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2013年2月 3日 (日)

「マリー・アントワネットに別れをつげて」

 1月は舞台3本、映画は6本、落語は1回観ました(落語は「聞きました」が正解?でも落語家さんの所作も楽しみの内ですものね。観る、のうちに含めさせてください)。珍しく結構いろいろ行けたので、舞台の感想を優先して(それでも1週間遅れぐらいで)書いていたら映画の感想は書かずに溜まってしまっています。まして読書や漫画などの感想は全然書けずじまいになりそう。いや、今年こそいろいろ頑張りたいと思ってるんだけど・・・。長文を書かなきゃいいんだけどね。

 さてお正月休みには4本映画を観に行きました。たくさん休みがあったわけでも暇だったわけでもなく、1日に3本ハシゴをするという無謀ができたからです。3本見た日の1本目。「マリー・アントワネットに別れをつげて」はフランスとスペインの合作映画。フランス語の映画でした。

 主人公はシドニー・ラボルド(レア・セドゥ)という若い女性(公式サイトやパンフレットでは「少女」と表現されていますが・・・「少女」の年頃には見えません。10代後半~20歳前後というぐらいの設定に思えます。演じるレア・セドゥさんは1985年生まれだそうですから20代後半ですが、童顔で若く見えますね。)、王妃の朗読係です。ヴェルサイユの中の使用人部屋に暮らしています。主人公と同じく身分の低い使用人(下働き)仲間の若い娘たちの中でも、「朗読係」は王妃のそばに直接侍るためでしょうか、衣装が豪華ですし、遅刻をしないために特別に時計を部屋に与えられています(他の女の子たちに「貸してほしい」とねだられたりしています)。王宮の図書室に出入りすることもあるし、王妃に近侍しているので、宮廷内の少し身分の高い使用人たちとも(直属の上司・・・女官?には叱られつつも)口をきける間柄です。特に史料編纂官(図書館の主のようです。パンフレットの記述を見るまでは司書だと思っていた)のジャコブ・ニコラ・モロー(ミシェル・ロバン)とは仲が良く、革命勃発時には真っ先に相談しています。

 舞台は1989年7月14日~17日のヴェルサイユ宮殿。そう、フランス革命勃発の時のヴェルサイユの様子をシドニーという若い朗読係の目で描いているのです。実際にヴェルサイユ宮殿を使って撮影されたそうです。豪華絢爛たるヴェルサイユ宮殿や庭園の様子はこれまでにも映像化されたことがあると思いますが、今回は使用人部屋や厨房まで実物が撮影に使われたそうです。映画の中でシドニーはよく階段を走っています。使用人部屋は地下にあるのでしょうか?

 王妃・マリー・アントワネットを演じるのはハリウッド映画でもおなじみのダイアン・クルーガー。美しいです。役にピッタリの威厳と誇り高さがあってステキです。シドニーでなくても憧れてしまうでしょう。語学に疎い私にはさっぱりわかりませんがドイツ出身のダイアン・クルーガーは、オーストリア出身のマリー・アントワネットに近い雰囲気でフランス語をしゃべっているんでしょうかね?マリー・アントワネットは手ずからシドニーの虫刺され痕に香油を塗ったりしてあげています。美しさとやさしさ…シドニーは彼女にすっかり心酔しています。まるで恋に落ちたように。

 バスティーユ陥落の報がヴェルサイユに届き、も大騒ぎになります。革命軍によるギロチン台送りのリストに名前が載っていて気絶する貴族もいます。ヴェルサイユから逃亡する貴族たち。使用人たちももちろん逃亡。火事場泥棒のように盗みを働く使用人や女官もいます。

 王妃の荷造りのために呼ばれたシドニーは、王妃から苦しくなるほど人を愛したことはあるか?と聞かれます。王妃にとってのその人はガブリエル・ポリニャック夫人。でもポリニャック夫人はこのところ王妃の呼び出しを無視していると王妃は憂います。シドニーはガブリエルに嫉妬し敵愾心を持っている様子。美しいガブリエルは

 結局王室一家はヴェルサイユにとどまることになり、荷造りは解かれます(もしここで亡命していたら?、と誰でも一度は思いますよね・・・)。翌朝参内したガブリエルに、王妃は最大級の親愛の情を示し、シドニーは羨望を込めてその姿を見つめます。王妃はガブリエルに自分を置いて亡命するように(内心は留まってくれることを願いながら)言い、ガブリエルはためらいもなく同意します。

そして王妃はシドニーにこっそり頼みごとをするのです。シドニーはガブリエルの服を着て、ガブリエルと夫は使用人の服を着て、馬車でスイスに向かうのでした・・・。シドニーの思いは・・・。

 『ベルサイユのばら』からフランス革命に興味を持った私にとっては、実際のヴェルサイユの光景や、これまで読んだり観たりしたものとは違う角度から見た王妃を巡る人々やフランス革命の始まりの描かれ方が興味深く感じました。「いいえ、陛下。革命でございます。」の時のベルばらの世界を使用人がみつめていた映画、と言っても良さそうな感じです。ベルばらのポリニャック夫人は「お母さん」としての登場で、マリー・アントワネットにとっても、最初は母性を感じさせられる人として描かれていますし、実際ポリニャック夫人の方が6歳年上だったようですが、この映画のポリニャック夫人はとても若く感じます。ポリニャック夫人を演じるヴィルジニー・ルドワイヤンがダイアン・クルーガーと同い年だからでしょうか。

 原作の小説も評判が良いようですので、ぜひ読んでみたいと思っています。

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