劇団四季「ガンバの大冒険」
劇団四季「ガンバの大冒険」を観に行ってきました。ファミリーミュージカルなのに、大人一人で行くのはためらいがあったのですが、原作者が好きだったので思い切ってチケットを取りました。チケットをとる時期が遅かったので、ずいぶん後ろでの観劇となりましたが、この劇場は前の12列ぐらいがフラット。所謂とちり席があまり見やすくありません。だからと言って後ろの方もあんまり見やすい構造ではないのですが、まぁ、あきらめもつくというものです。私鉄の駅を降りたら劇場へ続く道はお子様連れだらけ。やっぱり・・・と、かなり恥ずかしかったのですが、会場についてみたら大人一人や大人だけ複数というお客さんも結構いてひと安心。
この演目は初めて観たのですが、友情とか仲間とか勇気とか正義感とかが素直に描かれているストーリーも、合唱コンクールで歌いたいような歌も、胸を打ちます。まぁ、ストーリーは原作自体がすごく良いわけですが、とりあえず変な改作もなく、うまく2時間足らずのミュージカルにまとめられていてすばらしいと思いました。歌詞や曲がとてもよくて、いちいち感動していたのですが、四季のHPで確認したら作詞:山川啓介・梶賀千鶴子、作曲:いずみたく、とあって納得。いずみ宅らしいメロディラインだと思ってましたよ。そしてこのタイプの曲が私は好きなのです。「行こうよ仲間たち」だけじゃなくて全曲、歌詞と楽譜がパンフに掲載して欲しかったくらいです。四季のオリジナルミュージカルの楽譜集とか発売してくれないかなぁ・・・。とりあえず、私の子どもたちが小さかった時にこの作品を見せたかったです。関西公演は久しぶりなのでは?京都劇場でやってくれてたらよかったのになぁ・・・。笑ったり、はらはらしたり、目を見張ったり、とにかく楽しく観劇できてほぼ満足です。
俳優さんたちは、下に出演者一覧表をのせましたが、みなさん役にぴったりはまっているなぁ、と思いました。私が顔と名前が一致する方々は維田さん、遊佐さん、藤原さんぐらいで、あまりいらっしゃらいませんでした。単に私の物覚えが悪いだけかもしれませんが、ファミリーミュージカルでは、新たに活躍される方、脚光を浴びる方、若手の期待株(?)が見られるのも楽しみの一つなのかな、とも思います。主役ガンバの加藤迪さん、良く通る良いお声です。話す声も歌声も溌溂としていて、好青年という感じ。歌ものびやかでとてもいいと思いました。背も高いしこれからのご活躍が楽しみな若手俳優さんですよね。
女性はみなさん美人さん揃い。滝沢由香さんは他の劇場でも活躍なさっているベテランさんですが、ほかの皆さんは若手とお見受けしましたが合っているでしょうか?坂本すみれさん、役柄通りバレリーナ出身なのかな?バレエのポーズやダンスはもちろんのこと、立ち姿も美しいです。宮田愛さんはヒロインにピッタリのビジュアルに、きれいな歌声。すこし音程がぶれる瞬間もありましたが、繊細なソプラノがすてきでした。
ガンバ | 加藤 迪 |
マンプク | 本行里衣奈 |
ガクシャ | 星野元信 |
ヨイショ | 高橋基史 |
イカサマ | 滝沢由佳 |
バレット | 坂本すみれ |
シジン | 神保幸由 |
ボンヤリ | 藤原大輔 |
オイボレ | 維田修二 |
忠太 | 山本 道 |
潮路 | 宮田 愛 |
七郎 | 遊佐真一 |
イダテン | 沖田 亘 |
ツブリ/忠太の父 | 小野功司 |
ノロイ | 平山信二 |
アンサンブル | 森内翔大 |
片山怜也 | |
玉井晴章 | |
戸高圭介 | |
大村真佑 | |
三宅克典 |
ノロイたちの扮装が、いかにも子どもがおどろおどろしく思いそうなイメージで、なのにダンスがちょっぴりかわいらしすぎてオマヌケに見えなくもない所もまた良くて、オオミズナギドリたちの衣装や所作もカッコよく、いろんな意味で楽しめたのですが・・・・・ クライマックス、潮路がこときれて、私の目からも涙がこぼれてきた瞬間、どこからかケータイのバイブ音が聞こえて、感動台無し・・・。おまけに隣の女性はまだカーテンコールの最中(客電がつく前)にケータイを取り出して眺めてるし。ファミリーミュージカルだから、赤ちゃんが泣きだしても、子どもの声が少々うるさくても許せるけど、大人のマナー違反は許せない!これがなければ「ほぼ満足」じゃなくて「大満足」だったのに!
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