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2007年10月 4日 (木)

『諸葛孔明-時の地平線 14』 諏訪緑著

 孔明13歳の折から始まり、単行本コミックス発行ベースで7年かかったこの作品も、とうとう最終巻です。この14巻(最終巻)のなかに孔明のいわゆる「南蛮行」も、「泣いて馬謖を斬る」も、「秋風五丈原」も「死せる孔明、生ける仲達を走らす」もあって、読み応えのある1冊でした。

「諸葛孔明-時の地平線 14 」諏訪緑著 小学館プチフラワーコミックス

 ほかの「三国志演義」ものの調子で考えると、まだまだ15巻も16巻もあると思っていたので、1冊の中にいっぱいいっぱい詰まっている感じがします。2~3回読まないと自分の中でこの巻の内容を消化できませんでした。阿斗(劉禅)は暗愚ではなく、仲達は平和を愛する農民の雰囲気を持つ能吏(ネタバレですが、この本では仲達は諸葛孔明と図って、その最期を知って兵を退いたのです)~~。いい感じの最終話でした。

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著者:諏訪 緑
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 戦に苦しめられ、戦を憎んだ孔明。戦の天才であり、たとえば赤壁で勝ってしまったことにより幾万人もの命を奪ってしまったことを生涯苦しみ続けた孔明・・・。そんな孔明は最後までまるで青年のような姿(髭もないし・・・少女漫画の主人公だからかな?)、考え方・・・。(ほかの「三国志」を知らない女の子がこれを読んだら、孔明は30代ぐらいで死んだんじゃないかと思ってしまいそうですね)。古代中国を舞台にした少女漫画を長年書いてきた作者らしく、三国志の物語・人物像を独自の解釈で描き、また女性(孔明の妻・黄英、劉備の妻たちのほか、孔明の妹・趙雲子竜の姉・龐統士元の妻なんて人たちも出てくる)の気持ちや行動も丁寧に描かれた作品でした。

 他の作品にも登場する仙人の安期生が出て来る(13巻)のもファンには嬉しいです。

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