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2008年1月31日 (木)

「La Harpe」2008年2月号

 「ラ アルプ」の2008年2月号がとどきました。先月号(2008年1月号)の「四季遊歩道(プロムナード)」には、保坂知寿さんが退団後の挨拶に四季芸術センターを訪問した・・・という記事でしたが、今月号は石丸幹二さんの劇団四季宛のメッセージ。寒中見舞いという形式での挨拶でした。これは私信扱いにすべきものなんじゃないかな・・・。アルプに掲載されるのなら、「劇団四季の皆様・・・」ではじまるメッセージではなくて、「四季の会の皆様・・」というメッセージじゃないと理屈に合わない気がします。その上に掲載の「正月便り」は劇団内部での文書の公開だから、「劇団メンバーの皆様へ」から始まる正月の挨拶で適切だと思います。が、石丸さんの記事は絶対腑に落ちない。なんでこんなメッセージをわざわざ載せるのか・・・。添えられた写真の石丸さんの笑顔がステキなのと裏腹に、退団と言う事実の寂しさ以上に、悲しい記事だと思いました。

 今号の他の記事を見ても、ハムレット・美女と野獣・異国の丘・・・・と、石丸さんのステージが懐かしすぎて、もう2度と見られないなんてがっくり・・・。オペラ座の怪人では石丸さんのCDでしか知らないラウルが見たかった気持ちが募るし、ファントムの役をされたら、どんなにすてきな歌声を響かせられたことだろうか・・・と、思ってしまいます。ウェストサイドのトニーも見たかったな・・・。あるいはマンマ・ミーアのドナ、もう一度保坂さんで観たい!と思わずにはおれなくて・・・。いつも昨年の秋の騒動まではワクワクしながら「ラ アルプ」を読んでいたのですが、最近はそのワクワク感が大幅に減っていたところ、今月号では寂しさばかり感じてしまいます。

 とはいえ、高井治さんがマシュー役お稽古中を語る「きらめきの瞬間」、関西出身・京都芸大出身ということで特に応援したくなる可愛らしい苫田亜沙子ちゃんの「四季第二章」はふむふむと読むことが出来ました。「赤毛のアン」、京都劇場に来ないかな・・・。

 

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2008年1月28日 (月)

『陰日向に咲く』 劇団ひとり著

 映画になったというので、遅ればせながらミーハー心で読んでみました。ベストセラーに名を連ねていた2年前は、失礼ながら、表紙の文字から見てもなんだか「いかもの?」なんて思ってしまって読む気にはなれなかったのですが。今回思いきって読んでみたら、意外や意外、上手な短編集ではありませんか!
     『陰日向に咲く』  劇団ひとり著 幻冬舎刊
 いやぁ、見くびっていました、すみません。5編の短編が入っているのですが、これがつかず離れずのオムニバスになっていて、最後の一節でポコンとおさまるのです。すっごく構成が上手ですよ、本当に。1人称で綴られた文章は読みやすく、若い人たちに受けている理由もよくわかります。弱くて人が良くて間の抜けた人間たち、普通の人間なんだけどちょっとズレてしまった人達のの哀愁と小さな幸せを、まったく破綻のないところなんか一作目とは思えないです。最近は、異業種の人が作家になるのが流行っているけど、劇団ひとりさんは文学賞も狙える作家になれそうな気がします。

陰日向に咲く Book 陰日向に咲く

著者:劇団ひとり
販売元:幻冬舎
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以下、激しくネタバレですし。困る方は読まないでね。
1話目「道草」。何の不満も持たなくてよいはずのサラリーマンが、仕事へのプレッシャーからの逃避策として擬似ホームレスになって・・・。
2話目「拝啓、僕のアイドル様」。1話目のサラリーマンが立ち直るきっかけとなった青年の話。アキバ系の彼はアイドルミャーコに恋をして、コンビニのゴミ捨て場をあさるぐらいに、収入をミャーコのためにつぎ込んでいるが・・・。
3話目「ピンボケな私」。1話目のサラリーマンの娘と思しき女の子の話。私のような年齢のものが読むと、「馬鹿な娘やね、もう、そんなあほなことばっかりしてどうするの?」とハラハラしてしまいます。助けは意外なところから現れます。私としてはミキの事情も書いてほしかったな。この話にもミャーコのエピソードがちょいと顔を出します。
4話目「OVERRUN」。ギャンブルまみれの男の話。お金を手に入れるためにオレオレ詐欺を企てるのですが・・・。老女の家にお金を取りに行ってみると・・・。3話目のお馬鹿娘がホームのシーンにちらりと登場します。
5話目「鳴き砂を歩く犬」。売れない芸人雷太と、彼に修学旅行であって以来「会いたい」と思い続けてきた鳴子の話。これまでの話にたびたび登場する「アメリカ兵を殴った男」の話です。

 一つ一つの話もおもしろかったけど、これで1話ずつバラバラだったらそれだけの小説。5話目のエピローグで完成した、と思います。

陰日向に咲く 陰日向に咲く

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 映画はどんな流れになっているんでしょうね・・・。チラシの表を見て誰がどの役なのかな??と想像しているんですけど。まぁ、西田敏行はホームレスの一人だと言うことは間違いなさそうな髪と髭で写っているのですが。と思ってたら、シネコンでおいてあった冊子に岡田准一さんのインタビューが載っていました。岡田さんはギャンブル狂の役なんですね。映画の公式HPを見たらみんなに名前がちゃんとついててビックリでした。ストーリーもオムニバス形式ではなく、1本の物語になるようにかなり付け加えてあるようですね。DVDになったら観てみようかな・・・。

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2008年1月27日 (日)

『ブックストア・ウォーズ』

 読書家はたいてい本屋さんが好きで、書店に勤めるとか、書店の経営をするとか、1度は想像したことがあるんじゃないでしょうか。というわけで『配達あかずきん 』など、書店(内幕)もの小説があるとつい手が出てしまいます。しかもこの本の帯には「働く女性たちへのリアルな応援歌」と書いてあります。働く女である私としては、読まずばなるまい、って気持ちで読みました。

『ブックストア・ウォーズ』  碧野圭著 新潮社刊

 27歳の書店員・亜紀と大手出版社の編集者小幡の結婚式2次会から物語が始まります。亜紀の職場から出席者が少ないのは、付き合っていた同じ書店の契約社員で、アルバイト女性たちに人気のある三田を捨てて、すぐに収入の多い編集者と結婚したからと思われているから。店長から副店長の理子(40歳独身)が「尻軽」と言っていたと聞かされた亜紀は、理子にご祝儀を叩き返してしまって・・・。そもそも理子はコネ入社の亜紀を冷ややかな目でみていたこともあり、いつしか店舗内でも二人の対立図式が生まれてしまいます・・・。

 理子も以前小幡と同じ会社の編集者・柴田と付き合っていたのですが、柴田が付き合っていた、一人の若い女性に子どもが出来て別れ話を持ち出されたと言う経過があり、このことをめぐっての葛藤もあります。

ブックストア・ウォーズ ブックストア・ウォーズ
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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  前半はドロドロとした女の闘いめいたストーリーが続き、かなりうんざりしてしまいます。しかし、お嬢様と言われている亜紀が、本当は女性が働くことについて公平でない言動をするものに対してきちんとものを言う存在であったり、厳しいことばかり言っている理子の、上司としての責任感がきちんと描かれていたり、後半はかなり面白い展開です。理子が店長に昇進し、仕組まれたように理子が貶められ、店舗が閉鎖されるとわかってからの展開がすばらしく読ませます。
 

ブックストア・ウォーズ ブックストア・ウォーズ
販売元:TSUTAYA online
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  アルバイトの皆さんも個性的でいい感じです。閉店の危機から脱するために一丸となって働くところ、店内がどんどん活性化していくあたり、映像で見てみたい。映画化よりはドラマ化してほしい本ですね。「県庁の星 」に似たイメージもあります。

 最後(以下ネタバレです)、ヘッドハントされて部下の雇用も安心・・・と来るのは都合よさすぎな気もしますが、まぁフィクションだし、エンタメだし、後味良くてGoodだと思います。

 

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『有頂天家族』 森見登美彦著

 なんとなく、男子学生の妄想?と、私の読書の趣味とが折り合わなかったので、もうモリミー作品はしばらく読まなくてもいいや、と思っていたのですが、読書家の友人に強く勧められたので読んでみました。そしたら、大正解。これは文句なしに面白かったです。パチパチパチ(拍手)!って感じ。

 『有頂天家族』 森見登美彦著 幻冬舎刊

 下鴨神社、糺の森に住む狸一族の物語。主人公は、下鴨総一郎の三男・矢三郎。下鴨総一郎は偉大な狸で、洛中狸の総元締めたる「偽右衛門」を襲名していたが、先年物好きな人間たちの集まり「金曜倶楽部」により狸鍋にされてしまった。そのあとを継ぐべき4人の息子たちはいずれも父には及ばないばかりか、次男・矢二郎は六道珍皇寺の古井戸で蛙に化けたまま狸に戻れず、四男・矢四郎はすぐに尻尾を出すへなちょこぶり。固すぎるぐらい固い長男は、叔父・夷川と次期「偽右衛門」の地位を争っているのだが・・・。

有頂天家族 Book 有頂天家族

著者:森見 登美彦
販売元:幻冬舎
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 桓武天皇の昔から、洛中では狸と天狗と人間とが三つ巴になって生きているのだそうな。三つ巴と言う割には、天狗の登場人物は少ないのですが・・・・。それはともかく、奇想天外ぶりが面白いです。狸の化け方も面白さの所以で、下鴨家の母は、宝塚の大ファンで、人間に化けるときは男役スターばりの美青年「黒服の王子」に化け、矢三郎は母と出かけるときは可憐な美少女に、普段は「腐れ大学生」にばけるという。敵対する夷川家の従兄弟たちはヘタレた悪がきで、妙な四文字熟語が大好き。コスチュームにもかならず書いてあり、これが笑えるんです・・・。神通力をなくしたわがままな天狗や、その天狗に教えを受け、神通力を身につけた人間の女性、元詭弁論部の教授・・・登場人物もモリミー・ワールドのユーモア満開で存在しています。

 「阿呆の血のしからしむるところ」・・・狸たちの闘いぶり、化けっぷりが、たっぷり楽める1冊。京都市の土地勘がある方は倍楽しめます。ただし「阿呆らし」さを笑えない方には向きません。

有頂天家族 有頂天家族

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2008年1月21日 (月)

『妖怪アパートの幽雅な日常』7、8 香月日輪著

 これまで大体3月と10月に発行されていたこの学園ファンタジー・シリーズですが、今回は7巻が10月に出て、8巻は1月。ずいぶん早い出版でした。いつも続きを楽しみにしている身としては嬉しいことです。
『妖怪アパートの幽雅な日常』7、8 香月日輪著 講談社刊
 この本の設定~中学1年生で両親を亡くした夕士は、伯父の家へ引き取られた。伯父一家は善人だったが、夕士は窮屈な思いをして暮らし、必死で卑屈になるまいとして心を閉ざして生きていた。高校は早く自立したいと商業高校を選び、ひょんなことから寿荘というアパートに引っ越した。ところがこの寿荘=通称・妖怪アパートはその名のとおりのシロモノで、大家さんは黒坊主、絶品の賄いは手だけの幽霊るり子さん、たくさんの幽霊と、妖怪と、そして怪しい人間たち・・・霊能者やら魔導師やら・・が住んでいる不思議なところだった・・・。夕士も本物の魔物たちが封じ込められたプチ・ヒエロゾイコンをどういうわけか手に入れてしまい、霊能力修行をすることに・・・~は8巻冒頭に、いつもの巻より詳しく紹介してあります。ということは7巻で第1部が終わり、8巻は新たなステージ・・・というところかな? 実際、8巻で夕士の学年も変わりますし。7巻、8巻では、夕士がぐっと成長を見せます。早くに両親を亡くして頑なになっていた心がときほぐされて行く・・・といった感じです。そして5巻から登場の千晶先生(理想の先生ですよね~、現実には存在しそうにないけど・・・)も両作品とも大活躍!

以下、ネタバレありです。すみません。

妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT) Book 妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)

著者:香月 日輪
販売元:講談社
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 7巻では夕士たちは2年生の終盤。3年生の送別会を中心になって企画運営する学年であり、生徒会役員の田代たちは、人気絶頂の千晶先生に予選会への出演交渉をするが・・・。千晶先生の背景が、常人とはまったく違うことがあらためて判ります。そんなバカなと思わずに、すなおに楽しみましょう。 夕士は従姉と和解し、「亡き両親のためにも早く一人前にならないと」・・・という気負いも解けていきます。

妖怪アパートの幽雅な日常(8) (YA!ENTERTAINMENT) Book 妖怪アパートの幽雅な日常(8) (YA!ENTERTAINMENT)

著者:香月 日輪
販売元:講談社
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 8巻は、このようなジュブナイル・エンタテインメント作品であるにもかかわらず、ジ~ンと来るところがたくさんありました。夕士は3年生。4月は職員会議で校内全面禁煙を提案する青木先生の姿とそれにsmartに反対する千晶先生が描かれます。まぁ、私としてはこればかりは青木先生に賛同しますけど・・・著者の書きたいこともわかります。千晶先生とやんちゃ学生のエピソード・遠足のエピソードなども、いかにも学園小説で親しめます。背伸びをやめ、進学を希望することにした夕士に、伯父夫婦もバイト先の人たちも温かいことばを掛けてくれます(ここでまずジ~ン)。これまで受験勉強をしてこなかった夕士のために長谷も厳しく勉強を教えに来ます。夏休みも終盤のある日、夕士は街で千晶先生や田代たちと会い、いっしょに宝飾の展示会に行くが、そこで人質事件に巻き込まれてしまって・・・・。この部分、ちょっとアクションドラマ系です。徹頭徹尾千晶先生がカッコイイ。事件の渦中にあってさまざまなカタチで生徒たちを守ろうとするところ(ジ~ン、ウルッ)から、エピローグに至るまで。夕士もけなげで・・・。夕士が千晶に秘密を打ち明けようとするシーンなどホンマに涙が出てしまいました。いつもながら、というかこの7、8巻特に夕士の省察がまたいいんですよね。

次巻は高校最後の文化祭から始まるのかな・・・。とっても楽しみです。 

妖怪アパートの幽雅な日常(7) 妖怪アパートの幽雅な日常(7)

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妖怪アパートの幽雅な日常(8) 妖怪アパートの幽雅な日常(8)

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前進座「三人吉三巴白浪」

 ひさしぶりに京都四条の南座へ。まさに四半世紀ぶりぐらいに前進座を観ました。前回、前進座を見たのは、中村梅之助の「尻啖え孫市 」だったか、先代河原崎国太郎の「切られお富」だったか・・・。

 今日、観たのは、歌舞伎の外題のなかでも超有名な「三人吉三巴白浪」 (さんにんきちさともえのしらなみ)です。でも私、このチケットをを買ったときにチラシをもらえなかったものだから、今日の今日まで「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」だと思っていました。どちらも同じお話、河竹黙阿弥作のこの歌舞伎狂言のことなのですが、いやはやうかつなとです。「白浪」とついているとおり泥棒もの。京都の週刊新聞のインタビュー記事(http://www.kyoto-minpo.net/archives/2007/11/27/post_4002.php)によると、長いお芝居なので、100年の歴史を持つ南座でも、通しで行われるのは今回初めて・・・なのだとか。なるほど、花道を2本使ったり、大きな建物がせりあがり、下がりするなど凝った演出でした。

 子どもは、前に歌舞伎鑑賞教室に連れて行った時の印象が良くなかった(言葉がわからない、内容が難しい・・・児来也だったんだけどね)ので、いわゆる旧来からの歌舞伎に連れて行くのはちょっと無理。でも、前進座ならわかりやすいので、と思って連れて行きました。少し前に流行った『声に出して読みたい日本語 2 』にも載っている、お嬢吉三の名せりふ「月も朧おぼろに白魚しろうおの 篝かがりも霞む春の空 つめてぇ風もほろ酔いに 心持ちよくうかうかと  浮かれ烏がらすのただ一羽 ねぐらへ帰る川端で  棹の雫か濡れ手で粟 思いがけなく手に入る百両  ほんに今夜は節分か  西の海より川のなか 落ちた夜鷹は厄落とし  豆沢山で一文の 銭と違って金包み  こいつぁ春から縁起がいいわぇ」も、もう一度読みながら、楽しみにしておりました。 Photo

←本公演のパンフレットです。錦絵を使ったおしゃれな表紙ですね。

 ストーリーはちょっと複雑です。古典ですのでネットでいくらでも解説してありますのであえてふれません。とにかく、第1場(侍と山伏の掛け合い中に暗躍する巾着きりに注目するのを忘れずに)に出た人たちは、その後のストーリー展開はさほど関係ないことはちょっとびっくりしました。その後の登場人物たちの背景はあとから新事実が語られていくので・・・、いかにも因果応報というか、歌舞伎らしいストーリーなのですが、子どもにはわかりにくかったようです。様式美の「見得」や「間」や「ため」も、日ごろテンポの良いミュージカルを見ていると、少し退屈なのかもしれません。3人の夜鷹が流行の小ネタ ・・・けんか中に「どんだけ~」とか、大年増であることを皮肉られて「そんなの関係ねぇ」とか・・・をいくつか振りつきで披露してくれたのが一番印象的だったようでした。まぁ、中学生とはそんなものでしょう。

 4幕・本郷火の見櫓の場、は、やはりクライマックスの見せ場です。舞台は派手に動くし、捕り手の若い役者さんたちは次々にトンボを切るし、見得は多いし・・・。紙ふぶきはどんどんと散るし、それに音曲(長唄・三味線・囃子)も舞台上手に出て来ての演奏ですしね。私は大いに楽しみました。

 前進座は現代劇も良いんだけど、やはりせっかくなら歌舞伎調のものを観たい気がします。毎年1月の南座新春公演は前進座ですから・・・毎年1月の私の行事にしようかな・・・と思った今日の観劇でした。

 パンフレットによると配役は以下の表のとおりです

 

和尚吉三 藤川矢之輔
お嬢吉三 河原崎國太郎
お坊吉三 瀬川菊之丞
土佐衛門傳吉 小佐川源次郎
手代十三郎 亀井栄克
おとせ 山崎杏佳
八百屋久兵衛 中村靖之介
釜屋武兵衛 山崎辰三郎
堂守源次坊
釜屋武兵衛
修験者無動院
中嶋宏幸
金貸太郎右衛門
夜鷹 うで蛸のおいぼ
捕り手頭長沼
益城宏
研師与九兵衛
夜鷹婆ァおはぜ
柳生啓介
甘縄丹平
けんのみ権次
松涛喜八郎
百姓豊作
黒四天
又野佐紋
かごや・黒四天 安永稔(助演)
かごや・黒四天  菊池亮(助演)
夜鷹 虎鰒のおてふ
黒四天
渡会元之
黒四天  松永啓
黒四天  鈴木大
黒四天  上滝啓太郎
黒四天  藤井偉策
黒四天  新村宗次郎
黒四天  竹下雅臣

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2008年1月20日 (日)

「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」

  わ~、とうとうアクセスが2万件超えました。1万件を超えるのは1年近くかかったのに、2万件はその後半年足らずで・・・。それもこれも、「ファントム」の辛口批評へのアクセスが多かったから・・・・と思うとたくさんの人にブログを見ていただいてうれしいと思う反面、複雑な気もします。

 今日は先週観た映画の感想です。

 前作がとってもおもしろかったので、14日、わくわくしながら観にいきました。全編ハラハラ、ドキドキ、宝はどこから見つかるのか、どんな宝なのか、どういう経過をたどるのか、恐ろしいことが起こるのでは??等々、ラストに向けて期待感いっぱいで大いに楽しみました。
ニコラス・ケイジ主演「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」です。
 前作では、12世紀のテンプル騎士団からフリーメイスンに受け継がれた財宝を探し当てる話でしたね。暗号の鍵はアメリカ独立宣言書にあったと記憶しています。今回はリンカーンの暗殺にまつわる謎、暗殺者集団が残した、アメリカ先住民の宝物を探す話です。

『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』来日記者会見
配給ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
提供:@niftyコンテンツ

 以下ネタバレありありです。ご注意ください。

 時は南北戦争終結の年、祝賀ムードの中、ゲイツの先祖(1作目にも出たトーマス・ゲイツ)が酒場に幼い息子・チャールズといる時、古い日記を差し出して暗号解読を頼む男たちがいた。古い日記帳に書かれた暗号に取り組むトーマス・ゲイツ。男たちのうちの一人は、酒場を抜け出し、劇場へ向かう。ロイヤルボックスのリンカーンは彼、ブースに暗殺された。ゲイツは暗号解読の途中、男たちが不穏な団体に属しているのに気づき、それを指摘して、息子・チャールズの目の前で撃ち殺される。瀕死のゲイツは財宝の行方を隠すために日記の暗号のページを破って暖炉へ投げ捨てるが・・・。

 こちらは現代のスミソニアン博物館。ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)が、公演をしている。もし自分の先祖・トーマスのとっさの機転がなければ、南軍側が財宝を手に入れて勝利していたかもしれないと結ぶベンに、質問した男がいた。その男ミッチ・ウィルキンソン(エド・ハリス)は、例の日記の燃え残りを持っていて、トーマス・ゲイツこそリンカーン暗殺の首謀者だったと言うのだ・・・・。翌日の新聞に、ゲイツ一族の醜聞として、リンカーン暗殺の記事が出る。ベン・ゲイツは先祖の汚名を晴らすために、件の財宝を探そうとするが・・・。公文書館に忍び込み、パリに行き、自由の女神像を空からのぞき、バッキンガム宮殿の、見学者が入れないところから暗号のカギを持ち出す。そのカギをめぐってのロンドンでの凄まじいカーチェイス(ミッチ一味がすごい勢いで追いかけて来る、アクションシーンは見せ場です)の末、カギの内容を保存して、敵の目の前で河に投げ込みのだが、その保存の方法が奇想天外。天才ハッカー・ライリーの面目躍如と言うところ。次にはホワイトハウス・大統領執務室に入り込み、あげくに大統領をまんまと誘拐して・・・。

 いやもう、発想がすごいです。巨額の制作費がかかっているのでしょうが、たまらない面白さ。痛快娯楽巨編です。なんて面白いの~~~!!!

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 ポスター ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 ポスター
販売元:アーティス・シネマ・コレクターズ
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 前作で、ダイアン・クルーガー演じるところの古文書の専門家・アビゲイル・チェイス博士と結ばれたはずが、家を追い出された格好で、父・パトリック・ゲイツ(ジョン・ボイド)の家に身を寄せているゲイツ。観ているうちに、図らずもゲイツ父子とそれぞれの妻との不仲の原因が同じところにあるのがわかって、うなずいてしまうところがあります。妻が家事育児で仕事をセーブせざるを得ず、キャリアアップもままならないというのに(あるいは、家事育児など関係なくても)、夫は自分の好きなことを勝手に楽しくやっていて、研究や名声、彼らの場合は探検でしょうか・・・もどんどんすすめていく・・・、きっとアメリカでも、こういった女性の不満が離婚原因になっているケースは珍しくないんでしょうね。今後は2カップルとも、手を取り合ってトレジャー・ハントをしていく展開があるのかしら?

 前回の財宝発見者の一人として、アメリカ史と陰謀に関する著書を宣伝しても「あなたがゲイツ氏?」ほ訊かれて、誰も彼のことなど気にとめていない・・・という屈託を抱えるライリーですが、今回も大活躍。今後は彼にもハッピーがいっぱいめぐってきそう?

↓前作DVDです。廉価版が出ているんですね。

ナショナル・トレジャー 特別版 DVD ナショナル・トレジャー 特別版

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発売日:2006/07/07
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2008年1月18日 (金)

『つくもがみ貸します』 畠中恵著

「しゃばけ」シリーズで大人気の著者による、昨年9月の新刊です。「しゃばけ」シリーズが好きな方々はとてもおもしろく読めると思います。
 『つくもがみ貸します』 畠中恵著 角川書店刊
 江戸は深川の、お紅と清次という若い姉弟(本当はいとこ)が営む、小さな古道具屋兼損料屋がその舞台。損料屋というのは着物やなべ釜など日用品から、座敷を飾る美術品まで損料(料金)をとって貸し出す仕事です。仕事がら骨董品が店にたくさんあり、いつしかつくもがみ(付喪神=人に大事にされて年経た品物が変化〈へんげ〉したもの、器物の妖あやかし)が集まりだし、時にはお紅と清次がいる前でもつくもがみ同士でおしゃべりをしだすようになっていました。付喪神達はお紅と清次と直接話したりはしませんが、方々貸し出された先の噂話を、まるで二人に聞かせたいかのようにしゃべっていることがよくあります。
ふたりのほうでも、身の回りに起こるさまざまな謎を探るために、これ、と思った店に付喪神を貸し出し、様子を探る手立てに利用するようになって・・・・。

つくもがみ貸します Book つくもがみ貸します

著者:畠中 恵
販売元:角川書店
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 付喪神というファンタジックな要素が加わった世話物、連作人情ミステリというところでしょうか。お紅に求愛していた大店の若旦那の失踪がらみの話が全編を貫いていて、青春ものの香りもします。
 根付・香炉・掛け軸などの付喪神たちが個性的でかわいらしいし、不思議な力だけに頼るのではなく、清次がちゃんと自分の頭と手足を使って問題解決していくところも好感の持てるストーリー運びでした。めでたしめでたしの終わりで満足しましたが、シリーズ化してほしい気もします。
 
 ところで、しゃばけシリーズ、おもしろいですよね。1巻目の『しゃばけ (新潮文庫) 』は一時、いつでも読めるように枕元に常備していたほど気に入っていました。昨秋のフジTVドラマ化もすごっく楽しんで観ました。仁吉役の谷原章介さんをはじめ配役もはまっていたし、鳴家(小オニ)もかわいいし・・。ムリに原作を捻じ曲げたような部分が全然なかったので良かったです・・・。本の新刊(続編)が楽しみなのはもちろんだけど、ドラマの続編も制作してほしいものだと思っています。

しゃばけ しゃばけ
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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しゃばけ読本 Book しゃばけ読本

著者:畠中 恵,柴田 ゆう
販売元:新潮社
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2008年1月16日 (水)

映画「椿三十郎」と原作

 織田裕二さん主演の映画「椿三十郎」は年末に観にいったのですが、あわただしくて感想を書き込めていませんでした(感想を書き込めていない本やマンガもたくさんたまってきました)。
 
 「踊る大捜査線」以来、娘が織田裕二さんをカッコイイと思い込んでいるので(当時小学校低学年の小さな娘にせがまれて、大人ばかりの「ホワイト・アウト」や「T.R.Y.」も観に行きましたよ。他の人たちにはお母さんの趣味につき合わされていると思われそうだな・・・、実際は娘の趣味なのに・・・と思いながら・・・・まぁ、実際織田裕二さんは私の目から見てもカッコイイし、映画も良かったので何の不満もありませんが) 、娘の選択にしては珍しく時代劇を観にいきました。私自身は、父の影響で幼い頃から時代劇に親しんできたので、久しぶりにチャンバラ映画なるものを見るのを楽しみに観にいきました。 ひと言で言えば、あ~おもしろかった!・・・・というところ。チャンバラ映画の醍醐味を堪能しました。
 黒澤明氏+三船敏郎氏の、往年の名作映画を私は観ていないので、今回のリメイク版との比較ができないのが残念なところ。機会があったら見比べてみたいものです。

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 孤高の剣士、でも職にあぶれたむさくるしい浪人者の椿三十郎。破れ寺(いや、神社かな?)に仮寝し空腹をかこつていたところに、若侍らがやってきて謀議を始めた。リーダー格の井坂(松山ケンイチ)によれば、藩の高官らによる汚職を追求せんがために、井坂の伯父である城代家老・睦田(藤田まこと)に相談を持ちかけたが相手にしてもらえなかった。茫洋とした睦田と違い、切れ者と噂される大目付・菊井(西岡德馬)に話を持ちかけたところ、今夜ここで若者グループ全員と話がしたいと言ったという。正義をなすために色めきたつ若者たちだが、そこへ別の部屋から「危ない、危ない」と言いながら椿三十郎が現れる。その大目付こそ黒幕かも知れぬ、と若者らを諭す椿三十郎に、最初は胡散臭そうな目を向けていた若者らも、実際に捕り手が寺(神社?)を取り囲んだのを知り、椿三十郎に手助けを請う・・・・。
  スパパーンと敵を蹴散らす、椿三十郎=織田裕二、カッコいいです。まさにこの映画制作者の狙い通りという気がします。実際にはこれは大量殺人だよ~なんて現実に沿わせてしまうと血腥いので、そこはチャンバラ・作り物、とわりきって楽しみましょう。映画の最後の決闘シーンの刀の一閃まで、殺陣こそこの映画の魅力でしょう。敵方の剣豪を演じる豊川悦司さんの曲者ぶりもクールです。
 茫洋とした睦田ですが、実は大人物だと言う雰囲気を、台詞や過剰な演技に頼らず、その存在感だけで漂わせている藤田まことさんはさすがだと思いました。その睦田の、まるで貴族のお姫様のように鷹揚な妻と娘を、中村玉緒さんと鈴木杏さんが演じています。ものすご~いおっとりぶりが板についている玉緒さんもすばらしいし、杏ちゃんもかわいく、切羽詰ったシーンの多い中そこだけ異空間のようで良かったです。
 若侍たちに捕らわれ、アジトとなる屋敷の押入れに押し込められる敵方の家臣(でも若侍の話を押入れで聞いていて、心情は若者達の味方になっていく)・木村を演じる佐々木蔵之介さんも絶妙です。
 
 たくさん書くと、全編荒筋を語ってしまいそうなので、映画についてはここでおくとして、映画がおもしろかったら原作やノベライズを読まずにおれないのが、活字中毒の私のくせ。原作を読みました。
 『日日平安』山本周五郎著、短編集の表題作が原作です。

日日平安―青春時代小説 (時代小説文庫) Book 日日平安―青春時代小説 (時代小説文庫)

著者:山本 周五郎
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 山本周五郎の剣豪小説なんて見当がつかないなぁ・・・と思いながら読み始めたら何のことはない、椿三十郎のツの字も出てきません。原作の素浪人の名は菅田平野。その名のとおり才走ることもなければ、剣豪でもない、平凡な感じの男です。できるだけ「殺傷沙汰は避け」ようとし、「不必要に死ぬことはない」と言う菅田と、映画の椿三十郎とは全然人物像が違います。よくみれば、映画パンフレットにも、文庫あとがきにも映画と原作との違いが詳述されています。でも、原作小説はそれはそれでおもしろく読めました。山本周五郎の小説を読むのも久しぶり。短編集なので読みやすいですし、山本周五郎作品を未読の方、時代小説を食わず嫌いしている方も、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。幻冬舎文庫判のこの本には6編収録してありますが、私はこの「日日平安」の次に載っている「しゅるしゅる」という作品がお気に入りです。  
 
日日平安 日日平安

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↑このマンガは、三船敏郎版の「椿三十郎」を結構忠実に漫画化してあるそうです。私は未読ですが・・・。

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2008年1月15日 (火)

「少女マンガの世界 原画’(ダッシュ)京都展」

おととい、梅田芸術劇場での「ファントム」 (私の「ファントム」観劇記はこちらに→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_c6a8.html   http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_ab53.html  http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_dbb8.html )の開演が3時だったので、午前の時間を利用して京都国際マンガミュージアムに行ってきました。京都と大阪と距離は離れているけど、交通至便だし阪急に乗るついでというものです。それに、持っていた特別展の招待券が14日までだったし。私は2度目だけど娘は初めて。たくさんの「マンガの壁」に目を丸くしていました。とりあえず、館内を一巡り。特別展は「少女マンガの世界 原画’(ダッシュ)京都展」。あすなひろし・今村洋子・上田としこ・上原きみ子・北島洋子・佐藤史生・高橋真琴・竹宮惠子・巴里夫・水野英子・わたなべまさこ(敬称略)のみなさんの、複製原画の展示でした。私にとっては懐かしいマンガ・漫画家さんたちですが、娘にとっては知らない人ばかり。でも絵やタッチの比較などしながら楽しく鑑賞しました。高橋真琴さんの作品は絵物語や塗り絵、紙製の着せ替え人形で親しんできましたが、マンガも描いていらしたんですねぇ。美しいお姫様や令嬢の絵にあこがれたものです。巴里夫さんのマンガは「りぼん」で愛読していて、学童疎開を描いた作品に涙したこと、わたなべまさこさんの作品で、アウシュビッツやシャム双生児をあつかったマンガがあったことなどを思い出しました。そういえば「ガラスの城」の姉妹はどうなったんだっけ?水野英子さんの作品はわりと近年に文庫で再版されているのに、すでにほとんど絶版状態・・・。今回あらためて読みたくなった作品がいっぱいあるのに・・・。古本屋めぐりするほかないのかなぁ。娘は、原画を見ていくつかの作品に興味を持ったようで、わが家にある本は読んでみようと決意した模様です。
 あとは昼まで、ふたり別々に好みのマンガを手に取り、至福の時(オオゲサ?!)を過ごしました。楽しい施設ですねぇ。若干、本の並べ方の規則性が判りにくいのですが、コンピュータで蔵書検索もできるようになっていて便利です。惜しむらくは・・・特別展に異動してあった水野英子さんたちの作品が読めなかったこと。1日中でもマンガを読んでいられそうですが(その日のうちなら、何度でも出入り可なので、途中でランチやお茶に行くのもOK)、この日のように半日、と区切って行くほうが私の小児はあっている幹事です。だって一日中マンガに読みふけると、怠け者になったような罪悪感がわいてきそうで・・・。。

 ランチは新風館のTAWAWAで。ここのランチは本当にお得です。メインディッシュとデザートを抜いてサラダバーとパンだけでも、この値段で大満足です。娘は初めて連れて行ったのですが、とってもおいしいサラダバーをたっぷり食べた上にデザートまでついてくるのに感激することしきりでした。いつも家では和風ドレッシング一辺倒なのですが、一昨日はイチゴドレッシング・九条ねぎドレッシング・聖護院大根ドレッシングなどいろいろ試してみました。どれもとびきり美味しくて・・・。また、サラダバーにあるお惣菜(京のおばんざい)風の野菜サイドディッシュも絶品でした。白菜の炊いたん、大根の煮物、かぶのきんぴら・・・

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大沢たかお「ファントム」初日 その3

 しつこいようですが、昨日書ききれなかったことのつけたし。

 カルロッタがクリスティーヌに毒を盛るシーン。カルロッタが、クリスティーヌがますますあがるように不安を煽りながら“ハーブで出来た、気持ちを落ち着かせる薬”を飲むまねをすると、この鈴木勝秀氏演出版では、クリスティーヌのほうから「飲ませてください」と頼んでいます。これでは、だまされたとはいえ、自ら求めて毒薬を飲まされたことになってしまいます。いちいち比較するのも品のないことかもしれないけど、宝塚版ではカルロッタに強く勧められて飲んだことになっていますから、あくまでクリスティーヌに落ち度はありません。他にも、鈴木勝秀氏演出版で省略されたのか、それとも宝塚版で付け加えられたのか、もともとのアーサー・コピット上演台本(脚本)orモーリー・イェストンの歌詞ではどうなっていたのか・・・わかりませんが、概して宝塚版台本・演出の方が筋が通っていると思いました。~~普通はむしろ宝塚版の方が、男役スターの魅せ場作りのために不条理に改変されている方が多いような気がするのですが・・・・

 まぁ、私としては今回ルカス・ペルマンさんの美しいお姿を拝見し、すばらしい歌声を(1曲だけど)拝聴できたのが収穫と思うことにします。昨年来日した「ウィーン版エリザベート」、とても見たかったのになぁ(涙)。近いうちに再来日してくれないかなぁ。

 1月16日追記:びっくりするほどこの記事へのアクセスが多かったので、そんなに話題になっているんだと初認識。ググつてみると、「大沢たかおが主演舞台「ファントム」で圧倒的歌声披露 拍手10分間鳴りやまず」 ・・・というスポーツ報知の見出しが・・・。もう、新聞の劇評は信じられない。

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2008年1月14日 (月)

大沢たかお「ファントム」初日 その2

 さて、昨日の続きです。どうしても辛口批評&ネタバレになってしまいますので、それがいやな方のお目にとまってしまったらご容赦を。スルーしてくださいね。

 今日は娘と宝塚花組版のCDを聴き つつ、やっぱり昨日の「ファントム」の訳詞、台本はいかがなものかと、改めて思いました。あまりメロディに乗っていない歌詞もさることながら、たとえばカルロッタがクリスティーヌに出自を聞くシーンでも、宝塚版では「農場?」と聴いているのに対して、この版では「田んぼ?」・・・フランスなのに田んぼ。畑でなく田んぼ中心の農家は、かの地では一般的じゃないんではないでしょうか?訳語にいくつか難があるように思いました。まぁ、原文を読んでいない(知らない)から正確なところはわかりませんが。Photo_25

 右は、梅田芸術劇場前にあったポスターを撮らせていただいたものです。ファントムの内面の苦悩を表現している のかもしれませんが、私の感覚では、あんまり芝居の内容を表しているとは言いがたいですね。結局やっぱり大沢さんというかたを見たいひとのためのお芝居だったのかなぁ。それでもどちらかといえばチラシのデザインの方が私は好きです。

 カルロッタ役、大西ユカリさんですが、この方はちゃんと腹筋を使って歌えていたし、せりふも聞き取りやすかったと思います。(なにせ主役のお二人が一番せりふも聞きづらかったし・・・。)ただ、とてもオペラ歌手役とは思いにくい。とってもお上手でパワフルでソウルフルな歌声。この方の持ち歌がぜひ聴いてみたくなりました。でも、オペラの主役はいつもソプラノ。カルロッタはアルトの役かも知れないけど、ソプラノの音域に近いところまで歌えなくては「アイーダ」や「トスカ」のタイトルロールを演じたという設定が生きない。「This Place is Mine」の最後では高音を張り上げてほしいところでした。この役は安易なキャスティングかもしれませんが、宝塚OGのどなたかの方が良かったのでは?

 製作者は「ファントム」というミュージカルがやりたかったのか、とにかく大沢たかおさんでミュージカルをやりたかったのかどちらでしょうか?前者ならキャスティングミス、後者なら作品選定のミスだと思います。もっとポップス調の曲ばかりのミュージカルなら、きっと大沢さんに絶賛の拍手を送ることが出来たかもしれない。オペラを扱っているだけに、このミュージカル曲には、クラシック的な歌い方が合うと思うのに・・・・。いずれにせよ、主役が初ミュージカル出演で、歌手でもダンサーでもないと来れば、せめて他にソロのある人はもっとそれをフォローできる体制でないと。

 「ファントム」という作品・楽曲については、昨日も書きましたが、私はとても好きです。曲が美しいし、原作小説を換骨奪胎して、ファントムを母を慕うナイーブな青年として描いているのも、母には愛されていたという設定に変えたのも良いと思います。まだブロードウェーでの上演がないらしいと知って、意外なくらいです。

 今回のバージョンではシャンデリアの落下というスペクタクルなシーンはなく、そのかわりに瀕死のファントムが、天井からの縄を伝って逃げようとするとき短い宙乗りがありました。宙乗りのときは場内から「おおっ」とばかり喚声があがりましたが、逃げおおそうとするのではなく、キャリエールに助け(銃殺)を求めます。・・・う~ん見せ場の演出がいまいち。そしてついにエリックは死に、クリスティーヌのソロがあって終わるのですが・・・・。たぶんここで幕(実際には幕は下りない)の拍手だろうと思うところで、客席はシ~ン。感銘を受けたわけではなく、あっけなすぎる幕切れに拍手をする潮を逸したという感じです。拍手のないままカーテンコールが始まり、やっと拍手。う~む・・・。

 原作ではエリックはその醜さゆえにさすらい、南欧やペルシャで色々な技術を身につけていたし、花組バージョンでは浮浪者を地下に住まわせていました。ですからただの男としてオペラ座の地下に隠れ暮らすのではなく、「ファントム」として不可思議なこともやってのけられたのだと思うけれども、今回の演出ではそういう側面はなく、「怪人」としてのアイデンティティは醜い外見のみにあるようで、それもいかがなものかと。

 ↓花組版のCDと、輸入版の(英語)CDです。 

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Phantom: The American Musical Sensation (1992 Studio Cast) Music Phantom: The American Musical Sensation (1992 Studio Cast)

アーティスト:Original Broadway Cast
販売元:RCA Victor
発売日:1993/04/27
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 文句ばかり書いてしまいましたが、この作品自体は好きなので・・・いつかどこかでもっと良い状態で出会いたいものです。

 いやまぁ、ほんまに高い買い物でした。劇の内容だけではありません。初めてプロモーターのサイトでプレリザーブというものをしたのですが・・・。こんなに手数料が高いとは知りませんでした。もう絶対利用しません。団体扱いでのチケット斡旋があるときだけ観劇することにしようと思いました。しかも、プレリザーブなんてしなくてもとりやすい舞台だったのですよね・・・。さらにそうまでしたのに、席は悪かったし。大作の初日なのに初日らしいこともなく、翌日のならイベントがあるなんて!もうなんだかがっくりきた観劇でした。

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2008年1月13日 (日)

大沢たかお「ファントム」初日 その1

 一昨年、宝塚花組の公演を観てとっても感動したアーサー・コピット&モーリー・イェストン版の「オペラ座の怪人」たる「ファントム」これを宝塚以外の日本のカンパニーで初めて演じると聞いた時から今日、1月13日、梅田芸術劇場へ観にいくのを楽しみにしていました。正直言って、主演の方は名前しか知らない状況に近く、ほかの出演者の方はほとんど知らないといってよい方ばかり。それこそ作品の魅力だけで観にいったのですが・・・。

 宝塚版とは訳詞も違えば、当たり前だけど舞台装置も演出も違うので、ちょっとびっくりしました。幕が上がる前から客席に出演者らしき、アンティークな扮装の人々が歩いていて1階席でなかったことがさびしい気がしました。

 宝塚版では「潤色」されていたようなので、てっきり省略された場面があるんだと思っていたのですが、むしろ宝塚版のほうがエピソードがたくさんだったような気がします。

Phantom Vocal Selections Book Phantom Vocal Selections

著者:Maury Yeston
販売元:Cherry Lane Music
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↑ アメリカ版の楽譜です。6曲しか入っていませんが・・・

(すみません、以下はネタバレでも、批判でも、気にしない方だけ読んでください。)

 第1の感想は私も娘も宝塚版のほうが良かった・・・ということです。訳詞(曲への歌詞付け)も宝塚版のほうがこなれている感じでした。字余り気味な翻訳が多かったです。

 舞台装置も宝塚の方が、豪華できらびやかなのは、劇団の性格上、またロングランの期間を比較しても、当然ですが、今回のものはキャストが少なくて(21人)オペラ座やコンクール場面での華やかさに欠けるのがいかにもさびしい感じです。女性のドレスの色調も、クリスティーヌの白を除けば、くすんだ色目がベースでしたし。もちろん宝塚とは異なり男性はダークカラーしか使いませんしね。「映像出演」の姿月あさとさんはほとんど影絵のようなもの。歌はさすがにお上手で、姿月さん、ぜひ実体で登場して舞台を引き締めてほしかったと思わずにはおられませんでした。

 大沢たかおさんは映画やドラマで大人気の役者さんらしいのですが、なぜ彼を主役に据えて、歌芝居をしなければならなかったのか・・・すごくギモンでした。予備知識のない私はかなり歌える方だからミュージカルに主演なさるのだと思っていました。決して下手ではないと思います。普通に楽しく歌って踊るミュージカルなら、OKだったかもしれません。で・も・・・・この曲かなり音域が広くないと難しいのではないでしょうか?高音を出すのが難しそうでしたし、音程も危うい(このミュージカルの曲歌いこなすの難しそうだし)ように思えました。もっと腹筋を使って力強く伸びやかに(何拍か伸ばすときは、明らかに音符の最後までは声が出ていない)歌ってほしかったと思います。ただ、演技の点ではさすがに人気のある俳優さんだけあって、無理なく怒りや悲しみが表現されていたようにも思えます。

 徳永えりさんはお若い方で、可憐なクリスティーヌでしたが、やはり歌に関しては鍛えられていないと思いました。カルロッタの言うように、かわいいけど弱い声。最初客席から登場するので、歌いづらいのかな?とも思いましたが、「メロディ・メロディ・・・」の歌声が、コンテストの場で歌うときさえ、なんだか小刻みに震えていました。ちょうど、あがり性の人が人前で話さなければならない時に声が少し震えるのと同じような感じ。もしこれが演技ならスゴイんですが。徳永さんも歌が下手と言うようなことはまったくないんだと思います。普通に歌っていれば上手な部類だと思います。高音も高音ばかり続く旋律のときは、美しく響いていました。でも、何音か高い音にポンと飛ぶときは若干、音が下がったりかすれたりします。伸ばす音をそのまま支えることが出来ないのは大沢さんと同じ。

 そんな主役のお二人なので、レッスンシーンはちょっと聴いてて、ひいてしまう感じ。教える方も、オペラの指導が出来る歌声じゃないし。カルロッタの方がうまいよね。

 どうして歌や音楽の専門教育を受けた人をキャスティングしないんでしょうか?スター公演とも思えないのに・・・。人気のある俳優さんたちはスケジュールもいっぱいだとは思いますし、プロダクション側の都合もあるでしょうが、もう少し歌の修行をしてから開幕できるようにしてもらわないと、あるいは現在の歌唱力でも大丈夫な演目にしてもらわないと、なけなしの収入から大枚払って観にいった客に失礼でしょっ!

 あと、大沢さんの仮面の下がまったく普通のお顔だったのが、いかがなものかと。

 ルカス・ペルマンさんは、本物の王子様のようなビジュアルも、専門的に鍛え上げられた歌も申し分ないと思いました。日本語もなまりがあるとはいえ、お上手でした。ただ、あんなに歌がお上手なのに、ソロ(デュエットかな?)は一曲だけで、とても残念でした。ルカスさんを観ることができたのはうれしかったのですが、この役のためにわざわざオーストリアからルカスさんを招聘する意味は何辺にあるのかギモンです。 パク・トンハさんとWキャストで観客を集めるため?・・・、だったらもっとたくさん歌ってもらえる役でなくては・・・。ここをもう少し容貌は落ちても、日本人の俳優を使えば、あと500円から1000円ぐらいチケット代を下げることが出来たのでは?と思わずにはおれませんでした。

 最初オーケストラピットがないので、音楽(伴奏)は録音かと思っていたのですが、途中舞台の上にモニターがあって指揮者が映っているのが見えました。(遠くのサイドからだったのではっきりではないのですが・・)。カーテンコールで楽隊の方々が出てきて、やっと生演奏だって言うことがわかった感じです。   

以下明日に続く

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↑私が絶賛する春野寿美礼さんの「ファントム」DVDです

↓友達は宙組バージョンを絶賛していました。

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2008年1月 8日 (火)

『駆けこみ交番』 乃南アサ著

 彼女にふられた腹いせで「でもしか」的に巡査になった高木聖大の、新米警官ぶりをコメディタッチで描く、青春小説と警察ミステリの融合ともいえそうな短編集。前作『ボクの町 (新潮文庫) 』を新聞連載時から愛読していたので、続編が文庫化されたことを知って、楽しみに読みました。前作よりミステリ度が強まっていますが、ハードボイルドな警察ミステリではなく、コメディ色の強いコージーミステリのような感じです。

『駆けこみ交番』 乃南アサ著 新潮文庫

 前作では駅前のにぎやかな交番で、叱られたりあきれられたりしながら巡査見習いをしていた聖大。大事件に巻き込まれる中で、改めて警官になることへのモチベーションが芽生えていました。ようやく初任者研修も終え、「一人前」の警官として等々力警察署不動前交番に赴任してきます。比較的自然豊かで長閑な地域柄、今夜の事件も痴話げんかの仲裁のようなものという現実を、物足りなく思う聖大。いやみな先輩にも辟易しています。

 そんな不動前交番に明け方ふらりと現れる上品な老婦人神谷さん。一人暮らしで、夜眠れなくて不安になり、交番を頼りにやってくるそうです。この神谷さんの存在が、私がコージーミステリみたいと感じる所以です。神谷さんは他の老人たちと趣味のグループを作っているのですが、聖大は彼らからの情報を得て、いくつかの事件を解決に導きます。・・・・。

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 一応ミステリなので、詳しく語るのはご法度ですね。短編4編なのですが、そのなかにいろいろな事件・エピソードが詰め込まれていて、また、その4編がちょうど起承転結の関係になっていて、軽く読めるのに、長編を読んだような気になります。神谷さんたちのグループ「とどろきセブン」がとってもイイ!定年退職を目前に控えた刑事・ガンさんも仲間に加わりそうな予感。次回作は「とどろきエイト」かも。 「やっとかめ探偵団」(by清水義範)のまつ尾おばあちゃんたちとも気が合いそうな・・・。

 前作同様、交番勤務の日常も描かれています。なんとなくおまわりさんに親しみを感じます。

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『かるた』1,2 竹下けんじろう著

 先日の新聞でかるたクイーン、かるた名人の試合結果についての記事が出ていましたね。我が家でもお正月に百人一首は年中行事。私自身も幼児の時から、兄や姉に混じって1枚も取れなくて泣きながらも、少しずつ覚えて楽しんできました。

 わが子たちにもいろはカルタが出来るようになると同時に、少しずつ歌歌留多も導入。お風呂で暗誦して覚えさせたり、ドラえもんの百人一首CDや学習マンガも買ったりしました。子どものためというよりは、むしろ自分が百人一首が好きで楽しみたいから、子どもたちにもマスターしてほしかったのです。負けず嫌いの子どもたちを煽って、中学・高校で行われる百人一首大会の勝利を目指して特訓もしました。何を隠そう、私も子どものときは学校一になったこともあるし、天智天皇ゆかりの近江神宮で行われる全日本かるた協会主催の全国大会に出たこともあるのです・・・。なんて、ほとんど誰でも出れるんですけど。私は段位も持っていないようなへぼですが、とにかく親類・友人の中では負け知らず・・・だったんですが。もう長男長女には敵いません。まず、加齢による記憶力の劣化で手元の札が覚えられない(あんなに得意だったトランプの神経衰弱も負けてばかり)。そして運動能力の歴然たる差。札の発見が同時でも絶対負けます。悲しくなってしまうけど、家族そろって楽しんでいます。もっとも夫はすでに全員に負けるとわかっているので、もっぱら読み手にまわり、夫がいないときはCDをかけています。

 そんな、私の目にふと留まったのが(書店で「ブカツまんが」が平積みになっていたのです)、

『かるた』1.2 竹下けんじろう著 秋田書店刊 少年チャンピオンコミックス

 あまり好きな絵柄でもなかったのですが(少年漫画やゲーム小説等によくある。顔が子どもっぽいのに、やたらと胸や足腰を強調した女の子の絵が嫌いなんです)高校かるた部とくれば、読まねばなるまい・・・という感じです。

かるた 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス) Book かるた 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス)

著者:竹下 けんじろう
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Book かるた 2 (2) (少年チャンピオン・コミックス)

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 主人公は「格ゲー」チャンピオンの軽部太一。高校2年生。学校の階段で幼馴染の由利子とふざけていて、かるた同好会唯一の部員、千歳に怪我を負わせてしまう。大会を控えた千歳に詫びるため、太一と由利子はかるた同好会に入会するが、二人は百人一首はまったくの素人。競技のやり方しか知らなかった。しかし太一はゲームで鍛えた勘とスピードで、由利子は驚異的な記憶力で競技かるたをマスターしてゆく・・・。

 読んでみると、そんなあほな、という突っ込みどころもあるけれど、源平戦のやり方が結構わかりやすくマンガで解説してあるし、試合の雰囲気(百人一首は優雅な遊びではなく、スポーツに近い感じ・・・というような)の描き方、ありえないような取り方やおかしな人物造型、ドラマ作りなどなかなか面白かったです。

 残念なのは、「諸般の事情」とやらで第2巻、なんだか中途なところで第1部完、とされているところ。そして第2部の登場は「いつの日か」らしい・・・。そんなぁ、こんな試合の途中で(涙)。なんでやのん?

かるた   1 かるた   1
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かるた   2 かるた   2
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 かるた部なんて地味なモチーフだから ウケなかったのかなぁ?かなり面白い方だと思うんだけど。我が家では夫を除き、男の子も女の子もおばちゃんもみんな楽しく読みました。

 百人一首を主題にしたマンガといえば、河あきらさんの「はーいとりました」 (別マ 1972年 1月号 掲載らしい)がありましたね。この作品を読んで、私は「かくとだに・・・」の札(さしもしらじなもゆるおもひを)が十八番になりました。主人公の女の子に、男の子がこの取り札(読み札だったかも)を差し出して恋心を伝えるシーンがあって、いつか自分もこの手を使ってみたいと、おませにも思ったものです。この作品は単行本収録されなかったのですが、もう一度読みたいと思っています。復刻出版してくれないかなぁ・・・。

CD ドラえもんの小倉百人一首

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↑うちで買ったのとは版が違いうようですが・・・、こどもは結構喜びます。ただ読み方のイントネーションがいまいち。

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 うちのCDは細川俊之さん朗詠のものですが・・・もう売っていないようですね。

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