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2008年5月 6日 (火)

『モップガール』

 昨秋ドラマ放映されていたものの原作だそうですが、ドラマは観ておりませんでしたので、題名と帯から想像した物語とはちょっと違っていました。

モップガール 『モップガール』加藤実秋著 小学館刊

 時代劇フリークのフリーター桃子は、清掃会社に面接に向かいます。しかしその古いビルの事務所のドアをノックすると、出てきたのはガラの悪い男。しかし桃子が「バイトの面接だ」と告げるところっと態度を変えて歓迎ムード。異様なぐらい犬好きの社長に「犬顔だから」という理由で即採用され、早速向かった先は・・・。そう、この清掃会社は普通のお掃除だけでなく、事件・事故現場の後始末を専門に扱っているのでした・・・。会社にはあと二人、事務をしているギャル・未樹と未樹が思いを寄せる遅刻常習犯の謎めいた男・翔がいます。この本には4話入っているのですが、桃子は現場で起こった事件の影響でそれぞれ聴覚と視覚・味覚・嗅覚・寒暑の感覚に異常が出ます。そのわけを解いていくと同時に、翔の背景も謎が明かされていくという趣向です。

 変な登場人物たち、謎解きの面白さ・・・と、軽く読めて面白かったのですが、私としてはその特別な清掃現場の謎解きではなく、清掃現場そのもののドキュメント的なものをメインとした小説を期待していたので、ちょっぴり当てが外れました。

モップガール モップガール

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 面白かったのは桃子が面接で最初に出くわした男・重男の存在でしょう。小さな劇団に所属していて、その時々の役柄になりきって平常も行動している元暴走族。1話目ではチンピラ、2話目ではグルメ評論家、3話目では霊能力者、3話目ではニヒルでダンディーな刑事になりきって行動するコメディアン振りがいかにもTVドラマ的だなぁと思いました。桃子の時代劇マニアな様子も中々楽しいですね。

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