« 『運命の人』全四巻 山崎豊子著 | トップページ | 「マンマ・ミーア」京都劇場 »

2012年3月 2日 (金)

 映画「麒麟の翼」(ネタバレあり)

 ガッキーファンの知り合いが「めっちゃ面白かった」と言うので観に行ってきました。

 私はTVドラマを楽しんで観ていたので、映画も観に行きたいとは思っていたのですが、「観たい」映画の数と、空いてる休日の数が合わなくて・・・。いろいろ観たいのがある中で、どれにしておくか迷っているようなときは、知り合いのクチコミが後押しになりますよね。

 

 下の娘と行ったら、偶然上の娘もデートで同じ映画を観てて・・・。

 お互い、身も蓋もない感想を持っていました。

 いやぁ、謎解きというか、加賀恭一郎の個性とか捜査のしかたとか、松宮修平との会話とかは十分おもしろかったんですけど、悲劇の色が濃すぎて、やるせない。良い映画を見た後のカタルシスのようなものが得られないんですよね。

 (このあと、未見の方は読まない方がいいと思います)

 物語の作り方として、八島は死ななくてもよかったんじゃないか・・・、というのが一つ。意識不明のままで、きっともうすぐ回復するという希望が見えるとか、意識を取り戻した!というシーンで終わった方が、香織との二人の今後を思えて却って物語に厚みが出そうな気がするのは浅い考えでしょうか?いろいろと理不尽なことが起こっている物語(現実世界も理不尽なものだけど)のなか、幸せを取り戻せた二人が見たかった気がします。

 それから、労災隠しの顛末も、ここはちょっぴり勧善懲悪なエピローグを入れてほしかった。加賀が追及するとか皮肉を言うとかでもいいし。八島の同僚が勇気を振り絞って警察署に来てくれたのに、その結果が示されなかったのは残念。

 まさか悠人の後輩が回復する奇跡を作中で望むほど能天気ではありませんが、せめてなにか救いがあってもよいのでは?と思う私。

テーマとしては、先生のとっさの誤った判断を断罪することなのでしょうか?それだけではなくて何か・・・

 娘は犯人は同級生というのが一番ショックみたいだったです。でも私の結論は・・・歩かなかったら死ななかったのでは?というもの。長距離を歩いたからこその失血死?なのでは?歩かずに倒れている姿を見れば八島も119番通報しようと思ったかもしれないし・・・イヤそれではお話にならないわけだけども。そういう設定のものなんだって、それは分かっているのだけども。

加賀恭一郎シリーズ、じつは原作を読んでないんですけど機会があったら読後感と比べてみようと思います。

|

« 『運命の人』全四巻 山崎豊子著 | トップページ | 「マンマ・ミーア」京都劇場 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です:  映画「麒麟の翼」(ネタバレあり):

» 「麒麟の翼」東野圭吾 [粋な提案]
作家生活25周年特別刊行、第1弾ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。大切な人を守りたい、それだけだった。誰も信じなくても、自分だけは信じよう――加賀シリーズ最高傑作、書き下ろし! 寒い夜、日本...... [続きを読む]

受信: 2012年3月 9日 (金) 18時45分

« 『運命の人』全四巻 山崎豊子著 | トップページ | 「マンマ・ミーア」京都劇場 »