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2007年8月 6日 (月)

「MAHOROBA」「マジシャンの憂鬱」その2

 月組公演観劇記の続きです。

MAHOROBA/マジシャンの憂鬱(DVD)  「マジシャンの憂鬱」は20世紀半ばと書いてありますから、時代区分で言えば近代と言うより、現代かな?ヨーロッパの架空の小国が舞台です。主人公のシャンドール(瀬奈じゅんさん)は社交界で人気のクローズアップ・マジシャン。ある日、愛犬が行方不明で意気消沈している女性を慰めようと、トランプマジックをしながら、このトランプのようにあなたの愛犬も親切な人に可愛がられているかもしれない・・・・とほのめかします。ほどなく愛犬は見つかりその女性からシャンドールが感謝される。それを見たシャンドールの仲間(居候?スタッフ?)達・・・占い師・ギゼラ:出雲綾さん、発明家ジグモンド:大空祐飛さん、探偵・ラースロ:嘉月絵里さん、俳優・ヤーノシュ:遼河はるひさん、詩人・レオー:龍真咲さん・・・は、これをビジネスにして==自分たちが調査をして、それをシャンドールが透視をしたと偽装することで儲けようとたくらみ、最初は嫌がっていたシャンドールだったが、次々舞込む依頼にどんどん高名になってゆく。 ある日宮廷に仕えているというヴェロニカ(彩乃かなみさん)ら3人(シャーロット:憧花ゆりのさん、エヴァ:夢咲ねねさん)に拉致まがいに同行を求められたシャンドール。不承不承付いていくとそこにいたのは皇太子・ボルディジャール:霧矢大夢さん。皇太子は3年前皇太子妃マレーク(後で登場:城咲あいさん)が交通事故(スピードの出しすぎでカーブを曲がりきれずに・・・ってダイアナ元王妃の事故が念頭にあるのは間違いなさそうですね)死したのだが、その死の真相が知りたいのだと言う・・・・。

瀬奈じゅん『マジシャンの憂鬱』  前回の大劇場作品「パリの空よりも高く」に引き続くピカレスク・コメディです。またまた詐欺師まがいの役で、瀬奈さん以外にもキャラがかぶっている人多数・・・と言う気がします。霧矢さんはやっぱりまじめに悩む役だし、遼河さんはやっぱりちょっと気取りや的な役・・・。という具合に。でも彩乃さんは今回、守られるというような伝統的な女性の役じゃなくって、自ら行動する・・・というより強くて不器用な、そしてシャンドールのボディガードも引き受けようとする、体育会系っぽい女性の役です。

 マレークの事故の真相を探っていったり、教会のカタコンベに閉じ込められたり、とミステリやゴシックロマン的な要素も取り入れられていましたが、とにかく客席中に何度も笑い声が響くセリフや歌にユーモアたっぷりの(関西系お笑いの要素)の喜劇でした。月組さんはみんなコメディエンヌの素質十分です。瀬奈さんなんてあんなに一つ一つの動作がキマッテいて、めちゃくちゃカッコいいのにちゃんと笑わせてくれるので2倍うれしくなります。

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とにかく楽しいミュージカルなのですが、どうしても我慢が出来なかったセリフが「けど」。逆説の接続詞「けど」は、おそらく「けれども」「だけれども」「だけど」などの省略形として若い人によく使われます。かなりくだけた言葉だと思うのですが、マレークの事故を説明するくだりで、皇太子が「けど」を連発するのです。ここはいくら口語でも大人の皇太子である以上「だが」ないし「ですが」「しかし」などを使って欲しいところ。霧矢さんのセリフが随分軽薄なイメージになってしまうので、ちょっと脚本家に文句をつけたいです。

それから時代背景がやはりムリムリな感じ。自動車事故というモチーフ、王族として自ら王権の縮小ないし共和制への移行を考える皇太子・・・という現代的な課題を描いているので、20世紀半ば・・・と設定したのでしょうが、第2次世界大戦が終わったのが1945年。ヨーロッパの国であれば第2次世界大戦に巻き込まれなかった国はごくわずか・・・。女性のスカートは(儀礼的な場面ではいざ知らず)あんなに長くはありません。特に新聞記者や、大の男を拉致しようなどと考えるヴェロニカたちはもっと活動的な服装をしているはずです。う~~ん。タカラヅカは夢の国だから突っ込みどころ満載な設定でも服装でもまったく構わないとは思いますが・・・。せめて20世紀初頭にすると、数は多くないものの自動車もあるし、服装もちょうどあんなかんじでぴったりなんですけど・・・。

 楽しくミュージカルを観終わって、席を立つ頃前から見覚えのある人が歩いてきます。あれは、漫才コンビ・かつみさゆりのさゆりちゃん。「ぼよよ~ん」の特徴のある髪飾りこそつけていなかったものの、長い髪をトップで括って垂らしてかなりステキな髪型に、きれいなピンクのお洋服、みんながふりむき声をかけます。にっこり微笑んでときに握手を返すさゆりちゃん。間近で見てもすご~く美人。きれいでした。

「MAHOROBA」「マジシャンの憂鬱」その1はコチラに→ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/mahoroba_3697.html

 

 観劇後はプチ・ミュージアムへ。今回の展示は「パリの空よりも高く/ファンシーダンス」が特集です。Photo_40

→ホテルのジオラマです。一階ではエッフェル塔基金パーティー、2階ではアルマンドとジョルジュの明るい悪巧み・・・というシーンでしょうか。2階部分に瀬奈さんと大空さんの人形がいるのです がうまく写ってないですね(>_<)

Photo_41 ←エッフェル塔の模型と大空さん:ジョルジュの衣装です

私の、「パリの空よりも高く/ファンシーダンス」の感想はコチラに→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f93f.html

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