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2007年9月17日 (月)

「星影の人」「Joyfull!!Ⅱ」「宝塚GRAPH9月号」

 雪組中日劇場「星影の人」宝塚歌劇、雪組の全国ツアー公演、ミュージカルロマン「星影の人~沖田総司・幻の青春」ダンシング・レビュー「Joyfull!!Ⅱ」を観にいってきました。梅田芸術劇場です。

残念ながら「エリザベート」のチケットが取れずに観にいけていないので、水夏希さんトップの晴 れ舞台は、私は今回がお初です。 「星影の人」 は新撰組の沖田総司の後半生(ッて言ったって25年しか生きてないんだけど)を祇園の芸妓玉勇との恋を軸に描いた物語・・・。水夏希さんはあくまでもカッコよく、夭折の美剣士を演じておられました。ただ、いかんせん、新撰組隊内(有名隊員中)一番年下の、坊や扱いのはずの沖田総司が、山南敬助(彩那音)や永倉新八(奏乃はると)などの幹部隊員、下手すると副長の土方歳三(音月桂)より貫禄あふれて見えてしまうこと。これはしかしタカラヅカで演じる以上仕方ないことかも知れませんねぇ。芸妓玉勇役の白羽ゆりさんは、姿は美しく、歌は気品あふれたお声ですばらしい。私の中では満点です。舞台は音月桂さん(土方歳三)の歌で始まって、終わりも音月さんの歌。音月さんのすばらしい歌声をレビュー部分も含めたくさん味あわせていただきました。尾上菊之丞さん・花柳萩さん・尾上青楓さんの振付された舞もすばらしく優雅で、日舞の舞台も堪能できたような気がしました。

 観ていて、あれれ???このお話は記憶にあるぞぉ??と思ってプログラムを読んだら、なんと初演は1976年汀夏子さんの主演ではありませんか!おぉっ!30年余り前。私は高校生でした(年齢を告白)。当時は「ベルサイユのばら」初演から程ない頃。タカラヅカ人気も汀夏子さん人気もかつてないほど高まっていた頃ではなかったでしょうか・・・。そしてまた、新撰組も数々の少女マンガに描かれ(木原敏江さんの天まであがれ! とか、里中満智子さんの浅葱色の風―沖田総司とか、和田慎二さんの『あさぎ色の伝説』とか・・・。みんなこの前後の時期だったんじゃないでしょうか?)、少女たちの間でもちょっとした新撰組ブーム。沖田総司派と、土方歳三派どっちがいいか(もちろん実像ではなく少女マンガの中のキャラでしかないんですが)言い争って楽しんでいた記憶もあります。(そして私は生真面目な父親に「新撰組なんて時代の見えない人斬り集団、テロ組織であってカッコよくもなんともない」と注意されましたε=(・o・*)いや、ご尤も。その通りなんだけどさ・・・。あくまで好きなのは虚構の中の新撰組の若者たちで、歴史上の人物としてはちゃんと竜馬も好きだったから)だけど、うちは貧乏だったので大劇場に連れて行ってもらったことはありません。きっと関西テレビでやっていた「ザ・タカラヅカ」でチラッと観たのか、劇評を読んだか、運良く劇場中継にめぐり合ったかしたんでしょう。

 それはともあれ。私自身はそうしてマンガや、歴史・時代小説や、時代劇などで十分幕末維新の歴史・新撰組の物語を熟知していますから、この「星影の人」も沖田総司伝説のひとつ(彼の恋物語も少女マンガの時代物の定番ですから)として楽しむことができました。でも同行の娘にはさっぱりストーリー展開がわからなかったそうです。たしかに、沖田総司の生涯・後半生についてある程度の予備知識がないとわかりにくいストーリーであることは確かだと思います。場面転換も多いし、登場人物も多い。宝塚ファンの皆さんがいっぱいお見えでしたが、タカラヅカ以外で演じられたのでは、これでは戯曲として成功しないんじゃないかと思いました。もちろん、タカラヅカにはタカラヅカなりの物語の作り方があるのでしょう。それはわかっていますが、やはり、ファンの裾野を広げるためにはスターや団員の魅力・魅せ方とともに、きちんと戯曲としてストーリーの理解が成り立つものでないといけないのではないでしょうか?柴田侑宏氏のような大家の作品に対して素人がナマイキですが、率直な感想です。池田屋騒動が音声と赤い照明だけで表現されるのがいかがなものかとも思いました。もうすこし話の流れを整理してほし いです。これから観にいかれる方は、新撰組に関する本を読んで予備知識を仕入れていかれることをオススメします。

Shou_2  ←公演チラシとパンフレットです。色々書きましたが、私自身は楽しみました。切れ長の眼差しがカッコイイ水さんは宙組にいらっしゃる時から大好きでしたけど、今回は特に白羽さんのお美しさに感動しました。途中新撰組若手団員の一人が舞台中央でドテッとこけたんですけどあれは演技か素なのか?ちょっと客席は楽しくざわつきました。

 祇園の言葉も上手にしゃべらはるわ~と思っていたら、ちゃんと「京ことば指導 祇園甲部紗代子」とプログラムに書いてありました。やっぱり本当の祇園の本職の指導を受けてはるんやな(*^。^*)

 「JoyfullⅡ」はダンス中心のレビュー。最初は娘役の皆さんも珍しく燕尾服姿での登場です。水さんが指揮棒を振りアカペラで合唱。まぁすてき。やがてオーケストラ(録音)の音楽も加わってダンスや歌が続きます。途中「カルメン」をアレンジした曲とダンスがあって、水さんと音月さん、どっちをホセに見立てどっちをエスカミリオに見立ててあるのか、それともその時々(曲)によって変えているのか、全く関係ないのか・・・かなり気になりました。わからなかった・・・。歌うシーンは音月さんが多く、水さんの歌は少なかったです。そのかわりダンスは熱演。

 私の隣の席の人が、その隣の席の人に、結構大きな声ですっごくコアな解説をしたはって、そんなに宝塚事情に明るくない私には面白かったです。曰く「小林さんの(歌劇団理事長の?)奥さんに気に入られたはる人にはいい役が付く・・・(その後いろいろなスター・団員・OGについての批評が続く・・・)」、曰く「柴田(侑宏)先生の作品は、TOPの一人だけにスポットライトを当てるようなんものではなく、たくさんの登場人物が生かされたストーリーですばらしい」等々・・・。勉強になりました。

 全国ツアー公演恒例のご当地出身者ご紹介では、専科の汝鳥伶さんがご当地もご当地、梅田のそばのご出身だと紹介されました。水さんのご挨拶では、水さんが最初ちょっとセリフをかまはったところがご愛嬌で、余計に満足しました。

 ショップでは色々売っていましたが、来週も宝塚に行くことだし、と思ってプログラム以外はがまんして帰りました。帰りがけ、大きな書店に寄ったら、地元の小さな書店ではすでに売り切れていた「宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 09月号 [雑誌] 」があったので、これは来週では間に合わないのでかって帰りました。春野寿美礼さん関連の記事が結構多くて満足です。連載の「『おとめ』に歴史あり」は瀬奈じゅんさん。「波瀾爆笑?!わが人生」は遼河はるひさんです。

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新撰組の予備知識を得るためには・・・下記のマンガも良いですよ。

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