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2012年9月24日 (月)

宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」

昨日、半年ぶりに宝塚大劇場へ。「スペース・ファンタジー『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』」を観てきました。

Takarazuka


大劇場入り口に『掲示されているポスターです。

 宙組はなぜか日程と演目の好みとが合わず、2002年の「『鳳凰伝』-カラフとトゥーランドット-」以来10年ぶりの観劇になります。なので、近年宙組へ移動されたスターさん以外は知らない方ばかりでした。まぁ、どの組も年に1~2度行けばよい方なので、いずれにしても知らない方の方が多いのですが。

 1幕が始まる直前、舞台の紗幕に「スペース・ファンタジー銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』」の文字が映し出されました。そればかりでなく、1階席前方の天井まで宇宙を思わせる映像が投影され、これから宇宙を舞台にした壮大な演目が始まるのだと予感させられました。客席ではカメラ・ケータイを構える姿がたくさん。どんなシーンから始まるのかワクワクします。

 舞台は一口でいえば、映像を駆使した演出のなかで、美しい軍服を着た眉目良い男役スターさんたちが闊歩している・・・という印象です。『銀河帝国』対『自由惑星同盟』の大きな宇宙戦でたくさんの犠牲者が出る話なので、死屍累々のはずなのですが、宝塚ではもちろんそんな凄まじい描かれ方はされていません。二つの国(星域?)、あるいは同じ国の中での勢力争いが映像(一昔、いやふた昔以上前のTVゲームみたい)やダンスやセリフなどで描かれていきます。

Le Cinq (ル・サンク) 2012年 10月号 [雑誌]

 娘役さんたちの美しさを発揮できるところがあまりなくて、恋愛的要素もほとんどありませんので、普通のタカラヅカファンの方には物足りないかもしれませんね。自由惑星同盟軍には女性兵士もいましたけど、同じカーキ色の軍服ですから、女性が華やかなところは少ない舞台です。お披露目公演としては娘役トップさんが少し気の毒かな?とは思いました。

 物語も、原作の本の始めの方だけのようで、ずいぶんあっけなく終わってしまいました。最初の方だけでもいろんなエピソードが飛んでいるんでしょうね。1本ものなのにずいぶん短く感じました。あと、耳に残って響いている歌がなかったのはちょっと残念。

 とはいえ、1本ものでしっかりとした原作があるものの方が好きな私としては、この公演も十分楽しめましたし、好きな部類です。ただ、物語的に満足するためにはオペラの「ニーベルングの指環」ばりに4日連続公演とかでないと難しい原作の長さなのかもしれません。

 スターさんたちはみなすてきでした。宙組の方々はタッパがあると聞いていましたが、宝塚でも背の高さは大きな武器というか魅力ですね。

 ラインハルト・フォン・ローエングラム役の凰稀かなめさん。すごい!としか言いようのないアイシャドウというかアイメイク。キラキラです。金髪の鬘がよく似合っておられて、美形の名をほしいままにしているという感じ。白・黒・紺・臙脂の軍服を着ていらっしゃいますが、やはり城が一番お似合いでしょうか。紺地に赤い裏地のマントもなかなかすてきでしたが。星組にいらっしゃった時より演技も歌もお上手になられてトップさんとしての貫録が身についていらっしゃると思いました。キルヒアイスが死んだときもっと嘆いてほしかったんだけど・・・駆け足のストーリー運びでは無理だったのかな?・・・ フィナーレの大羽を背負った挨拶の時、ナイアガラ状のフェザーが頭にかぶさるほど勢いよく腰をかがめるパフォーマンスがとてもウケていました。重いのにすご~いと思いました。
 ヒルデガルド役の実咲凛音さん。娘さん役ながら軍服がきりりとしていてお似合いでした。「復活」のミッシーも可憐でかわいかったっけど、それからこの作品の冒頭のドレス姿も可愛かったけど、凛とした役の方が似合う人なのかも、と感じました。
 ヤン・ウェンリー役の緒月遠麻さん。雪組では「大きい人」の印象でしたが、宙組では「大きい」印象は持ちませんでしたね。。ヤンのまじめだけど飄々とした様子がぴったりでした。エトワールでしたが歌は上手だと思った。ヤンにくっついているユリアンくんの伶美うららさん、娘役さんでしたか。少年そのものでかわいかった。
 オーベルシュタインの悠未ひろさん。背がスラーッと高くてとても見栄えがしましたし、歌も演技もmarvellous!これまで存じ上げなくてすみませんと言う感じです。腹に一物ありげな様子がすごい。歌がすごく良かったので、もっと歌い上げるシーンをたくさん作ってほしかった。
 キルヒアイス役の朝夏まなとさん、花組の頃はこれと言って印象がないのですが、この役は良かったです。一途にアンネローゼとラインハルトを慕っている様子を好演されていました。死に際に1曲あっても良かったのでは?という気もしますが。
 皇帝役の寿つかささん。さすが組長さんの演技力と思いました。若くてかっこいい皇帝なので、アンネローゼは十分幸せなのでは?という疑問を持ってしまわないではなかったのですが・・・。
 ロイエンタール役の蓮水ゆうやさんもミッターマイヤー役の七海ひろきさんもそれぞれ魅力たっぷりでした。

 あぁ、もう一回観に行きたい。でもそれがかなわないんですよね~。残念!10年ぶりに宙組を観て、これからももう少し頻々と観に行こうと思いました。とにかくカッコよかったし、タカラヅカの男役を魅力的に見せられる演目だと思いました。

 ところで・・・今回の演目心なしか中年男性の・・・ちょっとオタク入ったような感じの方が何人もいらっしゃるような気がするんですけど、気のせい?20年来の銀英伝ファンの方がいらしてるのかな?

 今回の演目は20年あまり前に一世を風靡して、いつか読んでみたいと思っていた(同著者の中国物は好きで何作か読んでいました)SFなので、演目が発表された時から絶対観に行こうと決めていました。予習のために今度こそ原作を読むぞ!『と思ったら、近くの図書館にはトクマノベルズ版しかなく、2段組みの細かい字に挫折して、コミック版を買って読みました。でもコミック版も最後までは描かれてないし、たぶん原作小説よりはいろいろ割愛されているんでしょうね。舞台のように。・・・今回、この舞台を見てやっぱり原作も読みたくなりましたよ・・・。そして、もっとこの作品について(原作も舞台も)胸を張って語りたいと思ってしまった。

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あの「銀英伝」を宝塚がどう料理するのだろうか? ――という興味だけで、20年ぶりぐらいに宝塚を観劇してきました。 日生劇場とかシアタークリエとかご近所さん(ちょっと離れますけど帝国劇場とかも)にはちょいちょい顔を出してますが、東京宝塚劇場へ来るのも20年ぶりぐらい。ここ、改装されたんですかね、記憶にあるよりも綺麗でした。 今回は宙組の公演、しかも新トップのお披露目公演なんだそうで、その 凰稀かなめ がラインハルト・フォン・ローエングラム、実咲凜音 がヒルデガルド・フォン・マリーンドルフを演... [続きを読む]

受信: 2012年11月18日 (日) 18時47分

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