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2007年4月 3日 (火)

『勝海舟捕物帖』坂口安吾著

 中学生の頃友人関係のトラブルが原因でプチ不登校状態になったことがあります。と言っても30年以上も昔のことで、「学校に行かない」ということに罪悪感を感じていたから、「しんどい」といって医者に行って休んだり、遅刻したり早退したり。仮病っぽい日もあったけど、実際神経性胃炎とか過敏性大腸炎とか神経性の頻尿だったんだと思います・・・。そしてなんだか人生が空しいので、詩を書いたり本を読んだりもしつつも、夜はTVドラマに逃避していました。特に現実からかけ離れたような話が好きでした。NHK少年ドラマシリーズのジュブナイルSF(ファンタジー?)とか、「天下堂々」(篠田三郎主演・NHK) 「斬り抜ける」(近藤正臣主演)のような娯楽時代劇とか・・・

 そんなころ夢中だった番組のひとつに「快刀乱麻」があります。今となっては、面白かったという以外には内容自体は良く覚えていないのですが、舞台は明治初頭、まさに快刀乱麻のごとく鮮やかに事件を解決する探偵役の若林豪さんが、こども心にとにかくカッコよかったのです。花紀京さん・植木等さんが登場していてコミカルな味を付け加え、なぜか最後は隠居した勝海舟家の縁側で、池部良演じるところの勝海舟が事件の講評をしていました。

勝海舟捕物帖 Book 勝海舟捕物帖

著者:坂口 安吾
販売元:学陽書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 で、数ヶ月前文庫の新刊コーナーで、まさにその原作だと思われる本を見つけました!喜んで買った割には長い間積読だったんですけど、やっと読みました。そう、これが。大好きだったあの番組の原作でした。帯に「異色時代ミステリー」とあります。物語の構成が変わっているのです。8つの短編が入っているのですが、その物語(事件)ごとに、自称探偵だけどかなりおっちょこちょいの虎之介が勝海舟家を訪ね、事件の説明をし、海舟が安楽椅子探偵的な推理をします。洋行帰りのハイカラな2枚目新十郎が警察の依頼を受け事件の解決にのりだします。事件の捜査には新十郎の隣人である虎之介と戯作者・花廼屋因果も同行しています。新十郎が事件をみごと解決し、それを虎之介が海舟に報告。自分の推理が間違っていたことを「現場を見ていないのでしかたがない」と負け惜しみを言いつつ、海舟が事件の真相についての解説を述べるというスタイルです。事件の解決というミステリ要素もさることながら、勝海舟が・・・という趣向もなかなか面白いと思いました。

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コメント

先日はご訪問&コメントありがとうございました。
原作があるなんて知りませんでした~
目からうろこです。おまけに坂口安吾先生作とは・・・。

こちらにお邪魔してまずベルバラモードにびっくり!次にキャ~!そしてニヤニヤ。
私自他共に認める宝塚フリークでございます。
自分のブログに宝塚のカテゴリー作ってるぐらい。
なんだか親近感を勝手に覚えております。

又お邪魔してもいいでしょうか?

投稿: izunosuke | 2007年4月 5日 (木) 11時11分

izunosukeさま、 さっそくご訪問くださいましてありがとうございます。
 宝塚フリークでいらっしゃるなら、ぜひ宝塚についてご教示くださいませ。ワタクシなどTVで観て憧れるばかりで、大劇場での観劇はまだ数回という未熟者です。izunosukeさまのブログまた遊びに行かせてくださいませね。
 私もこの「ベルばら・キッズ」のテンプレートがとっても気に入っております。このテンプレートのために他所から引っ越してきたんですもの。

投稿: えくれーる☆ | 2007年4月 5日 (木) 23時37分

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