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2008年6月22日 (日)

映画「つぐない」

 映画「プライドと偏見 」で私をジェイン・オースティンの作品の つぐない/Atonement 面白さに結び付けてくれたジョー・ライト監督の文芸映画「つぐない」。1ヶ月ほど前に観にいったイギリス映画です。

  

「つぐない」という題名も、「一生をかけて償わなければならない罪があった。・・・云々」というキャッチコピーも絶対涙なしには観れない感を煽っていましたが、友達からも「泣くよ~!!」と脅され、覚悟はして観にいきました。案の定、涙、涙。悲しくて泣いたとか、感動して泣いたとかいうよりも、切なさに胸が締め付けられたという感じかな。時代の理不尽さにも胸苦しくなりました。

 ストーリーについての予備知識なしに観にいったのですが、キーラ・ナイトレイを大きく写したポスターやチラシから連想する物語と、全く違っていました(友人たちも同じ感想)。予想外の物語、展開、結末で、夢中で物語の中をさまよった気がします。もちろん、この映画の原作は小説でフィクションであると分かった上で、そのフィクション上の真実はどこからどこまでで、どこからが登場人物の創作なのか(小説という入れ子の中のさらにフィクションなのか)・・・・。この物語の虚実はどこにあるのか??重たいストーリーは基本的に苦手なのだけれども、「つぐない」の内容には魅了されずにはおれません。「キーラ・ナイトレイ主演」とは書いてありますが・・・、本当の主役は誰でしょう?キーラなのか、彼女の恋人役のジェームズ・マカヴォイなのか、妹のブライオニーなのか??

 舞台は1935年。イングランド。大きな屋敷内を少女が走っている・・・。母親タリス夫人(ハリエット・ウォルター)に書きあげたばかりの戯曲を見せるために。タリス家の末娘、13歳のブライオニー(少女時代はシアーシャ・ローアン、好演!)は夢見がちな少女。兄のリーオン(パトリック・ケネディ)の、友達を伴っての帰省を歓迎するために、従姉弟たちと芝居を上演しようと計画しています。タリス夫人の妹は離婚争議中で、その子どもたち15歳のローラ、9歳の双子・ジャクスンとピエロはタリス家に預けられています。まだ幼いジャクスンとピエロは自分たちの母親が恋しくて、ブライオニーの劇には興味を示してくれません。タリス家の使用人の息子で、その優秀さを官僚である当主から認められて、ケンブリッジで医学の勉強を究めつつあるロビー(ジェームズ・マカヴォイ)に、ブライオニーは幼い恋をしています。しかしその日、ブライオニーは2度も美しい姉・セシーリア(キーラ・ナイトレイ)とロビーとの衝撃的なシーンを見てしまいます・・・。その夜、ジャクスンとピエロが家出をし、みんなで探し回っている時、ブライオニーは庭の暗がりで何者かがローラにのしかかっているのを目撃します。逃げていった男をブライオニーはロビーだと思い込み、やがて双子を探し当てて連れ帰ってきたロビーは警察に逮捕されてしまいます・・・。

 4年が過ぎ、セシーリアは看護婦として負傷兵の世話をし、ロビーは西部戦線でドイツ軍との激戦を生き抜こうとしていました。ロビーは犯罪者として収監されているときに、刑期の短縮のため従軍を志願したのです。戦場の困難の中ロビーは半年前のセシーリアとの再開、つかの間の逢瀬を回想します・・・。

 つぐない/Atonement つぐない/Atonement
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 ゴールデングローブ賞も受賞していますが、本当によい映画だったと思います。アカデミー賞の受賞が作曲賞だけだったなんてもったいない気がしました。

 キーラ・ナイトレイの美しさが、セシーリアの、良家のお嬢様の驕慢な感じと家を捨てても看護婦としての使命やロビーへの愛を貫く強さ、そして苦しみをすばらしく表現していたと思います。ロビー役のジェームズ・マカヴォイも階級をのりこえて成功を目指す若者の英知と希望と誠実さに満ちた表情、思いもよらない嫌疑に凍りついたまなざし、戦地にあっても失わない明るさと賢さの演技も良かった。ジェームズ・マカヴォイをどこかで観た人なんだけど・・・思い出せない~~と頭の隅で気になりながら映画を観ていました。家でパンフレットを見てやっと分かりました。「ナルニア物語・ライオンと魔女」のフォーンのタムナスさん役ですね。

 

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