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2012年1月24日 (火)

宝塚花組「復活」

 宝塚歌劇花組の大劇場公演「ミュージカル・プレイ『復活 -恋が終わり、愛が残った-』-レフ・トルストイ作「復活」より-」脚本・演出/石田昌也「レビュー・ファンタシーク『カノン』-Our Melody-」作・演出/三木章雄・・・を観に行ってきました。

 ミュージカルの方は期待以上によかったです。切ない恋と愛の行方に少し泣いてしまいました。

 冒頭の曲がロシア民謡として親しまれている「灯」・・・いいですねぇ、この曲大好き、この曲の元の歌詞(人口に膾炙している日本語歌詞)で歌うだけで涙もろい私は涙が浮かんでくるのですが、クライマックスでも流れて、本当に感動的でした。2番目の曲もロシア民謡「カリンカ」。「カチューシャ」の曲も流れていたし、年配の「歌声喫茶」世代にはこの選曲だけでも受けそう(ちなみに私はそれよりず~っと若いですよ、親がロシア民謡に親しんだ世代、カリンカは音楽の教科書に載ってましたね)な気もします。

 ネフリュードフ(蘭寿とむさん)の誠実さ、カチューシャ(蘭乃はなさん)のいじらしさ、明るくて友情に厚い、伊達男のシェンボック(壮一帆さん)、可憐なミッシー(実咲璃音)、パリの名花だったアニエス(月野姫花さん)、温情厚いファナーリン弁護士(華形ひかるさん)、篤実なシモンソン(愛音羽麗さん)・・・、みんな役にはまっていて、ここに名をあげなかった方々を含め好演と感じられました。すてきでした。私の好みとしては壮さんが1番ですけど(*≧∇≦*)蘭寿さんも、昨年「ファントム」を観に行ったときは、ついつい春野寿美礼さんと比較してしまって違和感ありまくりだったんですけど、今回困難に立ち向かおうとするネフリュードフをとても魅力的に演じられていて、見直しました。ストーリー展開も、長い物語のアレンジなのに無理なく納得できてよかったです。ただ、ロシア革命とかシベリアとかの基礎的な知識をおぼろげであっても持っていないと難しいのかもしれません。隣の席の人がお連れとの会話で「難しい話やな」とか「お正月からこんなに暗い話にせんでもええのに」とか言うてはりました。確かにトップ娘役が「姫」然としていない公演はタカラヅカっぽくないのかも。トップ二人の甘い恋が描かれていないのに不満な方もいるでしょうね。でもストーリー重視タイプの私にはすごく満足できる作品でした。辛い話ではあるけれど、前途に明かりがほの見えて、暗いとは思わなかったし、むしろ傑作だと思います。原作を読みたくなって、図書館で探したものの、文学全集の中の『復活』は字が細かくて長くて…ちょっと読み終えるのに時間がかかりそう。でも近いうちに挑戦しようと思います。

 私はタカラヅカを観に行くのは年に3~4回程度。スターさんを観に行くというよりより純粋に舞台を楽しみたいタイプなので、とってつけたような強引なあて書きは苦手です。たとえ原作とはかけ離れていても、しっかりした物語になっている原作付きの公演のほうが私には合う気がします。最近の公演(お芝居の方)では星組の「めぐり会いは再び」なんて、すごく好きでした。これも原作戯曲を図書館で借りて読みましたよ。不評だった雪組「仮面の男」も原作ファンですが、面白く観ました。ちょっとセンスの悪い演出がありましたが、デュマの活劇の面白さは褪せていませんでしたし。

 話は戻って、花組のショーの方。これは最初に3本の柱から壮さん、蘭乃さん、そして蘭寿さんが出てくるところは「おっ、ゴージャス」と思いましたが、…正直なところときどき睡魔に抗えませんでした。ごめんなさい。それにもったいないことで残念。そもそも私はストーリー性の少ないショーは苦手。心地よい音楽がα波となって脳を刺激し、睡眠不足の日々の疲れにすぐ負けてしまいます。だから、タカラヅカファンの皆様には理解していただけないとは思いますが・・・1本物のほうが好きです。ダンスのみが見せ場のショーは居眠りタイムに陥りそうになります。

あ、そういえば、雪組の「ROYAL STRAIGHT FLUSH!!」はたのしく観たんだけど、1場面だけ許せないところがあったのを思い出しました。すご~く楽しく観てたのに、米軍GIと思しきグループとベトナムの民族解放戦線としか見えないグループが対峙する場面があって、なんで今更こんなシーンを宝塚の楽しいショーでみせられなあかんの、と、夢々しい舞台があっというまに黒く興ざめなものにかわってしまったのよね。「仮面の男」の演出ばかり(私は水戸黄門等を使って時代背景を理解させる導入シーンは楽しかったけど、愛人ボーリングと海への落馬がバカバカしくて演出家の感覚を疑った)批判されていたけど、ショーの方はそんな違和感を感じた人はいないのかしら??

 話はまた戻って・・・そんなわけで、いつもはトップコンビのデュエットダンスにも退屈しがちな私ですが、今回は壮さんと実咲さんのコンビもともに出て、二組のダンスだったので見ごたえがありました。

総じて星は4つ半つけてもいいと思った公演でした。

 

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