« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月17日 (月)

『阪急電車』『図書館革命』有川浩著

有川浩著の小説を新しいほうから2冊。

『阪急電車』 幻冬舎刊

阪急電車 Book 阪急電車

著者:有川 浩
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 現在、有川浩さんの最新刊。今のところ今年一番楽しんで読めた小説です。難をいえば読み易すぎて、一気に読んでしまえるのが惜しいところ。もっと長く楽しみながら読みたかったと、ないものねだりをしたりして。阪急電車京都線沿線の我が家から、宝塚大劇場へ行くときには、十三で「宝塚線」乗り換えて「遠いなぁ」と思っていました。万事に疎い私が十三からは「宝塚線」に乗り換えるよりも、「神戸線」に乗り換えてから、「西宮北口」という駅で「今津線」に乗り換えたほうが「宝塚駅」に早く着くことを知ったのは数年前。そして、この今津線には「西宮北口」よりも南にも駅があることを知ったのは、この小説を読んでからでした。とはいえ、この小説にはその2つの駅は出てきません。宝塚駅から西宮北口駅まで、一往復の電車と駅での人間模様をオムニバス風に綴った小説です。DV男や悪しきオバサン根性のマダム、ドロドロな恋愛話も出てくるけど、全般的にはほのぼのと明るいトーン、またほほえましい恋物語も描かれていて、読後感がさわやかです。凛とした女の子、女性が多く、関西的なくすぐりもあってええかんじです。続編や外伝を書いてほしい人物、カップルもいます。SF調の作品群が苦手な方々にピッタリです。

 宝塚駅で乗った征志の隣に座ったロングヘアの若い女性は、かねてより征志が一方的にライバルと見なしている女性だった。なぜならいつも宝塚市図書館で征志より先に征志が借りたかった本を手にしているところに遭遇するからだ。好みのタイプでもあるその女性と会話をすることに成功した征志は・・・。

 宝塚南口駅から乗り込んだ美人の翔子は目にも鮮やかな白いドレスに結婚式の引き出物を持っていた。彼女の事情は?

 逆瀬川駅から乗ってきたのは祖母と孫の二人連れ。時江の孫の亜美は翔子を「花嫁さん」と言うが・・・・。

 小林駅で翔子は電車を降りて休憩。「いい駅よ」と時江に薦められたからだが・・・。

 小林駅から乗ったカップル、ミサとカツヤ。カツヤは突然キレて電車のドアをガンと蹴った。カツヤにひきづられるようにミサも仁川駅で降りる。時江と亜美も降りて・・・・

 カツヤと分かれるつもりで仁川駅からもう一度一人で電車に乗ったミサ。甲東園駅で乗ってきた女子高生たちのおしゃべりを聞くとはなしに聞いていると。・・・えっちゃんの女子高生よりあほな彼氏の話がイイ。

 門戸厄神駅で乗ってきた乗客に押され、女の子が圭一にぶつかってきた。その女の子・美帆も偶然圭一と同じ教科書を抱えていて・・・。

 大きな乗り換え駅の西宮北口駅。今津線の一応のターミナルでもある。件の電車からは、翔子・ミサ・えっちゃん・圭一・美帆らが降りてきて、ふと、すれ違う。

 数日後西宮北口駅から宝塚行きの電車では・・・・。

 宝塚→西宮北口間で生まれた、袖すり合うも他生の縁が、西宮北口→宝塚間でさらに展開していきます。 

 沿線風景・駅前風景も描かれていて、この小説を読んだら今津線沿線に住んでみたい人が増えるんじゃないでしょうか。この本抱えて、今津線散歩・・・なんて観光客がいないのかなぁ。阪急電鉄はタイアップをしていないのでしょうか?HPなどでは伺えませんが・・・。

阪急電車 阪急電車

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

 『図書館革命』 メディアワークス刊は、アニメ化も予定され、漫画雑誌でも少年誌と少女誌で競作されている『図書館戦争 』シリーズの4巻目にして完結編。昨年11月の発売後すぐに読んだのですが、感想を書くのを先延ばしにしていました。

 前巻で、ついに憧れの王子が堂上だと知った郁でしたが、『図書館革命』ではついに初デートか?というところからお話が始まります。普段男前な郁が、柴崎にからかわれて慌てつつも着ていく服に悩んだりする乙女な様子が初々しくて可愛らしいです。

図書館革命 Book 図書館革命

著者:有川 浩
販売元:メディアワークス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 郁と堂上が約束のカミツレ茶を飲みに待ち合わせてて、映画でも見ようかというその日、事件はおきます。敦賀原発を狙ったテロ事件があり、その手口が人気ミステリ(謀略もの・アクション系)作家・当麻蔵人にそっくりだと言うのです。当然メディア良化委員会が動き始めます。国会では対テロ特措法が異例の速さで成立し良化委員会の権限も強化されます。良化委員会は当麻の身柄を確保しようとし、ジャーナリストの折口は、これをきっかけとした言論・言論人への弾圧を危惧します。郁と堂上は当麻を匿い通そうと・・・。

 これまでに増してコワイ設定です。民主主義が壊れていくのはほんの少しのきっかけで、あっという間なのかもしれません。エンターテインメント作品とはいえ、考えさせられるものが多いと思います。ただ私と作者では民主主義の守り手像が違うという気はします。ちょっとネタバレですがこんなときに自衛隊の協力は考えにくいです。シリアスなシーンが多く感じる今作ですが、郁と当麻の逃避行はまさにコメディです。思わずニンマリの光景も。大阪のおばちゃんの格好はまさにこんな感じ、よく知ってるなぁ・・・と思っていたら、『阪急電車 』の後書きに著者は今津線沿線在住と書いてありました。なるほどぉ。著者も宝塚歌劇を見に行ったりするのでしょうか???

 エピローグもいいですよ。この「堂上教官」と手塚教官たちのほかのエピソードも書いてほしいな、読みたいな。

図書館革命 図書館革命

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年3月16日 (日)

映画「チーム・バチスタの栄光」

 一昨年の12月、この映画の原作小説『チーム・バチスタの栄光』 の感想をこのブログに書いたとき(コチラの記事です→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_4a1b.html 、厚生省の調査官で怪男児(?!)の白鳥も、映像化されるときには映画化される時には阿部寛さんが演じた伊良部医師(奥田英朗原作のドラマ「空中ブランコ」より、原作ではおデブな変人、同じシリーズの映画「イン・ザ・プール」では松尾スズキが演じている)のように、美男俳優が使われるのかな?・・・と書いていたのですが、まるで予言したように阿部寛さんが演じていましたね。映画のポスターを何度もみていたはずなのに、私は阿部寛さんが白鳥調査官を演じることしか頭になくて、映画館に行ってはじめて、「グチ」外来の精神科医・田口に竹内結子さんがキャスティングされているのを知って驚きました。だって原作では田口医師は男性ですからね。

映画「チーム・バチスタの栄光」・・・もう見に行ってから1ヶ月も経ってしまいました。

Img004

←書店でもらったリーフレットの表紙・裏表紙です。劇場パンフレット載っていないことも書かれていて、販促用の無料グッズなのにとっても充実した内容で感激しました。

 story:不定愁訴外来の心療内科医師・田口公子(竹内結子)の診察室には、今日もさまざまな(でもあんまり深刻そうじゃない)悩みを抱えた人が訪れている。それは精神科医の治療と言うよりもグチの聞き役のような・・・。そんな田口をサポートするのはベテランの藤原看護師(野際陽子)、アドバイスや慰め方からお茶を入れるタイミングまで的確だ。

 田口が勤務する東城大学医学部では、アメリカ帰りの天才心臓外科医・桐生恭一(吉川晃司)を第一外科の助教授に迎え、難しいバチスタ手術に成功し続けるという奇跡のような偉業を成し遂げていた。桐生を中心としたバチスタ術の専門集団は「チーム・バチスタ」と呼ばれ、病院の看板となっていたが・・・。

 ある日田口は院長室に呼ばれた。そこには院長と桐生がいて、田口にチーム・バチスタの内部調査をしてほしいと言うのだ。26回連続で成功していたバチスタ手術が、このところ、3度も続けて失敗している、それは偶然なのか、故意なのか?故意だとすればその犯人は誰なのか?チーム・バチスタの栄光は翳ってしまうのか?

 田口はしぶしぶながら調査を引き受け、チーム・バチスタの面々のインタビューを試みるが・・・。田口の素人探偵ぶりは、ちょっと天然のはいった美人若手医師(映画)冴えないけど優しい中堅男性医師(原作)と、原作と映画で若干の違いはあるが、どちらも人の良い、とぼけた味わいが魅力だと思う。映画の田口はそれぞれを動物にたとえて、聞き取りノートにイラストつきでメモしているのが面白い。(以下、映画ではインタビューの順がどうだったのか曖昧になってしまったので、小説に出てくる順で書きます、敬称略。小説では田口の部屋に来てもらっての聞き取りだったのが、映画では田口が訪ね歩くことになっています。ロケは埼玉医科大学国際医療センターで行われたそうですが、高額の精密機械などもホンモノを撮影しているのだそうです。スタジオのセットで使われる医療器具・機器もホンモノだとか
 第一助手・垣谷雄次(佐野史郎):手術用のルーペで米粒に般若心経を書いたり、細かいボトルシップを作ったり、外科医として手先の器用さに日日磨きをかけている。優秀な外科医だが、 助教授への昇進間近だったところへ桐生が招聘され、講師のままでとどまっていることに恨みを抱いているのではないかと思われているが・・・。動物にたとえるとモグラ。
 第二助手・酒井利樹(玉山鉄二):桐生に敬服し、垣谷を軽んじ、田口も軽んじている自信過剰気味の若手外科医師。動物にたとえるとスピッツ。
 手術室看護師・大友直美(井川遥):結婚退職した前任者に代わって先ごろチームに加わった、本来優秀なオペ室看護師。看護師は医師に手術用具を渡す「機械出し」の作業も担当するが、彼女は桐生と微妙にタイミングが合わないなど、バチスタ手術中のミスが続いている。また、彼女がチームに加わってから謎の術死が続いている。不定愁訴外来の藤原看護師を頼りになる先輩として慕っているようだ。動物にたとえると巻き貝。
 臨床工学士・羽場貴之(田口浩正):人口心肺のスペシャリスト。映画では人工心肺の説明も興味深かった。ニコニコと応対して親切に説明する彼は温厚そうだが、インタビュー中に自宅(だと思う)からかかってきた夕食の献立の変更を告げる電話に突然大ギレするなど二重人格的な一面も。動物にたとえるとカメレオン。
 麻酔医・氷室貢一郎(田中直樹):麻酔医はつねにいくつもの手術を掛け持ちしているため、多忙を極めている。昼食は飲み物とアイスキャンデーという生活だが、人当たりはよく真面目。動物にたとえると白ヤギ。
 第一外科助教授、バチスタ執刀医・桐生恭一:動物にたとえるとワシ。
 病理医・鳴海涼(池内博之):アメリカでも桐生とともに研修を積んでいた、桐生の元妻の弟。元は外科医だったが、手術中の桐生のミスで手を負傷し、病理医に転身した。眼光鋭く、動物にたとえるとコヨーテ。

 この中に、故意(未必の故意も含め)に術死を起こしている者、あるいは人為的ミスの繰り返しにより、手術の失敗を誘発しているものがいるのか?田口は頭をひねっているその間にも、手術は行われる、国際医療協力によるアフリカの難民少年(少年兵?)の手術はマスコミにも注目され、自分宣伝に利用しようとする管理職もいる。ロック歌手になりたかったが、心臓が悪くてあきらめた好人物の中年男性の手術もある。 

 そんな田口の前に突如現れたのが、破天荒で天才肌の調査官・白鳥だ。彼は平気で人の神経を逆なでし、意図の分からない言動を繰り返しながら核心に近づいていくのだが・・・。

  ***   ***   ***

 原作が面白すぎると、映画はイマイチでガッカリしたり、映画化に当たっての改変に苛立つ場合も多いのですが、この作品では大丈夫。主役二人が原作とは違ったキャラクター設定なのに、余り気になりませんでした。医療ミステリとしても、原作を知っている私でも騙されそうな場面運びですし、伏線もしっかり効いていて上映中飽きたりだれたりすることが全くありませんでした。とはいえ映画から入った人には、ぜひ原作も味わってみられることをお薦めします。

 阿部寛さんは、キョーレツな白鳥を、二枚目俳優という感じではなく、アクの強い性格俳優のイメージを全開にして演じていたと思うし、竹内結子さんと野際陽子さんのグチ外来コンビも良い感じ。グチ外来の患者たちもなかなかに個性を発揮していて、他の出演者の皆さんと共に、キャスティングの妙を感じました。原作者の海堂尊氏がカメオ出演されているそうですが・・・私は見つけることが出来ませんでした。

↓原作です。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599) Book チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)

著者:海堂 尊
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600)) Book チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))

著者:海堂 尊
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

チーム・バチスタの栄光(上) チーム・バチスタの栄光(上)

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

チーム・バチスタの栄光(下) チーム・バチスタの栄光(下)

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 2日 (日)

ウェストサイド物語 2回目観劇 その2

 昨日の続きです。2週間しかたっていないので、キャストはほとんど同じです。チノとエニイ・ボディズ、それに警官コンビが変わりましたが、そのことによる特記すべき変化は感じませんでした。というか、エニイ・ボディズは役者さんが変わったことも気づかないぐらいでした。すみません。

 今回もやっぱり注目株はアニタ役の団こと葉さん。キリリ とした目元での演技に見とれます。流行りことばの「目力」を感じます。ほんとに綺麗なダンスで、歌もアルトの声が美しく響いています。男性優位主義者のベルナルドとのやり取りも、おきゃんでチャーミングです。

 そのアニタのダンスと歌がとってもイケてる「America」で、故郷を偲ぶ歌を歌っているロザリア役の鈴木由佳乃さんもいい感じだと思いました。体育館のダンスでは壁の花で、「America」ではみんなのからかいのタネという役ですが、かわいい。歌もうまいし、個性的なロベリアの性格を(私が思うにマジメだけどみそっかすな感じ)観ている人に想像豊かに考えさせてくれる演技だと思いました。

 グラジェラ役の恒川愛さん、長身で見栄えがします。ブルーのドレスと金髪がとてもよくお似合いです。さてグラジェラはドクの店で軍事会議の前に「女子どもは・・・」と言われて、他の少女もいるのに「私とヴェルマは子どもじゃない」と反駁します。その時の恒川さんの表情がいいです。グラジェラやヴェルマはどんな主張をしたかったのでしょう?ジェット団の女の子たちは、シャーク団の娘たちのような持ち歌(?)はないのですが、彼女たちの境遇も歌で聞いてみたい気がしますね。

 アクションの西尾健治さん。「夢から醒めた夢」の暴走族といい、ちょっと世をすねた強面コワモテな役が多いんでしょうか?怒れる若者を表現力たっぷりに演じておられましたが、「クラブキ巡査殿」のナンバーではコミカルな面も観ることができました。彼もかなり踊れると思うのですが、リフやベルナルドに抜擢ということはないんでしょうか?

ディーゼルの朱濤さんは、台詞は少ないんだけど、以前コンタクトのイベントでお見かけしたときよりずっと日本語がお上手になられていました。体格が良いのでつい注目してしまいます。

 松島勇気さんと阿久津陽一郎さんは今回もやっぱりカッコよかったのですが、阿久津ラダメスや、保科少尉の大ファンだった娘は・・・2回阿久津トニーを見て、彼はトニーにしては、もうおじさんすぎる、と確信したようです。阿久津さんが大好きなことにかわりはないけど、若い鈴木涼太さんか石井雅登さんの登板を待ちたいとか・・・。私は福井晶一さんのトニーも観てみたいんだけどな。

  ウエスト・サイド物語 (ベストヒット・セレクション)前回の観劇のあと、映画版のDVDを見直してみて、映画だから舞台とは場所の設定など全く違うことを再認識するとともに、曲の並びも違うことに改めて気がついて、その興味もあって結構意気込んで観にいったんですが、自分自身の疲れのためか、いまいち乗り切れない観劇でした。 なんと、「Tonight」の五重唱のところでイネムリ(ToT)

 のりきれない理由のひとつは、ストーリーについて考え込んでしまったこと。映画だと、まさに「人種問題」というテーマが視覚的にも訴えてくるので、人種的な憎しみのもたらす悲劇というものが今日的な問題もはらんで(世界各地の民族問題とか、いまだにアメリカ大統領選挙の黒人候補にクー・クラックス・クランによる暗殺の危機があるとか・・・)説得力があります。でも日本人(東アジア人)キャストで観ると、マリアの思慮のなさが・・・トニーが決闘に武器を使わせず、素手での一騎打ちという形にまとめてきたというのに、わざわざまた割って入らせてナイフを持ち出させる結果になってしまった・・・悲劇の元なのではないかということ。また、いくらうれしくても、「I Feel Pretty すてきな気持ち」と歌って仲間にばらすのはいかがなものか??などなど、マリアの短慮に居心地が悪くなって、この悲劇の本来意図すべきところに気持ちが入っていかないんですよ・・・。時代性、民族性とはいえ、女性の扱いが従属的なのも感情移入しにくい。時代物だと分かってみているのに、映画では感じない古さを舞台に感じてしまうのです。

 それに、やはりキャストに難あり、を感じました。まぁ、この前の大沢たかおさんの「ファントム」に比べたら、歌もダンスもカンパニーとしてのまとまりもぜんぜん「難」じゃないんですけどね。このところの看板俳優退団騒動等で若干嫌気がさしているせいもあるかもしれません。ずっと前から大好きな「劇団四季」なんだもん。やはり判断基準は高くなります。もっと「凄いものを観た!」という感動やワクワク感を求めるのも当然でしょう。劇団四季を観るからには感動のハードルは高く持っていたいのです。ウエスト・サイド物語 劇団四季 オリジナル 1977年 東京キャスト(CD) 」のキャストの当時の年齢を計算してみると(主要キャストしか見ていませんが)、みな20代後半から30代後半。クラブキ巡査役の光枝明彦さんが40歳。う~む。映画のダンスと見比べても加藤敬二さんのダンスのキレ、足のあがり具合など決して見劣りしませんが、やはりどうしても容貌が若者に見えないのはキツイ。

 またCDの久野綾希子さんのマリアを聞いていると、花田えりかさんの台詞のまずさ(むきつけな言い方でごめんなさいね。母語でないのによくがんばってらっしゃることは承知しています)がますます際立って気になります。久野さんと比べることはフェアではないと思いますが花田さんの日本語が下手(2週間前と比べてもイントネーションはお上手になっているので、努力はすばらしくなさっているんだと思います)とかいう以前の問題なのではないかと思うのです。花田さんの歌は良いのですが台詞や演技は全般的に平板で(きっと母語での演技ならすばらしいものができるのでしょうが)、トニーとのべたべたに甘いやりとりにも、恋する気持ちが伝わってきません。おかげで、阿久津さんのトニーの優しい声と台詞が不自然な甘さに聞こえてしまうという悪影響。そんなマリアだから余計に思慮の浅さが引っかかるのかもしれません。プロモーションビデオでは笠松はるさんのマリアばかりのように思えるのですが・・・東京での評判はどうだったのでしょうか?

Photo_21Photo_23 ←この写真は京都劇場ロビーに掲示されていた、東京公演での写真を引用させていただきました。左側は「ユタ」の小夜ちゃんがとっても 可憐だった笠松さんのマリアと、貴公子・ラウルの印象が強い鈴木涼太さんのコンビ。右側の写真は容姿も声質も可愛くベルやマコを演じていた(とはいえポリーや愛玲はワタシ的にはいまいちだったけど)木村花代さんマリア(プログラム等の舞台写真もかわい~い!)ワイルドな感じの阿久津さんトニー。どちらのマリアもぜひ観てみたいです。プログラムのプロフィール欄の写真では高木美果さんがビジュアル的には一番雰囲気ありそうな感じです。日本語が余りお得意ではないと聞いていますが(マグダラのマリアではことばの問題は全く感じませんでしたが・・・そもそも歌ばかりで台詞がありませんから判断しにくい)どうなんでしょうか?

 京都劇場のロビーで、東京公演の大判写真ポスターを見つつ(引用させていただきつつ)違うキャストが出ていらっしゃるようなら次回観劇を考えようと思う私です。

ウエスト・サイド物語 劇団四季 オリジナル 1977年 東京キャスト(CD) ウエスト・サイド物語 劇団四季 オリジナル 1977年 東京キャスト(CD)

販売元:宝塚歌劇グッズの専門店〜宝塚アン
楽天市場で詳細を確認する

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 1日 (土)

ウェストサイド物語 2回目観劇 その1

 京都劇場、劇団四季の「ウェストサイド物語」、珍しく、日をおかずに2回目観劇です。今日は団体客が多かったようで(私も今Photo日はそ のクチ)、ロビーや売店がとてもすいていて(@_@。ビックリ。スタンプラリーの行列も2週間前の列は何だったの?と思うぐらい空いていて、ちょっとラッキーです。右の写真は、スタンプラリーでもらったタンブラー(会員用)とコースター(同伴者用)です。でもカーテンコールが気の毒なぐらいあっさりで(週末なのになぁ)、ちょっとさびしかったです。

 今日は後のほうのセンター近くからの観劇だったので舞台全体が結構よく見えました。感想を書きたいのですが、もう眠くて目をかけていられません(実は観劇中にも一度ならず目を閉じていた瞬間があったぐらいの疲労度)しかたがないので感想を書くのは日延べです。

2008年3月1日のキャスト 2週間前のキャスト
【ジェット団】
リフ 松島勇気 松島勇気
トニー 阿久津陽一郎 阿久津陽一郎
アクション 西尾健治 西尾健治
A-ラブ 大塚道人 大塚道人
ベイビー・ジョーン 大空卓鵬 大空卓鵬
スノーボーイ      澤村明仁 澤村明仁
ビッグ・ディール    萩原隆匡 萩原隆匡
ディーゼル       朱 涛 朱 涛
ジーター        青羽 剛 青羽 剛
グラジェラ 恒川 愛 恒川 愛
ヴェルマ        上延 綾 上延 綾
クラリス         駅田郁美 駅田郁美
ポーリン        ソン インミ ソン インミ
ミニー          桜 小雪 桜 小雪
エニイ・ボディズ 木村仁美 石倉康子
【シャーク団】
マリア 花田えりか 花田えりか
アニタ 団 こと葉 団 こと葉
ロザリア 鈴木由佳乃 鈴木由佳乃
コンスェーロ      村上絵里子 村上絵里子
テレシタ        高橋亜衣 高橋亜衣
フランシスカ      室井 優 室井 優
エステラ        榊原央絵 榊原央絵
マルガリータ      撫佐仁美 撫佐仁美
ベルナルド 加藤敬二 加藤敬二
チノ 横山清崇 玉城 任
ぺぺ          水原 俊 水原 俊
インディオ       神谷 凌 神谷 凌
アンクシャス      イ ギドン イ ギドン
ファノ          佐藤雅昭 佐藤雅昭
ニブルス        斎藤洋一郎 斎藤洋一郎
おとなたち
ドック 立岡 晃 立岡 晃
シュランク 志村 要 山口嘉三
クラプキ 荒木 勝 牧野公昭
グラッド・ハンド 青羽 剛 青羽剛

私の前回の「ウェストサイド物語」観劇記はこちら→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/217_e1da.html

と、コチラに→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/217_07b3.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »