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2013年4月14日 (日)

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」その1

 昨日、シアターBRAVAへ東宝ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観に行ってきました。シアターBRAVA!に行くのも久しぶりで、OBP駅に降りたはいいものの出口を間違えてクリスタルタワーの所へ出てしまい、いつも劇場近くの建物なんて全く見てないものだからちょっと迷いかけました。

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シアター入り口前に見上げるばかりの(高さ・巾とも4~5メートルぐらいある感じ)大きな看板がありました。

「屋根の上のヴァイオリン弾き」という作品が大変有名な名作であるということと、「サンライズ・サンセット」の曲ぐらいしか予備知識がなくて観に行きました。20世紀初頭の帝政ロシアの寒村が舞台、ユダヤ人の一家が主人公ということは知っていましたので、なんとなく暗い話だと思って敬遠していたのですが(ミュージカル映画も録画しただけでまだ見てませんし)、でも、「名作」を知らないのも悔しい気がする・・・なんて変な動機で観に行ったんです。

 実は生の舞台で市村正親さんを観るのも初めて。女優さんの水夏希さんを観るのも初めて。鳳蘭さんを観るのは久しぶりということで、そういう意味でも楽しみにしつつ、でも打ちひしがれるような物語だったらいやだなぁ・・・と思いながら観に行きました。

 ストーリーは確かにシリアス、というか決して明るくないお話でした。でも、ユーモアがたっぷり含まれているし、人間の悪い側面を描いた話ではないので、笑いながら舞台や俳優さんたちの演技を楽しみ、音楽を楽しむことができました。ロシア革命まであと少しという時期のお話で、最後は一家は住まいを追われ5人姉妹も(幼い二人は除いて)ばらばらの国で生きることになってしまうのですが、それでも生きていく先に希望が見えるような思いもして、感動のうちに帰途に就くことができました。やはり「名作」として生きながらえてきたものにはすばらしい魅力があると思いました。3人の娘が次々と親の意向に背いた結婚をするのですが、自分と重ね合わせて胸打たれることもありました。

 出演者&役柄をちょびっとだけ紹介します

 主人公:テヴィエ:市村正親 

  テヴィエは牝牛を飼って牛乳を売るのが生業。信心深くなにかというと聖書やことわざのことばを引き合いに出す。5人の娘をとても可愛がっていて、「縁談はパパが決める」というしきたりに次々娘たちが背いて腹を立てても、結局は娘可愛さに許してしまう。妻には頭が上がらない。ユダヤ人につらく当たるロシア人の警官とも(心のうちはどうあれ)話のできる仲になっています。市村さん、優しいパパの顔です。古い考えの人、というより、しきたりにとらわれず自分の生き方を縦横に変えることができる人という気がします。だからこそ神様に対してもユーモアを持って皮肉ったことを言うし、ボルシェビキだと思われる学生を家庭教師にしたり

 テヴィエの妻:ゴールデ:鳳蘭

  デヴィエとは婚礼の日に初めて顔を合わせた。家を取り仕切るいわば「肝っ玉母ちゃん」的な役どころ。鳳蘭さんはカッコイイ人というイメージを持ってきたので、古い考えの母親役はなんだか想像の埒外だったのですが、意外に似合っていてびっくり。口うるさいけど懐が深くてあったかいお母ちゃんをすてきに演じておられました。

 つづく・・・

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2013年4月 7日 (日)

舞台「続 11人いる!」

 劇団スタジオライフ(Studio Life)の 公演、「続・11人いる! 東の地平 西の永遠」をサンケイホールブリーゼに観に行ってきました。久しぶりのストレートプレイです(ミュージカルじゃなかった舞台も「音楽劇」でしたしね)。純粋に原作が好きだから、というだけでこの公演に興味を持ち、調べてみて俳優は男性だけで構成されている劇団だと知り、半分は怖いもの見たさ的な興味、半分はやはり原作への思い込みで観にいきました。

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←劇場入り口のポスターです。

 さてお芝居ですが約2時間、休憩なし。ほぼ原作通りに話が進みますが、冒頭の緑やアテナイ女神がタダを超能力開発コースにスカウトするシーンなど宇宙大学の描写があまりない等、話は端折られています。逆にタダとフロルがアリトスカ・レに着いてマヤ王バセスカとともに宮殿に行くシーンなどは、コミカルな描写が付け加えられていたりもします。

 男優が演じる女性、フロル(両性体だけどとりあえず)・オナ・チュチュは、歌舞伎とも宝塚とも違った趣きでした。お好きな方が読まれたら気を悪くなさるかもしれないので先に謝っておきます。すみません。個人の感想としては、空港職員はギャグなのでよかったのですが、チュチュとオナはどちらかというと本物の女性に演じてほしい気もします。でも、だからと言って男性が女性を演じることを全面否定をするほどではない。これにはこれの良さがあるかもしれないけど違和感も感じてしまう、というどっちつかずな思いです。この劇団がなぜ女優を使わない表現を選んだのかはわかりませんが、宝塚の逆バージョンというほど女性役を徹底されているわけでもなさそうですし。私にとってはこの作品を鑑賞するためのノイズにも付加価値にもならず、評価しにくいのです。不思議な魅力があることは認めますが・・・。

 原作がSFですのであの世界を舞台上でどう表現されるのかな?と心配していましたが、観客の想像力に十分に訴える演出で、舞台上にないものも見えてくるうまい構成だなと思いました。宇宙大学の面々の衣装・メイクも良かったです。特にヌー。

 しかし、今公演は東京では「11人いる!」と連続で公演されたようですが、名古屋・関西に持ってきたのは続編だけで、みなさんストーリーや設定は分かって楽しまれたのでしょうか、とちょっと気になります。白号のことを回想するシーン(多分録音されたセリフが効果音のように流れたり)もあるんですが、原作を何度も読んでいる私にはあのシーンのセリフだなぁ…と分かるんですけど、そうじゃない人にはわからないだろうし。

 まぁ、ごちゃごちゃとは書きましたが、総合的にはこの公演は観に行って正解。満足です。涙もろい私は四世がアリトスカ・ラに呼び戻される頃にはもうぽろぽろ涙をこぼしていました。この物語自体は、戦争と平和、侵略、王位の簒奪、大学自治などシリアスな事件・内容が描かれているのだけれども、原作のコミカルな表現が生かされていて客席がわっと湧くこともしばしばで、楽しい観劇でもありました。

 今日のマチネが大千秋楽とのことで、出演者一人一人からのひとこと挨拶(たくさんしゃべる人もいらっしゃいましたが)もあり、これも親近感がわいてすてきでした。終演後ロビーに出ると今舞台を降りたばかりの俳優さんたちが扮装のまま物販やファンクラブの勧誘をしておられたりして、そういう舞台を観たのも久しぶりで、なんとなくほのぼのしました。劇団ファンになりそうです。

今日のキャストはSaturnusグループ。写し間違いがなければ良いのですが、下記の皆さん(敬称略)です。俳優さん個人の人気も高そうですね。

タダトス・レーン:松本慎也
フロルベリチェリ・フロル:及川 健
マヤ王・バセスカ:堀川剛史
ソルダム4世ドリカス:仲原裕之
アマゾン・カーナイス(+東の兵士等):鈴木翔音
チャコ・カカ(+和平使節):宇佐見輝
ドルフ・タスタ(+東の兵士等):大沼亮吉
トト・ニ(+和平使節):澤井俊輝
ヴィドメニール・ヌーム:鈴木智久
ガニガス・ガグトス:船戸慎士
グレン・グロフ(+西の兵士):緒方和也
チュチュ:関戸博一
オナ:青木隆敏
アマン伯:牧島進一
ゾンブル長官:笠原浩夫
バパ大臣:倉本 徹
西の総議会議長シンサ:藤原啓児
オーセ:緒方和也
トマノ(+宇宙大学教官):神野明人
ドゥマー(+和平使節):松村泰一郎
ローン(+東の兵士):曽世海司
火消しの赤毛(+ドゥーズ諜報部員):山本芳樹
東の兵士:原田洋二郎 
北の民・貴族:小林浩
貴族・ドゥーズ諜報部員:・藤森陽太
ドゥーズ国兵士・東の兵士:若林健吾

 

原作もぜひ読んでください。正続編のほかにギャグマンガ的な短編エピソードも載っていて、すご~~く面白いです。

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小説版「glee」

結局、2月3月に観に行った映画の感想、まだほとんど書けてませんね・・・。本の感想なんて半年ぐらい書いてないわ~。もうちょっとなんとかこのブログを書く時間を捻出したいと思ってます。とはいえ、書かないからって誰にも迷惑をかけてるわけじゃないんですけど・・・。自分の備忘のためだけなんだけど、書いて積み重ねたい、日記を三日坊主にしたくないという気持ちを持ち続けたいんですよね。

それはともあれ、3月下旬に特にブログ更新ができなかった理由は、NHKで「glee」第3シーズンの集中放送をやっていたから。すっかり寝不足になりました。過去のシリーズもまた観ちゃったり、インターネットで第4シーズンの情報をあさったり・・・。すっかりgleekになってしまったのでした。もうPCにぐだぐだ書いているどころではありません

で、映像や舞台を「観る」ことで感じた感動や思いを、本など文字で書かれたものを「読む」ことでも補完したい習性を持つ私。たとえば最近ではTVの「シャーロック」にはまった時は「シャーロック」の特集が載っていた「ムービースター」などの雑誌はもちろん、『シャーロック(BBCドラマ)・ケースブック』を買って、夜な夜な読んだり、人に薦めたりしましたし。で、当然「glee」についても探しましたよ、関連書がないかな?って。ちょっと探しあぐねましたが、ちゃんとありました。楽譜じゃない「glee」の関連書。『glee/グリー 踊る♪合唱部!? ザ・ビギニング』 。シュースター先生が顧問になる寸前の1週間のgleeメンバーの様子が描かれています。glee部にいるのはまだティナ・アーティー・カート・メルセデスの4人だけ。レイチェルはマッキンリー高校にほとんど見切りをつけている状態です。カートに誘われてgleeに顔を出すも、さっそくポンポン言い始めてみんなの気を悪くさせるし・・・。だけど本気でショー・ビズを目指すレイチェルが加わったことでglee部の活気は出てくるんですよね。一方クィンはフィンとカップルならもっと自分の人気がアップすると思いつつ、ワイルドなパックに惹かれてしまう自分の気持ちを扱いあぐねてます。TVドラマの中ではいささか唐突なクィンの妊娠も前日譚がを読むと、フムフムと思わないでもない。全般的に駆け足な感じの小説だし、物語としては物足りない中身と言わざるを得ませんが、gleeファンには嬉しい本です。値段もお手頃ですし。まぁ、2年も前に出た本だし、以前からのファンの方はすでに皆さん読んでおられるのかもしれませんが、昨年来の地上波放送からファンになった新参者としては、読んで楽しかったし、ほとんどのネット書店で手に入らない中、アマゾンではまだ扱っていたので良かったです。

 さて、私の注意力がかなり不足しているのか、TVドラマのgleeを観ていてマッキンリー高校のglee部の中の学年差について、第3シーズンまでほとんど感じてなくて、卒業するメンバーと(留年じゃなくて)、1学年下のメンバーがいることが全く分かっていませんでした。アメリカの学校制度の違いでしょうか、小説の中でもティナとメルセデスが一緒に生物の授業を受けてるし、ドラマでも学年を超えて同じ教室にいたような気がするんだけど・・・。

 とりあえず、今の気持ち。シーズン4も早く観たいな~・・・

 それから本編エピソードも書籍化してほしいなー、っていうか、CDブックなんて企画はどうでしょう。各シーズン22編を1冊+CD1~2枚ずつにまとめて・・・。大体各話15ページ程度で、ストーリーの梗概と曲目解説とか撮影エピソードとか、こぼれ話的なものをまとめて。キャストインタビューなども交えて350ページぐらいでOneSeason1冊ずつ。CDには各話2曲ずつぐらい。映像を全部見直す時間があってもなくても楽しめる内容で。どうでしょう?こんな企画は。どこかの出版社さんが挑戦してくれないかしら。

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2013年4月 1日 (月)

宝塚歌劇 宙組「モンテ・クリスト伯」「Amour de 99!!-99年の愛-」

宙組公演、昨日観に行ってきました。

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こんなに桜が満開まっさかりの花の道を通るのは初めてな気がします。

ミュージカル・プレイ「モンテ・クリスト伯」、レビュー・ルネッサンス「Amour de 99!!-99年の愛-」・・・「モンテ・クリスト伯」の原作は随分昔に読んだっきりなのですが、とても面白くて夢中で読んだ記憶があります。最近では劇団☆新感線の翻案(「蛮幽鬼」)をゲキ・シネで観ましたが、これも面白かったです。
 というわけで、とても楽しみに観に行きました。フランク・ワイルドホーンやミシェル・ルグランもミュージカル化しているのに自前でオリジナルミュージカルにしちゃうところがタカラヅカの良いところかも、と思いつつ。

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原作が大長編ですから、1本ものにしても良いぐらいなのでは?と思いましたが、〝「モンテクリスト伯」の稽古をしている演劇部の学生たちとその顧問″という狂言回しのような存在を
うまく使って、スピーディに物語を展開していました。きちんとストーリーに盛り込むべきところは入っていて、楽しめるように作られてました。原作がしっかりしているのと、過剰演出がなかったことが成功要因だと思います。ワタシ的にはすごく面白かったし、原作を知っているにもかかわらずハラハラドキドキ、最後は涙も・・・、で観に行って大正解でした。
 開演の放送で凰稀かなめさんが「・・・アレクサンドル・デュマ・ペール原作・・・」と言わはったのに、ちょっとびっくり。ファーストネームも同じの父と息子で高名な作家だから、区別するために『椿姫』の方のデュマはデュマ・フィスってよく言うけど、父親の方はよほど区別して論じたいときでないとデュマ・ペールとか大デュマとか言わないと思ってたから・・・。後でよく確認したらチラシにもプログラムにもHPにも「原作:アレクサンドル=デュマ・ペールって書いてありましたわ。でも「仮面の男」を確認したら「ペール」はついていませんでした。どうでもいいことだけど、ちょっと気になる。

 さて、物語は19世紀初頭のフランスが舞台。皇帝ナポレオン1世がエルバ島に追放されている頃です。主人公エドモン・ダンテス(凰稀かなめ・以下敬称略)が監獄島…生きては出られぬ、狂った方がましといわれる恐ろしいシャトー・ディフに引き立てられてくるところから始まります。無実の罪を着せられたダンテスは獄吏たちの手を振り切って逃げようとしますが、捕えられリンチ台につるされます。
 ここでダンテスが投獄されたいきさつが語られます。華やかな船上パーティー。凰稀さんが颯爽としたキャプテン姿で登場します。新しい船長となったダンテスをたたえる歌も響き渡ります。ダンテスと船会社の社長令嬢・メルセデス(実咲凛音)との結婚パーティー、父である社長(寿つかさ)も船員たちもみんな喜んでいる中で、メルセデスに横恋慕する貴族の不良息子(更生のため船会社に預けられている)・フェルナン(朝夏まなと)と、会計士(不正をしている)・ダングラール(悠未ひろ)の二人は暗い嫉妬の炎を燃やしています。ダンテスはこの二人を親友だと思っているのですが、二人はダンテスをナポレオン派のスパイとして密告していて、この結婚式のまさにその日、ダンテスは逮捕されてしまいます。そしてヴィルフォール検事(蓮水ゆうや)はダンテスの無実を確信しているにもかかわらず、保身のためシャトー・デフに監禁の刑を下すのです。
 ダンテスはシャトー・ディフで同じく無実の罪で投獄されたファリア司祭(寿つかさ)と出会い、さまざまな学問を授けられます。ダンテスの学ぶ意欲・生きる意欲はいつの日か復讐をとの思いに支えられたものでした。ファリア司祭から莫大な財産の隠し場所を教えてもらい、彼の死に乗じてまんまと脱獄に成功したダンテスは、海で密輸船に助けられます。そこで腹心の部下となるベルツッチオ(緒月遠麻)や、仲間を得、モンテ・クリスト伯と名乗り、今は高官に出世したフェルナン・ダングラール・ヴィルフォール、そしてフェルナンと結婚したメルセデスに復讐の手を伸ばしますが・・・。

 凰稀さんは1時間半のミュージカル中ほとんど時間を髭面の、ちょっとむさくるしいようなお姿でご登場。まぁ、それはストーリーの都合上仕方がないと思いますが、ポスターの写真はモノクルなしのもの(プログラムの表紙写真のような)の方がこの作品を観よう!って人が増えたのではないかと、ちょっと思いました。

 ショーの方は、これまでのレビューショーへのオマージュということで、昔のレビューの音楽をふんだんに使い、今は亡きレビュー作家5人とその作品を紹介するという形で進んでいきます。見どころはなんといっても「華麗なる千拍子」の場面で、凰稀さんがパイナップルの女王に扮してダルマ姿で脚線美を披露して踊られるところ。次には緒月さんが女性になって凰稀さんとデュエットダンスされるところでしょうか・・・。しかし、一つ一つのレビューはきっと名作だったんでしょうけど、全体としては「寄せ集め」感が否めず、私の好みには合いませんでした。もっとも私は宝塚であっても、どちらかというとレビューは苦手な時が多く、ショーよりお芝居が観たい、1本ものの本格的なミュージカルの方が好きな人なので、一般的な感想とは異なっているかもしれません。

 プチミュージアムでは、前公演「銀河英雄伝説」の衣装やセットが観れて大満足でした。

 

 

 

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