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2007年7月17日 (火)

宝塚ミュージカル・ロマン「あさきゆめみしⅡ」

 7月16日、まことに麗しい春野寿美礼様の光源氏を観てまいりました。今回梅田芸術劇場のみの上演と言う「源氏物語あさきゆめみしⅡ」・・・大和和紀原作とはいうものの、大和和紀の名著(中学高校の国語・古文のみならず、大学でも教材や参考図書に使われているとか・・・)『あさきゆめみし』の原作は源氏物語。結構原作に忠実に漫画化してあるので、その『あさきゆめみし』を原作と言うのはどういうことかなぁ~~~と思いながら観にいきました。そうですね、この宝塚版「あさきゆめみし」と原作の『あさきゆめみし』に共通していて、おおもとの『源氏物語』とは違うところといえば・・・頭の中将や朧月夜の尚侍が茶色がかったウェービーな髪をしている点でしょうか^^;

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 そんなツッコミはともあれ、春野寿美礼さんは美しさも少し影を含んだ眼差しも、女三宮に裏切られて怒りを爆発させるときや紫の上の死を嘆くときの人間的な感情の発露もすべてが光源氏そのものに思えました。光源氏の演者の頂点と言う気がしました。こうまで容姿端麗・眉目秀麗な光源氏を観ていると現実の男なんて!・・・という気になってしまいますね。

 宝塚版のオリジナル・キャラクター、刻の霊を演じる真飛聖さんも、この世ならぬものを妖しい美しさで、頭の中将役の壮一帆さんは、役柄どおりの華やかな美しさで演じておられ、春野寿美礼さん退団後(哀しい・・寂しい・・)も花組は安泰という印象を深めていたと思います(でも春野さんファンには、春野さんが不在になるという事実そのものが辛すぎるんですけどね)

Photo_44 ←梅田芸術劇場前のポスターの写真です。

 藤壺と紫の上の二役を演じる桜乃彩音さんは上品な美しさで、そのほかの若い方々もベテランの方々もそれぞれお美しくて、あでやかで麗しい平安絵巻を十分に楽しませていただきました。フィナーレも、これまでに私が観た梅田芸術劇場の公演より「階段」が進化していて、いっそうきらびやかで夢のような世界でした。

 でも、源氏物語という長い長い物語を2時間あまりにまとめるのは、至難の業。正直言ってこのストーリーの薄っぺらさはいかがなものか?という気がしてしまいました。短い時間に源氏のほぼ一生をたどったため、源氏物語の梗概に歌をつけただけになってしまった気がします。それに葵と若紫の段はやはりきちんと描いてもらわなくては・・・。思い切って休憩込み3時間半はの演目にしてみたらどうでしょうか?一緒に観にいった娘はどういう物語だったのか、さっぱりわからなかったそうです。とりあえず、もとの源氏物語(瀬戸内源氏・田辺源氏等も含めて)とまではいかなくても、夏休みだしまんがの『あさきゆめみし』を読むことを勧めておきました。

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 源氏物語(現代語訳も可)を読むと、ざっと読んだだけでは光源氏に腹が立つばかりなんですよね。次々と女性を哀しませる女性遍歴など、ワガママとしか思えない。紫の上のことなんて、現代の倫理からしたら犯罪的ですよ。誘拐から始まる恋なんですからねぇ・・・。なのにこの光源氏の物語が1000年にもわたって愛されてきたのは何故なのか。それを論じだすと長くなって眠れないので、またいつか機会があったら書いてみたいと思いますが、とりあえず、簡単に言えば、多彩な登場人物たちの魅力、特に女性たちへの感情移入のしやすさなのではないかと思います。

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