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2013年10月15日 (火)

宙組「風と共に去りぬ」

宝塚大劇場に宙組公演「宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』」を観に行ってきました。Photo

宙組観劇は昨年の「銀河英雄伝説」が「鳳凰伝」以来10年ぶりだったのにそれ以降は大劇場公演毎回観に行ってますね。原作に惹かれて。凰稀かなめさんの就任以来、好きなお話ばかりのように思います。

 宝塚では初めてトップスターに髭を付けた演目として高名な「風と共に去りぬ」ですが、私は残念なことにこれまで観る機会がありませんでした。でも原作はと~~っても好きなので、今回の観劇もとても楽しみにしていました。そして期待にたがわぬすてきな作品でした。凰稀かなめさんのレット・バトラーのかっこいいこと。モンテ・クリスト伯といい、髭が続きますが、ちっとも美貌が損なわれていません。片頬をゆがめる皮肉な笑い方も少し虚無的な影と悲哀を背負った方も、スタイルを含めた全身の姿もすてきやわ~~。

 ストーリーはまず二人の別れのシーンで始まり、その後物語を回想するような構成になっています。幕があくとそこはアトランタの屋敷の玄関の外。レットが旅立とうとして、スカーレットが「いかないで~」と声だけの登場で哀願の叫びをあげるところからはじまります。さよならのことばも残さず去っていくバトラー。「さよならは夕映えの中で」と名付けられた歌を歌い上げます。私はもうこの冒頭シーンから涙がにじんでしまいました。

 そのあと、スカーレットのタラでの幸せな娘時代が、スカーレットと青年たちのダンス、スカーレットを中心とした若者と娘たちのダンスのシーンで象徴的に描かれます。そして物語として始まる場所はいきなりアトランタです。樫の木屋敷のシーン、ことに書斎での作品を象徴するようなシーンはこの舞台では描かれず、観客はレットとスカーレットとの会話で察することになります。知らない人にふたりに出会いやいきさつがわかるのかどうか・・・。すでに南北戦争1年目。未亡人となったスカーレットがアトランタに現れます。表向きは南部の淑女らしく振舞うスカーレットですが、バザー会場でレットとダンスをするなどの振る舞いで上品な社交界に物議をかもします。タカラヅカ版の舞台はスカーレットⅡという、スカーレットにだけみえるスカーレットの分身が現れて本音をぶちまけると言う演出です。物語をわかりやすくおもしろい工夫で楽しいと思いました。戦争はどんどん激しくなり、メラニーやスカーレットも看護師としてミード先生の病院で南軍の将兵の手当てに忙殺されます。アトランタも戦火に包まれ、スカーレットはレットにすがって馬車を手に入れ身重のメラニーとともにタラへ逃げ帰ろうとします・・・。あらら、スカーレットは出産経験がないことになっていますね。南部の戦争の大義を青年将校たちが唱えるのですが、「奴隷制」について原作通りに舞台で言うのははばかられるだろうし、どうするのかな??と思っていたら「黒人たちをこき使ってなどいない」(文言そのものはちょっと不正確な記憶ですが)というような表現でしたね。ふうむ・・・。懐かしいタラは荒れ果てていました。愛する母もすでになく、泣き崩れるスカーレットでしたが、乳母のマミーに「この土地がある」と励まされます。第一幕終了

 第二幕は敗戦後のアトランタのシーンから始まり、南部の矜持を保とうとする大人と、戦争からの解放感を享受する若者との対立が描かれます。舞台は変ってタラ。アシュレ一家もスカーレットが面倒を見ています。カツカツの生活の中、高額の税をかけられ窮地にあるスカーレットはレット・バトラーの力を借りようとします。アトランタでスカーレット・レット夫妻のバトラー邸の新築祝いパーティーが開かれますが、スカーレットの商売相手の北部人たちを軽蔑する南部の旧家の人々はこれに反発して、欠席したり挨拶のみで立ち去ったり。スカーレットは意気消沈して帰宅、マミーにすがりつつ「考えるのは明日にしよう」。一方アシュレはスカーレットの出資で店をまかされていますが、現実の辛さを見ることができないでいます。ある日スカーレットをすがるように抱きしめて過去を懐かしんでいるところを、偶然訪れた顧客のエルシング夫人が目撃。あっという間に町中のうわさになります(うわさを広めていくシーン、スカーレットには気の毒な話だけど舞台としては面白い演出です)。嫉妬にかられたバトラーは屋敷でしたたかに酔い、帰ってきたスカーレットに絡み、スカーレットを連れて階段を引きずるように上がる際に事故でスカーレットにけがをさせてしまいます。スカーレットはメラニーの懸命の看病を受け、一命をとりとめます。しかしメラニーは流産、もともと体の弱い彼女は危篤状態に。町中の人から敬愛されていたメラニーのために、娼館の主ベル・ワットリングも祈りをささげます。瀕死のベッドでメラニーはスカーレットにアシュレを託し、レットのスカーレットへの愛を告げます。メラニーを失って悲しみに暮れるスカーレットは帰宅してレットではなくアシュレに慰めを見出そうとしますが、アシュレはふがいない対応でした。スカーレットが恋し続けてきたアシュレは幻想にすぎなかったのです。スカーレットは今度こそレットの深い愛と自分がいかにレットを愛していたかに気づきますが、時はすでに遅かったのです。レットは静かに屋敷を出ていきます。スカーレットの悲痛な叫びと、レットの歌。(冒頭シーンを屋敷の中から)

 と、書いてしまえば、よくあんな長編をここまでバッサリ短くできたなぁ…と感心します。とはいえ、今日はあらすじを書いただけでかなり時間を取ってしまいました。感想など続きはまた…(できれば明日。)

 

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