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2007年8月14日 (火)

『ヤマトナデシコ七変化 19』『会長はメイド様! 3』

 モ~ッッ!!受験生だというのに、がんがん洋楽を鳴らしながら漫画片手に「勉強」している娘です(@_@;)。そんな娘がマンガの新刊を一度に2冊も買ってきたら叱るのが普通の母かもしれませんが、鬼母にも拘らず叱りもせず嬉々として借りてしまうダメ母です<(_ _)> 

 『ヤマトナデシコ七変化 19』 はやかわともこ著 講談社コミックス別フレ

  前巻での恭平のキスに過剰反応するスナコちゃん、オバちゃんの亡きダーリンに憑依されてしまう蘭丸(オチがいい!)、何故か突然掃除魔に変身した恭平、みんなで蘭丸の別荘に行って・・・という4本の作品が入っていましたが、どれも笑わせていただきました。

Book ヤマトナデシコ七変化 19 (19) (講談社コミックスフレンド B)

著者:はやかわ ともこ
販売元:講談社
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私の『ヤマトナデシコ七変化 18』 の感想はコチラです → http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_054a.html

『会長はメイド様! 3』 藤原ヒロ著 花とゆめコミックス

 今年の「LALA」2~7月号に掲載された分が収録されています。体育祭エピソードが、正統派学園モノの系譜が仄見えてなかなか私好みです。このお話で、果敢にも仮装競争に挑戦しようとする加賀しず子のキャラが楽しそうなので、彼女を生かしたストーリーも書いて欲しいです。女子生徒も美咲に守られるばかりでなく、ちょっとずつ自分のもてる力を活気していくドラマ仕立てになって行きそうな予感が(特に加賀さんが・・・)するのですが。それにしても気になる終わりかただなぁ~~。短編連作なんだからキリの良いところで終わって欲しかったのに!新たな雑誌読者獲得も狙っているのかな?うがち過ぎ?

 私の『会長はメイド様』1、2巻の感想はコチラにあります → http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post.html

会長はメイド様! 3 (3) (花とゆめCOMICS) Book 会長はメイド様! 3 (3) (花とゆめCOMICS)

著者:藤原 ヒロ
販売元:白泉社
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 2作品とも大人として読めばツッコミどころもいっぱいですが、カタイことを言わずに大いに笑って楽しんだら良いと思います。

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『大問題’07』いしいひさいちほか

 1ヶ月余り前に面白く読んだ本ですが、参議院議員選挙後数日たった今読み返すと、またべつの可笑しさがこみ上げてきます。

 『大問題’07』いしいひさいち漫画 峯正澄文 東京創元社刊

 この本は、前年('07年版の場合は2006年)のいしいひさいち氏の数社に発表された時事マンガのうちから他の単行本等に未収録作品を選び出し、いしいひさいち氏と共にチャンネル・ゼロを設立した峯正澄氏が、その年のキーワードについて1つのことばにつき見開き2ページでコラムを書く・・・というスタイルで10年ぐらい前から毎年出ているシリーズの最新版です。結構辛口です。為政者への風刺も効いています。もちろん、ちょっとちゃうやろ!とツッコミたくなるところもありますが、それも含めて面白い。風刺マンガがちゃんと出版されて読まれているというのは民主主義が生きているひとつの証だとも思いますので。

 2006年の日本政治の大ニュースというと首相の交代な訳で・・・それに関するマンガがいっぱい出ています。これを書いた(描いた)とき、また、出版した時には今日の政情を、みなさんどう予測しておられたのでしょうね・・・。

Book 大問題 ’07 (2007)

著者:峯 正澄
販売元:東京創元社
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 ふつうに世相を描くギャグマンガとして読んでも面白いですが、コラムの方も関西風のツッコミが笑えます。苦笑いが多い世情なので、腹を抱えて、さわやかに笑うわけにもいきませんが。

 

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『FLASH』カール・ハイアセン著

 フロリダ生まれ、フロリダ在住のユーモアミステリ作家で、マイアミ・ヘラルド紙の記者を経て、作家になってからは同紙の人気コラムニストでもある著者・カール・ハイアセンの、理論社から出版されたジュブナイル・ミステリ、第2弾。 

『フラッシュ』 (以下水色文字の部分、ネタバレありです。ご注意を)

 舞台は美しい珊瑚礁が広がるフロリダ諸島のとある島。ウミガメも産卵にやってくる美しい海辺に住むノア(推定年齢10代半ば)が、留置場の父親に面会に行くところから物語は始まります。父親は近くのマリーナに浮かぶカジノ船を故意に沈めた容疑で逮捕されたのです。そのカジノ船が汚水をこっそり海に垂れ流しをしているからという理由で。沿岸警備隊をはじめさまざまなところに通報をしても、情報が漏れているのか、誰も現場を押さえられず、なんの対策も講じられないからという理由で、後先も考えず自分で船に潜り込み船底の弁を開いたのです・・・。この父親は善人なのですが、こういった子どもじみたところがあって、家族もそれにたびたびノアと妹のアビーは子どもながらに両親に気を遣いながら、父親が母親に愛想尽かしをされないようにハラハラしてすごしているのです。

 ノアはアビーと一緒にカジノ船のからの汚水(糞尿)垂れ流しの証拠を手に入れようと奮闘しますが、カジノ船のオーナーの不良息子に殴られたり、証人になってくれそうな人物が行方不明になったり、カジノ船の用心棒に脅されたり・・・・。母親は離婚を考えているようでこれも心配ですし、母親には相談できません。でも、証拠を掴むための協力者になって、船にバーテンダーとして働き始めてくれる人も現れました。そして不良息子や用心棒の暴力から助けてくれる謎の人物も・・・。ノアとアビーが考えた、汚水垂れ流しの動かぬ証拠映像の作り方は、奇想天外とはいえないものの、子どもらしい発想の楽しい解決策でした。ここは映像化されるとしたらヘリからの取材をして欲しいところ。

 そんなわけで面白いと言えばとっても面白い・・・まさにユーモア・ミステリでした。途中まで状況説明的なことが多くて少しだれましたが(もう少し展開がはやくても良いのでは?)、半ばを過ぎてからは一気に読めました。しかし、行方不明になっていたはずのおじいちゃん(この人のストーリーが気になります。海賊まがいの仕事をしていたようですし・・・きっと彼が主人公のミステリがあるorできるんじゃないでしょうか)が突然帰ってきてス-パーマンのように悪者たちを懲らしめるのはちょっと都合が良すぎるかもしれません。おじいちゃんの物語も合わせた連作なのであればそれもありかな?と思うのですが。

フラッシュ Book フラッシュ

著者:カール ハイアセン
販売元:理論社
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 同じ理論社から出ている著者のYA向けユーモア・ミステリ『ホー(HOOT)』と同じく自然保護を絡ませた物語ですが、私はニューベリー賞オナー獲得の『ホー』の方が好きです。子ども集団の団結の力の方が、謎のおじいちゃんによる悪者の排除よりはY.A.向け・・・というより私の趣味嗜好にあっているという感じかな『ホー』はアメリカで映画化されたようなのですが、日本での公開またはDVD発売と言うようなウワサは聞きませんねぇ。観たいんだけど・・・。

HOOT Book HOOT

著者:カール ハイアセン
販売元:理論社
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2007年8月13日 (月)

雑誌(ムック)「タカラヅカレビュー2007」

「TAKARAZUKA REVIEW 2007」 阪急コミュニケーションズ刊

 発売後(6月下旬)すぐに買ったのですが、ぼちぼち拾い読みしてたら読みきるのにかなりかかってしまいました。年刊のムックですが、毎年色々な趣向で各組のスターや、プリンシパルの皆さん、若手の皆さんの紹介があって、演目の紹介もあり、1冊でタカラジェンヌの皆さんがわかった気になることができます。楽しいです。2006年版と2007年版にはDVDもついているので、素顔で動いたり喋っているスターたちを観ることが出来ます。

 今年のDVDは、巻頭特集「極私的スター論」(トップの二人+男役の2番手の計3人、月組は4人、の本人インタビューと、お互いについて語る記事)の撮影時のビデオです。撮影にその衣装を選んだのはどうしてか(たとえば宙組の3人は揃って黒でキメている)・・・などを語っている方々もいて、ふむふむとちょっと感心。それぞれの撮影場所もわかります。

 私のような、さほどコアではないけどタカラヅカは好き・・・という人間には、毎年入門できて、もってこいのムックだと思います。

 

TAKARAZUKA REVUE 2007 Book TAKARAZUKA REVUE 2007

販売元:阪急コミュニケーションズ
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 今年バージョンで面白かったのは、「自分を(または○○さんを)動物にたとえると?」と「宝塚に入団していなかったら・・?」という質問。大体似通った答えの中に意外な答えが混じっていたりして楽しいです。

TAKARAZUKA REVUE 2006 [DVD付] (宝塚ムック) Book TAKARAZUKA REVUE 2006 [DVD付] (宝塚ムック)

販売元:阪急コミュニケーションズ
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 ところで、今日ついに!アクセス回数1万件突破しました!11ヶ月あまりかかりましたが・・・。うれしいです

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2007年8月12日 (日)

「エビータ」2回目観劇

 昨日、劇団四季の「エビータ」を京都劇場に観にいってきました。2回目です。先行予約ではなくチケットを取ったので、2階席でしたが・・・後ろのほうは結構詰まっているのに2S席はガラガラで、土曜日なのに・・・とちょっとビックリです。知名度のある演目だと思っていたのですが。2階席からだと遠いとは言え、舞台が鳥瞰できるのが魅力ですね。冒頭に出てくる棺の中にいるのは当然人形だと言うことが、2階からオペラグラスを使うと確認できました。

8/11のキャスト
エビータ 井上智恵
チェ 芝 清道
ペロン 渋谷智也
マガルディ 内田 圭
ミストレス 勝又彩子
男性アンサンブル 江上健二
関与志雄
池田英治
石野喜一
岡崎克哉
畠山典之
浜名正義
村中弘和
吉賀陶馬ワイス
赤瀬賢二
朝隈濯朗
香川大輔
廣野圭亮
高林幸兵
藤山大祐
村澤智弘
女性アンサンブル 佐和由梨
大石眞由
佐藤朋子
鳥原如未
平田曜子
大橋りさ
小川飛鳥
花田菜美子
細見佳代
山本志織
梶田祐紀惠
星 希青
本橋陵江
吉村晶子 
森下紗奈
 7月にこの日を予約した時には、正直言ってまた違う登場人物も良いのではないかしらという期待も無きにしも非ずだったのですが・・・キャストは、初日に観にいった時と男性、女性一人ずつアンサンブルキャストが代わっただけです。百々さんが抜けて江上さんが入り、奥山さんが抜けて本橋さんが入られました。 (web上で使える文字が限られているので、異体字を使っておられる岡崎さんの崎の字、吉村さんの吉の字、本字で表記しています。すみません)

 今回はしっかりオペラグラスを持っていったので、アンサンブルの方々の中で佐和由梨さんはどこにおられるのか?、エビータのアンダースタディ・鳥原さんの役は何なのかを確かめました。近眼と老眼に苦しんでいるので正確かどうかわかりませんが、佐和由梨さんはエビータの母親(姉にも見えますが・・・母ですよね、やはり)と、貴族の女性のなかで重鎮風に見えるピンクのドレスの人ですね。鳥原さんは、たぶんエビータの姉妹(井上さんと比べたら妹だと思うけど、酒場に来てるんだから姉かな?)と、貴族の女性の中でいつもセンターに来て歌う人だと思います。そのほかのアンザンブルの方々は、吉賀陶馬ワイスさんがカメラマン役・・・ということぐらいしかわからなかったですねぇ。アンサンブルの方がたは他の演目で名前の付いた役を観たことのあるかたしか見分けが付かない(>_<)

 内田圭さんのマガルディ、朗々とした歌声(若い娘がぽぉっとなりそうな甘い声)がステキだったのは前回と同じなのですが、昨日帰宅後、まじまじとプログラムのお写真と見比べて、つくづく巧くメイクしてあるものだなぁと感心しました。ご自分でなさるのか、メイク担当の方がいらっしゃるのか存じ上げませんが、ちゃんとラテン系のお顔に見えるようにメイクしてあるんですねぇ・・・。

 チェの芝さんは、今日もエネルギッシュでした。ユダも芝さんで観たいものです。CDも芝さんがチェを歌うバージョンのを最近毎日のように聴いています。下記のCD、エビータは野村玲子さん、ペロンは今村清隆さん、マガルディは下村尊則さんです。下村さんのマガルディもスウィートな良いお声です。

Music エビータ

アーティスト:劇団四季
販売元:ポニーキャニオン
発売日:1997/06/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 井上さんのエビータも、歌は巧いし綺麗だし、昨日ももバッチリはまり役と感じたのですが・・・、エビータが一幕の終わりのほうでしている額髪をギュ~っと上にあげた髪型、なんとかならないのでしょうか・・・。たぶん実際のエビータの髪型に似せているのでしょうが、井上さんには似合わない気がします。せっかくの美人なのに、頭ばっかり大きく見えてしまいます。井上さんの美貌を損ねるので私には不満です。

 ミストレスの歌う歌って結構難しいですよね。音の幅が大きくて。勝又さんは上手に歌っておられますが、最初下記のバージョン(久野綾希子:エビータ、市村正親:チェ)のCDを聴いて、ミストレスの歌が余りに調子が外れるので驚いた覚えがあります。誰が歌っているのか確かめたら保坂知寿さんだったので2度ビックリ。

ミュージカル“エビータ”劇団四季(日生劇場ライブ/完全収録盤) Music ミュージカル“エビータ”劇団四季(日生劇場ライブ/完全収録盤)

アーティスト:劇団四季
販売元:アブソードミュージックジャパン
発売日:2004/01/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ところで上記のCD、マガルディが沢木順さんなんです。私は沢木さんが現役四季団員だったころには拝見していないと思うのですが、京都劇場での「アイーダ」公演でゾーザーを演じておられるのを観ました。私は4人のゾーザーを観ましたが、正直沢木さんのゾーザーが一番よかったです、歌も姿も演じ方のニュアンスも。若い頃演じられたこのマガルディの声は下村さんに輪をかけたスウィートさです。

 ふと気付いたのですが、「ニューアルゼンチーナ」の群衆が歌う歌詞中「ニューアルゼンチーナ今ぞ日は近し」「人民たちよ あかつきは来ぬ」の青色文字部分、「インターナショナル」の日本語歌詞を取り入れているんですね。原語でも「インターナショナル」をもじってあるのでしょうか?ペロンと共産主義は相容れないものだと思いますが、あえてここに「インターナショナル」の歌詞を持ってきたのは、チェ・ゲバラと思しきチェの登場する意味と同じようなものなのでしょうか???。

Photo_2 京都駅改札口から京都劇場への通路にある宣伝版の画像です。

私の、京都劇場「エビータ」初日の感想はこちらです → http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_00ac.html

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「オーシャンズ13」

 水色の文字部分、ちょっとネタバレありです。ご注意を*

 ターミナル(梅田駅とか)などそこら中に大きなポスターがはってあるんだもん「やりまっせ!」。早く観たくて、観たくて、8/10、初日に観にいきました。スティーブン・ソダーバーグ監督の「オーシャンズ13」。

 面白かったです~。前2作に比べていかがなものか・・・という感想も聞きましたが、わたしは2作目「12」よりも「13」の方が好きです。まぁ、1作目「オーシャンズ11」が一番素直に楽しめたような気はしますが、だからといって続編が面白くないわけでも、マンネリなわけでもなくてインパクトが1作目は最初だから大きかったのだと思います。

『オーシャンズ13』来日記者会見
配給ワーナー・ブラザーズ映画
提供:@niftyコンテンツ

 今回はラスティー(ブラッド・ピット)が、何人かでどこかのビルに派手に押し込んでいるシーンから始まります。そこへ一本の電話。ラスティはやりかけの仕事(たぶん強盗でしょう)を放り出して空港へ。ルーベンが心筋梗塞で倒れたのです。かつてはいくつものカジノを経営して、ラスベガスの帝王だったルーベンは、アル・パチーノ演ずる老獪なホテル王・バンクに共同経営者にすると持ちかけられ、ラスベガスにバンクが建設する新しいホテルに50%もの出資とフランス人シェフらの斡旋をしたのに、裏切られ、脅され、ホテルに関する権利を何もかも奪われタショックで倒れたのです。ダニー(ジョージ・クルーニー)たち10人(ルーベンは終わり近くまで臥せったままなので)は三たび集結し、復讐を誓うのですが・・・・。

オーシャンズ13 特別版(2枚組) DVD オーシャンズ13 特別版(2枚組)

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/12/19
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 今回仲間内に女性は登場しません。テス(ジュリア・ロバーツ)やイザベル(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の活躍がないのは残念な気もしますが、二人が今回一緒に来ないわけをほのめかすような会話を、ダニーとラスティーが浮かない表情でしています。女性の仲間が出ない代わりに、意外な人物が仲間として出資します。

 そう、旧知のテリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)。自分の商売敵憎しで、ダニーの話にのるテリーですが、でもやっぱりテリーはテリーなわけで、出資の条件もとんでもなければ、あとから「12」の時のフランスの彼も登場するしで、やっぱり仲間じゃなかったです。対するダニーの出資金の返し方がベタで楽しかった。GOOD!

 ストーリーは結構込み入っていて、というか、筋は単純なのかもしれないけど、行間を読むように、少しの伏線やほのめかしから、登場人物の心理や行動を推測しないといけない部分が多いと思います。少し頭を働かせて観ないといけないと言うか・・・。たとえば、賭博に使うダイスに細工をしにメキシコの工場へ行ったはずのバージル(ケイシー・アフレック)が、なぜ労働争議を扇動するのかなどはパンフレットを読まないとわかりにくかったりします。最後に至るまでジェットコースター的に展開が面白い部分もあるけど、考え落ちもあるし、パンフレットの32ページに薀蓄的なキーワード解説が載っていますが、こういう知識があるとないとでは映画への理解が全然違うと思います。

 バンクのホテル、とっても豪奢でぜひ大金持ちになってあんなところに泊まってみたいと思いますが、このグランドオープンセレモニーの余興に相撲がでてきます。やはり日本での人気を意識しているのでしょうか?

 犯罪界の御曹司(?)ライナス(マット・デイモン)は、今回こそ父母の干渉や心配を断ち切り、一人前の男前詐欺師になるべく、主要な登場人物中唯一の女性、バンクの秘書・バーキン(アビゲイル・スポインダー)を誘惑する役を買ってでます。ダニーの指名はラスティだったのに、強引に。そんなものは不要だと文句を言いつつも媚薬まで使って・・・。成功はもう目の前、でもそこに登場したのは・・・・。前作ではママに助けられたライナスですが今回は・・・。「ブラザーズ・グリム」へのオマージュと言われている大きな付け鼻も見ものです。水を飲もうとする時の四苦八苦振りとか。

 ブラッド・ピットのエセ科学者の扮装も笑えます。このほか随所にくすぐりがありますが、前述のキーワードのような知識がないために流してしまったところが数々あるのが残念です。罪もないのにバンクへの報復に巻き込まれてしまったホテル鑑定家に対する悪戯が気の毒ですが、エピローグのつけ方もありがちだけど、なんだかほのぼの。ラスティの笑みがいいです。

 長々と書くとどんどんネタバレばかりになりそうなので、最後に字幕についての文句をひとつだけ。ある登場人物がレストランで色々注文するのですが、いくつかの料理の名前の後「SparklingWater」って言うんです。で、その字幕が「ガス入りの水」・・・。「ガス入りの水」って何やねん!? 直訳でも「炭酸水」が普通でしょう? 

オーシャンズ13 Music オーシャンズ13

アーティスト:オリジナル・サウンドトラック
販売元:WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)
発売日:2007/07/25
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オーシャンズ13 特別版[2枚組] オーシャンズ13 特別版[2枚組]

販売元:楽天ブックス
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2007年8月11日 (土)

花火大会に行ったよ

 昨日、宇治川の花火大会に行きました。写真は例によってクリックで大きくなります。

以前よく見えてた2スポットも家々が建て込んで見えにくくなっていたのが残念でした。

スターマインやナイアガラのような、あるいは大輪の菊や枝垂桜Photo_4のような 昔ながらの花火がもちろん多かったのですが、そしてやはりそういうのがきれいだなとは思うのですが、時々変わった形のものが出てくるのも楽しいです。

Hanahanabi 残念ながら上手に写真は取れませんでしたが、たとえば、花のような形に色々な 色が散っていくものや、環のある惑星(土星や木星)のような形、蝶(リボン?)のような形のものは新作とはいえ、すでにオーソドックスなものになっていますよね。Jpg

 一見シンプルな色と形だけど、実は作るのが難しそうなのもありますよね。3重丸とか、めがね・時計・スマイル顔・ハート・星・ドラえもん・猫・梅・魚Photo_5 など見ました。これらは見る角度によって、形がちゃんと見えない(歪んだり、ただの線のように見えたり、何の形かわからない)から、いろいろな角度で続けてあがるんだけど、あげる技術も必要なのでしょうね。

 何万発もあがるような大きな花火大会ではありませんでしたし、ヘタレなので人のたくさん集まるような宇治橋近くの中心地までは足を運べませんでしたが、美しい花火にしばし見とれて、楽しいひと時が過ごせました。  

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2007年8月10日 (金)

「ムービースター」9月号

「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」の特集ということで買いました。

雑誌「MOVIE STAR」2007年9月号 イン・ロック刊

 特集はダニエル・ラドクリフのインタビュー記事を中心に、エマ・ワトソン、ルパート・グリントへのインタビューも配して結構読み応えがありました。エマ・ワトソンの記事中のエマの弟アレックスとの写真が二人ともキュートでやはり美貌は遺伝なのね・・・と思せられました。こんな風にマスコミに顔が出ちゃうと弟さんの方にもいろいろな話(きちんとしたところからのオファーやスカウトだけならいいんですが)が舞い込むのでは?と要らぬ心配をしてしまいました。

 子役キャスト9人の1or2作目からの顔写真が「成長記録」として載っていて、6年を経て大きくなったんだ~~とあらためて感慨。わが子たちも良く似た年代だしね。

 他の記事ではアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの記事が興味深かったです。完璧な美貌を誇るアンジェリーナの隣で、自分が余りにも疲れた中年に見えてショックだったとブラッドが思ったとか??

 ジョージ・クルーニーのインタビューはいつもながら笑えました。

MOVIE STAR (ムービー・スター) 2007年 09月号 [雑誌] Book MOVIE STAR (ムービー・スター) 2007年 09月号 [雑誌]

販売元:イン・ロック
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 海外TVドラマの特集記事が大々的に載っていましたが、私はTVを余り見ない人・・・というより連続ドラマを見続ける時間がなかなか取れないので全面的にパス。ホントはのんびりくつろいだ日々をすごしたいんですけどね。

私の映画「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」の感想はコチラに→ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_4a39_2.html 

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2007年8月 9日 (木)

『それからどうなる』『今は昔のこんなこと』

 文藝春秋刊の佐藤愛子さんのエッセイ2冊。

 『それからどうなる わが老後 5』

 2001年、北海道のホテルでの会食の折、トイレで昏倒したエピソードからはじまるこのエッセイ集も、佐藤さんの筆にかかればユーモアたっぷり。色々と腹立たしいことを歯に衣着せずに書き綴る著者の、どこまでが計算済みのユーモアで、どこまでがわれわれが他人の怒りに感じる面白さなのか、いつもかんがえてしまいます。インタビューされて答えても掲載された文面は自分の言った内容・意見と違っていたり、全く没になっていたりすることへの怒りはさもあるらんと共感したり・・。北海道の別荘に捨てられた犬から「親分」と慕われるようになるとか、孫の算数の宿題を娘さんと共に四苦八苦して手伝うところなどは微笑ましい感じです。文壇仲間とのエピソードも楽しい。で・も・どうも読んだことがあるなぁ・・・、文庫新刊を買って1年近く積読だった本書ですが、単行本で出た時に図書館で借りて読んだ覚えもないし・・・。わが老後シリーズ4までは読んだことを明確に覚えてたんだけど・・・。もしかしてマンネリ?それとも私の物忘れ?それに全体的にちょっと怒りのトーンが下がってきた感じがして、昔のようなパンチの効いた調子を期待する私には少し物足りなく感じました。

それからどうなる―我が老後〈5〉 Book それからどうなる―我が老後〈5〉

著者:佐藤 愛子
販売元:文藝春秋
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『今は昔のこんなこと』 文春新書という、とにかく新書レーベルで出ているので、もうすこし客観的な部分・・・いわゆる世相評論のように書かれているのかと・・・を期待していたのですが、まったくのエッセイでした。腰巻、蚊帳、アッパッパ、人絹、盥とうとう、昔はよく目にしたものだけれど、今はほとんど使われていない・存在しないものごとについて、それを巡る思い出を元に短いエッセイが綴られています。6章に分かれており、章題の代わりに古川柳が配してあるところが佐藤さんらしくていいです。それらの往時の写真も興味深いし、面白いエッセイであることは確かですが・・・これも、もひとつパンチが足りない気がします。

また、『それからどうなる』のなかに早稲田大学のスーパーフリー事件のことが取り上げられていたときも感じましたが、女性の性被害に対する意識があまりにも旧弊です。女手ひとつで娘を育て・・・・そして孫も女の子、付き合う編集者もきっと女性が多かったはず・・・という女傑であれば、電車の中で痴漢を追求する女性を批判するような書き方は決してして欲しくなかったです。

今は昔のこんなこと Book 今は昔のこんなこと

著者:佐藤 愛子
販売元:文藝春秋
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 さて、佐藤さんの娘さんはむかしから佐藤さんのエッセイに登場していますが、娘さんのほうは何か文章を書くということはないのでしょうか?オファーされても断っているのかもしれませんが・・・。父母とも小説家、祖父も伯父も作家であれば、きっと文才も遺伝しているんじゃないかと思うのですが・・・。檀ふみさんや阿川佐和子さんたちよりは数歳若い感じだと思いますが、多分斎藤由佳さんとは同世代ぐらい?佐藤愛子さんと北杜夫さんは同人誌仲間だし、きっと娘さん同士も出会ったことがあるんじゃないかなぁ?と思うのですが。

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2007年8月 8日 (水)

映画「魔笛」

 モーツアルトのオペラ「魔笛」を大胆な時代設定で映画化したとして話題の、ケネス・ブラナー(映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋 」のロックハート先生ですネ❤)監督作品映画「魔笛」を京都シネマで観てまいりました。

魔笛 DVD 魔笛

販売元:ショウゲート
発売日:2008/01/25
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 オーヴァーチュアの間ストーリーの始まりは、いかにもヨーロッパ風の高原。お花がいっぱいの美しい草原が写され草原に道のような茶色い線が見えます。だんだんクローズアップされたところへ地下から手が伸びて青い花を摘みます。茶色い線は道ではなく塹壕でした・・・。塹壕の中にタミーノ(ジョセフ・カイザー)はいます。王子ではなく兵士として。舞台は第1次世界大戦時のヨーロッパ。青い軍服の兵士と赤い軍服の兵士が戦っています。特にどこの国と仮託してあるわけではなさそうですが、少し後の映像で、クリスマスツリー(の様なもの)と白旗を持って赤い軍服たちが歩み寄り、青い軍服たちがそれに応じて、クリスマス休戦・・・というシーンが描かれていますから、いうまでもなく西部戦線のエピソードを意識しているのだと思います。サッカーもしていたし。

 話は戻って。タミーノは青い軍服側。砲撃に吹き飛ばされ気付いた所は泥沼のような場所。周りはしたいだらけ。そしてCGで描かれた大蛇ならぬ毒ガスに追われています。声を限りにHELP!と叫ぶタミーノのもとに3人の侍女ならぬ従軍看護婦(テゥタ・コッコ、ルイーズ・カリナン、キム=マリー・ウッドハウス)が現れて・・・。この従軍看護婦がかなり面白い演出になっています。誰が女王のところに報告に行くのか言い争いながら、次々と白衣を脱ぎ捨てていくシーンなんか笑ってしまいました。

 パパゲーノ(ベン・デイビス)は塹壕の中で鳥を飼っているようです。この意味がわからなかったのですが、後でパンフレットを見ると、「毒ガスの危険を知らせるカナリアを飼育」とありました。炭鉱などでも酸欠の危険を感知するために小鳥を飼っていた・・・と言うような話は聞いたことがあるのですが、軍隊で実際にカナリア飼育の役職があったんでしょうか?ちょっとしらべてみたくなりました。それにしてもこのパパゲーノは、二枚目です。パミーナが、まだ見ぬタミーノよりも、実際にモノスタトスから助けてくれたパパゲーノのほうを隙にならないのが絶対フシギなくらいです。

 夜の女王(リューボフ・ペトロヴァ)は・・・すごいアリアでした。演出は女王というより狂気の女将軍。最初、タミーノにパミーナを助けだしてと哀願するところからすでに恐いです。戦車に乗って登場します。

 ザラストロ(ルネ・パーペ)は宗教的な精神的指導者と言うより、もっと実際的な指導者と言う感じでした。演じているルネ・パーペ自身のカリスマが前面に出ている気がしました。医学の知識もある昔ながらの(軍事も国政も一手に握っていた頃の)王様という雰囲気をかもし出していました。

 タミーノ役のエイミー・カーソンも、パパゲーナ役のシルヴィア・モイも若くてきれいで、当たり前だけど歌がうまい!すごい!

 ソロのある役の人たちしか、パンフレットに紹介がありませんが、それぞれ人気も実力も容姿も一流のオペラ歌手を集めたらしく、歌声はもちろんのことビジュアル的にも納得がいく配役でした。あえて難を言うとすればモノスタトス(トム・ランドル)が見栄えが良すぎることでしょうか。無理に迫らなくても美しい恋人がぜったいできそうなんですもの。また、どこにも紹介がなくてちょっぴり残念なのですが、三童子を演じた少年たちのキュートでラブリーなこと。澄んだボーイソプラノの美しさ、3人が3人ともクリっとした小鹿のような目で愛嬌たっぷり。イギリスにもテルツやウィーンのような高名な少年合唱団があるのでしょうか・・・?

映画「魔笛」オリジナル・サウンドトラック Music 映画「魔笛」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ,ジョセフ・カイザー,エイミー・カーソン,ベン・ディヴィス,シルヴィア・モイ,ルネ・パーペ,リューボフ・ペドロヴァ
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2007/06/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 歌詞は全編英語です。オペラはやはり原語(この場合はドイツ語かな?)でなくては・・・と思われる向きも多いかと思いますが、わたしはたとえば日本の歌劇団が演じる時には日本語訳の歌詞でやってくれないものかなぁ・・といつも思っているので、英語だからと言って違和感はありません。というか、英語だからと違和感を感じるようなオペラ通じゃありませんし、ドイツ語やイタリア語よりは英語の方がまだ多少は聞き取れるので、どんどん英語で演じてみて欲しいです。

 オペラファンでなくても楽しめる映画・・・という宣伝をしていますが、たしかに映像が華やかだったりファンタジックだったりスペクタクルだったりで、舞台のオペラよりは馴染みやすいとは思いますが、やはり普通の映画よりは、アリアが長い分だけ冗長に思えます。ミュージカル映画とくらべても、歌曲を楽しむという気持ちがないと退屈する人も多いのではないでしょうか。じっさい今日もまわりからたくさんの寝息が聞こえて閉口しました。

 おりしも今日は水曜日。お安く観れるはずの日なのに、私は前売り券を持っていたものだから、200円高く支払った計算になります。観客が多い分だけ窮屈で、寝息はたくさん聞こえてくるし、その点ではちょっぴり損した気分です。

 そうは言っても、わたしとしては、映画の出来には結構満足してます。衣装(特に3人の侍女=従軍看護婦とパパゲーノの妄想のなかの女性たち)もよかったし。タミーノとパミーナが赤ちゃんを抱いている最後のシーンも平和で明るい暮らしをあらわすハッピーエンドでとっても好感が持てました。

  が、しかし、・・・。もともと最初と最後では味方と敵、善と悪が入れ替わるお話ですが、映画での設定は少し疑問もあります。というのは最初にタミーノが襲われる毒ガスは状況としては赤の軍服の戦闘機からの爆撃によるものと思われます。オペラの大蛇・・・は夜の女王にもザラストロにも関係のないものと考えられますよね。ところが最後はザラストロ率いる赤い軍服の隊が、戦争を早く終結させるため、愛と平和のために画策しているということになっていますよね。そんな軍隊が毒ガスなどという武器を使うのはいかがなものでしょうか?それとも私の観かたが間違ってるのか??

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2007年8月 7日 (火)

『すみれ便り』

 江戸時代には珍しい、そして時代小説の登場人物となるとこの作品以外には見当たらない蘭方の歯科医を主人公にした「口中医桂助事件帖」シリーズ第5弾です。

『すみれ便り』和田はつ子著 小学館文庫

 表題作の「すみれ便り」には、桂助の長崎で蘭学を学んだ時の学友2名が登場します。一人は桂助の亡き恋人彩花の兄・牛尾、もう一人は近頃開業してシーボルトと同じ道具を使うと評判をとっている口中医・斎藤。斉藤の評判が余りにいいので、桂助の診療所は閑散としてきて、志保や鋼次は気をもんでいます。ある日斉藤の患者・おてるの兄がある日セカンドオピニオンを求めて桂助を訪ねますが、奇しくもおてるの病は彩花と同じ顎の骨に出来る腫瘍でした。この治療のためには歯を全て抜かねばならず、桂助は腕のよい入れ歯師の必要性を痛感します・・・。

口中医桂助事件帖 すみれ便り (小学館文庫 わ 7-5 口中医桂助事件帖) Book 口中医桂助事件帖 すみれ便り (小学館文庫 わ 7-5 口中医桂助事件帖)

著者:和田 はつ子
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 きちんと考証して描かれた江戸の歯科事情も興味深い短編連作時代ミステリ。今回は長崎伝来のすみれの香りの謎を追う表題作、鉄漿の樒壷を以上に恐がる女の母の死に隠された犯罪、入れ歯師のお家騒動・・・など5編入っています。

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2007年8月 6日 (月)

「MAHOROBA」「マジシャンの憂鬱」その2

 月組公演観劇記の続きです。

MAHOROBA/マジシャンの憂鬱(DVD)  「マジシャンの憂鬱」は20世紀半ばと書いてありますから、時代区分で言えば近代と言うより、現代かな?ヨーロッパの架空の小国が舞台です。主人公のシャンドール(瀬奈じゅんさん)は社交界で人気のクローズアップ・マジシャン。ある日、愛犬が行方不明で意気消沈している女性を慰めようと、トランプマジックをしながら、このトランプのようにあなたの愛犬も親切な人に可愛がられているかもしれない・・・・とほのめかします。ほどなく愛犬は見つかりその女性からシャンドールが感謝される。それを見たシャンドールの仲間(居候?スタッフ?)達・・・占い師・ギゼラ:出雲綾さん、発明家ジグモンド:大空祐飛さん、探偵・ラースロ:嘉月絵里さん、俳優・ヤーノシュ:遼河はるひさん、詩人・レオー:龍真咲さん・・・は、これをビジネスにして==自分たちが調査をして、それをシャンドールが透視をしたと偽装することで儲けようとたくらみ、最初は嫌がっていたシャンドールだったが、次々舞込む依頼にどんどん高名になってゆく。 ある日宮廷に仕えているというヴェロニカ(彩乃かなみさん)ら3人(シャーロット:憧花ゆりのさん、エヴァ:夢咲ねねさん)に拉致まがいに同行を求められたシャンドール。不承不承付いていくとそこにいたのは皇太子・ボルディジャール:霧矢大夢さん。皇太子は3年前皇太子妃マレーク(後で登場:城咲あいさん)が交通事故(スピードの出しすぎでカーブを曲がりきれずに・・・ってダイアナ元王妃の事故が念頭にあるのは間違いなさそうですね)死したのだが、その死の真相が知りたいのだと言う・・・・。

瀬奈じゅん『マジシャンの憂鬱』  前回の大劇場作品「パリの空よりも高く」に引き続くピカレスク・コメディです。またまた詐欺師まがいの役で、瀬奈さん以外にもキャラがかぶっている人多数・・・と言う気がします。霧矢さんはやっぱりまじめに悩む役だし、遼河さんはやっぱりちょっと気取りや的な役・・・。という具合に。でも彩乃さんは今回、守られるというような伝統的な女性の役じゃなくって、自ら行動する・・・というより強くて不器用な、そしてシャンドールのボディガードも引き受けようとする、体育会系っぽい女性の役です。

 マレークの事故の真相を探っていったり、教会のカタコンベに閉じ込められたり、とミステリやゴシックロマン的な要素も取り入れられていましたが、とにかく客席中に何度も笑い声が響くセリフや歌にユーモアたっぷりの(関西系お笑いの要素)の喜劇でした。月組さんはみんなコメディエンヌの素質十分です。瀬奈さんなんてあんなに一つ一つの動作がキマッテいて、めちゃくちゃカッコいいのにちゃんと笑わせてくれるので2倍うれしくなります。

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とにかく楽しいミュージカルなのですが、どうしても我慢が出来なかったセリフが「けど」。逆説の接続詞「けど」は、おそらく「けれども」「だけれども」「だけど」などの省略形として若い人によく使われます。かなりくだけた言葉だと思うのですが、マレークの事故を説明するくだりで、皇太子が「けど」を連発するのです。ここはいくら口語でも大人の皇太子である以上「だが」ないし「ですが」「しかし」などを使って欲しいところ。霧矢さんのセリフが随分軽薄なイメージになってしまうので、ちょっと脚本家に文句をつけたいです。

それから時代背景がやはりムリムリな感じ。自動車事故というモチーフ、王族として自ら王権の縮小ないし共和制への移行を考える皇太子・・・という現代的な課題を描いているので、20世紀半ば・・・と設定したのでしょうが、第2次世界大戦が終わったのが1945年。ヨーロッパの国であれば第2次世界大戦に巻き込まれなかった国はごくわずか・・・。女性のスカートは(儀礼的な場面ではいざ知らず)あんなに長くはありません。特に新聞記者や、大の男を拉致しようなどと考えるヴェロニカたちはもっと活動的な服装をしているはずです。う~~ん。タカラヅカは夢の国だから突っ込みどころ満載な設定でも服装でもまったく構わないとは思いますが・・・。せめて20世紀初頭にすると、数は多くないものの自動車もあるし、服装もちょうどあんなかんじでぴったりなんですけど・・・。

 楽しくミュージカルを観終わって、席を立つ頃前から見覚えのある人が歩いてきます。あれは、漫才コンビ・かつみさゆりのさゆりちゃん。「ぼよよ~ん」の特徴のある髪飾りこそつけていなかったものの、長い髪をトップで括って垂らしてかなりステキな髪型に、きれいなピンクのお洋服、みんながふりむき声をかけます。にっこり微笑んでときに握手を返すさゆりちゃん。間近で見てもすご~く美人。きれいでした。

「MAHOROBA」「マジシャンの憂鬱」その1はコチラに→ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/mahoroba_3697.html

 

 観劇後はプチ・ミュージアムへ。今回の展示は「パリの空よりも高く/ファンシーダンス」が特集です。Photo_40

→ホテルのジオラマです。一階ではエッフェル塔基金パーティー、2階ではアルマンドとジョルジュの明るい悪巧み・・・というシーンでしょうか。2階部分に瀬奈さんと大空さんの人形がいるのです がうまく写ってないですね(>_<)

Photo_41 ←エッフェル塔の模型と大空さん:ジョルジュの衣装です

私の、「パリの空よりも高く/ファンシーダンス」の感想はコチラに→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f93f.html

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「MAHOROBA」「マジシャンの憂鬱」その1

 2週間ぶりの更新です(>_<) 出張×3・検診・研修出張・通院・子どもの合宿etc.・・・と、なんだかとっても慌しくて、家のパソコンに落ち着いて向かう時間がちっともありませんでした。めずらしく電車に長時間乗って泊付きで出張したり、通院時間(待合時間)が長かったので、たくさんの本は読めたのですけどね。読書記録はまた後日おいおいアップするとして、とりあえず今日は久しぶりの休日。宝塚で心の洗濯です。

Mahoroba  今日8月5日、宝塚大劇場では月組公演「スピリチュアル・シンフォニー MAHOROBA  ミュージカル マジシャンの憂鬱」の3日目。 左の写真はプチ・ミュージアムに展示されていたこの2作品の、キャストサイン入りシナリオです。

「MAHOROBA」には「遥か彼方YAMATO」という副題が付いています。作・演出・振付は謝珠栄さん。イザナギ・イザナミの国生み神話とヤマトタケル伝説に材を取ったファンタジックなショー。私はショーやレビューはどちらかというと苦手なのですが(ダンスシーンばかりだと飽きてしまうことがあるのです^^;)、今回はず~っとストーリーが繋がっていたので楽しく観ることができました。記紀神話は学生時代結構専門的に学ばされましたし。瀬奈じゅんさんのイザナギと彩乃かなみさんのイザナミが天の浮橋で 天 沼矛(あめのぬぼこ)と勾玉を持って淡路島(淤能碁呂島(おのごろじま))を作り出すところからお話が始まります。国土の後はたくさんの神様たちを生んで、80人を超える月組の皆さんたちが名前の付いたおなじみの神様たち以外にも天女や風・木・海・川・水・火・草等々の神子や神の使いたちとして舞台いっぱいに勢ぞろい。壮観でした 。神たちが現れるたびに霧矢大夢さん演じるサルメと大空祐飛さん演じるサダルが紹介してゆきます。

国生み・神生みの後は時代が飛び、お話も飛び、いきなり瀬奈じゅんさん演じるオウス (小碓命=後のヤマトタケル)と叔母のヤマトヒメ(花瀬みずかさん)、巫女オトタチバナヒメ(彩乃かなみさん)があらわれます。

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 オウスことヤマトタケルは父・スメラミコトの命によりクマソを討ちに旅立ちます。サダルとサルメを道案内に。クマソ兄弟は遼河はるひさんと桐生園加さんが演じています。クマソの国は火の国(火山・阿蘇のイメージかな?)女装して強い酒を飲ませてクマソを討ち、捉われの女性たちを助けます。ニライカナイの姫とプログラムにはありますが・・・沖縄風の踊りになります。古事記にはそんな話はなかったとおもいます。オウスはやっとのことでヤマトに帰るものの休むまもなく東国遠征へ。オトタチバナヒメも付いて来ますが、嵐の海に人柱として身を投げます。このあとストーリーがかなり縮小・改変されて、オウスの死が描かれます。美しい白鷺になって大和に帰るオウス。オトタチバナヒメもサダルとサルメも白鷺に姿を変えて・・・・。ベテランの出雲綾さん・未沙のえるさん・萬あきらさんたちがそれぞれアマテラス・ツクヨミ・スサノオの三神を神々しく演じられていて、特に出雲さんのアリアがステキでした。しかし、周りからは「難しい!!」の声が・・・。確かにストーリーはあるものの、象徴的な描かれ方になってしまっているため、もとの物語を知らない人にはわかりにくい構成だったかもしれません。でも私にはとっても楽しくまた感動的に感じられました。音楽も洋楽オーケストラで演奏される音楽・・・中には日本・沖縄の伝統的な旋律も・・・と、三味線でかなでられる音楽とがこんなにもすばらしく融合するとは思っていなかったので、すごく収穫があった気分です。

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 劇中の色々なところで三味線の音色が聞こえますが、その三味線を担当しているのががこの上妻宏光さんだそうです。特に「MAHOROBA」第8場吹雪・・・ヤマトタケルが鬼たちと争うシーンでは作曲も担当されています。自ら三味線を30本以上も重ねて録音、さらにこの曲のために「ベース三味線」なるものまで作らはったとか・・・。このアルバムには「MAHOROBA」より「天翔る鳥」、さらにNHK大河ドラマ「風林火山」の紀行テーマ曲の「『風林火山』~月冴ゆ夜~」も収録されているそうです。

・・・もうかなり遅くなってしまったので「マジシャンの憂鬱」については明日にします。

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