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2008年8月 4日 (月)

星組「スカーレット・ピンパーネル」

 宝塚歌劇団/ピアノcd: スカーレット ピンパーネル: 星組大劇場公演  昔々のことです。母が若き日に観た映画「紅はこべ」がどんなに面白かったかを語ってくれたことがあります。ネットで調べたら1934年のレスリー・ハワード主演のイギリス映画「The Scarlet Pimpernel」か1950年のデイヴィッド・ニーヴン主演の「The Elusive Pimpernel」かどちらかだと思うのですが・・・本人ももう詳しくは覚えていないようです。

 ともあれ小さいころ母が話してくれたその物語が、宝塚で上演されるというので行きたくて仕方がありませんでした。ところがなかなかいつ観にいけるかの判断がつかなくて、チケットをとりかねているうちに初日の幕が開き・・・半分以上あきらめかけて、前回の星組公演と同様にDVDで我慢しようかと思っていました。しかし!私のまわりでは、原作の魅力に初めて宝塚に足を踏み入れたという人がちらほらいたのですが・・・みんな面白かった・良かったと口々に言うのです。私はもう無理やり休みを作ることにして、始めて前売り以外で宝塚のチケットを取るという経験をしました。そんなわけでものすご~く後ろの片隅の席しか取れませんでしたが・・・とにもかくにもっ宝塚歌劇団星組公演・「スカーレット・ピンパーネル」観にいってきました!(と言っても、2週間前の話です。もう一度観にいきたかったのですが・・・・先週より気管支炎で倒れています。あまりにも咳がひどすぎて、たとえ自分の体力がもっても劇場や映画館では他人に迷惑をかけることになるので自粛です)

 端的に言います。良かった。ストーリーがいい・登場人物が魅力的でカッコいい・俳優さんたちがカッコいいしかわいいしステキ・音楽がいい・歌詞(訳詩)もいい・シリアスな史劇なのに遊び心満載で楽しい・・・褒めちぎってしまうしかありません。

 ストーリー:1794年のパリ。フランス革命は(ベルばらファンにとってはあのオスカル様たちが勝ち取ったはずの自由・平等・友愛を旗印にした)フランス革命は、当初の輝かしい革命の理想よりも、貴族やそのSympathizerに対する苛烈な粛清の嵐が本筋のような様相を呈している。毎日のようにギロチンで処刑される貴族や反革命勢力とされたものたち。しかし、ちかごろ革命政府の恐怖政治とその残虐な処刑に抗するように、貴族たちの国外逃亡がつづいていた。今日も革命軍の兵士たちが荷馬車に貴族が隠れていないかと調べようとするが、荷馬車を御す老女にペスト患者が乗っていると言われて恐れをなした兵士たちはろくすっぽたしかめもせずに通してしまう。この御者こそ、スカーレット・ピンパーネルと名のり、フランス貴族たちをイギリスに助け出す謎の義賊だった・・・・! 革命軍の将校・公安委員のショーヴランは貧しい生い立ちゆえ貴族たちを特に憎み、スカーレット・ピンパーネルを何があっても捕らえようと考えていた。以前革命軍に協力していた女優のマルグリットの弱みに付け込み、反共和派の貴族サン・シール侯爵の居所を聞き出す。苦悩しつつサン・シール侯爵の居所を教えてしまうマルグリットは、イギリス貴族パーシー・ブレイクニー卿との結婚のためイギリスに渉る。パーシーとマルグリットの結婚式、幸せな生活が始まろうという時、パーシーの友人デュハーストが密かな知らせをパーシーにもたらす。サン・シール侯爵が処刑され、その居所を密告したのがマルグリットだというのだ・・・!実はパーシーこそスカーレット・ピンパーネル。能天気な若者は世を忍ぶ仮の姿だったのだ!パーシーは彼と同じような貴公子たちを仲間に引き入れ、今度はフランスの王太子を救出する計画を始めるが・・・。

Le Cing (ル・サンク) 2008年 08月号 [雑誌]  パーシー役の安蘭けいさん、スカーレット・ピンパーネルのときはもちろん、正体を隠して大金持ちのあほな若殿のふりをしているときも、カッコよくて美しくて楽しくてチャーミングです。「Le Cing (ル・サンク) 2008年 08月号 [雑誌] (ル・サンクvol.100」の表紙にもなっているゼブラの衣装もなかなかでしょう(^_^)・・・。しばらく、ダーク・ヒーローばかり続いたということで、明るいヒーローを気持ちよく演じておられるのではないかと思います。

 マルグリット役の遠野あすかさん、理由もわからず結婚式直後に豹変した夫、昔の恋人からの脅迫、夫に言えない秘密、良心の呵責・・・美しい顔と衣装とはうらはらの複雑で苦しい人生・・・凛とした表情やせりふ、苦悩を押し隠した微笑などの表現力とかわいらしさが素敵でした。

 ショーヴラン役の柚希礼音さん、悪役を演じるのは初めてだそうです。どこかの劇評に「色悪」と書いてありましたが、まさにそのとおり。本当に魅了されました。

 パーシーの仲間の貴公子たちを演じるのは、立木遥・涼紫央・彩海早矢・天緒圭花・夢乃聖夏・麻尋しゅん・紅ゆずる・壱城あずささんたち、マルグリットの弟が和涼華さん・・・それぞれ爽やかでキュート。

Photo ←公演ポスターを反射を避けるために斜めから撮りました。構図もとてもカッコいい。自分の表現力・語彙のなさに恐れ入るけど、この公演はなにをとっても「カッコいい」という言葉が自然に出てきます。 民衆たちが世を呪うような「マダム・ギロチン」の歌、革命政府の執拗な追及、スカーレット・ピンパーネルの正体がわかったらショーヴランにつかまって処刑されてしまう・・・。マルグリットの弟・アルマンが公安委員会に捕らえられる・・・など緊迫した場面もおおいのですが、コメディ部分も多いのがこの舞台の特徴です。イギリス王宮で大ふざけのプリンス・オブ・ウェールズ(英真なおきさん)がその筆頭。パーシーがフランスの全権大使として派遣されてきたショーヴランに対して、衣装を貸しましょうかとからかうシーンもなかなかです。聞くところによると、このシーンはアドリブでいろいろな台詞がとびだすのだとか・・・。初日ダイジェストの映像では、大きな羽飾りをつけて・・・と言うような台詞だったようですが、私の行ったときは「ねずみの着ぐるみ」でした。一瞬ディズニーのねずみ?と思ったのですが、次の安蘭さんのしぐさや「チュチュチュチュ」という擬音から思うに、昨年春の「宝塚舞踊詩さくら」の節句人形のシーンを意図しているのかな?? CDもDVDも発売されたら絶対買おうと思っているのですが、別アングル集だけではなく、アドリブ集もぜひつけてほしいものです。とりあえず、テキストのみでもいいです。幕開けから大団円まで、長い舞台ですが一刻たりとも退屈することはなく、寝不足のきわみで行ったのに眠さを感じることもない・・・目をみはるばかりの素敵な舞台でした。

 エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス(DVD) プチ・ミュージアムは「エル・アルコン/レビュー・オルキス」の特集でした。私は原作者の青池保子さんの漫画のファンなので、ぜひ観にいきたかったのですが日程が取れなくて果たせず、DVDを買って鑑賞、やっぱり舞台で観たかった~~と切なくなるほど出来の良い作品でした。安蘭けいさんも遠野あすかさんも柚希礼音さんも立樹遥さんも・・・、そして星組の皆さんみんなコスチュームがきまってますねぇ。・・・というか、私はやっぱり宝塚はコスチュームものが好きなようです。・・・というわけで、展示されているコスチュームも楽しく見ました。体験コーナーにある大きな剣がとても軽いのにびっくり。

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