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2013年4月 7日 (日)

舞台「続 11人いる!」

 劇団スタジオライフ(Studio Life)の 公演、「続・11人いる! 東の地平 西の永遠」をサンケイホールブリーゼに観に行ってきました。久しぶりのストレートプレイです(ミュージカルじゃなかった舞台も「音楽劇」でしたしね)。純粋に原作が好きだから、というだけでこの公演に興味を持ち、調べてみて俳優は男性だけで構成されている劇団だと知り、半分は怖いもの見たさ的な興味、半分はやはり原作への思い込みで観にいきました。

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←劇場入り口のポスターです。

 さてお芝居ですが約2時間、休憩なし。ほぼ原作通りに話が進みますが、冒頭の緑やアテナイ女神がタダを超能力開発コースにスカウトするシーンなど宇宙大学の描写があまりない等、話は端折られています。逆にタダとフロルがアリトスカ・レに着いてマヤ王バセスカとともに宮殿に行くシーンなどは、コミカルな描写が付け加えられていたりもします。

 男優が演じる女性、フロル(両性体だけどとりあえず)・オナ・チュチュは、歌舞伎とも宝塚とも違った趣きでした。お好きな方が読まれたら気を悪くなさるかもしれないので先に謝っておきます。すみません。個人の感想としては、空港職員はギャグなのでよかったのですが、チュチュとオナはどちらかというと本物の女性に演じてほしい気もします。でも、だからと言って男性が女性を演じることを全面否定をするほどではない。これにはこれの良さがあるかもしれないけど違和感も感じてしまう、というどっちつかずな思いです。この劇団がなぜ女優を使わない表現を選んだのかはわかりませんが、宝塚の逆バージョンというほど女性役を徹底されているわけでもなさそうですし。私にとってはこの作品を鑑賞するためのノイズにも付加価値にもならず、評価しにくいのです。不思議な魅力があることは認めますが・・・。

 原作がSFですのであの世界を舞台上でどう表現されるのかな?と心配していましたが、観客の想像力に十分に訴える演出で、舞台上にないものも見えてくるうまい構成だなと思いました。宇宙大学の面々の衣装・メイクも良かったです。特にヌー。

 しかし、今公演は東京では「11人いる!」と連続で公演されたようですが、名古屋・関西に持ってきたのは続編だけで、みなさんストーリーや設定は分かって楽しまれたのでしょうか、とちょっと気になります。白号のことを回想するシーン(多分録音されたセリフが効果音のように流れたり)もあるんですが、原作を何度も読んでいる私にはあのシーンのセリフだなぁ…と分かるんですけど、そうじゃない人にはわからないだろうし。

 まぁ、ごちゃごちゃとは書きましたが、総合的にはこの公演は観に行って正解。満足です。涙もろい私は四世がアリトスカ・ラに呼び戻される頃にはもうぽろぽろ涙をこぼしていました。この物語自体は、戦争と平和、侵略、王位の簒奪、大学自治などシリアスな事件・内容が描かれているのだけれども、原作のコミカルな表現が生かされていて客席がわっと湧くこともしばしばで、楽しい観劇でもありました。

 今日のマチネが大千秋楽とのことで、出演者一人一人からのひとこと挨拶(たくさんしゃべる人もいらっしゃいましたが)もあり、これも親近感がわいてすてきでした。終演後ロビーに出ると今舞台を降りたばかりの俳優さんたちが扮装のまま物販やファンクラブの勧誘をしておられたりして、そういう舞台を観たのも久しぶりで、なんとなくほのぼのしました。劇団ファンになりそうです。

今日のキャストはSaturnusグループ。写し間違いがなければ良いのですが、下記の皆さん(敬称略)です。俳優さん個人の人気も高そうですね。

タダトス・レーン:松本慎也
フロルベリチェリ・フロル:及川 健
マヤ王・バセスカ:堀川剛史
ソルダム4世ドリカス:仲原裕之
アマゾン・カーナイス(+東の兵士等):鈴木翔音
チャコ・カカ(+和平使節):宇佐見輝
ドルフ・タスタ(+東の兵士等):大沼亮吉
トト・ニ(+和平使節):澤井俊輝
ヴィドメニール・ヌーム:鈴木智久
ガニガス・ガグトス:船戸慎士
グレン・グロフ(+西の兵士):緒方和也
チュチュ:関戸博一
オナ:青木隆敏
アマン伯:牧島進一
ゾンブル長官:笠原浩夫
バパ大臣:倉本 徹
西の総議会議長シンサ:藤原啓児
オーセ:緒方和也
トマノ(+宇宙大学教官):神野明人
ドゥマー(+和平使節):松村泰一郎
ローン(+東の兵士):曽世海司
火消しの赤毛(+ドゥーズ諜報部員):山本芳樹
東の兵士:原田洋二郎 
北の民・貴族:小林浩
貴族・ドゥーズ諜報部員:・藤森陽太
ドゥーズ国兵士・東の兵士:若林健吾

 

原作もぜひ読んでください。正続編のほかにギャグマンガ的な短編エピソードも載っていて、すご~~く面白いです。

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