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2008年2月17日 (日)

京都劇場「ウェストサイド物語」2/17 その1

 今回はぜひ初日をと思っていたのに取れなくて、とっても悔しかったのですが、取り合えず初日の次の週末に観ることができました。誰もが知ってるミュージカルの名作です。ダンスも歌もすばらしいのは知っています。社会性を持った悲恋物語としても感動的です。それが劇団四季でどう演じられるのか?!

 劇団四季「ウェストサイド物語」、@京都劇場。 映画(ビデオやDVDですが)は何度も見た「ウェストサイド物語」だけど、舞台では初めてなので、舞台と映画との違いも気になります。もちろん日本人が演じるのを見るのも初めてなので、人種をどう演じ分けるのかも気になるところ。

Photo_6  客席が暗くなり、挿入歌の数々がメドレーのように演奏される長めのオーバーチュアがおわって幕が開くと、非行少年たちのダンス。白人といっても貧しい移民の息子たち(彼らもプア・ホワイトとして中流以上の白人からは差別されているはずだ)で構成されるジェット団と、有色人種として差別されるプエルトリカンの若者たち、シャーク団。彼らの小競合いや縄張り争いを激しいステップと指鳴らし、口笛などで表現するシーン。幕が上がって数分しかたっていないのにすでに圧巻の思いです。口笛と言えば、ドクの店で警官にののしられてベルナルドやチノたちが、せめてもの抵抗にアメリカ国歌を口笛で吹きながら出て行くシーン。うまい表現だなぁと思いました。アメリカ民主主義の崇高な理想はどこにあるのだ?と突きつけているようで。

 

 ダンスで目を、歌と音楽で耳を十分に楽しませてもらいました。そしてラストは圧倒的な感動が・・・。でも正直言って、メイクで肌の色を変え、髪の色はジェット団は金髪や茶髪に、シャー ク団は黒髪に・・・したところで目の色や顔の彫りまでは変わらないので、表現し分けるのは台詞に頼らざるを得ないようですね。赤毛ものの舞台でも、いつもは日本人(東アジア人)が西 洋人を演じることについて当然のようになんとも思わないのですが、や はり人種問題が物語のテーマと深く絡んでいると、ちょっと気にかかってしまいます。それは言ってもしかたがないことですが・・・。とはいえ「ウェストサイド物語」という(さらに翻案もとのシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」という)名作の持つ力は、多少の難は乗りこえて観客の心に響くものをたくさん持っています。ダンス然り、音楽然り。そしてストーリー然り。ただ、うちの娘はなかなか物語の背景にあるものを理解しがたかったようです。お手洗いなどで周りから聞こえてくる感想もストーリーに入り込むより、役者さんのあれこれが気にかかる方が多いようです。

 今日のキャストは以下のとおりでした。ついでに私の持っているCDバージョンのキャストも付しておきます。

2008年2月17日のキャスト 1977年東京キャスト(CD)
【ジェット団】  
リフ 松島勇気 飯野おさみ
トニー 阿久津陽一郎 鹿賀丈史
アクション 西尾健治 菱谷紘二
A-ラブ 大塚道人 深見正博
ベイビー・ジョーン 大空卓鵬 宮崎厚巳
スノーボーイ      澤村明仁 沢木 順
ビッグ・ディール    萩原隆匡 小林親一
ディーゼル       朱 涛 川原洋一郎
ジーター        青羽 剛 渡辺 豊
マウスピース   鈴木 登
グラジェラ 恒川 愛 沢 アイ子
ヴェルマ        上延 綾 山崎富子
クラリス         駅田郁美 森 幸子
ポーリン        ソン インミ 菊池ひで子
ミニー          桜 小雪 多川理映
エニイ・ボディズ 石倉康子 浅見陽子
【シャーク団】  
マリア 花田えりか 久野綾希子
アニタ 団 こと葉 立川真理
ロザリア 鈴木由佳乃 田中方子
コンスェーロ      村上絵里子 服部良子
テレシタ        高橋亜衣 坂田治美
フランシスカ      室井 優 望月めぐみ
エステラ        榊原央絵 草薙夕子
マルガリータ      撫佐仁美  
ベルナルド 加藤敬二 市村正親
チノ 玉城 任 西久保治好
ぺぺ          水原 俊 本田 薫
インディオ       神谷 凌 古沢 裕
アンクシャス      イ ギドン 高桑 満
ファノ          佐藤雅昭 田代久雄
トーロ   園岡新太郎
ニブルス        斎藤洋一郎 高原 高
おとなたち  
ドック 立岡 晃 宮部昭雄
シュランク 山口嘉三 瀬下和久
クラプキ 牧野公昭 光枝明彦
グラッド・ハンド 青羽剛 渡辺 豊
Somwhere・歌ソプラノ・ソロ ?表示なし
伊藤志保?
伊集加代子

私の持っている劇団四季版「ウェストサイド物語」CDは下記のものです。

ウエスト・サイド物語 劇団四季 オリジナル 1977年 東京キャスト(CD) ウエスト・サイド物語 劇団四季 オリジナル 1977年 東京キャスト(CD)

販売元:宝塚歌劇グッズの専門店〜宝塚アン
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 キャストについては、・・・。ミュージカル界でダンス・歌共に評価できる方々となるとどうしても訓練をつんだ方、必然的に年齢の高い方になってしまうのでしょうか?不良少年どころか不良青年と言うのも怪しい方が、不良役をいつまでもやっているのはいかがなものかと思わずにはいられません。CD版のキャストの当時の年齢を考えても、特に今回のベルナルドはいただけません。加藤敬二さんはすばらしいダンサーですばらしい役者さんだとは思いますが、この役をされるには昨年「クレイジー・フォーユー」のボビーよりPhoto_7さらに無理があります。メイクのせいか老けて見えて、あきらかに口角が下がって法令線がくっきり過ぎるぐらいくっきりしていて、不良少年というよりマフィア。せめて30代以下のキャストで固めてほしいと思いました。だめでしょうか?そんな考えは。

 ところでポスターのイラストのモデルは絶対加藤さんですよね。写真のCG加工なのか、手書きのイラストなのかは分かりませんが・・・こうしてみるとカッコイイんですけどね。文句ばっかり書いているけれど45歳であの身体能力・あのスタイルというのは驚異的だと感心はしているんですよ。すごい努力の賜物なんでしょうね。

なお写真はいつものとおり、京都駅コンコースで撮ったものからの引用です。 

(その2に続く)

 

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