ただ、負け惜しみだけど、いつもより集中して観た気がします。

とりあえず
愚痴でした。


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2013年10月17日 (木)

宙組「風と共に去りぬ」その2

前回の続きです。

 タカラヅカ版の「風と共に去りぬ」は意外と歌が少ないですね。「ミュージカル」ではなく「グランドロマン」とかんしてあるのはそのためかな?大作ミュージカル風のものを期待していたので、その点は期待外れでした。前回、舞台で演じられるストーリーをざっとなぞって書いてみましたが、これって駆け足過ぎて、絶対原作を知らないと、またはせめてビビアン・リー主演の映画を見てないとわかりませんよね。これも原作の魅力に取りつかれている私としては残念です。2時間半で原作を知らず、南北戦争の知識にも乏しかったら、ジェンヌさんのすてきなビジュアルしか楽しめないかも??どうなんでしょうね。でも、観劇をきっかけに(ストーリーわからへんわ~、とか、感動したわ~など、理由はどちらでもいいので)原作を読む人が増えてくれるなら嬉しいな。10年ほど前に大地真央スカーレットで演じられた東宝版の「ミュージカル 風と共に去りぬ」の方が、けっこう映画版ストーリーに似た造りでタカラヅカ版よりはストーリーがわかりやすかったと思いますが、それでもうちの娘らは「わからん」と言ってましたが・・・それで、事前学習させとけばよかったと後悔して(小学生、しかも一人は低学年なのに)、事後になりましたが津雲むつみ著のコミック版を読ませたところ、高学年だったこの方は夢中で読んでいました。思えば私も津雲版を読んでから原作を読んで、夢中になったのでした。

 前述したように凰稀さんのバトラーはとってもステキだったのですが、ほかの方々ももちろんすてきでした。私が見た回は役代わりはBパターン。七海ひろきさんがスカーレットでした。美しいスカーレットで凰稀さんと並ぶと絵になります。よく知らないのですが、タカラヅカ版は男役さんがスカーレットになるのがデフォなのでしょうか?スカーレットの力強さは姫役者には難しいのかもしれませんが、なんだか娘役のスターさんに気の毒なような・・・。実咲凛音さんのメラニーはとっても柔らかな物腰でかわいいし、メラニーの持つやさしさが声にもにじみ出ている感じで良かったんだけど、メラニー役はヒロインじゃないし、トップスターさん演じるバトラーと寄り添う役ではない(良き理解者だけど)ので・・・。それでいいのか、そんなものなのかはわかりませんが。「銀英伝」でもそうだったし、「モンテクリスト伯」も添い遂げる役ではなかったし、この二人のラブラブな舞台は私は観たことがないなぁ(「うたかたの恋」は観に行っていないからね)・・・、次の「ベルばら」もそうなるよね。

 アシュレは朝夏まなとさん。私の中では若くて生き生きした感じの方というイメージなので、アシュレのイメージとはちょっとずれるかな?とは思いましたが、好演です。目がパッチリの美人さんなのでスカーレットの姿も見てみたかったです。緒月遠麻さんはベル・ワットリング。スカーレットの向こうを張る堂々たる女丈夫ですね。ベルの背負った悲哀もにじみ出ていてよかったです。南部の令嬢や青年たちを演じている方々も可愛かったりカッコよかったりで、それぞれに魅力的でしたし、寿つかささん演じるミード先生は風格が感じられました。年配のご婦人方もそれぞれ上品さ、高慢さ、ちょっと戯画的に演じるところなどありました。マミーの汝鳥さんはさすがです。もっと屋敷内のシーンが観たかったぐらい。

 ワタシ的には、ずいぶんな睡眠不足で行ったにもかかわらず、眠気を感じることもなく舞台に見入ることができましたし、あと1時間ぐらい続いても飽きずに見ることができそうな舞台でした。あぁ、何べんも観に行ける人がうらやましい。でも『風と共に去りぬ』はやはりスカーレットこそが主人公。ついついレットよりはスカーレットに目が行ってしまいますし、感情移入するのもスカーレット。驕慢で世間に受け入れられない(いやな女、下品な女にみられがちな)スカーレットですが、その19世紀では疎外されたバイタリティや商才、意志の強さなどは現代ではむしろ長所と言えます。トップスターと言う制度のある宝塚では、なんだか違和感があります。どうせなら、レットを主人公に描かれた、マーガレット・ミッチェル財団公認の続編『レット・バトラー』を舞台化してみてはいかがでしょう??

 とりあえず、この舞台を観に行った人もまだの人も、気に入った人もわからなかった人も、原作未読の方はぜひぜひ読んでくださいな。ちなみに私は、原作は実家にあるので読んでないんですけど、津雲版コミックは読み返しました。これもずいぶん端折ってあったり改変されていますが、さらっと復習するには十分です。余裕のある方々には、続編もおすすめです。

『レット・バトラー』も『スカーレット』も品切れ絶版のようですね・・・残念です。

 映画版も良いですよ。

Photo


ところでプチ・ミュージアムって、もうすぐ閉館になるんですね・・・。小道具や衣装を間近で見られるのが楽しかったのに・・・残念です。で、恥ずかしげもなく、初めて記念撮影してしまいました・・・。持たせてもらったシャンシャンは、「Amour de 99!!~99年の愛~」のものに似ているような気がしますが・・・

Shanshan

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2013年10月15日 (火)

宙組「風と共に去りぬ」

宝塚大劇場に宙組公演「宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』」を観に行ってきました。Photo

宙組観劇は昨年の「銀河英雄伝説」が「鳳凰伝」以来10年ぶりだったのにそれ以降は大劇場公演毎回観に行ってますね。原作に惹かれて。凰稀かなめさんの就任以来、好きなお話ばかりのように思います。

 宝塚では初めてトップスターに髭を付けた演目として高名な「風と共に去りぬ」ですが、私は残念なことにこれまで観る機会がありませんでした。でも原作はと~~っても好きなので、今回の観劇もとても楽しみにしていました。そして期待にたがわぬすてきな作品でした。凰稀かなめさんのレット・バトラーのかっこいいこと。モンテ・クリスト伯といい、髭が続きますが、ちっとも美貌が損なわれていません。片頬をゆがめる皮肉な笑い方も少し虚無的な影と悲哀を背負った方も、スタイルを含めた全身の姿もすてきやわ~~。

 ストーリーはまず二人の別れのシーンで始まり、その後物語を回想するような構成になっています。幕があくとそこはアトランタの屋敷の玄関の外。レットが旅立とうとして、スカーレットが「いかないで~」と声だけの登場で哀願の叫びをあげるところからはじまります。さよならのことばも残さず去っていくバトラー。「さよならは夕映えの中で」と名付けられた歌を歌い上げます。私はもうこの冒頭シーンから涙がにじんでしまいました。

 そのあと、スカーレットのタラでの幸せな娘時代が、スカーレットと青年たちのダンス、スカーレットを中心とした若者と娘たちのダンスのシーンで象徴的に描かれます。そして物語として始まる場所はいきなりアトランタです。樫の木屋敷のシーン、ことに書斎での作品を象徴するようなシーンはこの舞台では描かれず、観客はレットとスカーレットとの会話で察することになります。知らない人にふたりに出会いやいきさつがわかるのかどうか・・・。すでに南北戦争1年目。未亡人となったスカーレットがアトランタに現れます。表向きは南部の淑女らしく振舞うスカーレットですが、バザー会場でレットとダンスをするなどの振る舞いで上品な社交界に物議をかもします。タカラヅカ版の舞台はスカーレットⅡという、スカーレットにだけみえるスカーレットの分身が現れて本音をぶちまけると言う演出です。物語をわかりやすくおもしろい工夫で楽しいと思いました。戦争はどんどん激しくなり、メラニーやスカーレットも看護師としてミード先生の病院で南軍の将兵の手当てに忙殺されます。アトランタも戦火に包まれ、スカーレットはレットにすがって馬車を手に入れ身重のメラニーとともにタラへ逃げ帰ろうとします・・・。あらら、スカーレットは出産経験がないことになっていますね。南部の戦争の大義を青年将校たちが唱えるのですが、「奴隷制」について原作通りに舞台で言うのははばかられるだろうし、どうするのかな??と思っていたら「黒人たちをこき使ってなどいない」(文言そのものはちょっと不正確な記憶ですが)というような表現でしたね。ふうむ・・・。懐かしいタラは荒れ果てていました。愛する母もすでになく、泣き崩れるスカーレットでしたが、乳母のマミーに「この土地がある」と励まされます。第一幕終了

 第二幕は敗戦後のアトランタのシーンから始まり、南部の矜持を保とうとする大人と、戦争からの解放感を享受する若者との対立が描かれます。舞台は変ってタラ。アシュレ一家もスカーレットが面倒を見ています。カツカツの生活の中、高額の税をかけられ窮地にあるスカーレットはレット・バトラーの力を借りようとします。アトランタでスカーレット・レット夫妻のバトラー邸の新築祝いパーティーが開かれますが、スカーレットの商売相手の北部人たちを軽蔑する南部の旧家の人々はこれに反発して、欠席したり挨拶のみで立ち去ったり。スカーレットは意気消沈して帰宅、マミーにすがりつつ「考えるのは明日にしよう」。一方アシュレはスカーレットの出資で店をまかされていますが、現実の辛さを見ることができないでいます。ある日スカーレットをすがるように抱きしめて過去を懐かしんでいるところを、偶然訪れた顧客のエルシング夫人が目撃。あっという間に町中のうわさになります(うわさを広めていくシーン、スカーレットには気の毒な話だけど舞台としては面白い演出です)。嫉妬にかられたバトラーは屋敷でしたたかに酔い、帰ってきたスカーレットに絡み、スカーレットを連れて階段を引きずるように上がる際に事故でスカーレットにけがをさせてしまいます。スカーレットはメラニーの懸命の看病を受け、一命をとりとめます。しかしメラニーは流産、もともと体の弱い彼女は危篤状態に。町中の人から敬愛されていたメラニーのために、娼館の主ベル・ワットリングも祈りをささげます。瀕死のベッドでメラニーはスカーレットにアシュレを託し、レットのスカーレットへの愛を告げます。メラニーを失って悲しみに暮れるスカーレットは帰宅してレットではなくアシュレに慰めを見出そうとしますが、アシュレはふがいない対応でした。スカーレットが恋し続けてきたアシュレは幻想にすぎなかったのです。スカーレットは今度こそレットの深い愛と自分がいかにレットを愛していたかに気づきますが、時はすでに遅かったのです。レットは静かに屋敷を出ていきます。スカーレットの悲痛な叫びと、レットの歌。(冒頭シーンを屋敷の中から)

 と、書いてしまえば、よくあんな長編をここまでバッサリ短くできたなぁ…と感心します。とはいえ、今日はあらすじを書いただけでかなり時間を取ってしまいました。感想など続きはまた…(できれば明日。)

 

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2013年10月 6日 (日)

またまた・・・・

またまた、間があいてしまいました。もう何なんでしょう、私ときたら。とはいえ、自分が嫌なだけで、誰にとってもどうってことのないブログ上のつぶやき・・・。ちょっとだけ記憶をたどってみたいです。

読書については・・・最近「読書メーター」を始めて、そっちでレビューなくてもなんでも登録してますからわりにまめに記録になってます。字数制限があるから得意のダラダラ長い文章にならずに済んでるし。

観劇は

Photo6月には京都南座で沢口靖子さん主演の「男嫌い」を観劇。ストーリーというか、せりふには突っ込みどころが多かったけど(そういうのは「男嫌い」とか「男好き」とか言わないんじゃ??と思ったりして)、人情喜劇+大衆演劇(歌謡ショー)という感じで、これまで未体験だった世界を垣間見た、という感じ。
結構おもしろかったし、いろんなタイプの俳優さんの舞台での姿を見て楽しめました。樹里咲穂さんや木の実ナナさんが出演しておられると、歌とダンスをもっと!いっそミュージカルに!という気にもなってしまいますが。沢口さんの歌もまぁまぁ悪くなかったです。大衆演劇部分は歌謡ショーシーンばかりで、お芝居シーンも載せてほしかったというのはぜいたく?

7月は、月組公演「ミュージカル『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』」「グランド・レビュー『Fantastic Energy!』」を観に行ってきました。

Photo

ルパンは先ごろ新作が見つかったとして話題になったモーリス・ルブラン著『ルパン、最後の恋』が原作。原作にないモーリス・ルブランを北翔海莉さんが演じられていました。龍真咲さんのルパンはかっこよく、物語もワクワクするものでよかったです。その後原作も読みましたが、なるほど、作者としてはもっと手を入れてから世に出したかっただろうな、と思わされました。でも細部はともかく物語の筋としては面白かったので、宝塚ファンの方々は原作もぜひどうぞ。

 8月は久しぶりの京都劇場、『劇団四季ソング&ダンス 60 感謝の花束』。

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みんな待ち望んでいたのか、チケットの取りにくい公演でしたが、実際見てもかなり満足度の高い公演でした。ボーカルパートの飯田さん兄弟は私はたぶん舞台で拝見するのは初めて。すべての歌について本公演で観たいと思いました。ほんとは大阪公演にも行きたいと思っていたんだけど、日程が辛い・・・泣く泣く断念。やっぱりロングラン公演はありがたいですよね、日を選べるから。とりあえず関西人としてはカムバック京都です。京都劇場での常時上演がなくなり、大阪はチケ難のロングランという状態では、本当に劇団四季を観に行く機会は減りました。

                                               
ヴォーカルパート】
飯田洋輔
李 涛
飯田達郎
光川 愛
福井麻起子
松元恵美
【ダンスパート】
松島勇気
朱 涛
大森瑞樹
斎藤洋一郎
水原 俊
松出直也
林 晃平
小林由希子
須田綾乃
井上佳奈
高田直美
坂本すみれ
相馬杏奈
西田ゆりあ
加藤久美子
原田麦子

当日キャストです。

長くなるからこの記事はここまで。

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2013年6月 9日 (日)

大劇場、雪組「ベルサイユのばら」

前項に書いたようなわけでブログの更新は滞り、3週間も前の観劇記です。

雪組の新トップお披露目公演、「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~」、3週間ほど前に宝塚大劇場に行ってまいりました。もうこの日は体調悪い山の7合目ぐらいだったのですが、せっかくとれたこのチケット、壮一帆さんのお披露目を見逃してなるものか、と執念のような勢いで観に行ってきました。美しくも凛々しい壮さんのお姿にほぼ満足しましたが・・・。
Berubara 月組のオスカルとアンドレ編 の記事の時にも書きましたが、ワタクシ、「ベルサイユのばら」の原作大ファンにもかかわらず、大劇場での観劇は、今年1月の月組が初めて。フェルゼン編は生で観るのも初めてです。しかも花組時代からちょっぴり応援している壮さんの、待ちかねたトップお披露目というので、観に行くのも気合が入っていました。ところが、あらら・・・、今回のこのストーリーでは、フェルゼンとマリー・アントワネットの純愛や苦衷が十分に描かれているとは思えず、主人公のフェルゼンに共感しにくいですね。他国の王妃に横恋慕し、祖国の威信を傷つけるわがままな男になってしまう・・・。原作で主人公として描かれているのがマリー・アントワネットやオスカルである以上、フェルゼンを主人公として描き直すのは難しいですよね。オスカルに比べて見せ場になるシーンも作りにくいし。実際今公演を見ても国境破りや「行け、フェルゼン」よりも、パリ進駐からバスチーユ陥落のシーンの方がずっとスペクタクル。貴族のしがらみを捨てて民衆の守りに就く勧善懲悪的なふるまいといい、愛する人を失う悲しみに耐えてたたかい自らも命を落とす悲劇性といい、フェルゼンよりオスカルの報に心が寄って行ってしまいます。せっかくのお披露目公演なのに残念。最後のパレードに羽根がないのも残念。マリー・アントワネットの比重が軽いのも、二人のシーンが少ないのも不自然に思えました。「ベルサイユのばら」は宝塚にとって名作かもしれないけど、フェルゼン編の脚本は一新してもらいたいものです。

 とはいえ、原作ファンの私ですし、いろんな場所で涙しながら感動したこともまた事実。壮さんはカッコよかったし、早霧せいなさんのオスカルもすてきなビジュアル。役にはまっています。未涼亜希さんのアンドレは頼れるイメージ。初舞台生のトリコロールの衣装でのロケットも可愛らしくて良かったので全体的な満足度が低いわけではありません。むしろ満足度は高く、病を押してでも観に行って良かったと思っています。でもせっかくのお披露目なんですもの。主人公二人に全面的に感情移入できるような作品にしてほしかったなと思います。

 さて、今回私が新たに注目したのはアラン・ド・ソワソン役の彩風咲奈さんとベルナール役の彩凪翔さん。二人とも目を引く美しい男役さんですね。私が知らなかっただけできっと将来を嘱望された人気の若手スターさんなのでしょうね。

 ところで私は初版の(残念ながら第一刷ではないです)ベルばらを全巻持っているんですが、文庫版も買い揃えようかなと思っているところです。

そう思ってAmazonを見ていたら、2014年用のカレンダーが売っていました。名セリフ集になっているのが楽しそうです。

『ベルばら』を読んだら、ナポレオンを読み(ここまでは必須)、エカテリーナを読み、ポーランドを読み、『オルフェウスの窓』を読むと、結構ヨーロッパ近代史が好きになれます。

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2013年4月 1日 (月)

宝塚歌劇 宙組「モンテ・クリスト伯」「Amour de 99!!-99年の愛-」

宙組公演、昨日観に行ってきました。

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こんなに桜が満開まっさかりの花の道を通るのは初めてな気がします。

ミュージカル・プレイ「モンテ・クリスト伯」、レビュー・ルネッサンス「Amour de 99!!-99年の愛-」・・・「モンテ・クリスト伯」の原作は随分昔に読んだっきりなのですが、とても面白くて夢中で読んだ記憶があります。最近では劇団☆新感線の翻案(「蛮幽鬼」)をゲキ・シネで観ましたが、これも面白かったです。
 というわけで、とても楽しみに観に行きました。フランク・ワイルドホーンやミシェル・ルグランもミュージカル化しているのに自前でオリジナルミュージカルにしちゃうところがタカラヅカの良いところかも、と思いつつ。

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原作が大長編ですから、1本ものにしても良いぐらいなのでは?と思いましたが、〝「モンテクリスト伯」の稽古をしている演劇部の学生たちとその顧問″という狂言回しのような存在を
うまく使って、スピーディに物語を展開していました。きちんとストーリーに盛り込むべきところは入っていて、楽しめるように作られてました。原作がしっかりしているのと、過剰演出がなかったことが成功要因だと思います。ワタシ的にはすごく面白かったし、原作を知っているにもかかわらずハラハラドキドキ、最後は涙も・・・、で観に行って大正解でした。
 開演の放送で凰稀かなめさんが「・・・アレクサンドル・デュマ・ペール原作・・・」と言わはったのに、ちょっとびっくり。ファーストネームも同じの父と息子で高名な作家だから、区別するために『椿姫』の方のデュマはデュマ・フィスってよく言うけど、父親の方はよほど区別して論じたいときでないとデュマ・ペールとか大デュマとか言わないと思ってたから・・・。後でよく確認したらチラシにもプログラムにもHPにも「原作:アレクサンドル=デュマ・ペールって書いてありましたわ。でも「仮面の男」を確認したら「ペール」はついていませんでした。どうでもいいことだけど、ちょっと気になる。

 さて、物語は19世紀初頭のフランスが舞台。皇帝ナポレオン1世がエルバ島に追放されている頃です。主人公エドモン・ダンテス(凰稀かなめ・以下敬称略)が監獄島…生きては出られぬ、狂った方がましといわれる恐ろしいシャトー・ディフに引き立てられてくるところから始まります。無実の罪を着せられたダンテスは獄吏たちの手を振り切って逃げようとしますが、捕えられリンチ台につるされます。
 ここでダンテスが投獄されたいきさつが語られます。華やかな船上パーティー。凰稀さんが颯爽としたキャプテン姿で登場します。新しい船長となったダンテスをたたえる歌も響き渡ります。ダンテスと船会社の社長令嬢・メルセデス(実咲凛音)との結婚パーティー、父である社長(寿つかさ)も船員たちもみんな喜んでいる中で、メルセデスに横恋慕する貴族の不良息子(更生のため船会社に預けられている)・フェルナン(朝夏まなと)と、会計士(不正をしている)・ダングラール(悠未ひろ)の二人は暗い嫉妬の炎を燃やしています。ダンテスはこの二人を親友だと思っているのですが、二人はダンテスをナポレオン派のスパイとして密告していて、この結婚式のまさにその日、ダンテスは逮捕されてしまいます。そしてヴィルフォール検事(蓮水ゆうや)はダンテスの無実を確信しているにもかかわらず、保身のためシャトー・デフに監禁の刑を下すのです。
 ダンテスはシャトー・ディフで同じく無実の罪で投獄されたファリア司祭(寿つかさ)と出会い、さまざまな学問を授けられます。ダンテスの学ぶ意欲・生きる意欲はいつの日か復讐をとの思いに支えられたものでした。ファリア司祭から莫大な財産の隠し場所を教えてもらい、彼の死に乗じてまんまと脱獄に成功したダンテスは、海で密輸船に助けられます。そこで腹心の部下となるベルツッチオ(緒月遠麻)や、仲間を得、モンテ・クリスト伯と名乗り、今は高官に出世したフェルナン・ダングラール・ヴィルフォール、そしてフェルナンと結婚したメルセデスに復讐の手を伸ばしますが・・・。

 凰稀さんは1時間半のミュージカル中ほとんど時間を髭面の、ちょっとむさくるしいようなお姿でご登場。まぁ、それはストーリーの都合上仕方がないと思いますが、ポスターの写真はモノクルなしのもの(プログラムの表紙写真のような)の方がこの作品を観よう!って人が増えたのではないかと、ちょっと思いました。

 ショーの方は、これまでのレビューショーへのオマージュということで、昔のレビューの音楽をふんだんに使い、今は亡きレビュー作家5人とその作品を紹介するという形で進んでいきます。見どころはなんといっても「華麗なる千拍子」の場面で、凰稀さんがパイナップルの女王に扮してダルマ姿で脚線美を披露して踊られるところ。次には緒月さんが女性になって凰稀さんとデュエットダンスされるところでしょうか・・・。しかし、一つ一つのレビューはきっと名作だったんでしょうけど、全体としては「寄せ集め」感が否めず、私の好みには合いませんでした。もっとも私は宝塚であっても、どちらかというとレビューは苦手な時が多く、ショーよりお芝居が観たい、1本ものの本格的なミュージカルの方が好きな人なので、一般的な感想とは異なっているかもしれません。

 プチミュージアムでは、前公演「銀河英雄伝説」の衣装やセットが観れて大満足でした。

 

 

 

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2013年1月20日 (日)

『ベルサイユのばら』宝塚歌劇展

月組の「ベルサイユのばら」を見たついでに、バウホールで開催されている標記の展覧会も覗いてきました。

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劇場ロビーでは歴代のベルばらポスターやマリー・アントワネット・フェルゼン・オスカル・アンドレなどの衣装やシャンシャンなどが展示されていてなかなか楽しい。ホール(劇場内)ではベルばら名場面集が上映されていて50分ほどの映像なので全部観ている時間はなかったのですが、ちゃんと役代わりの方々の姿も映っていて、ゆっくり見られたら楽しかっただろうな、と思います。バウホールに入るのは実はこれが初めて。傾斜が大きくて観やすそうな小劇場ですね。一度大劇場とのはしご観劇も経験してみたいなと思いました。ロビーには馬車に乗ってシャンシャンを持って記念撮影できる場所も設営されていましたよ。残り半月を切りましたが、大劇場に行かれた方はぜひお寄りになって損はしないと思います。

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