「ローマ法王の休日」
この映画は・・・予告編や「ユニークなハートフル・コメディー」などという映画紹介に騙された感がありました・・・。私には合いませんでした。法王逃亡のドタバタコメディ的要素を期待していたので。ハリウッド映画じゃないからそれはないのか・・・。まぁ、途中退屈のせいか数回短時間気を失っていた時があったので、すばらしいシーンを見逃していたのかもしれませんが・・・。
storyは・・・
前法王の葬儀がしめやかに行われ、ヴァチカン(システィーナ礼拝堂)では枢機卿たちによる次の法王の選挙「コンクラーベ」が行われます。「コンクラーベ」で野望渦巻く権謀術策などということもなく、「自分が選ばれませんように」的なことを一人ごちたり、祈ったりしている枢機卿もいます。メルヴィル(ミシェル・ピッコリ)という枢機卿が選出されますが、彼も法王になりたくなかった気弱な者の一人。聖ペドロ広場に集まった信者たちに就任のあいさつをしなければいけないメルヴィル。側近に当たる枢機卿たちとバルコニーに出るが、気後れしたのか後ろに倒れこんでしまいます。精神分析医が呼ばれますが、枢機卿に囲まれて、制約だらけの診察となります。メルヴィルを法王と知らない医者の診察が必要と言うことで、おつきを連れてローマ市内へ出ます。メルヴィルは、ヴァチカンに呼ばれた医者の元妻の診察を受け、職業は役者と名乗ります。そしてその帰途、枢機卿たちをまいてローマ市内へ行方をくらましたメルヴィルは・・・。
ローマ法王の不在を隠そうとしてスイス衛兵を使って小細工をしたり、法王が見つからないのでヴァチカンに足止めを喰って時間を持て余す枢機卿たちが、トランプをしたりバレーボール大会をしたりするシーンは、ウィットが効いたコメディとして楽しめました。
ローマ市内でメルヴィルは見聞を深めますが、ヴァチカンに連れ戻される時がやってきます。(観劇中に枢機卿や衛兵たちが乱入してくるのは…笑うべきシーンなのでしょうか?私には笑えない)そしてまた、信者たちにむかって話をしなければなりません。その時メルヴィルの口から出てきたことばは・・・
じわじわとメルヴィルの真意や投げかけられたことばによる波紋を考えさせられこそすれ、これをコメディとは言えないと思います。もっと別の惹句を考えたらよかったのに・・・、と思いますが、「コメディ」としないとお客さんが来ないと思ったんでしょうかねぇ・・・。たしかにユーモア精神は感じましたけど。メルヴィルの心の内に自分を重ね合わせて考えたりすると、悪い映画ではないと思うんですけど・・・。
ところで、私はこの映画をTOHOシネマズのプレミアスクリーンと言う部屋で観ました。ゆったり座れて良かったです。隣の席との境の肘かけがちゃんと両方の席の分、つまり2本あるし、前のシートを蹴ることなく脚を伸ばせるし・・・。私は飲食はしないので関係なかったけど、テーブルまでありました。
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