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2007年12月27日 (木)

『チェーザレ 破壊の創造者』4 惣領冬実著

 冒頭ページから、幼くて可愛いルクレチアの登場です。全体の5分の一ほどのページがルクレチアのエピソードに割かれています。

チェーザレ 4―破壊の創造者 (4) (KCデラックス) Book チェーザレ 4―破壊の創造者 (4) (KCデラックス)

著者:惣領 冬実
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 フィオレンチーナとチェーザレとの関係に進展があります。織物工場に放火され、アンジェロが犯人を目撃しますが、これにも複雑なウラがある模様。アンジェロと一緒に村の祭にやって来たチェーザレの、意外に世間知らずな言動が微笑ましい。

 この作品も名作ですよね。そのうちに何らかの賞を受賞するのではないでしょうか。文化庁メディア芸術祭マンガ部門の賞とか・・・。ほかの作品で読むチェーザレの生涯とはまったく変わっていて、続きが待ち遠しいです。

1~3巻の私の感想はコチラに→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/jump_70e5.html

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『大奥 第三巻』 よしながふみ著

 赤瘡・・・あかもがさという男だけがかかる重い伝染病のため、男性人口が極端に減った江戸時代前期。将軍をはじめ表に出て働くのは女、大奥は男ばかり・・・というパラレルワールドを描くコミック。1巻で女性ばかりの江戸城と男性ばかりの大奥、庶民も含めて仕事をするのは女性、少数の男子は極端に大事にされているという作品世界を提示し、2巻以降で、そういう社会に至るまでの将軍・家光を『中心として物語を描いている。

『大奥』第三巻 よしながふみ著 ジェッツコミックス刊

 この第三巻では有功と出会った家光(千恵)の成長と二人の愛、有功による大奥の改革、春日局の死から家光(千恵)の女将軍としての顕現までを描きます。

 

Book 大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)

著者:よしなが ふみ
販売元:白泉社
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大奥 3

大奥(第3巻) 大奥(第3巻)

販売元:楽天ブックス
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 最後のページの家光(千恵)の凛として美しいこと、有功の行動の興味深いこと(元僧だけあって献身的で優しい、頭も良い、組織作りの天才!)。第4巻の出版までまた1年末のだろうか・・・。でも良い作品を産み出してもらうためには、読者があせってせかすわけには行かないものね・・・。待ちましょう。今後、どういう形で女社会になっていくのか、この交代劇がどう描かれるのか、ホントに楽しみです。

第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞

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『銀の狼』さいとうちほ著

 宝塚歌劇の演目、5編をコミック化した本です。

『銀の狼』 さいとうちほ画 宝塚歌劇団原作 小学館文庫刊

 表題作『銀の狼』は1991年、月組・涼風真世・麻野佳世・天海祐希主演で公演されたもの。記憶喪失の、銀色の髪の殺し屋・シルバが主人公。近代ヨーロッパのある国の政治的陰謀を描きます(近代ヨーロッパの架空の小国の政治的陰謀・・・ってパターン、多いですね)。

銀の狼 (小学館文庫) Book 銀の狼 (小学館文庫)

著者:さいとう ちほ,宝塚歌劇団
販売元:小学館
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 ほかの4作は

 「彷徨のレクイエム」は1981年、麻実れい・遥くらら・寿ひずる主演での雪組公演から。帝政ロシア最後の皇女、アナスタシアの物語。

 「トウランドット」は1952年の月組公演、春日野八千代・故郷明美主演でのもの。私は2002年の宙組公演、「鳳凰伝~カラフとトゥーランドット」は観ましたが・・・もちろんもとは同じプッチーニのオペラですが・・・戦後すぐのバージョンと21世紀のバージョン、どう異なっているのか、どう進化しているのか映像でいいので見比べてみたいし、レクチャーしてもらいたいです。

 「天使の微笑・悪魔の涙」は1989年、剣幸・こだま愛・涼風真世主演の月組公演から。原作は「ファウスト」です。

「バレンシアの熱い花」は1976年、榛名由梨・瀬戸内三八・順みつき主演の月組公演から・・・。あれ、5作のうち4作までが月組公演からだぁ・・・偶然かなぁ??つい最近も宙組で再演していましたね。これは原作があるのでしょうか?「快傑ゾロ」と雰囲気が似ていますね。

銀の狼 銀の狼
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 もともとのお話をよく知っている3作、割に単純なストーリーの「バレンシアの熱い花」に比べ、「銀の狼」はちょっとストーリーを追いかけるのが難しかったです。100ページほどの短編にするのに無理があるってことなのかな・・・。やはり舞台で見るのに若くはないのはもちろんですが、少女マンガのストーリーとタカラヅカとは相性がいいと思うので、マンガの舞台化のみならず、舞台の漫画化もどんどん取り組んでいただければうれしい気がします。

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「銀の狼」は近年の再演で朝海ひかるさんも演じておられるんですね。

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2007年12月26日 (水)

『ダリアハウスの陽気な幽霊』 キャロライン・ヘインズ著

 アメリカ南部の旧弊な地域で、特権階級のお嬢様として育ったサラ。でも同じ階級の人たちとの有利な縁談と手練手管が主目的のようなお嬢様同士の社会・社交には適応できず、俳優を目指して都会に出て行ったが、夢破れ故郷に帰ってきた。無一文だというのに両親亡き後相続した豪邸「ダリアハウス」は実は借金まみれ。ディレイニー家の跡継ぎには、とんでもないものがついていた。サラの曾曾祖母の乳母ジティの幽霊だ。ジティは最新ファッションに身を包みサラに言う、ディレイニー家には「アフリカからうちのおっかさんをさらってきたとき」からジティを養う義務があると。よってサラは金持ちの頼れる男を捕まえて借金を返し、ダリアハウスをディレイニー家とジティのために維持し、ディレイニー家の子孫を作らねばならないと・・・。お嬢様らしからぬ行動派のサラに、ちょっとしたきっかけから友人が探偵を依頼するが、事態は思ってもいない方向へ・・・。 

ダリアハウスの陽気な幽霊 (創元推理文庫 M ヘ 12-1) Book ダリアハウスの陽気な幽霊 (創元推理文庫 M ヘ 12-1)

著者:キャロライン・ヘインズ
販売元:東京創元社
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 ファンタジーというか、ゴシックロマンというか・・・、「おしゃれなコージーミステリー」と裏表紙には書いてありますが、どちらかというとサスペンス劇場のような展開です。ミシシッピ州ならではという感じの面白い設定なので、幽霊のジティにもっと活躍してほしかったと思います。

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『風の陣 天命篇』 高橋克彦著

 時は8世紀半ば。「なんと(710年)きれいな平城京」の奈良時代、大仏建立のそのころに、陸奥の国で黄金が産出されることがわかった。陸奥の国に住まうのは蝦夷たち。「まつろわぬ民」の末裔である。ヤマト政権による陸奥への侵攻、圧政の歴史が始まった・・・・。

 15年ほど前、NHKの大河ドラマの原作となった『炎立つ』の前日譚にあたるのが、以前「本の雑誌」等で北上次郎氏が大絶賛されていた『火怨』 (主人公はアテルイ)。そのまた前日譚がこの『風の陣』になります。主人公は丸子(or牡鹿or道嶋)嶋足です。その第3巻が

『風の陣 天命篇』 高橋克彦著 PHP文庫刊です。 

 恵美押勝の乱が鎮圧されて1年後、765年8月からこの巻は始まります。前巻(風の陣[大望篇] (PHP文庫) )で 物部天鈴が蝦夷のためにとの策略で、僧・弓削道鏡に肩入れし、道鏡は孝謙女帝(重祚して称徳天皇)の影で政治を操るようにまでなっていましたが、「天命篇」ではいよいよ道鏡は増長し、帝位をも伺い始めます。陸奥の黄金をほしがり、陸奥に食指を伸ばし始める道鏡。天鈴・嶋足たちは和気清麻呂たちと結び、宇佐八幡宮の有名な託宣が、和気清麻呂の口から告げられるまでがこの巻の物語です。

風の陣 天命篇 (PHP文庫 た 20-6) Book 風の陣 天命篇 (PHP文庫 た 20-6)

著者:高橋 克彦
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風の陣 天命篇 風の陣 天命篇
販売元:TSUTAYA online
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 一方で嶋足は陸奥を訪れ、ますます立派になった鮮麻呂の器量に感心すると共に、ヤマト政権による陸奥への圧政、これに加担する実の弟・道嶋三山の蝦夷を仲間とも思わぬような振る舞いに愕然とします・・・。

 う~ん、続きが早く読みたい。というか単行本ではもう続編が出ているんだけれど、収納スペース等の関係で文庫で揃えたい。早く文庫化してほしい!!

 でもこのあとの悲しい歴史ももうわかっちゃってるんだけど・・・。それを読むのは悲しい気もするけど、これまで大和政権側からしか捕らえられてこなかった歴史を、蝦夷を主人公にどう構築するのか(歴史そのものではなくて時代小説だということはよくよく承知の上だけれども)が『とても楽しみです。

 私は京都府に住んでいるせいか、「みやこ」といえば京都を思い浮かべてしまいます。ですからこの本の舞台が平城京と頭ではわかっていても、読んでいるときに思い浮かべるのは平安京。朱雀大路と書いてあれば、今の神泉苑あたりを思い浮かべるし、伊勢からの船便が近いということが書いてあっても、伊勢湾に出るまでが遠いような気がしてしまいます。そのたびに、頭の中の地理関係を修正しながら読みました(苦笑)。坂上刈田麻呂が出てくると、つい清水寺のビジュアルが頭に出てきてしまいますし、「それは田村麻呂やろ!」と何度も心の中でひとりツッコミ!・・・。

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『ヅカ読本』中本千晶著

 もう3ヶ月も前のことですが、「カルチャーSHOwQ 21世紀テレビ検定」というTV番組で、宝塚が取り上げられたことがありますね。紫吹淳さんがゲスト出演されていました。ほかに、梶原しげるさんと中本千晶さんというライターの方がゲストで。わたし、あのクイズ1問だけ間違えました。そんなに気合の入ったタカラヅカファンでもないのですが、雑学ならOK。クイズって得意なんです。娘にちょっと尊敬されました。

 で、それにゲスト出演されていた中本千晶さんという東大卒のコアなタカラヅカファンのかたが書かれたという、金ぴかの宝塚本が気になって、気になって・・・。

 先日古書店で見つけて買いました。

『宝塚読本』 (「宝塚」に「ヅカ」ってルビが振ってあります) 中本千晶著 バジリコ刊

 いやぁ、楽しく勉強になりました(*^。^*)。観劇してて疑問に思っていたことが腑に落ちました。ちょっと宝塚にきょうみがあるんだけど・・・とか、宝塚、時々見るけど大ファンらしき人たちが多くてちょっと気後れしてしまう・・・ってひとにぴったりの本です。

宝塚(ヅカ)読本 Book 宝塚(ヅカ)読本

著者:中本 千晶
販売元:バジリコ
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 特に第1章「宝塚・10のオキテ」が大変おもしろいです。必読といってよいでしょう。

著者の宝塚に対する愛情が伝わってきますし、偏見を上手に撃退するQ&Aも良いです。

 

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「歌劇」2007年12月号ほか

 春野寿美礼さん、とうとう退団してしまわれましたね。春野さん主演の「ファントム」を観て、初めて宝塚の俳優さん個人を好きになったというのに・・・・。さびしいですが、この退団=卒業という様式があってこそのタカラヅカだと知ったので・・・仕方ないですね。

 タカラヅカ歌劇の公式HPにアップされたばかりのインタビューや、サンスポ.comのインタビューhttp://www.sankei.co.jp/enak/を読んでいたら、いまさらですが今月号の『歌劇』を再読したくなりました。

歌劇 2007年 12月号 [雑誌] Book 歌劇 2007年 12月号 [雑誌] 

販売元:阪急コミュニケーションズ
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 もちろんこの号は「春野寿美礼サヨナラ特集」号。グラビアでいろいろなポーズをとる春野さん、タカラヅカ大劇場千秋楽の様子、これまでの公演写真、真飛さんとの対談、劇団の作家・演出家さんたちや劇団員たちから春野さんへの贈る言葉等々感動的でした。ほかの記事も含めて、読み応えのある号だったと思います。

 本屋さんでふと「トップステージ」を立ち読みしたら、そこにも春野寿美礼さんのインタビューが載っていました。ちょっとラッキーです。ほかにも初めて「ハムレット」を演じる劇団四季の田邉真也さんのインタビューや、大河ドラマ「篤姫」に出演する山口祐一郎さんの記事もあり、偶然手にとってみて大正解でした。

Book Top Stage (トップステージ) 2008年 2/2号 [雑誌]

販売元:東京ニュース通信社
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Top Stage (トップステージ) 2008年 02月号 [雑誌] Top Stage (トップステージ) 2008年 02月号 [雑誌]

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『想いやなぎ』和田はつ子著

 珍しい江戸時代の歯科医を主人公とした時代小説シリーズの6巻目です。

『想いやなぎ 口中医桂助事件帖』 和田はつ子著 小学館文庫

 大きな呉服屋・藤屋の長男として育った桂助は、幼いころから体は弱いが才気煥発。長崎に蘭方を学ぶために留学し、今は江戸で腕利きの蘭方歯科医として開業している。幼馴染で医者の娘の志保が桂助の薬草園を管理し、患者の世話をしたりもする。志保は桂助に思いを寄せているのだが、桂助は一向に気づかない。同じく幼馴染の錺職人・鋼次は志保のそんな思いを知りつつも、自分も志保に心を寄せている。鋼次は良い腕の錺職人だが飲んだくれの父親と遊び人の弟・末吉に苦労をかけられどうしである。錺職人としての仕事はあまりないので、その手先の器用さを生かし桂助(の患者)のために、房楊枝(歯ブラシ)を作って卸している。桂助には実は大きな秘密がある。それは3巻目の『口中医桂助事件帖 花びら葵 (小学館文庫) 』で明らかになるのだが、現将軍・家定の異母弟に当たる存在だということだ。それが明らかになれば大きな政変の火種になりかねず、秘中の秘とされている。しかしそれをかぎつけた悪人がいる・・・・。

想いやなぎ (小学館文庫 わ 7-6 口中医桂助事件帖) Book 想いやなぎ (小学館文庫 わ 7-6 口中医桂助事件帖)

著者:和田 はつ子
販売元:小学館
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 というわけで、これまでの梗概が長くなりましたが、今回はその悪党たちに志保・鋼次・妹のお房・前回桂助が見出した義歯製造の名人・本橋までもが次々に狙われ、亡き者にされようとします。そういう大きな事件と、市井の歯を病む人を取り巻く事件と、両方の謎解きが楽しめます。これまでにも何度も登場した「鬼あざみ」という盗賊の正体もこの巻で出てきます。いよいよ悪党も核心に迫り、大団円も近いのかなと思わせるストーリー展開でした。

 1巻目の『口中医桂助事件帖 南天うさぎ 』が発売されたのが2005年11月ですから2年の間に6冊も同じシリーズを出してくれるなんて早い書き手ですね。読む方としてはうれしいです。この作家さんは、前はホラー小説などを書いておられたと思いますが(それよりもTVドラマ「お入学」の原作者としての印象が強いかな?)、私はホラーにはほとんど興味がないので読んだことがなかったのです。でも江戸時代の東北地方の飢饉と悪政、それに立ち向かう人々をモチーフにした『藩医 宮坂涼庵』で注目して、次作である『口中医桂助事件帖 南天うさぎ 』も読んでみたのです。 『藩医 宮坂涼庵』はテーマも良いし、感動的な名作だと思います。こういう作品に大きな賞をあげてほしいと思ったぐらい。『口中医桂助シリーズ』の方は、もっとエンターテインメント色が強まっていて、たとえばNHKTVの木曜時代劇あたりに取り上げてほしい感じです。和田はつ子さん、これらの作品以降、時代小説にシフトを切り替えたようで、 『藩医 宮坂涼庵』が出た2005年2月から現在までの約3年間に、全部で13冊もの時代小説を出版しています。ほかの作品も読んでみなくっちゃと思っているところです。澤田ふじ子さんや平岩弓江さんの時代小説がお好きな方々には、特にお薦めです。

口中医桂助事件帖 南天うさぎ 口中医桂助事件帖 南天うさぎ
販売元:TSUTAYA online
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藩医 宮坂涼庵 Book 藩医 宮坂涼庵

著者:和田 はつ子
販売元:新日本出版社
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藩医宮坂涼庵 藩医宮坂涼庵
販売元:TSUTAYA online
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2007年12月25日 (火)

『太王四神記 1』 池田理代子著 ほか

  なにせ、『ベルサイユのばら』が「週刊マーガレット」で連載されているときにリアルタイムでファンだった世代ですから、池田理代子さんの久々の新作長編とくれば買わないわけにはいきません。ヨンさまにも韓流にもあまり興味のない私ですが、興味深く読みました。

『太王四神記(たいおうしじんき) 1』 池田理代子著 講談社刊

 紀元前2333年に建国されたという、朝鮮半島の昔の王国(古朝鮮とか檀君朝鮮とかいうらしい)の建国神話を基にした、ペ・ヨンジュン主演の連続TVドラマのコミック版です。ドラマの方は今月はじめからNHKBSハイビジョンで放映中らしいのですが、私は視聴できる環境にないこともあり未見です。コミック版のほうはたいそう面白かったです。もともと各地の創世神話や伝説などが大好きな私ですから、檀君神話自体にも非常に興味を持ちました。

コミック版 太王四神記 1巻 (1週間COMICS) Book コミック版 太王四神記 1巻 (1週間COMICS)

著者:池田 理代子
販売元:講談社
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 一般に語られている檀君神話では、大神・桓因ファニンの子、桓雄ファヌンが地上を平定するために風伯、雨師、雲師とともに太白山(平壌の近く)に降りてきたところ、熊と虎に人間になりたいと切望され、その方法を教えた。虎は教えを実行できず出て行ったが、熊は言われたとおりにして人間の女になり、またファヌンに懇願して男児を産んだ。それが古朝鮮の建国の王・檀君王倹である・・・・と、一種の異類婚のような伝説ですが、『太王四神記』では虎も熊ももともと人間の女性。虎族を率いるシャーマン・カジンと熊族を率いる戦士・セオ(両族とも女性がリーダーなのね)の闘いとして描かれています。1巻では、ファヌンが母を失った赤ん坊の檀君(タングン)をおいて天界に帰るまでが描かれています。これからこの子が王となるまでが描かれるのでしょうか。1巻だけでもかなりドラマティックでしたが、これからどんな波瀾万丈が待っているのか(そもそも何巻ものになるのか・・・)とっても楽しみです。

 池田理代子さんのコミックが読みたくてこの本を買ったはずが、物語の面白さに引かれドラマも観てみたくなりました。でもうちにはBSがないし、機器を揃えるお金もない(ToT)。まぁ、お金がないのは舞台通いのせいで、私の責任だけどさ。とりあえず檀君神話などを調べてみようかなと思っています。

 池田理代子さんの著作といえば、3ヶ月以上前に『ベルばらKids 2』も読んだんだけど、感想をこのブログ記事に書いていなかったのでついでにご紹介します。

ベルばらKids2 Book ベルばらKids2

著者:池田 理代子
販売元:朝日新聞社
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 名作コミック『ベルサイユのばら』の登場人物が三頭身の可愛い姿(このブログのデザインがそれです)で四コママンガになってなさそうでありそうなエピソードを展開します。朝日新聞日曜版で連載されているようです。、現代の時事ネタも取り込まれていて、18世紀のフランスとの言動のミスマッチも面白いです。クールビズでルイ16世がアロハシャツに短パンをはいていると、マリーはミニドレスで登場!なんてとっても可愛いのです。2巻ではルイ16世のふっくら体型にかけた力士ネタがいくつかあるのですが、まだ朝青龍や時津風部屋の問題が起こっていないころの作品なのでほのぼのしています。もちろん作品全体のトーンがほのぼのとしていてコミカル。歴史上の事実では場面も楽しく描かれています。モーツァルトやベートーベン、エカテリーナ2世などの同時代人も出てきます。ベルばらファンの方々はぜひ読んでみてください。本編についてのコラムも読み応えアリ。でもカラーページが多くて紙質が良いとはいえ、80ページほどで900円はちょい高い!

 ↓『太王四神記』で探したら、こんなの(ノベライズ、ナビゲートやプレビューのDVD、韓国版DVD・CD、etc.)もあるし、この時期にぴったりのカレンダーほか、関係商品がいっぱいあるんですね。びっくりしちゃった。

 

太王四神記―公式ノベライズ (上巻) Book 太王四神記―公式ノベライズ (上巻)

著者:和佐田 道子
販売元:講談社
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太王四神記 OST (CD+DVD) 韓国盤 太王四神記 OST (CD+DVD) 韓国盤
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販売元:エイベックス・トラックス
発売日:2007/06/20
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2007年12月24日 (月)

劇団四季「ユタと不思議な仲間たち」

1 昨日、京都劇場へ劇団四季の「ユタと不思議な仲間たち」を観にいってきました。TV(とその録画DVD)では何度も観て、大好きになった作品ですが、生の舞台で見るのは初めて。今日の出演者は誰かな~などとわくわくしながら観にいきました。

 感想を一口で言えば、TVよりやっぱり生。生の舞台は迫力が違うって、言い古されたようなことばだけど、俳優さんたちの息吹が伝わってくる、客席から喜びが伝播する、すばらしい!

2007/12/23のキャスト
ペドロ 田代隆秀
ダンジャ 池末絵己子
ゴンゾ 深見正博
モンゼ 田村 圭
ヒノデロ 道口瑞之
ユタ 藤原大輔
小夜子 笠松はる
寅吉 吉谷昭雄 
ユタの母 斉藤昭子
クルミ先生 丹 靖子
大作 菊池 正
一郎 遊佐真一
新太 小原哲夫
たま子 上原のり
ハラ子 市村涼子
桃子 松葉梨香
 ユタは希望通り藤原大輔さんでまず満足。背もお顔立ちも可愛らしいので、子どものお話だということがわかりやすいのです。ダンスも若々しくてよかった。しかしユタの服装は何とかならないものでしょうか・・・。「東京もん」の格好ならもうちょっと現代風なおしゃれなものに変えたらどうでしょうか。いやそれをいうなら大作たちの服装も変えないといけないし、第一今は都会も田舎も服装では変わらないのかもしれないけど・・・。靴が男の子たちがみんな革靴というのも(女の子たちはスニーカーなのに)ちょっといかがなものかと・・・。演技には関係ありませんがリアリティという点では少々アレかな?なんて。

 ペドロの田代さん。「南十字星」の島村中将も男気のある渋い役柄でしたが、ペドロもなかなかのものでした。声も渋いし発語もたしか。小夜ちゃんを大好きな気持ちも伝わってきます。

 ダンジャの池末さん。「クレイジー・フォー・ユー」の時には、ピンク色の似合うセクシーなダンサー役でしたが、ダンジャな池末さんは予想以上にカッコよくて、びっくりしました。冷静で理知的なダンジャでした。役柄の上でも愛嬌たっぷりですが、送り出しの時の愛想もとっても良くってステキでした。

 ゴンゾは深見さん。ベテランの味が滲み出していました。歌もステキ。

 モンゼの田村さん。立ち姿がとってもお美しい。スタイルいい。ダンスいい。

 ヒノデロは道口さん。女形姿が美しくキマッテいます。ペドロがサヨちゃんを好きなように、ヒノデロは大作に憧れているのでしょうか。しぐさも可愛く見えるように研究されていますね。ルミエールといい、道口さんは下村さん路線でいく役者さんなのでしょうか・・・だったらいつかヘロデ王でも会えるのかな? 

 寅吉じっちゃんは吉谷昭雄さん。シングルキャストです。ずっとこの方ばかりが演じて来られていると聞いたのですが、本当なのでしょうか?吉谷さんは方言指導スタッフとしてもかかわっておられるようなので、吉谷さん抜きには子の舞台は成り立たないといっても過言ではないのかもしれませんね。私の中ではコッグスワースがイコール吉谷さんだったのですが、じっちゃんもイコール吉谷さんになってしまいました。

 ユタのお母さんは斉藤昭子さん。最近ではCFYのボビーのお母さんでお目にかかり、その演技力に感銘しましたが・・・。品のよいステキな演技ですが、ビジュアル的に小学生であるユタのお母さんにはちょっと見えにくいですね。服装にも工夫が要るんじゃないでしょうか・・・。

 小夜子ちゃんは笠松さん。先日のTV放映のときにも笠松さんだったのですが、TVで観たときよりも舞台で見たほうが容姿も綺麗で歌もすごく上手く感じました。「夢をつづけて」なんてもっと長い曲だったらいいのにと思ったぐらい。彼女のソロがたくさんある舞台を観てみたいです。当面京都劇場の「ウェストサイド物語」で笠松マリアが登場するのに出会えますように

 クルミ先生の丹さん。クルミ先生という人物をとてもコミカルに演じておられて、さすがにベテランです。送り出しのときにもとても温かな声をかけていただいて。優しい人柄を感じました。

 大作たちいじめっ子軍団はダンス巧者ばかりだと感心。大作の菊池さん。とても男前だし、いい声だし、かっこいい踊り手でもあるのだけど、学生服の子ども役にはもうツライ!団体鑑賞するこどもなんてもっとシビアに痛いところをついてきますよ。年齢相応の役をやらせてあげてほしいです。先日のTV放送時にはペドロ役でしたが、これはとてもよかったんだけどな。子どもの役はせめて30代ぐらいまでの童顔の人にしてほしい。若手はこういうところにもっと使ってあげたらよいのではないかと思ってしまいました。

Photo_29Photo_30 画像は例によって京都駅ビルコンコースで撮影したものを引用させていただいています。

 プログラムを見る と「教育再生会議」のお歴々の文章が載っていてちょっと胡散臭い 感じがしますが、舞台で得られる感動は本物だと思います。歌われるナンバーも名曲ぞろいです。「生きているってすばらしい」や「ともだちはいいもんだ」はたしかNHKの「歌はともだち」とかでも歌われていたのではないでしょうか。この2曲は岩谷時子さんの作詞ですが名作(名曲)ですよね。『三銃士』の誓いみたいな歌詞ですが、 「みんなはひとりのために ひとりはみんなのために みんなはひとりのために ひとりのために」 と、「みんなのため」、ではなく、「ひとりのため」が強調されているところが、本当に一人一人の人間を大切にしたいという気持ちが表れていて、また好いのです。

ユタと不思議な仲間たち Music ユタと不思議な仲間たち

アーティスト:劇団四季
販売元:ポニーキャニオン
発売日:1990/01/21
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 小夜ちゃんのソロの「夢をつづけて」は歌謡曲のようなナンバーだなと思ったら、森進一がカバーしているんですってね。豆知識をネットで拾いました(^^♪

 ユタの観劇予定はもうないのですが、プログラムを見るとヒノデロには下村さんもキャスティングされています。下村さんのヒノデロが観られるってあらかじめわかっているのならもう一度ユタを観にいきたいです・・・。

 ついでに原作もお薦めですよ。小学校高学年ぐらいから読めます。

ユタとふしぎな仲間たち (講談社青い鳥文庫) Book ユタとふしぎな仲間たち (講談社青い鳥文庫)

著者:碧川 みなみ,三浦 哲郎
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Book ユタとふしぎな仲間たち

著者:三浦 哲郎
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 ユタと不思議な仲間たち / 劇団四季  ユタと不思議な仲間たち / 劇団四季

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2007年12月23日 (日)

「セロ弾きのゴーシュ」こんにゃく座

 先日、12月18日火曜日の夜、長岡京記念文化会館にオペラシアターこんにゃく座の公演、オペラ「セロ弾きのゴーシュ」を観にいってきました。

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 公演とは直接関係ないですが・・・。長岡京駅前広場のクリスマスイルミネーションがきれいでした・・・。

 原作はもちろんあの宮澤賢治の『セロ弾きのゴーシュ』(何年か前、スタジオジブリによってアニメ映画化もされましたね。あのアニメも名作ですね)。その原作にまったく忠実な台本(ことば=せりふ、歌)になっていますが、台本と作曲はこんにゃく座主催者の林光氏。もちろん芸術監督も林光氏。演出は加藤直氏。

オペラ「セロ弾きのゴーシュ」 Music オペラ「セロ弾きのゴーシュ」

アーティスト:オペラシアターこんにゃく座
販売元:ALM RECORDS
発売日:2003/10/07
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 子どもたちが小さいころ(10年ぐらい前)にも一度見たのですが、新演出だというので楽しみに観にいってきました(前回の演出も加藤直氏でしたが)。上記のCDは新演出のCDです。私は前回バージョンを持っていますが、それはいまは絶版のようです

 期待にたがわず美しい歌声とハーモニー、楽しいお芝居で大満足でした。「セロ弾きのゴーシュ」ってこんなにコメディだったっけ・・・と不思議に思えてくるほど会場のあちこちでおおきな笑い声が。もちろん私もくすくすとよく笑いました。最後はハッピーエンドだし、気持ちの良い舞台でしたよ。

 それぞれ演じる歌役者も前回とは違っています。

 前回ゴーシュを演じた大石哲史さんは、野ねずみのおっかさん役で大いに笑わせてくれました。

 大石さんにかわってゴーシュを演じたのは井村タカオさん。まじめで、セロにかけてはエキセントリックなゴーシュを力いっぱい演じてくれました。坊ちゃん刈のおかしな髪型が妙にゴーシュらしい気がします。

 岡原真弓さんの楽長はさすがの貫禄です。でも・・・この作品では無理ですが、岡原さんの美しい歌声をもっと聴くことの出来る演目で彼女を観たいです。

 青木美佐子さんのかっこうのとぼけた味、田中さとみさんのたぬきの子のかわいらしさ・・・、そして今回なんといっても、私たちが目を見張ったのは佐藤久司さんの三毛猫でした。猫好き親子の観劇なので猫に心が惹かれるのは当然なのですが、非常に猫らしい身体表現で大いに楽しませて貰いました。しっぽをあやつるテグスが激しい動きのためか途中で切れたようですが、あれは予定通りなのでしょうか?アクシデントなのでしょうか?

 ピアノは榊原紀保子さん。若手演奏家とお見受けしましたが・・・。にこやかだけど硬質な演奏でした。

Photo_24  こんにゃく座はいつも終演後お見送りをしてくれますが、今回は冊子「おぺら小屋83 セロ弾きのゴーシュ」にサインもしてくれました。岡原さんにはお話したい方々がひきもきら ずにいて、サインをお願いすることは出来ませんでしたが、ほかの5人の歌役者さんにはサインがもらえました。うれしかったです。写真はサイン入りの「セロ弾きのゴーシュ」パンフレットです。

 もちろんこのオペラも良かったのですが、宮澤賢治の原作もとっても魅力的です。原作をまだご存じない方は、短いお話ですのでぜひ読んでみてくださいな。オーディオブックもあるようですし、青空文庫でも読めます(http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card470.html

セロ弾きのゴーシュ
配信元:電子書店パピレス
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セロ弾きのゴーシュ (画本宮沢賢治) Book セロ弾きのゴーシュ (画本宮沢賢治)

著者:宮沢 賢治,小林 敏也
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セロ弾きのゴーシュ (角川文庫) Book セロ弾きのゴーシュ (角川文庫)

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ジブリのアニメも名作ですよ

セロ弾きのゴーシュ セロ弾きのゴーシュ

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2006/07/07
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2007年12月12日 (水)

『ホームレス中学生』田村裕著

  ミーハーゴコロで読んでみました。麒麟のタムラって言われてもどんなひとだったっけと首を傾げてしまうような私ですが、周りの人(大人の読書家)たちが「感動した」「予想外に良かった」というので、半信半疑で読んでみたところ・・・・
『ホームレス中学生』 田村裕著 ワニブックス刊

 ホンマに感動の涙を流してしまいました。

ホームレス中学生 Book ホームレス中学生

著者:麒麟・田村裕
販売元:ワニブックス
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 突然自宅や家財が差し押さえられ、あまつさえ、父親は「・・・・これからは各々頑張って生きてください。・・・・・解散!!」と言って行方をくらましてしまう。14歳の裕少年は兄姉に心配かけまいと友達の家で寝るとウソをつき、公園の遊具の中でホームレス生活を。空腹のあまり草はおろか落ちているダンボールさえかじったと言う。~~ちょっとまて!これはいつの時代の話だ?麒麟のタムラっていくつなんだ?20代だよね・・・と調べてみたら28歳。平成になってからの出来事ですよ。こんなことが実際にあるとは!公園に浮浪児が住みついていたら誰か通報しそうなものなのに。おりしも夏休み。学校がないので友達にも知られず過ごしていたらしい。飢え死にしそうになっていたある日、友だちに会って家で夕食を食べさせてもらい、泊めてもらい、兄弟3人暮せるアパートまで世話してもらえた。なんて懐の深い暖かな人たちなんだろうか!
 まだ義務教育学齢の裕少年、もっと行政の支援が受けられたはずでは?とか、姉の高校の先生や裕の中学の先生はそういう算段はしてやらなかったのだろうか?とか、兄の大学・姉の高校の授業料はどう工面したんだろう?(あるいは減免手続きは誰が?)とか疑問点はあれど、人間の善良さへの信頼を取り戻せる、良い本でした。あとがきの献辞に登場する市井の人たちが多いことにもまた感動。
 読んでからネットで調べると、この本、ずいぶん売れて、映像化権の申し入れもたくさんあるんですってね。がばいばあちゃんに続く貧乏人情実話。しかも巷に人情があふれていた昭和半ばと違い、ドライになったと言われる最近のできごと。軽妙な語り口。タレント本という範疇を超えて人気が出るのも当然だと思います。ドラマや映画も見てみたいひとが(私も含めて)いっぱいでしょうね。そして人気に乗じてFBIの超能力者の協力を得て、行方不明だったお父さんも見つかったとか。なんというメデタシメデタシ。
 上に「軽妙な語り口」と書きましたが、それにしても文章(文体も)がうまいなぁ・・・と思ったら、ちゃんと奥付に構成者・編集者の名が明記されていました。なるほど。

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2007年12月11日 (火)

『正義のミカタ』 本田孝好著

 半年ほど前、大手書店に平積みにされていたときに、小学生ぐらいの男の子がレトロな正義の味方○○仮面風に扮装している表紙に惹かれ、題名と副題(「I’m a loser」)とのズレが気になって・・・やっと最近読めました。帯には「大丈夫、君も明日をかえられる」という惹句が。

『正義のミカタ』本田孝好著 双葉社刊

 「スカ大」と呼ばれる底辺大学・飛鳥大学にやっとの思いで入った蓮見亮太。いじめられ・殴られ・たかられ続けた悪夢のような高校時代とは訣別して、楽しい大学生活を起ころうと思っていた。入学間もない教室でいじめっ子タイプ・いじめられっこタイプの同級生たちを観察したり、楽しそうなサークルを物色したり。ところがそこに、高校時代自分をいじめ、従えて来た畠田がいるではないか。早速畠田に殴る蹴るの暴行を受けている亮太を助けたのは、新しいクラスメイトの桐生友一(初めての自己紹介では「ゆういち」とルビがふられているが、その後彼は「トモイチ」と呼べ、と言っている。なぜ?) 、高校時代ボクシング部で活躍した男だ。亮太はトモイチに連れられて、「正義の味方研究部」に入ることになるが・・・・。

正義のミカタ―I’m a loser Book 正義のミカタ―I’m a loser

著者:本多 孝好
販売元:双葉社
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 着想・展開・結末、すべて面白い作品でした。お薦めです。

着想:「正義の味方研究部」という団体の創造。その来歴や活動内容に、実際に起きた学生の犯罪が取り入れられていること(しかもこの作品の出版後にもモチーフとなった事件に類似の犯罪が摘発されている)

展開:主人公や登場人物(級友・先輩・家族)がいかにも現代的な困難、問題を抱えている、その事象によっておこる主人公の葛藤が丁寧に描かれている。

結末:思っているのとは違う方向だったが、大団円と言ってよい。亮太は亮太なりの生き方を目指すわけだが、400ページをこえる長さにもかかわらず、この小説の終わりではまだ大学に入って2ヶ月ぐらい。彼がどんな大学生活を送るのか、どんな大人になるのか気にかかってしまう。主人公の父の問題解決もすこしジ~ンと来た。

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2007年12月10日 (月)

『彩雲国物語 隣の百合は白』 雪乃紗衣著

 この前(11月21日) 、MSN産経ニュースに「ライトノベルが高齢女性に静かなブーム 「彩雲国物語」シリーズ 」(Yahoo!ニュースの産経新聞版の見出しは「 高齢女性にブーム 小説『彩雲国物語』って?」)で、年配の女性も好むライトノベルってことで『彩雲国物語』が紹介されていましたね。「・・・男社会でがんばる女性主人公の一生懸命さに心打たれた」という70代の読者のことばが紹介されていましたが、まだにその通りだと私も感じています。ビーンズ文庫の編集長の「韓流ブームの影響」か?・・・というような分析には首を傾げたくなりますが、貴種流離譚的な設定も、容姿は平凡だけど頑張る女の子の主人公も、昔ながらの少女小説・少女漫画で好まれてきたものに違いありません。さらに、記事中で79歳の読者の言う、礼節(言葉遣いはくだけすぎるぐらいで、現代の庶民という感じですが)と恋愛の清潔感という気持ちの良さ。作られた乙女チックさではなく、自分流を貫いて可憐さと強さを併せ持つ主人公は、現・少女にも元・少女にもどちらにも受け入れられる魅力を持っているのだと思います。ともあれ、こんな歳になってライトノベルを楽しみに読むなんて・・・とちょっと恥ずかしいような』気持ちがあった私ですが、もっとお年を召したファンもたくさんいらっしゃるようなので安心しました。
 さてその『彩雲国物語』の最新刊、15冊目は外伝短編集第3弾。それぞれ独立して楽しめるお話でもありながら、これまで本編で描かれなかったこぼれ話をつないで、語られなかった真実がちょっぴりずつ、あるいははっとする形で描かれています。
『彩雲国物語 隣の百合は白』 雪乃紗衣著 角川ビーンズ文庫

 表紙は劉輝秀麗の仲を裂く、百合の花を背負った紅黎深・・・といったところでしょうか。

彩雲国物語隣の百合は白 (角川ビーンズ文庫 46-15) Book 彩雲国物語隣の百合は白 (角川ビーンズ文庫 46-15)

著者:雪乃 紗衣
販売元:角川書店
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 お話は3編プラスα。
1話目は恋愛指南を受ける権利を争う、両羽林軍の武術大会・・・日頃女性と縁のない兵士たちが張り切ります。まったくのコメディです。
2話目、3話目は幼少から青年時代の邵可と黎深と玖琅・・・の話。邵可が紅家の当主となる道を捨て、黒狼の仲間となる理由がわかります。また3話目は主に黎深の物語で黎深と百合姫のなれ初めや、黎深の国試受験時のエピソード(当然黄鳳珠・鄭悠舜も)、黎深が絳攸を拾ったいきさつや絳攸の子ども時代が描かれています。どちらかというと暗くなりがちな逸話もいつものように明るい筆致で描いているので、しんどくならずに読めます。本編では省かれたエピソードを知って、人物像が深まった気がして、お得感がありました。後書き語の短いお話も気が利いています。

 実は前作『彩雲国物語白虹は天をめざす (角川ビーンズ文庫 46-14) 』を読んだ後、それまでの作品の細かいところ・設定や、登場人物像をかなり忘れていて、これではダメだと1巻目から読み返したのです。すると・・・結構はじめのほうから伏線が張ってあったりして、新たな視点で楽しめました。

私の『彩雲国物語 白虹は天をめざす』の感想はここに→ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_5943.html

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2007年12月 9日 (日)

映画「ヘアスプレー」とオフィシャルガイドブック

 「フィーバーする」なんてことばを流行らせ、マジメな学生・生徒にもディスコへの憧れを植えつけた映画、「サタデー・ナイト・フィーバー 」のジョン・トラボルタが超ビッグな女性に扮するということで、コワイモノ見たさも手伝い、観にいきました。ミュージカルコメディの最新傑作「ヘアスプレー」です。

『ヘアスプレー』 ジョン・トラヴォルタ インタビュー
配給ギャガ・コミュニケーションズ powered by ヒューマックスシネマ
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 イエ、観にいったのは実は4週間前ですが、なかなか書き込めなくって。さっきやっと「ヘアスプレー オフィシャルガイド(DVD) (日経BPムック) 」を読み、付属DVDも観たので映画と本、両方まとめて書いてしまいます。

 まずは映画です。ひとことで言えば「チョー爽快!」 。 ミュージカル映画独特の楽しさ・青春映画の輝きとさわやかさ・公民権運動を描く映画の感動・シンデレラ物語の夢と期待感すべてが合わさったようなコメディ映画です。健康的なテーマも大好き!

 映画は、主人公の太っていて背の低い女の子トレーシーが歌う「Good Morning Baltimore グッドモーニング ボルチモア」から始まります。トレーシーは歌い・踊りながら登校。途中変質者(映画オリジナル版監督のジョン・ウォーターズによるカメオ出演だそうです)や酔っ払いにも上機嫌で挨拶し、スクールバスに乗り遅れたら、大きなトレーラー(?)をヒッチハイクしその屋根に乗って歌いながら登校というはじけっぷりです。授業が終わればまっしぐらに家に帰り、親友のペニー(アマンダ・バインズ:かわいい!&彼女の母親役《アリソン・ジャネイ》の狂信的な厳格ぶりは名演です)とTVの「コーニ・コリンズ・ショー」を夢中になって見ます。いっしょに歌って踊りながら。このTV番組にはトレーシーの高校の生徒たちもオーディションによってダンサー・歌手として出演しており、トレーシーもこのオーディションに通ることが夢なのですが・・・。 (ア~だめです。楽しさのあまり、映画を全編解説してしまいそうです。もうあらすじ語りはやめときます)

『ヘアスプレー』 ニッキー・ブロンスキー、ザック・エブロン インタビュー
配給ギャガ・コミュニケーションズ powered by ヒューマックスシネマ
提供:@niftyコンテンツ

 トレーシーが居残り補習の教室に行かされて、黒人生徒たちのダンスに惹かれ、一緒にダンスして仲良くなるエピソードもいいですね。補習教室が黒人ばかりという、構造的な教育問題の皮肉も効いていますし。ザック・エフロン演じるところのリンクと仲良くなったあと、その教室に二人して入っていく時やその後の展開で、トレーシーの方ははじめから偏見なく入っていったのに、リンクの方はためらいと好奇心と、トレーシーへの思いと伝統的価値観に縛られる気持ちとが入り乱れているというあたりの表現もすばらしい。

 1960年代のボルチモア。とくに厳しい人種差別が残っている南部の地ではTV番組の構成すらもちろん差別的です。「コーニ・コリンズ・ショー」の出演者ももちろん白人のみ。月に一度だけ「ブラックデー」としてクイーン・ラティファ演じるメイベルがDJ(MC)となり黒人ダンサー・歌手たちが出演する番組があったのですが、これを打ち止めにする陰謀が・・・。抗議デモに参加するトレーシーの姿に思わず涙が・・・。

 しかし、放送コードのようなものに引っかかるのでしょうか・・・。画像でも俳優たちのことばでも、当時の用語で「NEGRO DAY」と書いてある〈言っている)のに、「ブラックデー」という字幕はどうなんだろうか?たしかに差別用語なんだし、それが妥当なのかな?でもこの時代背景的にどうよ・・・?という気がしないでもない。

 ミシェル・ファイファーのいけずぶりも、クイーン・ラティファの圧倒的な存在感も、クリストファー・ウォーケンの一見頼りなさそうだけど実は懐の深い優しいお父さんぶりも、そしてもちろんジョン・トラヴォルタのなんともいえない女装も、み~んな良かったです。

ブロードウェー版も見たくなりました。

ヘアスプレー オフィシャルガイド(DVD) (日経BPムック) Book ヘアスプレー オフィシャルガイド(DVD) (日経BPムック)

著者:日経エンタテインメント!編
販売元:日経BP出版センター
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オフィシャルガイドブックの方は、パンフレットをもっと詳しくした感じです。付録のDVDには冒頭の「グッド・モーニング・ボルチモア」 「Ladies' Choice レディース・チョイス」「ユー・キャント・ストップ・ザ・ミュージック(と本には書いてあるんだけど、サントラのナンバーは『You Can't Stop The Beat 』)」が英語歌詞字幕のついたカラオケバージョンで、「Ladies' Choice 」「You Can't Stop The Beat 」はミュージック・ビデオ・クリップも入っているほかキャストインタビュー、スタッフインタビューメイキングダイジェストなど入っています。いずれ本編のDVDが発売されたら特典映像としてついてくるような中身ですが、それまでのお楽しみにはぴったりの内容。価格も手ごろだし、家で何度でも楽しめるのが良いですね。ただ、インタビュー以降字幕なしですから・・・英語から日常的に遠ざかっている身にはつらい。

MOVIE STAR (ムービー・スター) 2007年 12月号 [雑誌] Book MOVIE STAR (ムービー・スター) 2007年 12月号 [雑誌]

販売元:イン・ロック
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先月号のムービースターにも特集されていました。ストレス発散にもってこいの映画だと思います。サイコーにクールでサイコーにハッピーです。

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2007年12月 8日 (土)

ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレムver. 2回目観劇 ほか

 京都劇場の「ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレムバージョン 」、今日が千Photo_27 秋楽ですねぇ・・・。ジャポネスクバージョンと共に先行予約したときには、こんなに何度も観たくなるとは思っていなかったので、とりあえず初日しかとっていなかったのですが・・・。あの時千秋楽もとっておけばよかったぁ(ノo`)と後悔中。よし、もう一度!って思い立ったときには平日ソワレの後ろのほうしか残っていませんでした。ってなわけで、12月初旬のある日早めに仕事を終えて出かけてまいりました。(写真は京都駅コンコースのものです)

 千秋楽のチケットが取れなかったのは残念でしたが、さすが最終週。なんだか客席がとても熱い。アンコールなども初日よりよほど盛り上がっていた気がします。アンコールの最後にみんながひけて行くとき柳瀬さんが下手の端に一人残って、ポーズをとられました。いやぁん、カッコイイ!大盛り上がり。そして静かにみんな帰途へ。

今回12月上旬ソワレのキャスト
ジ-ザス・クライスト       柳瀬大輔
イスカリオテのユダ       金森勝
(キムスンラ)
マグダラのマリア        西 珠美
カヤパ(大司教)         飯田洋輔
アンナス(カヤパの義父)    阿川建一郎
司祭                佐藤圭一  
田辺 容  
川原信弘
シモン(使徒)          本城裕二
ペテロ(使徒)          賀山祐介
ピラト(ローマの総督)      村 俊英
ヘロデ王             大塚 俊
   
【男性アンサンブル】 【女性アンサンブル】
岩城雄太 光川 愛
上出匡高 新子夏代
佐藤晃仁 金 寿恵
染矢 裕 倖田未稀
武智正光 金平真弥
松元 朋 松尾千歳
中村 伝 稲垣麻衣子
二見隆介 上條奈々
松尾 篤 小島由夏
鈴木 聡 大海しずか
森田利夫 伊月リナ
赤間清人 新井裕美
北村 毅  
斎藤准一郎  
竹内一樹  
西村侑剛  

 おりしもクリスマス間近。キリストの生涯を描く劇にぴったりの時期ですね。京都駅大階段の巨大ツリーもとても美しく、京都劇場への通路を照らすようです。Photo_3

  キャストは前回とほぼ同じですが、女性アンサンブルが2名入れ替わっていました。懐具合はなかなか許してくれないわけだけれど、同じ演目を複数回観ると、毎回新たな発見があっていいものです。単に私が迂闊なので、見逃す部分が多いだけかもしれませんが・・・。もう、私の迂闊なことといったら、たとえばCDでは鞭打ちの回数を英語で数えているのに、今回の舞台では日本語で数えているのに、今週の観劇で初めて気づいたぐらいです。なんてことでしょう(+。+)

 柳瀬さんのジーザスは本当に美丈夫です。ビーストやラウルの時の柳瀬さんとは面差しが変わったように感じるぐらいです。優しく群衆に対するときも、追い払ってしまうときも、御輿に担がれているときも、最後の晩餐も、ゲッセマネも、磔も・・・どの柳瀬さんもステキすぎます。でも、この劇の構成上、本当の主役はタイトルロールよりユダですよね(ちょうど「美女と野獣」を観てても、本当の主役はルミエールだと思えるようなもんかな?・・・ちょっとちがう?…)金森(キムスンラ)さんが出てくると、目はそこに吸い寄せられてしまいます。耳も・・・。あぁ、近くで観たい~っ!視力が悪いのが悲しい・・。もっと良いオペラグラスがほしいなぁ。

  ウェスト・サイド物語のあとぐらいにもう一度京都劇場で上演してほしいです。ってゆうか、土曜日千秋楽なら、日曜に追加公演をしてほしかった・・・。

  トコロデ「ペテロの否認」のマリアの歌「ペテロ、あの人は死ぬわ~、あなたのせいよ~」って何気にひどいとおもいませんか・・・?ペテロのせいってわけではないでしょうに・・・。ペテロはたしか「クオ・ヴァディス・ドミネ?(正しくはDomine, quo vadis?だそうですが)・・・主よ、どこに行かれるのですか?」の人ですよね・・・。20代半ばのころ、退職間近な職場の先輩に、「クオ・ヴァディス 」の映画と原作小説がいかにすばらしいか、傑作かを熱く語られ、速攻でレンタルビデオ店にいき、感動して、原作を図書館の文学全集で読んだことを思い出します。あの年配のペテロが、このペテロなんだと思ったら、20年ぶりに「クオ・ヴァディス」を観たり読んだりしたくなってしまいました。

 映画版もとっても好きなんですが、VTRの発売がなくなってから長いし、ここらでDVDとして発売してほしいなぁ・・。できれば舞台版も再発売を。。。。

↓これは映画版のサウンドトラックです。

ジーザス・クライスト・スーパースター ― オリジナル・サウンドトラック ジーザス・クライスト・スーパースター ― オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
販売元:ユニバーサル インターナショナル
発売日:2002/05/02
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 話は変わって、昨日スポーツ紙に保坂知寿さんと石丸幹二さんの劇団四季退団が報じられたそうですね。退団理由、退団騒動の真相はホンマはどうなんでしょうか??二人とも劇団四季の中では屈指の才能と人気を誇る方がただっただけに、退団されることがとてもさびしいです。今月号の「ラ アルプ LA HARPE」にも、HP「四季の話題3」と同内容がそのまま載っていたわけですけれども、活字にして読んでみてもあまりにもひどい・・・。お二人とも体調はいかがなのでしょうか・・・。これからの活躍とご健康をかげながら応援するわけですが・・・。早く舞台に復帰してほしいですし、できれば映画やTVでもお姿を観ることができれば、とっても幸せ❤なのですが・・・。どんなもんなのでしょうね(×_×;)。

クオ・ヴァディス〈上〉 (福音館古典童話シリーズ) Book クオ・ヴァディス〈上〉 (福音館古典童話シリーズ)

著者:津田 櫓冬,ヘンリク シェンキェヴィッチ
販売元:福音館書店
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クオ・ヴァディス〈下〉 (福音館古典童話シリーズ (37)) Book クオ・ヴァディス〈下〉 (福音館古典童話シリーズ (37))

著者:ヘンリク シェンキェヴィッチ
販売元:福音館書店
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岩波文庫版にしようかな・・・。

クオ・ワディス〈上〉 (岩波文庫) クオ・ワディス〈中〉 (岩波文庫) クオ・ワディス〈下〉 (岩波文庫)

DVD 世界名作映画全集94 クオ・ヴァディス

販売元:株式会社GPミュージアムソフト
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2007年12月 3日 (月)

『がばいばあちゃん 佐賀から広島へ めざせ甲子園』 島田洋七著

  「がばいばあちゃん」のシリーズで、初めて集英社文庫から出たもの。他の本はみんな徳間文庫から出ているけれど、ことしの8月に出たこの本だけが集英社文庫。ジャンプで漫画版が連載されている縁なのでしょうか・・・。
がばいばあちゃん  佐賀から広島へ めざせ甲子園』   島田洋七著 集英社文庫

 徳間文庫版の3冊『佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)(こんなにブレイクする前、文庫版になった直後に読了)がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい! (徳間文庫) 』『がばいばあちゃんの幸せのトランク (徳間文庫) 』などはすでに読んでいたのですが、先日TVで映画版の「佐賀のがばいばあちゃん 」をやっていたのを観て、あらためてその先(中学卒業から、幸せのトランクを持って駆け落ちするまでの間の10代後半のころ)を知りたくなって読みました

がばいばあちゃん佐賀から広島へめざせ甲子園 (集英社文庫 し 45-1) Book がばいばあちゃん佐賀から広島へめざせ甲子園 (集英社文庫 し 45-1)

著者:島田 洋七
販売元:集英社
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  この本では中学を卒業した著者(昭広)が、野球の名門高校への進学で故郷・広島に帰るため、ばあちゃんと別れるシーンから始まります。ばあちゃんは別れが辛くて駅までは送らず、家の前での別れです。昭広も思い出とばあちゃんを慕う気持ちで涙があふれて、バスにも乗らず、所々でむせび泣きながら徒歩で駅に向かいます。
 広島に着いたら、かあちゃんとずっと一緒に暮せる喜びで胸がいっぱいになりながらも、ばあちゃんが心配でたまらない昭広。広島に帰ってすぐ、母ちゃんに買ってもらった変速機付の新品の自転車で、こんどは佐賀に向かいます。自転車の試運転だと言いながら。もちろん佐賀へは1日では着きません。途中親切なお寺さんに泊めてもらい、お弁当まで持たせて貰っての旅です。(良い時代だなぁ)。
 佐賀のばあちゃんに預けられることになったいきさつと子ども時代のエピソードにも触れながら、高校時代から20歳ぐらいまでの話(名門野球部の話、怪我により泣く泣く退部したこと、友だちとの交流、八百屋でのアルバイトと就職・・・・)を中心に、駆け落ちから漫才をめざすまでのこともざっと触れています。徳間文庫から出ている数冊の文庫のまとめとしても楽しめます。 さすが芸人さんで、笑いどころ、感動させるところなどの勘所をよく踏まえた涙と笑いの気持ちの良い1冊です。子どもの感想文にも、大人の癒しにももってこいの一冊だと思います。

 ちなみに映画では子役の熱演、吉行和子の存在感に脱帽。良い人と良いエピソードばっかり出てきて、それがノンフィクションを基にしているということに感動せずにはいられません。。 

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