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2013年10月17日 (木)

宙組「風と共に去りぬ」その2

前回の続きです。

 タカラヅカ版の「風と共に去りぬ」は意外と歌が少ないですね。「ミュージカル」ではなく「グランドロマン」とかんしてあるのはそのためかな?大作ミュージカル風のものを期待していたので、その点は期待外れでした。前回、舞台で演じられるストーリーをざっとなぞって書いてみましたが、これって駆け足過ぎて、絶対原作を知らないと、またはせめてビビアン・リー主演の映画を見てないとわかりませんよね。これも原作の魅力に取りつかれている私としては残念です。2時間半で原作を知らず、南北戦争の知識にも乏しかったら、ジェンヌさんのすてきなビジュアルしか楽しめないかも??どうなんでしょうね。でも、観劇をきっかけに(ストーリーわからへんわ~、とか、感動したわ~など、理由はどちらでもいいので)原作を読む人が増えてくれるなら嬉しいな。10年ほど前に大地真央スカーレットで演じられた東宝版の「ミュージカル 風と共に去りぬ」の方が、けっこう映画版ストーリーに似た造りでタカラヅカ版よりはストーリーがわかりやすかったと思いますが、それでもうちの娘らは「わからん」と言ってましたが・・・それで、事前学習させとけばよかったと後悔して(小学生、しかも一人は低学年なのに)、事後になりましたが津雲むつみ著のコミック版を読ませたところ、高学年だったこの方は夢中で読んでいました。思えば私も津雲版を読んでから原作を読んで、夢中になったのでした。

 前述したように凰稀さんのバトラーはとってもステキだったのですが、ほかの方々ももちろんすてきでした。私が見た回は役代わりはBパターン。七海ひろきさんがスカーレットでした。美しいスカーレットで凰稀さんと並ぶと絵になります。よく知らないのですが、タカラヅカ版は男役さんがスカーレットになるのがデフォなのでしょうか?スカーレットの力強さは姫役者には難しいのかもしれませんが、なんだか娘役のスターさんに気の毒なような・・・。実咲凛音さんのメラニーはとっても柔らかな物腰でかわいいし、メラニーの持つやさしさが声にもにじみ出ている感じで良かったんだけど、メラニー役はヒロインじゃないし、トップスターさん演じるバトラーと寄り添う役ではない(良き理解者だけど)ので・・・。それでいいのか、そんなものなのかはわかりませんが。「銀英伝」でもそうだったし、「モンテクリスト伯」も添い遂げる役ではなかったし、この二人のラブラブな舞台は私は観たことがないなぁ(「うたかたの恋」は観に行っていないからね)・・・、次の「ベルばら」もそうなるよね。

 アシュレは朝夏まなとさん。私の中では若くて生き生きした感じの方というイメージなので、アシュレのイメージとはちょっとずれるかな?とは思いましたが、好演です。目がパッチリの美人さんなのでスカーレットの姿も見てみたかったです。緒月遠麻さんはベル・ワットリング。スカーレットの向こうを張る堂々たる女丈夫ですね。ベルの背負った悲哀もにじみ出ていてよかったです。南部の令嬢や青年たちを演じている方々も可愛かったりカッコよかったりで、それぞれに魅力的でしたし、寿つかささん演じるミード先生は風格が感じられました。年配のご婦人方もそれぞれ上品さ、高慢さ、ちょっと戯画的に演じるところなどありました。マミーの汝鳥さんはさすがです。もっと屋敷内のシーンが観たかったぐらい。

 ワタシ的には、ずいぶんな睡眠不足で行ったにもかかわらず、眠気を感じることもなく舞台に見入ることができましたし、あと1時間ぐらい続いても飽きずに見ることができそうな舞台でした。あぁ、何べんも観に行ける人がうらやましい。でも『風と共に去りぬ』はやはりスカーレットこそが主人公。ついついレットよりはスカーレットに目が行ってしまいますし、感情移入するのもスカーレット。驕慢で世間に受け入れられない(いやな女、下品な女にみられがちな)スカーレットですが、その19世紀では疎外されたバイタリティや商才、意志の強さなどは現代ではむしろ長所と言えます。トップスターと言う制度のある宝塚では、なんだか違和感があります。どうせなら、レットを主人公に描かれた、マーガレット・ミッチェル財団公認の続編『レット・バトラー』を舞台化してみてはいかがでしょう??

 とりあえず、この舞台を観に行った人もまだの人も、気に入った人もわからなかった人も、原作未読の方はぜひぜひ読んでくださいな。ちなみに私は、原作は実家にあるので読んでないんですけど、津雲版コミックは読み返しました。これもずいぶん端折ってあったり改変されていますが、さらっと復習するには十分です。余裕のある方々には、続編もおすすめです。

『レット・バトラー』も『スカーレット』も品切れ絶版のようですね・・・残念です。

 映画版も良いですよ。

Photo


ところでプチ・ミュージアムって、もうすぐ閉館になるんですね・・・。小道具や衣装を間近で見られるのが楽しかったのに・・・残念です。で、恥ずかしげもなく、初めて記念撮影してしまいました・・・。持たせてもらったシャンシャンは、「Amour de 99!!~99年の愛~」のものに似ているような気がしますが・・・

Shanshan

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