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2007年4月 3日 (火)

『妖魅変成夜話』4 『クッキングパパ』91

『妖魅変成夜話』4 岡野玲子著 平凡社刊

 岡野さんは『陰陽師』で第5回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞(岡野さんのご夫君は手塚治虫氏の長男手塚真氏なので賞を貰い辛かったのではないかとちょっと思った)、『両国花錦闘士』『ファンシイダンス』などの著者としても有名です。この作品は墨絵で描かれた劇画。美しい絵、独特のタッチ。ぜひ原画が見たいものです。

 舞台は唐代。瑞雲たなびく吉兆の下に生まれた田舎育ちの秀才李成潭が、謎の麗人龍玉将軍のに率いられ、皇帝の命により神仙退治の旅に出る・・・というストーリーのはずだったんですが・・・。最初の方の巻の帯には「仙界コメディ」と謳われ、少し高慢でお調子者の李成潭が、幽霊や妖怪などに好かれたり、襲われたりしながら旅をするところへ、龍玉将軍がカッコよく現れる・・・というような短編集だったんです。聊斎志異とか山海経とか、中国のフシギな話を下敷きにしていて、ファンタジックな要素と李成潭のずっこけぶりのユーモラスさがユニークな味わいで、とても面白かったんだけど、3巻の途中から様相が変わってきました。

妖魅変成夜話 4 Book 妖魅変成夜話 4

著者:岡野 玲子
販売元:平凡社
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 『陰陽師』も途中から、夢枕獏氏の原作から離れて、宗教がかったような独自の境地のマニアックな物語になっていきましたが(私の周りには8巻ぐらいからついていけなくなった人が続出でした)、この『妖魅変成夜話』も同じような展開です。龍玉将軍の正体が描かれる4巻ですが、仙界物語が嫌いじゃない私も、この世界観にもはやついていけそうにありません。じゃぁ続きは買わないかと問われると、そうもいかないんですよね。どうなるのか知りたいからやっぱりいち早く買って読んでしまうと思う。でも、私はこんな小難しい展開より、もとの神仙(妖怪)退治漫遊記の方が良かったです。

『クッキングパパ』 91 うえやまとち著 講談社刊

 いつも思うけど、「サザエさん」タイプの、登場人物がいつまで経ってもトシを取らないマンガもいいけど、登場人物の成長を楽しむマンガもいいですね(成長物語って意味じゃなく、現実の人間と同様に年を重ねていくって意味です)。まことたちが中学時代のステキな音楽教師を訪ねて長崎へ小旅行する章なんか、ちょっと感動的でした。

クッキングパパ 91 (91) Book クッキングパパ 91 (91)

著者:うえやま とち
販売元:講談社
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 九州のおでん種、てんぷら(練り物)の種類の多さにびっくり。ぎょうざ天、シューマイ天なんて初めて聞きました。食べてみた~い(^¬^)

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