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2019年3月18日 (月)

「イーハトーボの劇列車」

こまつ座の「イーハトーボの劇列車」、兵庫県立芸術文化センターで10日ほど前に観てきました。なんの予習もせずに行ったので、最初舞台に椅子が転がっているのを見たときには、教室なのか?と思い、以前「想稿・銀河鉄道の夜」を観たときの涙がよみがえってきそうでした。まさかの列車の椅子でした。

Photo 登場人物は
宮沢賢治 :松田龍平
宮沢政次郎(父)・伊藤儀一郎(刑事) :山西惇
宮沢イチ(母)・稲垣未亡人 :村岡希美
宮沢とし子(妹)・女車掌ネリ :天野はな
福地第一郎 :土屋佑壱
福地ケイ子・新藤ふさ :松岡依都美
西根山の山男 : 宇梶剛士
なめとこ山の熊討ち淵沢三十郎 :福田転球
人買いの神野仁吉・前田六郎 :中村まこと
人買いに売られた娘・編集者 :紅甘
Photo_2風の又三郎らしき少年 :小日向星一
赤い帽子の車掌 :岡部たかし
と、実在の人物と賢治の作中の人物、賢治の作中の人物から派生した人物が入り混じって出てきます。
賢治が上京した数回の車内と東京での出来事のエピソードだけで賢治のという人を綴り、最後にはなくなった近年の農民たちの述懐から日本の農業の問題(井上ひさしはコメ問題についてもたくさん発言していましたね)描く。面白くて、考えさせられて、賢治の愛読者だったころを思い出させてくれるいいお芝居でした。

ただ、3時間半の観劇の間だけでは私の理解は足りず、劇場プログラム(the座 99号)を読み、原作戯曲を読んで、やっと、舞台で描きたかったものの切れ端がつかめた感じです。ト書き部分を読まなければわからなかったところもあり、もう一度観たい(大阪公演もあるようだし)気持ちが湧いてきました。若い頃に何度も読んだ賢治の作品も随分忘れていますし、なめとこ山の熊討ちの話を思い出すのも時間がかかりました。ネタバレが嫌でなければ、これから見る方々には、一度戯曲で予習してから見るのもお薦めです。

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