『陰陽師 玉手匣 1』
『陰陽師 玉手匣 1』 岡野玲子著(原案 夢枕獏)
夢枕獏さんの『陰陽師シリーズ』が好きで、岡野玲子さんの漫画シリーズも、読んでました。全13巻の前シリーズは、最初のうちは短編集のコミック化がとても面白くてよかったんだけど、だんだん原作とかけ離れていって、10巻以降は宗教めいた精神世界が描かれる部分がどんどん増えていき、神がかりか?!的な違和感がいやになってしまいました。
同時に読んでいた『妖魅変性夜話』も最初のうちは説話的で面白かったのに、だんだん同じような展開になってきていたから、
いかに夢枕氏の原作が好きでも、岡野さんバージョンの『陰陽師』新刊は買うのは一種、冒険でした。
が、まぁ、説話的な部分も多少復活し、晴明ジュニア(若子)も可愛らしく、博正も相変わらずで、案に反して面白かったといえます。若子は東寺でこの後どんな体験をするのか、真葛の玉手匣からどんな物語が飛び出すのか、楽しみです。神がかり部分はもっと減らして、陰陽師伝説のコミック化に徹してほしいです。
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