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2008年12月23日 (火)

映画「K-20 怪人二十面相・伝」

K-20 怪人二十面相・伝 公式ガイドブック 観て来ました。映画「K-20 怪人二十面相・伝」 。怪人二十面相にお出会いするのは、小学校の図書館で、子ども向けの少年探偵団シリーズを夢中で読んで以来かな?知ったのはTVアニメ「わんぱく探偵団」が最初(虫プロです。幼心にすご~く面白かった。今DVDボックス出てますね わんぱく探偵団DVD-BOX )。北村想の原作も気になりながら未読でしたが、この大傑作映画を観て早速注文しました。原作と映画はかなりストーリーが違うようですがお正月の楽しみにします

 ストーリーは・・・、1941年12月8日に真珠湾攻撃が回避され和平がなって、第二次世界大戦が起こらなかった日本、1949年の帝都(東京タワーらしきものがあります)が舞台。身分制度がさらに強化された極端な階級社会で、最下層に位置づけられている小屋がけサーカスの天才曲芸師・遠藤平吉(金城武)が主人公。平吉は運動能力抜群でサーカスの見世物は器用にこなすが、人付き合いは実に不器用。人よりサーカスの鳩たちのほうが好きなようだ。平吉はあるペテンにあい、帝都を荒らしまわる怪人二十面相として逮捕される。彼は濡れ衣を晴らすために・・・。

K-20 怪人二十面相・伝 オリジナル・サウンドトラック  う~ん、至るところ謎と仕掛けだらけのミステリーなので、ちょっと語ろうとしてもネタバレになってしまいますね。これ以上書くのは控えておきます。ストーリーも面白いし、アクションも見ごたえがあります。そうかと思うと笑えるところもたっぷりあるし、エンターテインメント性抜群だと思います。スケールが大きくて、邦画というよりアメリカの超大作を見ている感じ。いや、そういったら邦画を作っている皆さんに失礼か。でもこれ、絶対ハリウッドからリメイクの申し出があると思うなぁ。

 金城武も明智小五郎に扮する仲村トオルもかっこよすぎ。財閥令嬢・羽柴葉子を演じる松たか子の上品なお嬢様ぶりは自家薬籠中のもの。ホントに可愛くて、キレイで、天然ボケのようで凛としているこの役柄にぴったりです。カラクリ師・源治を演じる国村隼の含みのある演技や源治の妻・菊子役の高島礼子の明るい気風のよさ、二十面相のいくつもの顔・・・脇を固めるのみなさんの豪華なこと。小林少年(本郷奏多)は、良家のお坊ちゃま風。平吉の弟分のシンスケを演じる今井悠貴・・・上手です。10歳とは思えない。

 続編も作られるのでしょうか?平吉や葉子の今後が気になります。。

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2008年12月22日 (月)

こんにゃく座「ピノッキオ」

オペラ「ピノッキオ」 オペラシアターこんにゃく座の新作オペラ「ピノッキオ」を観て来ました。小さな子どもがいっぱいでしたが、みんなとてもよく笑っていました。

 舞台にはピアノ1台と一抱えもありそうな大きなドンゴロスの袋(ドラム缶半分ぐらいの容積・・・という感じで立っています)。アコーディオンやリコーダーらしきものもあります。後でわかるのですが、このドンゴロスの袋、ただものではありません。いやいや、個性的な舞台装置もこんにゃく座ならではです。

 ピアノは伊藤多恵(以下敬称略)。途中片手にパーカッション、片手でピアノ伴奏という部分もあって、すごいとしか言いようのない演奏でした。

 ピノッキオ役は井村タカオ。最近は若手男性主役は井村さんのことが多いですね。ピンクのピノキオ衣装があまりにもお似合いで、半ズボンから出る細い脚にびっくり。人形っぽい動きが良かったです。

 大工・人形劇小屋の呼び込み・キツネ・おもちゃの国行きの馭者・太鼓つくりの5役にアコーディオンの演奏・伴奏も勤めるのが岡原真弓。芸達者で歌が本当に上手いし、関西人的コメディのセンス抜群です。終演後のロビーでの送り出しでも一番の人気者ですね。ステキです。

 ジェペット爺さん・人形劇場の親方・ネコ、は佐藤敏之。お顔の演技がものすごい。とにかく笑えて笑えて仕方がない。特に岡原さんの関西弁のキツネと、佐藤さんの名古屋弁のネコという小悪党コンビは秀逸。面白すぎました。

 材木のときのピノッキオの声・人形劇場の少女・農夫・女の人(妖精?、木)は田中さとみ。リコーダーの演奏もあります。可愛らしい若手です。ダンスも軽やか。

 台本:山本清多、作曲:萩京子。昨年作られたばかりのオペラで、東京公演後、日本全国での公演に先駆けて東南アジアでのツアー公演を行ったとのこと。プログラムに書いてある台本作者の言葉によれば、東南アジアツアーを見越してピノッキオの原作の結末と、少し変えた部分があるそうです。その変えた部分のセリフは、井村タカオさんの好演もあり、とても胸に響きました。

 全般的に楽しかったのですが、鯨のおなか(これも工夫がいっぱいという感じ)から出てくる野にかかる時間がちょっとだれ気味かなとは思いました今回は歌よりも、喜劇役者ぶりの印象が強すぎて、オペラ?という気はしないではありませんでしたが、良かったです。

 こんにゃく座にはもっと頻繁に関西方面での一般公演をやって欲しいものです。

オペラ「ピノッキオ」 Music オペラ「ピノッキオ」

アーティスト:オペラシアターこんにゃく座
販売元:ALM RECORDS
発売日:2009/01/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

一般販売に先駆けてCDも手に入れました。プログラムとCD両方にサインもいただきました。

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宝塚「夢の浮橋」「Apassionado!!」

Photo_2

←ポスターの写真です。

 もう3週間も経ってしまいました。先月末、観にいってきました。4ヶ月ぶりの宝塚大劇場。月組公演です。

源氏物語千年紀頌 夢の浮橋」・・・暗くて抹香臭い宇治十帖をどう宝塚風にアレンジするのか、ポスターの美しさとあいまって、期待を大きく持って観にいきました。私の解釈では宇治十帖の主役は、あまり物事を深く捉えられなかった田舎娘から、無常を嘆きつつも自分の意志を通す女性へと成長する浮舟。薫が主人公のようにも思えるけど、彼ははぐだぐだと悩んでいるわりにはちっとも成長しない。光源氏の血を引く匂宮はむしろ脇役に過ぎないと思っていますので、瀬奈じゅんさんが匂宮だというだけで、かなり大胆に物語を作っているんだろうと思っておりましたが、その通りでしたね。これは原作を知らないと話がほとんど見えないんじゃないか?と思いました。でも私の期待は十分に満たされました。

 匂宮を主人公にして、プレイボーイぶりを明るく描いたり、思い切って登場人物の枝葉を幹の部分に食い込んでまで断ち切ることで、宇治十帖の持つ暗いトーンを糊塗していますね。匂宮の薫への友情物語であると共に(その割には恋人を寝取っていますが・・・これもむしろ浮舟への恋というより、薫への当てつけと言うか同化と言うか…そんな感じ)比較的気楽な弟宮から、東宮として外戚から皇室を守ろうとする立場への匂宮の成長物語になっています。

 冒頭は源氏の君の死の直前。光源氏はかなり衰えを感じさせる姿で出てきます。紫の上の法要のためにに幼い匂宮と薫が光源氏とともに階を登っていこうとするところで、光源氏は薫本人に「罪の子」と声をかけています。これは・・・薫が暗くなるのも当然ですね。

 好きなシーンは匂宮が姉の女一宮の侍女・小宰相の君(城咲あいさん・・・メチャ可愛い)の局に忍んでいって、宮廷の女たちの詰問に会うシーン。これは楽しいシーンですが、「歌劇 2008年 12月号 [雑誌] 」の「えと文・ホタルのピカリ」によれば、あの時の侍女たちのセリフはみんなアドリブとだとか・・・。わー、色んなパターンで観たかったなぁ。小宰相の君の正体は原作と違って、傀儡女(=くぐつめ。難しい字で「くぐつ」と書いては漢字に変換できませんが、「かいらい」と書くとちゃんと変換できますね)。女一宮が匂宮のドン・ファンぶりを嗜めるために雇ったという設定です。彼女に連れられて匂宮は宇治の社で傀儡(くぐつ)たちの織り成す幻影を見ます。そこにはまさに傀儡=操り人形となった光源氏も現れます。・・・このシーン、傀儡たちの芸が見せ場なのと、摂関政治に絡めとられようとしている匂宮の兄弟たちの危うさを表しているのかもしれませんが・・・突飛でやりすぎでは?と感じました。

夢の浮橋/Apasionado!! ピアノサウンド(CD)  匂宮の瀬奈じゅんさん・・・美しくて華やかで美しい。まさしく宝塚の貴公子。女の子にやに下がっているところも、最後の覚悟で目つきが変わるところも表現力豊かでステキでした。浮舟(羽桜しずくさん)との宝塚的だけどものすご~く濃厚で色っぽいラブシーンに釘付けになってしまいました。このシーンちょっと親子観劇には向きません。顔が赤くなります。ついでに、』学校観劇の皆さまがたにもいかがなものかと・・・もっとも、学校観劇の方々にはこれは「源氏物語」そのものではないことも理解してもらわないとね。

 薫中将の霧矢大夢さん。まめ男ぶりは地なのかとおもうほど、はまっていました。私が観た公演ではエッフェルといい、ボルディジャールといい、ジョン卿といい、なぜかまじめな役どころの多い霧矢さん。薫を演じるのにこれほどふさわしい人はないのですが、この公演での薫は原作よりなお気の毒な扱いのような気もします。

 二の宮の遼河はるひさん、今回憂いを含んだ良い役でしたね。これまで喜劇の中のさらにコミカルな役しか見てなかったので、綺麗な立ち姿と兄宮としての自覚的な言動に見惚れてしまいました。

 他のみなさまがたも、とってもステキでしたが(琴の演奏シーンは、みな生徒さん方が弾いておられるのですよね?芝居の練習に加えて色々なことをするのですねぇ)、私が、とても美男子(美人)だと思ったのは夕霧の次男役の星条海斗さん。次回はもう少しセリフのある役で観てみたいです。

  「Le Cing (ル・サンク) 2008年 12月号 [雑誌] 」には今回シナリオも掲載されています。読んで写真も見て公園を反芻して懐かしんでいます。

Le Cing (ル・サンク) 2008年 12月号 [雑誌] 「ファナティック・ショー Apassionado!! アパショナード・・・ラテン的なショー。冒頭(第2場)のシーンにびっくりします。大階段に瀬奈じゅんさんのきりりとしたお顔。巨大なマント(一体どのぐらいの重さがあるのでしょう?)に包まれて・・・。

 見せ場は男役スターたちがそれぞれ花を象徴する色とりどりの鮮やかなドレスで踊るシーンでしょうか。客席もおおはしゃぎでした。蘭の精で白いのドレスの霧矢さんはまるで娘役のトップさんのように美人でした。

 私が好きだったのは映画のシーン。瀬奈さんがかっこいいのは当然として、城咲さんがスター性抜群と感じました。

Photo←今公演のシナリオの写真を撮らせていただきました  

プチ・ミュージアムは舞台装置の仕掛けについての解説と、「ME & MY GIRL」の衣装・小道具等の展示。体験コーナーのビアマグがかなり軽くて・・・舞台の小道具だから当たり前かもしれませんが、実際に持ってみないとわかりませんから・・・そんなことを知ることが出来るのもこの展示場のささやかな楽しみですね。

 

 

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