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2007年11月27日 (火)

『ブンブン堂のグレちゃん』など

 濃ゆ~い関西テイストのギャグマンガ的コミックエッセイです。少女漫画好きの私は、このタイプの絵は苦手だったので、「関西ウォーカー」や「ダ・ヴィンチ」などを読んでも、そこに連載しているグレゴリ青山のマンガは昨年までまったく読んだことがなかったんです。でも、あるとき同僚が、絶対面白いからって「しぶちん京都 」や「ナマの京都 」を貸してくれて、「え~っ?」と疑いながら読んだらこれが面白いんです。京都生まれの京都育ちであるグレゴリ青山さん。世代もそんなに違わへんし、京都について綴られたあれこれには、「そやったわ~、こんなことあったわ~」と共感したり。それから雑誌の連載をさかのぼって読んだり、毎号楽しみに読んだりしています。

そして、先日ついに自分で単行本まで買ってしまいました。

ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記』 グレゴリ青山著 イーストプレス刊

 著者が18歳の夜学生(美術系の専門学校)のころ、古本屋でのバイト体験を綴った本。ブックオフのような最近の大型古本チェーン店ではなく、目利きの店主が市場で古本を仕入れてくるような、昔ながらの古書店です。本への愛があふれた愉快な本でした。バイト体験記の合間にコラムのように入っている現在の大阪の古本屋さんルポも面白い。私は、大阪の古本屋街といえば、茶屋町のカッパ横丁しか知りませんが・・。グレゴリさんはどこの古本屋外でバイトしていたのかなぁ??。グレゴリさんの専門学校時代や、プロになる前の作品がカラー写真で紹介してあるのも楽しい。

ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記 ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

ブンブン堂のグレちゃん ブンブン堂のグレちゃん

販売元:楽天ブックス
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ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記 ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記
販売元:TSUTAYA online
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グ印関西めぐり(濃口) Book グ印関西めぐり(濃口)

著者:グレゴリ青山
販売元:メディアファクトリー
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↑この本の内容は「KANSAI Walker」連載中にほとんど読みましたが・・・いや、ほんとに面白いですよ。特に京都人・関西人にとっては。

ナマの京都 Book ナマの京都

著者:グレゴリ青山
販売元:メディアファクトリー
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しぶちん京都 Book しぶちん京都

著者:グレゴリ青山
販売元:メディアファクトリー
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2007年11月26日 (月)

『新釈 走れメロス 他4編』森見登美彦著

  『夜は短し歩けよ乙女 』でブレイクしたモリミーが文豪の名作をリミックス・・・・ということで読んでみた。

『新釈 走れメロス 他4編』 森見登美彦著 文藝春秋

パンツ総番長や詭弁論部、図書館警察に映画サークル、「象の尻」の展示等々、『夜は短し歩けよ乙女 』などの作品と微妙に設定や登場人物がかぶっている。

新釈 走れメロス 他四篇 Book 新釈 走れメロス 他四篇

著者:森見 登美彦
販売元:祥伝社
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(注*以下ネタバレありあり) 『山月記』は、小説家を目指す斎藤秀太郎が天狗になる話。中島敦の 『山月記』もとにしていて、この本の中では一番、パスティーシュ的な原作との一致点に、こだわった作品だと思われる。斎藤の場合は李徴とは違って、その傲慢さゆえの変異に苦しんでいるようには見えない。李徴と監察御史の袁傪、斎藤と巡査の夏目・・・似て非なる関係、人物像の対比も興味深い。

『藪の中』は映画サークルの作品(長~いキスシーンの映画)について、元恋人同士だった男優と女優、女優の現在の恋人である監督、それぞれに友人や後輩の7人が映画の内容と製作過程についてそれぞれの立場で微妙に異なる見解を述べる。芥川龍之介の原作とおなじく真相は藪の中・・・なんだけど、それぞれの言い分は、他人向けに取り繕ったものではなく、本人にとっては本心なのかもしれない、人間は事象を己の見たいように見るものだと思った。

『走れメロス』は、芽野という男が、詭弁論部の部室閉鎖に抗議したために、図書館警察長官から桃色ブリーフでの裸踊りを命じられ、親友の芹名を人質にして京都中を逃げ回る・・・というハチャメチャでスピーディーな話。原作との対比はこの作品もかなり利いている。似たとこ、違っているところなどをチェックするのもなかなか楽しい。でもそれ以上に、京都の市街地を縦横に逃げ回る芽野の姿を想像すると、出てくる地名とか駅の様子を知っているだけに、頭の中で映像も思い浮かぶし、ジェットコースターのような展開が可笑しい。さすがに表題作、一番おもしろいと思った。約束どおりに帰って来ないことを友情の証と信じる芽野と芹名、人間を信じられない図書館警察長官に命じられて芽野を捕まえようとする学生たち・・・・。太宰治の『走れメロス』を友情物語と解釈することに胡散臭さを感じている人たち(だって直情径行なメロスは、妹の結婚式のための買い物という当初の大事な目的を忘れて、一人の老人の意見だけを聞いて、後先も省みず王を暗殺しようとし、それに失敗して捕らえられたあとは、勝手に親友を人質に仕立て上げる。親友にとっては勝手に連帯保証人のはんこを押されるよりもひどい話ではないか!)も、ぜひ読んでみてほしい。

『桜の森の満開の下』はふとしたことで知り合った女のアドバイスにより、小説家として成功した男の話。哲学の道の桜並木に始まり、哲学の道の桜並木に終る。坂口安吾の原作も怖いような美しいようなやっぱり恐ろしいような、業とか性さがとかいうことばが思い浮かんでくる話だけれど、『新釈・・・』のほうも、ちょっと純文学の香りがかすめるような小説。

『百物語』は百物語の会に誘われて行ったけれどもなかなか始まらない・・・という話。なんだこりゃ??と原作(森鷗外著・『新釈~~』の原作のうち、これのみ未読だった)を読んでみたが、原作も作者の意図がわけのわからない話だった。???大体、森鷗外の『百物語』なんて文学史の教科書にも載っていないし、もちろん普通の文庫本などには載っていない。図書館でほこりのかぶったような全集ものを借りて読んだ。あとで気づいたんだけどちゃんと「青空文庫」に掲載してありました(^_^;)でもこんな作品をパロディ化できるほどに知っていた作者(モリミー)は凄いでも特に筋書きがある作品ではないし解釈しにくいなぁ・・・・・これまでの登場人物を紹介しなおしてこの連作短編集の大団円にしようと考えたのかな?。
 森見作品の常として、京都周辺の地名がいっぱい出て来る。進々堂はここ、丸太町通りはこう通っている・・・などなどよくわかっている人間には、それだけでも面白いんだけど、果たしてこれは京都の地理に暗い人、土地勘のない人が読んでもおもしろいものなんだろうか?京都の書店では『新釈 走れメロス 他4編』は平積みにされてよく売れてたようだけど、他の地域との売れ行きの差はどの程度あるのかな?いや、そんなことを気にしてしまうのは、私が文豪たちのすばらしい作品群も、森見氏のパロディ精神もまったく理解できていないということだろうか・・・。

 私の『夜は短し歩けよ乙女』の感想はコチラ→です→。http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_ce72.html

『夜は短し・・・』の感想にも同じようなことを書いてますね、私・・・。

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2007年11月25日 (日)

『暴走老人!』

 キレやすい若者・・・・とよく言われていましたが、いまやひとかどの大人もキレやすいという。「老人」のイメージとしては(家族内での確執は別として)好々爺であるとか、おばあちゃんの知恵袋であるとか、年齢と共に分別がつき、精神も知性も成熟してくるイメージ、があるのだが、現実には感情を爆発させて怒り出す老人が増えている・・・というルポが『暴走老人』 藤原智美著 文藝春秋刊である。

 著者は『犯罪白書』から算出して、65歳以上の刑法犯が1989年から2005年の間に約5倍に増え(人口は2倍増)、2000年から2005年のあいだに60歳以上の刑法犯の検挙数は1.8倍に増えているという。帯には「急増する困った老人たち-」とあるが、それはなぜなのか、どういう社会構造の変化からきているのか。実際に見聞きした、または報道された「暴走する老人たち」を紹介・分析しながら、その根底を探っていく。待てない・我慢できない、という理由の暴走はこの本では、社会の変化に置いてけぼりにならざるを得なかった老人に焦点を当てているが、著者も言うように「クレーム社会」「いちゃもん社会」と呼ばれる現代の、全世代的な社会病理と思われる。

暴走老人! Book 暴走老人!

著者:藤原 智美
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 私自身、いつもイライラし、抑圧され、待つのが苦手だ。日本がもし銃社会であれば、そこここでイライラした誰かによる銃撃が起こりそうに思えてくる。この生きづらさを解決する手立ては・・・?

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「宝塚グラフ 2007年12月号」「ル・サンク 2007年11月号」ほか

 「アデュー・マルセイユ」「ラブ・シンフォニー」観劇から約1ヶ月。春野寿美礼さんの退団まで約1ヶ月・・・。、もう1回舞台が観たかったし、もっとずっと春野さんを見続けていたかったけど、そういうわけにもいかないので、雑誌や音楽配信・動画配信などで「アデュー・マルセイユ」と春野寿美礼さんの姿と歌の美しさに浸っています。

 TCAの音楽配信で「アデュー・マルセイユ」の楽曲(アルバム。「夜のマルセイユ」「ボンソワール・マルセイユ」「昔馴染み・幼馴染み」「ル・パラディ・ダムール」「孤独と秘密A」「孤独と秘密B」「カジノ・オリオン」「アルテミスとオリオン」「目的と手段」「石鹸アーティスト」「ジェラールの煩悶」「アデュー・マルセイユ」の12曲) を手に入れて、春野さんの美声に聞きほれているのですが、アルテミス同盟の元気な歌が入っていないことはかなり不満。いや、それよりいっそ実況ライブ版にしてほしい・・・。いや、まあそれでもその曲を聴きながら「Le Cing (ル・サンク) 2007年 11月号 [雑誌] 」の台本を読み、写真を眺め、「宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 12月号 [雑誌] 」の写真を眺め、インタビューを読み・・・していると舞台の感動が蘇ってきます。宝塚のミュージカルは主役が魅力的に描かれることが第1であるためか、戯曲としてのストーリー性に難があるのではないか、潤色しすぎではないかと思わされることも時にはあるのですが、「アデュー・マルセイユ」は描かれる物語そのものもかなり面白くて好きです。下水道を逃げ回るシーンなんか、レ・ミゼラブルを思い浮かべますが、ちょっと話を膨らませれば洋画にもなりそう。マリアンヌとジェラール、シモンとジャンヌの後日譚なんかも知りたくなってしまいます。

Le Cing (ル・サンク) 2007年 11月号 [雑誌] Book Le Cing (ル・サンク) 2007年 11月号 [雑誌]

販売元:阪急コミュニケーションズ
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 私の「アデュー・マルセイユ」観劇記はコチラです。→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_0638.html

 さて今月の「宝塚グラフ」は「春野寿美礼サヨナラ特集」号です。表紙から篠山紀信による巻頭のグラビア・特集ページ・大劇場公演のレポート等々、まさに春野さんの魅力が満載・・・では言葉足らず、満艦飾(?)の1冊です。春野さんと瀬奈じゅんさんの「サヨナラ対談」がとってもとっても楽しい。瀬奈さんが春野さんをお姫様抱っこの写真も❤ 「トーク・デラックス」も花組で春野さん、真飛聖さん、壮一帆さんの3人組で別れを惜しみつつもコミカルな対談です。

 ・・・そのほかの記事では「DEAR]が瀬奈じゅんさん。「その先の・・・」は水夏希さん、熱烈対談は大空祐飛さんとベテランの未沙のえるさん、「Another stage」は月組、等々大満足の1冊です。

宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 12月号 [雑誌] Book 宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 12月号 [雑誌]

販売元:阪急コミュニケーションズ
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ついでに「TCAスペシャル2007 アロー!レビュー!」も買ってしまいました。観にいくことはできなかった年に1度の華やかな舞台の写真集。美しいわ~、ステキやわ~と思いながら眺めましたが、読むところ(舞台レポートとか・・・)がないのはちょっと不満。「LeCinq」はそういう本(雑誌)と割り切るべきかもしれませんが・・・私は写真だけより文章が入っているほうがいいなぁ・・・。特に「OSA&ASA」トークの内容とかめっちゃ読みたい!裏表紙で水さん・安蘭さん・春野さん・瀬奈さんがめっちゃ楽しそうに笑っているんですよ・・・。この瞬間安蘭さんは春野さんになんて言っているのか~~知りた~い!

ル・サンク特別編集 TCAスペシャル2007 (タカラヅカMOOK) Book ル・サンク特別編集 TCAスペシャル2007 (タカラヅカMOOK)

販売元:阪急コミュニケーションズ
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映画「エディット・ピアフ」観てきました

若干ロードショーが回ってくるのが遅めだったけど、やっと近くの映画館で上映することになったので行ってきました。フランス映画かと思ったら、フランス・イギリス・チェコの合作ですって。オリヴィエ・ダアン監督、マリオン・コティヤール主演の「エディット・ピアフ~愛の讃歌」

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』来日記者会見
配給ムービーアイ・エンタテインメント
提供:@niftyコンテンツ

 不世出のシャンソン歌手・エディット・ピアフの怒涛のような短い生涯については、20年以上も前に地人会の公演(「ピアフ~生命、燃えつきて~」宮本研 作、タイトルロールは元タカラヅカの上月晃❤もう一回観たいなぁを観てからずっと興味を持っていました。日本語訳のシャンソンに惹かれて、フランス語のシャンソンCDも聴いていたし・・・。

 映画では、晩年(リューマチと不摂生で老女のように見えますが、享年はまだ47歳なのですねぇ。若いマリオンの迫真の演技ですのピアフと幼少時のピアフ、活躍するピアフと、若いピアフ、舞台に立てなくなる直前のピアフ・・・と場所と時間が交錯しながら進んでいきます。「19◎△年・どこそこ」、と字幕が入るときと、その場所・そのピアフの姿を覚えておきながら映画を観ていかないと、話がややこしくなりそうな構成でした。

 エディットの父は第1次世界大戦で出征中、母は街頭で歌を歌って母子二人の生活を支えますが、やがてそれに疲れてエディットが3歳ぐらいのときに自分の母に預け新しい恋人と去ります。父は兵役の合間にエディットを母方の祖母の家に迎えに行き、自分の母にあずけます。父方の祖母の家は娼館で、エディットは娼婦に可愛がられながら育ちますが、目を患い、かなり長期間盲目になります。祖母や娼婦たちと聖テレジアの廟に祈るシーンが出てきます。やがて目が治ったエディットは聖テレジアを自分の守護聖人と思ったようで、その後も聖テレジアによる奇跡を見ますし、聖テレジアになんども祈りをささげています。父が復員して、父と共に大道芸人(サーカスのような一座)と旅をしますが、そのうちに父が団長と袂を分かち、二人きりで大道芸をするようになります。ある日父の芸のあと、路上の人々に、「娘はなにか芸はしないのか」と言われ、ためらいがちに「ラ・マルセイエーズ」をうたうエディット。人々は彼女に惜しみなく拍手と小銭を出すのでした・・・。

 エディットは20歳になり友人のモモーヌと路上で歌っています。有名なクラブのオーナーに認められ、高級クラブ歌手としてデビューを果たしますが・・・。

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』メイキング映像
配給ムービーアイ・エンタテインメント
提供:@niftyコンテンツ

 もし、父が幼い子を残して長い時間出征しないといけないような第一次世界大戦がなかったら?母親に十分生活できるお金があったら、エディット・ピアフはもっと健康な人生を送れたのではないでしょうか・・・。天才歌手の壮絶な人生に涙せずにはおれない映画でした。フランスでは大ヒットした映画らしいのですが、日本でももっと多くの人が見られるような配給をしてほしい映画でしたね。劇中に流れる音楽も、ピアフが歌う(歌声はほとんどピアフ自身のものがかぶせてあるようです?)シャンソンもとてもステキでした。マリオンの歌声でも聴いて見たい気がしますね。

エディット・ピアフ~愛の讃歌 サウンドトラック Music エディット・ピアフ~愛の讃歌 サウンドトラック

アーティスト:エディット・ピアフ
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2007/09/05
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 もちろん有名な「愛の讃歌」や「ばら色の人生」も良いのですが、11曲目、chapter1の最後の曲、映画でもエディットが歌う最後の曲だったと思うのですが「水に流して(私は後悔はしない)」(「Non, Je Ne Regrette Rien」)、が一番好きです、私は。

 この映画には5歳ぐらいから20歳ぐらいまで、デビューから、アメリカの(モロッコの?)ボクサー・マルセルとの出会いまで、のエピソードがほとんどありません。 う~ん、気になる。また上述の、上月晃の芝居では、第二次世界大戦中にクラブにやってきたナチスの占領軍兵士が「歌え!」と命令するのに対抗して、「ラ・マルセイエーズ」を歌うという勇ましくも感動的なシーンがあったように記憶しているのですが、それに象徴される反ナチ活動や、イブ・モンタンとの恋と別れが描かれていないのは、わたしにとってはちょっと拍子抜けでした。eiga.comの映画評には「有名エピソードをオリビエ・ダアン監督は大胆に割愛。飛行機事故死で幕を閉じたボクサー、マルセル・セルダンとの純愛を彼女の人生の象徴とし、ピアフの真実を探っていく。」と書いてあります。たしかに、すべてのエピソードを書き入れようと思ったら、何時間かかるかわかりませんもんね・・・。伝記でも読んでみようかな・・・。モモーヌとは義姉妹の契りを交わした、と言っているけどどういう経過だったのかとか、街頭でのあがりをピンはねされている犯罪組織との関係とか・・・映画ではさっりと描かれたところも詳しく知りたいです。

わが愛の讃歌―エディット・ピアフ自伝 Book わが愛の讃歌―エディット・ピアフ自伝

著者:エディット・ピアフ
販売元:晶文社
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 私はジョルジュ・ムスタキも好きなので、彼ら若い歌手たちを売り出す後押しをするピアフという、彼女の人生のなかの(自身の歌手としての成功以外の)、積極的で明るい側面も少しは映画にも入れてほしかったような気もします。

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組) DVD エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)

販売元:東宝
発売日:2008/02/22
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2007年11月24日 (土)

映画「しゃべれどもしゃべれども」

 原作がとっても面白かったので、映画もとっても観たかったんだけど、この春のロードショー時には映画館まで足を運ぶことが出来なくて見逃していました。でもラッキーなことに

映画「しゃべれどもしゃべれども」が、先月、近くのシネコンで上映されました。とっても楽しく観てきたことを、1ヶ月遅れでリポートします(~_~;)

 普通、原作が良くて見た映画やドラマは、「やっぱり原作の方が良かった」とか、ひどい場合は「原作の好イメージをブチコワシじゃないの、キーッ(・へ・)」というような感想を持つ方が多いのですが、「しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫) 」の場合は、落語という実演芸術が重要なテーマであるせいでしょうか、実際に「火焔太鼓」や「まんじゅうこわい」などの落語が口演されているのを聞ける、観ることができるのも楽しかったです。惜しむらくはその落語を全部は聴けなかったこと。まぁ、落語部分までを全編収録していたのでは4時間以上の映画になってしまうでしょうけれども。この、映画では部分しか観られなかった落語ですが、先日発売されたDVD「しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組)」には特典ディスクに未公開部分も収録されているとか・・・。ぜひ観てみたい!

しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組) DVD しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組)

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/11/09
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 落語の師匠を演じる伊藤四朗に特に文句があるわけではありませんが、ほかに「タイガー&ドラゴン」の西田敏行といい、「ちりとてちん」の渡瀬恒彦といい・・・名男優のみなさんが落語家を演じてもすばらしいのは承知の上ですが、・・・ここにホンモノの落語家が登場してくれたらもっと面白いんじゃないかしら、と思ってしまいます。

 おばぁちゃんっ子でお人よしの若手落語家を演じる国分太一は、TOKIO、ジャニーズという華やかな日常とはまったく違う、地味でまじめなキャラを好演していたと思います。

 いつも可愛くてきれいな香里奈は、ものすごく口が重くて、不愛想、たまにしゃべってもキツイ言い方しかできない十河五月役。でも外見はすごい美人という役柄ですが、正直、あの香里奈が前半は美人にはまったく見えませんでした。いかに表情が美人を作るかがわかったような気がします。物語が進み、十河五月の表情が変わっていって、ひたむきさがいじらしいな・・・と感じるようになると、本来の美人が際立ってくるんですよ。女優さんってすごいなぁ・・。

 八千草薫さんはもうなんにもいうことなし。原作のおばあちゃんよりちょっと優しげに感じられました。

 子役の森永悠希君。もう、バッチリ村林優そのものです。桂枝雀のDVDを一生懸命観て、一生懸命覚えたであろう「まんじゅうこわい」最高です。クラスの人気者に絶対なれると思う。

 ほうずき市や隅田川の遊覧船、主人公の家や町並みなど東京下町の情緒にあふれた映像やゆずの主題歌もステキでした。

国分太一のしゃべれどもしゃべれども Book 国分太一のしゃべれどもしゃべれども

販売元:角川メディアハウス
Amazon.co.jpで詳細を確認する


↑こんな本も出ているのですね。ちょっと読んでみたいなぁ・・・。

原作はこれ↓

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫) Book しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

著者:佐藤 多佳子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 傑作です。私の感想はこちらに書いています→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_4c46.html

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2007年11月22日 (木)

「週刊新潮 」2007年11月29日号

 週刊新潮 2007年11月29日号の「ワイド KO・NO・YO」欄に「『看板俳優』をこき下ろす傲慢『浅利慶太』に大ブーイング」という記事があるというのを聞いて、今度はさらっと立ち読みをしてみました。2週間前の記事よりほんの少しだけ文字数、写真共に大きいですが、ほかの記事に興味がない私にとっては、立ち読みで十分な内容でした(本屋さん、ごめんなさいねぇ)。11/15号に対する劇団四季の反論(「週刊新潮」からの質問状全文や私信が公開してあることなど)がHPに載ったけれどすぐに消えたことや、HP上の浅利氏のインタビュー(「四季の話題3」)について、11/15号の記事を読んだ読者から寄せられた劇団四季への不満、ブログ等でも批判が綴られていること等々が今号の記事の主な内容です。四季関係者の話として、浅利氏のインタビューは、社員が仕事としてインタビューアーの役をすることもあるが、質問も回答も浅利氏のものだということもある・・・というようなことも載っていました。

 いったいどうなんでしょう?劇団の内情などは?昨年からたくさんの「看板役者」や実力のある方々の退団が続いている気がしますが・・・。これからも素直に舞台を楽しめる状況がずっと続いてくれるのでしょうか?かなり不安になってきました。もっとも私としては舞台上の石丸さんにお会いできないという点ですでに楽しみが割り引かれているのですが・・・・。こんなことなら「壁抜け男」のビデオを買っておけばよかったよぉ。そしたら石丸さんの映像にいつもに会えるから・・・・。「思い出を売る男」「ブラック・コメディ」「アスペクツ・オブ・ラブ 」など、いつか石丸さん主演で京都か大阪にやってくるのを楽しみにしていたのになぁ(T_T)

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2007年11月18日 (日)

京都劇場「ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレムバージョン」初日

 京都劇場に「ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレムバージョン」を観にいってまいりました。初日です。今日は「当日券はありません」の張り紙が出ていました。ジャポネスクバージョンより人気があるってことなのかな?ほかの日もチケットもほとんど余ってないようですし。

Photo_26 エルサレムバージョンの舞台は岩がごろごろ、草木の一本とてない荒れ野を表した、かなり角度のある傾斜舞台。激しい動きのある場では、おそらく演出なのか転ぶ人もいるのですが、誰もが本気で転んでもおかしくないほど傾いています。今回はも~のすごく後ろのほうの席しか取れなかったので、この傾き具合を前のほうで確かめたかったと、残念に思いました。。

 狂乱のユダが死にゆくとき、ジャポネスクバージョンでは、大八車の舞台から転げ落ちていくという感じでしたが、エルサレムバージョンでは泥濘か流砂に吸い込まれ、引き込まれて行く感じです。

11/18のキャスト
ジ-ザス・クライスト       柳瀬大輔
イスカリオテのユダ       金森勝
(キムスンラ)
マグダラのマリア        西 珠美
カヤパ(大司教)         飯田洋輔
アンナス(カヤパの義父)    阿川建一郎
司祭                佐藤圭一  
田辺 容  
川原信弘
シモン(使徒)          本城裕二
ペテロ(使徒)          賀山祐介
ピラト(ローマの総督)      村 俊英
ヘロデ王             大塚 俊
   
【男性アンサンブル】 【女性アンサンブル】
岩城雄太 光川 愛
上出匡高 新子夏代
佐藤晃仁 金 寿恵
染矢 裕 倖田未稀
武智正光 金平真弥
松元 朋 松尾千歳
中村 伝 稲垣麻衣子
二見隆介 上條奈々
松尾 篤 小島由夏
鈴木 聡 美吉ヘレナ
森田利夫 木村智秋
赤間清人 新井裕美
北村 毅  
斎藤准一郎  
竹内一樹  
西村侑剛  
 キャストはジャポネスクバージョンのときと大きく違っていません。私が観た時(ジャポネスクバージョンの1日目 http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/jcssver_15eb.html で報告させてもらっています ・2日目http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_08ec.html http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/jcssver_8557.html で報告させてもらっています)との大きな違いは、チェ、じゃなくてユダが芝清道さんだったのが金森勝(キムスンラ)さんに、ヘロデ王が下村尊則さんだったのが大塚俊さんに代わっているぐらいでしょうか・・・。もっともこのお二人もジャポネスクバージョンの途中からは交替してらっしゃったようなのですが。(ジャポネスクバージョンのプログラムにはヘロデ王のキャストは下村さんしか書いていなかったので、てっきり楽日まで下村さんのシングルかと思っていたのですが・・・。エルサレムバージョンのほうには下村さんのお名前すらありません。もしやうわさどおり下村さんも退団なのでしょうか?(T_T))

 今回もアンナスが明戸信吾さんではなかったので、ジャポネスクバージョンの初日に明戸信吾さんと気づかず注目していなかったことが悔やまれます。

 金森さん(というより私はやっぱりキムスンラさんのほうが呼びやすいんだけど)のユダは、芝さんほどのパワフルさは感じられないものの、声が若々しくて甘くて魅力的です。ユダでは、エネルギッシュな歌や動きは当然なのですが、場面によっては、パッションを内に秘めながらも抑制した表現もあり、狂おしいまでのジーザスへの愛を全身で力いっぱい表現する場面などとの使い分け、すばらしい演技と歌でホントにステキでした。もう5年も前の大阪キャッツでは、私はキムスンラさん(当時)演じるところのアスパラガス=グロールタイガー&バストファージョーンズが一番好きでした。

 ヘロデ王は大塚俊さんの歌声に聞きほれてしまいました。大塚さんを前に拝見したのは、京都劇場「アイーダ」のゾーザー。あの時も歌が上手~って感心したっけ・・・。大塚俊さんに何の不足もないけれど、ただ、舞台上の下村尊則さんにお会いしたかった私にとっては、下村さんではなかったというただその一点で残念に思えました。下村さんのドゥミキャラクテール的な、そして中性的な演技がヘロデ王にぴったりだと思こともありますし、若衆姿のジャポネスク・ヘロデがあまりにも下村さんにぴったりだったので・・・ね。

 アンサンブルの皆さんはとてもお若い方が多く、「ジーザス・クライスト=スーパースター」で初舞台・・・と紹介されている2007年入団・研究所入所の方たちも数名。ジャポネスクバージョンで見たときと入れ替わっている方々もいらっしゃいます。

2  さて、「ジーザス・クライスト=スーパースター」は両方のバージョンを見比べることが出来たわけですが、私はどっちもそれなりの魅力があると思いました。歌舞伎チックバージョンの海外の高い評価(という劇団四季の宣伝)も、ただもの珍しさゆえではないことが自分の目で確かめられましたし、比べてみるとあまりに普通・シンプルに見えるエルサレムバージョンも、普通さゆえに伝わる感動がありました。終わり方はエルサレムバージョンの方が明るい気分に転換できるので好きです。曲を流すだけでなく、全員でスーパースターを歌ってほしかったけど・・・。2バージョン連続上演はうれしかったけど、プログラムはちょっと、イエ、かなりの手抜きであきれるやら腹立たしいやら。文章部分が2バージョンともまったく同じなんです。写真がちがうだけ。会員は「ジャポネスク・エルサレム2バージョンご観劇キャンペーン」で、無料でもらうことが出来るからまだしも、お金を出して買ってこれだったら「詐欺だ~」ってぶち切れそう。少なくとも、カブキバージョンに対する海外の劇評は、エルサレムバージョンのプログラムには不要で、差し替えるべきだったんではないでしょうか?

 今日は初日のせいか社員章や名札をつけている人を何人も見かけました。招待客でしょうね?そういう人たちは概していつもアンコールの切り上げが早いように思います。初日のご招待は知事や市長、取締役クラスの大物だけのわずかな人数にしていただいて、スポンサー枠とかはプレビューや2日め以降に分散してご招待してほしいな。運良くとちり席より前に座れたときは、周りが熱心なファンのひとばかりと思われるので、だいじょうぶなのですが、わりと後ろのほうに座って、自分やり前の人や周りの人たちがたくさんアンコールの途中でバタバタ去っていくとなんだか気が散るし、さびしくなってしまいます。

 上の写真は2枚とも例によって京都駅コンコースで写したものです。柳瀬さんジーザス、本当に端正ですねぇ。

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2007年11月17日 (土)

劇団四季HPから

 劇団四季HPのクローズアップコーナー内から「週刊新潮」11/15日号記事への反論が消えましたね。なんででしょ?やはり私信を公表したことについての批判が大きかったからでしょうか。ことさら大きく取り上げて反論することで、余計に憶測やスキャンダル感が広がるという判断でしょうか・・・。石丸幹二さんに特に関心のない人でも、劇団四季HPの一連の記事を見たら、~長年劇団に貢献してきた看板俳優への冷たいことばとか、退団した人には成長がないというような誹謗とも言えることば~、驚いてひいてしまうでしょうしね・・・。でもいったん出した反論を、数日でだまって引っ込めるほうがカッコ悪いんですけど。 ほかのマスコミにも取り上げられてしまったようだし(zakzakの記事は若干新潮とはニュアンスが違う)、(ほかにネットでは「シアターリーグ」内の演劇ニュースとか)

 あしたJCSSを観にいく予定なんだけど、いつものワクワク感が湧いてこないのが悲しいです。

 ところで、人気公演先行予約開始日の「『SHIKI ON-LINE TICKET』サービスの一時的な停止」「『四季の会』会員先行予約は発売開始日の午前10時からご予約受付を行っておりますが、昨今、前日より『SHIKI ON-LINE TICKET』へのアクセスが集中し、予約画面そのものが開かないという事態が発生しております。他の作品をご予約される方の妨げになり、ネットオークション転売の温床にもなりかねないため、上述の通り発売開始までに一時的に予約システムを停止させていただきます。」という記事も興味深かったですね。前日から回線の押さえ込みにかかる人がいるとは知らなかったわ~。徹夜でつなぎ続けだったんでしょうか?それともネットに強い人にはもっと良い方法が実はあるのかなぁ?・・・。来週は京都劇場の「ウェストサイド物語」の先行予約があるはずですが、どうなるんでしょうか?

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2007年11月16日 (金)

『のだめカンタービレ』19

千秋君とのだめちゃんのパリ留学以来、ほとんど登場のなかったキャラが登場して懐かしいです。ミネ君なんか、あれ?こんな顔だったっけ?ナンテ。

 『のだめカンタービレ』第19巻 二ノ宮知子著 講談社コミックスKiss

(かなりネタバレですから・・・)、前巻で千秋にリサイタルをすっぽかされて傷心の思いで帰ってきたのだめが、留守電を撮るシーンからこの巻ははじまります。留守電のメッセージはあいにく母ヨーコから。母のメッセージ内容とのだめの心象との対比が可哀想で可笑しい。でも、今回は千秋君もちゃんと謝りました。

 千秋がのだめを誘い、なぜかジャンとゆうこもいっしょにウィーンへ。留学中の清良にも声をかけ、観光がてらシュトレーゼマンのお見舞いに。ところがミルヒーはまたもや日本に失踪中!!シェーンブルン宮殿からベートーベンの散歩道へ。そこでジャンはゆうこにプロポーズ。

 一方パリではユンロンとターニャがコンクールに燃えている。次なるパリでのコンクールに向けて猛練習。このコンクールには清良も出場予定・・・。そんな中にもターニャの黒木君への恋心と嫉妬も描かれます。さらに峰龍太郎までパリにやってきて・・・。峰の登場のしかたも面白ければ、峰が持ってきた真澄ちゃんから千秋へのバレンタインプレゼントも楽しいものでした。

のだめカンタービレ #19 (19) (講談社コミックスキス) Book のだめカンタービレ #19 (19) (講談社コミックスキス)

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 あ~、はやく続きが読みたい!!!

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2007年11月13日 (火)

トプカプ宮殿の至宝展

 運良く招待券が手に入ったので、10日土曜日、京都文化博物館へ「トプカプ宮殿の至宝展」を観にいってまいりました。Dscf0010

Dscf0009  チラシの表と裏、そしてチケット半券です。

オスマン(トルコ)帝国のスルタンやハレムの女子どもたちの衣装・宝飾物・武具など贅を尽くした、まさに金銀・宝石・輝石などなどで彩られた展覧会でした。黄金の馬の鎧や、ダイヤと七宝のコーヒーカップ受け、玉をくりぬいた器・・・。王冠の代わりとなったターバン飾りの立派なこと!真珠貝のスプーンはともかくべっ甲のスプーンなんてびっくりです。いろいろなものに「トルコ石」が多用されているのも感心。

 美しく彩色された儀式用?の特大コーランの華麗さに感心していると、子どもが「『コーラン』って何が書いてあるの?」と、イスラムの経典であることは知った上でご質問・・・。う~む困った!いつも「お母さんはなんでもよく 知っている(クイズなどの雑学は得意なので)と感心されている手前、言いづらかったけど、何が書いてあるかは知らないと、正直に白状しました。

 チラシにも取り上げられている特別展示品の「金のゆりかご」は意外に小さくて、本当に新生児のときでも小さすぎて、あかちゃんがずり落ちそうで怖く感じました。乳母が何人もついて見張ることのできる後宮ならではの大きさです。

 ハレムで使われていたものが多数展示してありますので『アンジェリク』なども思い出したりしていましたが、なんといっても宝石・金・美術品といえばエロイカとジェイムズ君を思い出さずに入られません。

 青池保子さんの「エロイカより愛をこめて (29) 」 「エロイカより愛をこめて (30) 」でトルコの宝剣が事件のカギになっていますが、まさにジェイムズ君がよだれをたらしそうな宝剣もありました。

 中国から輸入した陶磁器ばかり置いてある部屋に、それとは知らず入って、トルコの焼き物って中国のものとそっくり!と思わず口に出してから景徳鎮窯と書いてDscf0011あるのを発見して、子どもに笑われました。

 ミュージアムショップにて、娘二人へのお土産は邪視を避けるトルコのお守りナザール・ボンジュウです。前に国立民族学博物館でも買いましたが。 値段が手ごろで買いやすいですね。

会場にほのかに香る、トルコのばらの香りも心地よかったです。

エロイカより愛をこめて (29)エロイカより愛をこめて (30)

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2007年11月12日 (月)

『蝶々夫人』名場面集

 地元紙に案内が載っていたので、ちょうど近くまで行くついでがあったので観に(聴きに)行ってみました。場所は府民ホールアルティ。

 左成洋子さんという方のピアノ演奏で、オペラ蝶々夫人あらすじを字幕でたどりながら、ソプラノのアリア部分だけ福田美佳さんというソプラノ(リリコ)歌手による蝶々夫人のアリアを聴くという形のコンサートでした。こういったハイライト上演って、オペラ歌手の世界ではよくあるのでしょうか?私はまったく予備知識なしに行ったので面食らってしまいました。オペラを聴きにいったと思わず、小規模なリサイタルに行ったと思えばいいのでしょうが。

  歌もピアノもすばらしく美しく聞き惚れました。ただとっても美しい旋律過ぎてアルファ波に脳が支配されたのと、字幕を追っていくのがつらかったので(何しろピンカートンや領事のせりふは字幕のみですからね)ついつい 意識が遠のき加減になることも時々ありました(>_<)

  前回、オペラ歌手(こんにゃく座以外)の歌を生で聴いたのは、ほんとに10数年イヤ20年以上前のこと。グランドオペラなどなかなか観にいけない私なのでアリアだけでも聴くことが出来てちょっと満足しました。ピアニスト兼音楽監督の左成洋子さんは、びわ湖ホールのオペラピアニストでいらっしゃるとのこと。そういえば、びわ湖ホールは結構お手軽価格でオペラが観れるんですよね。行ってみたくなりました。

 

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劇団四季のHPの記事にショック!

 うだうだ書きですので、たまたま目にされた方はスルーしていただいたほうが良いかも(~_~;)。

 今日、劇団四季のHP、たくさん更新されていましたね。特に「クローズアップ」内の記事。

 「週刊新潮」11/15日号記事への反論などは、どこまでが真実でどこまでがケムに巻かれているのやら、よくわかりません。もちろん週刊誌のほかのテーマの記事でも、一方的な報道だと感じることも少なくないので、そこはなんでも鵜呑みにするのではなく、メディアリテラシーを涵養し発揮しないといけないのですが・・・。石丸幹二さんからの手紙を週刊誌への回答に引用したり、公開したりするのは、本人(著作権者)の許可を得たものなんでしょうか?文面から考えても一部引用というのはいかがなものかと思ってしまいました。

 「四季の話題3」のインタビュー記事もひどいなぁ・・・。結局、保坂知寿さんは退団されたということなんですね?「ラ・アルプ」(LaHarpe)2007年2月号 の休団だという記事はなんだったのでしょう?ひたすらお元気に復帰されることを待ち望んでいたのに・・・。だまされた気分です。保坂さんのことにしても石丸幹二さんのことにしても、育ててきてやったのに、多額の出演料も払っていたのに、恩知らずにも退団を希望している・・・と言いたいのでしょうか?こんな言い方、切って捨て方はないんじゃないの~~~なんだかとってもいやな気分になりました。ことばの端々に引っかかってしまいます。 文章の一つ一つに反論と反証を出したいファンがいっぱいいるのではないかしら? 俳優さんのことはさておいても、四季の発語法が必ずしも良いとは(2重母音を長母音にして発音することとか)思えない私は、インタビュアーにわざわざ「ちょっと傲慢に聞こえますが。」と言わせて、自負を語ることもすご~くあざとく思えて。

 ミュージカルが好きだからこれからも何度も観にいくとは思うけど、なんだか「四季ファン」でいることを公言するのがいやになってきました(T_T)

 

 

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「週刊新潮」2007年11月15日号

 劇団四季ファンのご多聞にもれず石丸幹二さん❤が大好きな私は、この秋になってから石丸幹二さんの出演情報がないことを心配しておりました。ネット上ではざまざまな情報が飛び交っていますが、実際のところはどうなんでしょうか??と思っていたら、先日発売の週刊新潮の記事予告に「看板俳優『退団騒動』でもめる『劇団四季』のチケット騒動」(22文字の見出しの中に「騒動」の2文字が2回も使われるのはいかがか?と編集部に問いたいが・・・)とのこと。で、買ってみたらばP53の4/5ページほどの小さい記事でした。わずか1ページに満たない記事のために320円はちょっと高かったかも。う~っむ、短い記事だし、ネット上の情報からすれば特に目新しい内容が書かれているわけではなかったのですが、「いわば飼い殺し」ってホンマですか?大手出版社が活字にするからには、ネット上の書き込みより信憑性があるとみなされるわけで・・・。いわば日本を代表する劇団といってよい劇団四季の俳優の待遇がそんなひどい扱いなら、マッスルミュージカルの人たちみたいに労働組合に入って争議(http://www.ei-en.net/freeuni/mm.html)に持ち込んだりする人はいないのでしょうか?聞くところによると営業の人もひどい扱いみたいで、ずいぶん以前、知人から、体を壊したり(まともな企業なら有給の病気休暇があるんじゃ?)、結婚するという理由でやめたり(男性)する人が続いていると聞かされたことがあるんだけど・・・。俳優は労働者かどうか解釈が問われるところですが、企業体としての劇団四季はいかがなもんなんでしょう?スタッフ&営業の労組とかもないのかな?

 この記事に対しては劇団四季側からのコメントは出ないのでしょうか?

 それにしてもせっかく記事にするならもっと掘り下げてほしかったなぁ。石丸幹二さんの動向だけでなく、ここ数年退団した主だった人たちへの(匿名でいいですし)インタビューとか・・・。それに創氏改名を髣髴とさせる東アジア系俳優の日本式芸名とか特に社会の木鐸としてジャーナリズムから何かコメントしてほしい気がします。

 

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2007年11月11日 (日)

映画「ミス・ポター」

 10~11月は毎年のことだけどとにかく忙しくて忙しくて・・・。毎日夕食は9時前だし、そのあとお持ち帰り残業(サービス残業ですよ、もちろん)・・・。夕食がおそいから、ご飯の支度にかかる前にどうしてもなんか食べずには済まず、ストレスで過食気味。チョコを毎日気持ち悪くなるほど詰め込んでしまい、とんでもなく太ってしまいました。涙

 そんな毎日なので、仕事以外でパソコンに向かう時間は極端に少なく、観た・読んだ記録も滞りがち。休日も半日は半分死んだようになって眠り、半日は掃除。もう1日休みのある週でも地域の行事でつぶれることも多く、どうにか映画や舞台にいけた日もなかなか記録に出来ません。

 そんなわけで、1ヶ月ほど前に観にいった映画の感想を今頃・・・。

  子どものころから大好きだった、愛らしいけどリアルな絵が魅力的なピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1) などの絵本シリーズの作者・ビアトリクス・ポター生涯を描く映画「ミス・ポター」(クリス・ヌーナン監督)。最初から最後まで感動しっぱなしのステキな映画でした。(観たのは10月7日。ロードショー開始の次の週です)

 ビアトリクス・ポターが生まれたのは1866年。映画はレニー・ゼルウィガー演じるビアトリクスが付き添いの老女と共に出版社を訪ねる、1902年のシーンから始まります。20世紀初頭のイギリスですが、雰囲気は良くも悪くも100年前のジェーン・オースティンの時代とあまり変わっていないように思えます。同じ階級か少し上の階級の人と結婚するのが娘の最大の幸せで、女性が作家として自立するというようなことが一般的には受け入れられなかった時代。あふれる才能を持ったビアトリクスは当時としては相当にエキセントリックだったにちがいありません。特に母親の無理解に苦しんだようですが、母親としても娘を不幸にしようとは思っていなかったでしょうに。

 30代も後半になっても独身の女性が外出するのに、付添い人が必要だとはなんと不自由なルールでしょうか。画家としてのビアトリクスが出版社のノーマン(ユアン・マクレガーがステキな英国紳士で登場します)と色指定のために印刷工場に行くのにも、母は反対し、工場では迷惑がられ・・・。職業を持ち、自立した(アッパーミドル以上の)女性が闊歩しだすのは、第一次世界大戦以降なのでしょうか?もっと時代は下がるのでしょうか?ちょっと調べてみたい気もします。

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 ノーマンの一家が出版業で成功していても「紳士」ではなく「商人」として低い階級に位置づけられて、両親がノーマンとの結婚に猛反対するというのは、階級社会の複雑さがわからないと理解しにくいですね。『高慢と偏見』にもキャサリン夫人がエリザベスの親戚のガーディナー夫妻を商人だからと身分の低いものとして扱うシーンがあったように記憶しますが、貴族は別として、資産家にもジェントルマンとそうでない人とがあるということでしょうか・・・。ビアトリクスの両親の家系ももとは商売人で富を得たようですし、貴族ではなさそうだから、われわれの感覚では同じアッパーミドルクラスに思えるのですが・・・。、上流・中流のなかでも複雑に階級が分かれているのでしょうね。後年ビアトリクスが結婚した人は、弁護士ですが、映画の描き方では出身は労働者階級ですね。まったく問題にならなかったのでしょうか?

 

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 スケッチブックや額の中、絵筆の先からピーターやジマイマが動き出してくる映像ならではの演出もとてもよかったのですが、活字で読むノベライズ本も結構良かったです。映画を1回観ただけでは、感情の機微まで読み取れないことも多いですし、この歳になると細かいことは特にすぐ忘れてしまいますからね。映画で感動❤、述べライズを読んで2度感動❤という感じです。

 私がナショナル・トラストという言葉をはじめて知ったのは25年ぐらい前のこと。和歌山の田辺市に出張で行って、日本のナショナルトラスト第1号の天神崎保全運動について教えてもらい、そのとき、ビアトリクス・ポターが資材を投じてイギリス・湖水地方の景観を守ったことも知ったのです。

 なんだか、ポターの伝記も読みたくなってきたし、ピーターラビットも(いまや家には2~3冊しかありませんが)全冊読み返したくなりました。パスポートすら持っていないわたしですが、写真だけでなく実物の湖水地方もみたくなりました。そういえばホームズもハリー・ポッターもピーター・パンもメアリ・ポピンズもジェーン・オースティンもテニスンもイギリス・・・。イギリス旅行の希望がかなう日は来るでしょうか・・・。

ピーターラビット全おはなし集 愛蔵版 改訂版 Book ピーターラビット全おはなし集 愛蔵版 改訂版

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2007年11月 5日 (月)

『月光スイッチ』橋本紡著

(仮)マークのついた幸せはやっぱり哀しくて・・・。
『月光スイッチ』 橋本紡著
 奥さんが里帰り出産をしている間に、恋人・セイちゃんのマンションで仮の新婚生活をすることになった香織。いつもは毎週火曜日だけしか会えないセイちゃんと毎日毎日暮せるのだ。そのマンションは、親から相続した不動産をいっぱい持っているセイちゃんの持ち物で、その部屋は今でこそ住んでいないけど、奥さんとの新婚生活を送った部屋だった。集金についていって店子の人たちは、すこし訳ありの人ばかりで、香織のことをきちんと受け入れてくれた。
 ほんの短い期間だけど愛するセイちゃんといつも一緒にいられて、やさしく愛されて、幸せなはずなのに、その部屋では香織はちゃんと眠れない。セイちゃんといない時はいつも押入れで寝ている香織・・・。

月光スイッチ Book 月光スイッチ

著者:橋本 紡
販売元:角川書店
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 え~っ、妻が里帰り出産中の不倫の話???、そんなのを橋本さんが書くのぉ~?!っと、帯や出版目録の紹介文を見て、なんとなく嫌悪感で手が出なかったのですが、意を決して(オオゲサナ)読んでみればやはり橋本さんらしい、ピュアな感性が胸に染み入るような小説でした。出口のない恋から一歩踏み出す勇気が、人とのつながりから湧いてくるというようなところが良いです。

 それにしても不労所得で暮らすまだ年若いセイちゃんと、そのセイちゃんからの「お手当て」で暮らす香織という存在は、私が庶民なせいか、ちょっと現実味を感じられませんでした。マンションの店子たちや、香織の自立に力を貸す、ストリートミュージシャンの睦月君と弥生さん姉弟はすごく魅力的に描かれていると思います。

 睦月君と弥生さん姉弟は、なんとなく『流れ星が消えないうちに 』の巧君・瑞穂さん姉弟とイメージも関係も似ている・・・、と思いました。

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2007年11月 1日 (木)

『うめ版』梅佳代著 ほか

 若い女性による2006年度 第32回 木村伊兵衛写真賞受賞作ということで話題になり、最強ご近所写真集と宣伝されているうめめ 』を友達に薦められて借りて眺めました。「凄い!」と驚くような写真がいっぱいある写真集ではなくて、日常的にありそうな、だけどとってもオモロイ(つい大阪弁を使いたくなるような)一瞬を切り取った写真集。子どもたちの表情にほのぼのしたりニマニマしたり・・・。梅佳代さん、『うめめ』で大ブレイクしたらしく、新進気鋭の写真家として書店等でも大きく扱われているのですね。普段写真集なんか手に取らない私はまったく知りませんでした。ついで第2写真集『男子 』を鑑賞(#^.^#)。うちの周りにもいっぱいいるイチビリ(また関西弁ですナ)の男の子満載!これ写真に撮ると可愛らしいけど、周りにうじゃうじゃいるとちょっと小憎らしいこともあるはず。わが子の写真ならともかく、知らない子どもたちがこんなに被写体として面白いとはこれまで思ってもみなかったなぁ。新鮮なオドロキでした。

うめめ男子

 でも、上記2冊もたしかに面白いけど、独自の語釈が楽しい国語辞典とのコラボで、ことばと写真の妙を味合わせてくれる下記の写真集が、アナログ脳の私には一番楽しく感じられました

『うめ版 』梅佳代写真 新明解国語辞典文  三省堂  2007年7月発行

 そのユニークな語釈から「新解さん」というキャラクターまで生まれた 『新明解国語辞典』の第6版から62語(とその解釈)を選んで、これまたユニークな写真をつけた本です。たとえば、「愛情」にはおじいちゃんの頭に袖を当てているようなしぐさの振袖の女の子。「鑑」には赤ちゃんを抱っこした背広姿(たぶん保育所経由の出社途中)の男性。「悔しい」はソファに顔をうずめる小学生男子の後姿、たぶん学校で悔しい思いをして帰宅後すぐこの姿勢になったんじゃないかなと思わせられます。「座席」には公園の塗装のはげたベンチに並んで座る2匹の猫の写真がついています。「すたこら」は雪玉を銜えて白く覆われた道端を走る犬。ちなみに表紙の写真は「ライバル」。

うめ版―新明解国語辞典×梅佳代 Book うめ版―新明解国語辞典×梅佳代

著者:梅 佳代
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