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2013年4月 1日 (月)

宝塚歌劇 宙組「モンテ・クリスト伯」「Amour de 99!!-99年の愛-」

宙組公演、昨日観に行ってきました。

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こんなに桜が満開まっさかりの花の道を通るのは初めてな気がします。

ミュージカル・プレイ「モンテ・クリスト伯」、レビュー・ルネッサンス「Amour de 99!!-99年の愛-」・・・「モンテ・クリスト伯」の原作は随分昔に読んだっきりなのですが、とても面白くて夢中で読んだ記憶があります。最近では劇団☆新感線の翻案(「蛮幽鬼」)をゲキ・シネで観ましたが、これも面白かったです。
 というわけで、とても楽しみに観に行きました。フランク・ワイルドホーンやミシェル・ルグランもミュージカル化しているのに自前でオリジナルミュージカルにしちゃうところがタカラヅカの良いところかも、と思いつつ。

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原作が大長編ですから、1本ものにしても良いぐらいなのでは?と思いましたが、〝「モンテクリスト伯」の稽古をしている演劇部の学生たちとその顧問″という狂言回しのような存在を
うまく使って、スピーディに物語を展開していました。きちんとストーリーに盛り込むべきところは入っていて、楽しめるように作られてました。原作がしっかりしているのと、過剰演出がなかったことが成功要因だと思います。ワタシ的にはすごく面白かったし、原作を知っているにもかかわらずハラハラドキドキ、最後は涙も・・・、で観に行って大正解でした。
 開演の放送で凰稀かなめさんが「・・・アレクサンドル・デュマ・ペール原作・・・」と言わはったのに、ちょっとびっくり。ファーストネームも同じの父と息子で高名な作家だから、区別するために『椿姫』の方のデュマはデュマ・フィスってよく言うけど、父親の方はよほど区別して論じたいときでないとデュマ・ペールとか大デュマとか言わないと思ってたから・・・。後でよく確認したらチラシにもプログラムにもHPにも「原作:アレクサンドル=デュマ・ペールって書いてありましたわ。でも「仮面の男」を確認したら「ペール」はついていませんでした。どうでもいいことだけど、ちょっと気になる。

 さて、物語は19世紀初頭のフランスが舞台。皇帝ナポレオン1世がエルバ島に追放されている頃です。主人公エドモン・ダンテス(凰稀かなめ・以下敬称略)が監獄島…生きては出られぬ、狂った方がましといわれる恐ろしいシャトー・ディフに引き立てられてくるところから始まります。無実の罪を着せられたダンテスは獄吏たちの手を振り切って逃げようとしますが、捕えられリンチ台につるされます。
 ここでダンテスが投獄されたいきさつが語られます。華やかな船上パーティー。凰稀さんが颯爽としたキャプテン姿で登場します。新しい船長となったダンテスをたたえる歌も響き渡ります。ダンテスと船会社の社長令嬢・メルセデス(実咲凛音)との結婚パーティー、父である社長(寿つかさ)も船員たちもみんな喜んでいる中で、メルセデスに横恋慕する貴族の不良息子(更生のため船会社に預けられている)・フェルナン(朝夏まなと)と、会計士(不正をしている)・ダングラール(悠未ひろ)の二人は暗い嫉妬の炎を燃やしています。ダンテスはこの二人を親友だと思っているのですが、二人はダンテスをナポレオン派のスパイとして密告していて、この結婚式のまさにその日、ダンテスは逮捕されてしまいます。そしてヴィルフォール検事(蓮水ゆうや)はダンテスの無実を確信しているにもかかわらず、保身のためシャトー・デフに監禁の刑を下すのです。
 ダンテスはシャトー・ディフで同じく無実の罪で投獄されたファリア司祭(寿つかさ)と出会い、さまざまな学問を授けられます。ダンテスの学ぶ意欲・生きる意欲はいつの日か復讐をとの思いに支えられたものでした。ファリア司祭から莫大な財産の隠し場所を教えてもらい、彼の死に乗じてまんまと脱獄に成功したダンテスは、海で密輸船に助けられます。そこで腹心の部下となるベルツッチオ(緒月遠麻)や、仲間を得、モンテ・クリスト伯と名乗り、今は高官に出世したフェルナン・ダングラール・ヴィルフォール、そしてフェルナンと結婚したメルセデスに復讐の手を伸ばしますが・・・。

 凰稀さんは1時間半のミュージカル中ほとんど時間を髭面の、ちょっとむさくるしいようなお姿でご登場。まぁ、それはストーリーの都合上仕方がないと思いますが、ポスターの写真はモノクルなしのもの(プログラムの表紙写真のような)の方がこの作品を観よう!って人が増えたのではないかと、ちょっと思いました。

 ショーの方は、これまでのレビューショーへのオマージュということで、昔のレビューの音楽をふんだんに使い、今は亡きレビュー作家5人とその作品を紹介するという形で進んでいきます。見どころはなんといっても「華麗なる千拍子」の場面で、凰稀さんがパイナップルの女王に扮してダルマ姿で脚線美を披露して踊られるところ。次には緒月さんが女性になって凰稀さんとデュエットダンスされるところでしょうか・・・。しかし、一つ一つのレビューはきっと名作だったんでしょうけど、全体としては「寄せ集め」感が否めず、私の好みには合いませんでした。もっとも私は宝塚であっても、どちらかというとレビューは苦手な時が多く、ショーよりお芝居が観たい、1本ものの本格的なミュージカルの方が好きな人なので、一般的な感想とは異なっているかもしれません。

 プチミュージアムでは、前公演「銀河英雄伝説」の衣装やセットが観れて大満足でした。

 

 

 

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