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2007年4月30日 (月)

『流れ星が消えないうちに』 橋本紡著

 理系のクセに読書家で、少女マンガから純文学まで、評論・専門書からYA文学までと、とっても幅広い読書をしている友人から勧められました。40代後半になってもライトノベルを愛している、でもちゃんと母をやり仕事をやり多趣味だし、いったい何時寝てんのか?この人だけ1日30時間ぐらいあるのか?とフシギになるぐらい読書量の多い人のお薦めですから、全部は読めません。ホントはこの橋本紡さんという作家の本を2年も前に丸ごと薦められたんだけど、まぁ、やっととりあえず1冊読んでみました。彼女自身は『半分の月がのぼる空』がイチオシでしたが、私の嗜好からしたら、そんなYA文庫を何冊も買えませんし・・・次なるオススメを最近(去年だよ(^^ゞ)してもらったのでこの本にしました。

 

流れ星が消えないうちに Book 流れ星が消えないうちに

著者:橋本 紡
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  恋人・加地の不慮の事故による死以来、玄関でしか眠れなくなった奈緒子。加地の友人・巧との微妙な関係は・・・。こういう若者の恋愛小説は、「純愛」ブームだった頃もほとんど読まずにし具してきたのですが・・・登場人物たちの心ばえの優しさに、不覚にも涙してしまいました。やさしい人たちの弱く見えて強靭な心に感動しました。こんな小説は、でも、もっと若いときに読みたかったです。というわけで、10代から20代の傷つきやすい人たちに特にオススメです。

 

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2007年4月29日 (日)

「オペラ座の怪人」プレビュー公演

 縁あって大阪四季劇場「オペラ座の怪人」プレビュー公演に行くことが出来ました。超ラッキーです♡

Photo_1 入り口の写真です。「5月3日開幕」って書いてあるのにワタシは今日見ることが出来るのです。なんてウレシーと思いながら入りましたとも。

 席はSとはいえあんまりいい席ではなかったのですが、大阪四季劇場はどの席でも結構見やすく設計してあるからあんまり気になりません。京都劇場なんて全ての席が正面を向いているので(普通のホールは客席が舞台に向かってちょっと弧を描いているもんだと思うんだけど、京都劇場は正面を向いたらスピーカーしか見えないような場所でも舞台に対して水平に席があるのですよ)前の方で端近な席になってしまうと悲惨です。

 劇場内に入ると、エンジェルの飾りもあり、布で覆われたシャンデリアらしき包みあり・・・とすっかりオペラ座。いい雰囲気です。

 今日のキャストは

オペラ座の怪人キャスト
ファントム 高井治
ラウル 苫田亜沙子
クリスティーヌ 鈴木涼太
カルロッタ 種子島美樹
メグ・ジリー 荒井香織
マダム・ジリー 秋山知子
ムッシュー・アンドレ 寺田真実
ムッシュー・フィルマン 青木朗
ピアンジ 半場俊一郎
ムッシュー・ルフェーブル 林和男
ムッシュー・レイエ 立岡晃
ジョセフ・ブケー 佐藤圭一
男性アンサンブル 増田守人
小島正紀
見付祐一
小倉佑樹
佐藤季敦
町田兼一
柏田雄史
女性アンサンブル 戸田真美
華山ソナ
蔵斗絢子
畠山馨
平田曜子
劉微
園田真名美
世登愛子
中野聖子
吉田郁恵
チャ ミヨン
チェ ウンヨン

 ラウル・鈴木さん、クリスティーヌ苫田さん、マイエストロ立岡さんが、京都劇場「夢から醒めた夢」千秋楽でもそれぞれエンジェル・マコ・おじいちゃんとして出ておられたので、なんか懐かしい気がしました。

 ラウルの鈴木涼太さんは、京都劇場でラウル初役の頃に観たときより、流石に何度も演じ続けて来られているだけあって数段良かったです。今回のラウルならちゃんとクリスティーヌを守りぬいてくれそう❤❤❤

 苫田さんは「夢醒め」のマコ役で歌がとってもお上手なのはわかっていましたし、地元出身ということで初日キャストかなぁとは予想していましたが・・・。今日調子が悪かったのかな?「Phantom of the Opera」♪でファントムに「歌え」と言われて「Ah~~♪」と歌うところでHighC(「キャッツ」で「上のCまで出せるのか、Ah~♪」と歌われるC)があやしく、最後のEは出てないと言った方がいいぐらいでした。ただのソプラノじゃ出せない音だとは思いますが・・・。次回に期待します。

 高井さんは申し分ナシです。

 そのほかの役も含め、特に大きな不満は無かったのですが、正直なところ、まだ観たことのない佐野さんPhantom、北澤さん(全く拝見したことがないのです)ラウル、佐渡さんクリスティーヌで観てみたいです。 次回は初日の予定でその後は全く予定をしていないのですが・・・この取り合わせのキャストが実現したらその時にチケットを取ろうかな、と思っています。

 今公演のプログラムは表紙が京都公演のよりお洒落な気がします。Panhu_1

 私がプログラムを買って席に戻るとき、横から女性二人のこんな会話が聞こえてきました。「良かったわ~、私プログラム買うわ」「やめときもったいない」「でも・・・・(中略)」「今度、東京に行くときに貰って来たるから・・・」 あぁ、もらえるからわざわざ買うのがもったいないってことなのね。・・・そんな世界かぁ、プレビュー公演って。売店もプログラム売り場も行列ナシ。ビックリするぐらいすいていました。アンコールもあっさりだったし、なんか調子狂う・・・。

 それでもやっぱり観に来させてもらえてよかったです。「オペラ座の怪人」は特にゴージャスな気分に浸れますし。

Photo_2 帰り道も、オペラ座通り・・という感じ。

 そういえば、ハービス・エント内のJUJIAのCDショップ内に劇団四季のCDが劇場内売店で売ってない分も売っていました。昔々の四季版「ウェスト・サイド・ストーリー」も「ジーザス・クライスト・スーパースター」も。ここの十字屋に寄ったことは何回かあるけど初めて気づきました。

 5月3日初日の感想はこちら→http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_c96b.html

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2007年4月28日 (土)

『チーズズイートホーム 4』こなみかなた著 ほか

 ネコマンガの決定版!猫大好き人間の必読書『チーズスイートホーム』の最新刊です。かわい~い子猫のチイ、好人物のお父さんとお母さん、小さい男の子ようへいの3人+一匹のホームドラマって感じです。子猫も可愛いけど、スナオでかしこいようへい君もワタシ的にはヒットですね。うちの子と比べてしまいます。トホホ。今回はかくれんぼシーンが楽しかった。うちの猫もかくれんぼ大好きです。

 

チーズスイートホーム 4 (4) Book チーズスイートホーム 4 (4)

著者:こなみ かなた
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 迷子猫を拾って大家さんに隠れてペット飼育禁止のアパートで飼っていた山田一家でしたが、4巻ではついにペンと飼育可のおうちにおひっこし。マンションのようですがお部屋の中に階段があるから、メゾネットタイプかな?きれいな専用庭もあるし羨ましいような新居です。俗に「家につく」といわれる猫を連れての引越しは大変でしょうね。今回はチイの引越し騒動の巻です。荷物を詰めるダンボールに喜び、箱詰めされてしまったり、荷造りで様変わりした我が家に驚いたり、引越し屋さんにおびえたり、新しい家になじめなかったり・・・。同じ作者の猫マンガ『はぐはぐ』のなかに、原作者沼田朗氏の猫連れ犬連れ引越しのコラムがあったのを思い出します。

 猫マンガを読むと、うちの猫もそうだ・・・と思うヒトが多いと思いますが、うちの場合は毛並みもチイと似ています。

*** *** *** *** ***

今、郵便やさんが来てDoCoMoからの配達記録郵便だというのです。何か応募してたかなぁ?

受け取って開けたら、USJのスタジオパスでした*やった~!!約1年間有効ですから、日もじっくり選べそう。応募したことを忘れていたので、余計にうれしいな。子どもたちは喜びそうですが、本音を言えば私はどうせなら「エリザベート」に当選の方がよかったです。そういえば、21日になってからDoCoMoご招待の「エリザベート」の落選通知が届きました。実施日まであと8日のタイミングで通知されてもね・・・。どうせなら早めに通知しておいてくれればいいのに。

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京都劇場「コンタクト」観劇記 その2

 京都劇場に「コンタクト」初日を観にいってからもう1週間経ってしまいました。もう忙しくて・・・・。家にも仕事を持ち帰ったり、夜に地域のさまざまな団体の会合があったり、そのための準備があったり・・・ 楽しみでPCを見る余裕が全くありませんでした。今朝は思い切って美容院に行ったのですが、あまりに小刻みに何度も居眠りするので美容師さんだけでなく相客にも笑われてしまいました(^^ゞ

 そんなこんなで、先週、「・・・それでは続きは後日。」と書きながら、えらい間の抜けたころに続きを書いてます。

「CONTACT」2007年4月21日キャスト
SWINGING
ブランコに乗る女 クリスティン・ゼンダー
貴族 萩原隆匡
召使 満寧
DID YOU MOVE?
坂田加奈子
明戸信吾
ウエイター長 松島勇気
ウエイター・客等 萩原隆匡
  望月龍平
  張春紅
  大塚俊
  西尾健治
  満寧
  金井紗智子
  河西伸子
  村井まり子
  榊原央絵
CONTACT
マイケル・ワイリー 荒川務
バーテンダー
(エージェントの声・ほか)
明戸信吾
黄色いドレスの女 酒井はな
クラブで踊る男女 金井紗智子
  河西伸子
  ソンインミ
  村井まり子
  クリスティン・ゼンダー
  榊原央絵
  望月龍平
  大塚俊
  西尾健治
  萩原隆匡
  張春紅
上のうち、特に黄色いドレスの女に執着している2人 朱濤
満寧

 ブランコのエピソードは、言葉が悪いですが、「エロい」ときいていたので、中学生だけどおぼこいムスメに見せるのはちょっと気がかりでした。でも全然下卑たものでなく、大人は大人なりの想像をたくましくしたたのしみかたを、子どもは子どもなりのブランコ・アクションのアクロバティックなうごきに目を見張る楽しみ方を出来るんではないかと思いました。私としては、昔ながらの、主人の知らぬ間に奥方が使用人と浮気するとか、性的な関係の暗喩よりむしろ、階級闘争的な暗喩があるのではないかというところに目が留まりました。最後に召使が財布と思しきものを主人に渡していますね。ブルジョアの台頭から市民革命にいたる道筋、脆弱な貴族階級からたくましい市民階級へ社会の主人公がとってかわる・・・というお話なのでは?と考えるのはうがちすぎ?

 ブルードレスの虐げられた女を演じた坂田加奈子さん、情感があふれていてステキでした。昨年ACLでキャシーを演じる坂田さんを観たときは、余りにも歌声が弱弱しくて正直がっかりしたのです。声に迫力が無いばかりでなく、音程があやしいとさえ思いました。ダンスは見事でしたが、ミュージカルはまずは歌だと思っていたので。私の観た日がたまたま調子悪かったのかもしれませんが・・・。

 でも、今回は坂田さんを見直しました。歌がなくてダンスOnlyだったからともいえますが。寂しい妻の心の中で日々繰り広げられる白昼夢の哀しみと喜びが伝わってきました。

 他の人と同じ役をしても決めポーズが微妙に長く、ご自分をカッコよく見せる術に長けていらっしゃる荒川さんのワイリー。しょぼくれた役のはずなのにカッコよさがにじみ出て、いて、めったにおじさん役には賞賛を贈らないムスメも「かっこいいなぁ」・・・と首を傾げていました。立っているだけでカリスマが発散されている美しい酒井さんと共に、第3部は瞬きするのも惜しいぐらい見つめてしまいました。でも酒井さんのセリフはもう少し磨いて欲しい。あんなにダンスも姿かたちもすばらしいんだもん、ワイリーを見つめる(誘う)えも言われぬ目つきから推しても、当然セリフなど演技力も水準をはるかに超すものを要求してしまいます。

 明戸さんのバーテン姿、声の出演の多彩さ、楽しすぎました。このバーテンいいひとだなぁ。

Photo_12Photo_11Contact 画像は大阪四季劇場2階の展示から引用させていただきました。 左からブランコに乗る女、青いドレスの女、黄色いドレスの女の印象的なシーンが紹介されていました。ミュージカル映画ばやりの風潮の中、「コンタクト」の映画化計画なんてないのでしょうか・・・。

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2007年4月22日 (日)

京都劇場「コンタクト」初日

 昨日、4月21日(土)、京都劇場に劇団四季のミュージカル「Contact (コンタクト)」を観にいってきました。初日です。「中学生には難しいかも・・・・」と大阪MBS劇場で観た人たちのご意見をものともせずに、娘その2といっしょにいきました。セリフのほとんど無い、そして歌で物語を綴ることの全く無いミュージカルは初めて観ました。果たして娘は舞台を楽しんでいるのか??と心配でしたが、もともとダンスを習いに行っているので、ダンスを見るだけでも楽しい娘ですから、心配したほどではありませんでした。彼女は彼女なりに、チラシ(A3二つ折りの詳しいもの)や「ラ・アルプ」での紹介記事を熟読して予習していたので、坂田加奈子さん演じるところのブルードレスを纏ったマフィアの妻が踊っている間は、(舞台上でも)現実世界ではない、とか、黄色いドレスの女とあう酒場のシーンとワイリーの部屋のシーンが交錯している理由などの設定はわかって観ていたようです。予習がないと子どもには難しいかもしれませんね。

Contact: Music from the Broadway Show Music Contact: Music from the Broadway Show

販売元:RCA
発売日:2001/03/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ダンスだけで表現された3つの物語だというのは聞いていたので、レビュー風のものかな?歌が無いと退屈するかな?・・・とか心配しながら観にいった割には自分でも驚くほど舞台に見入ることが出来ました。でもやっぱり私は歌があるほうが好きかな???

 ちょっと昨日今日は多忙で疲れ気味なのでキャスト等 1話ごとの詳しい感想は明日以降にします。

 あ、そうそう、開演時に明戸さんの声で、注意を促す影マイクが入りました。携帯電話や嘘発見器(ほかにもバカバカしいものを羅列しはりましたが・笑っている間に忘れてしまいました)のような音の出るものは電源を切ること と 飴を食べる場合は(ガサガサ言う音が入る)このような音が出ないように、取り出しておくこと という注意だったのですが・・・京都劇場は上演中でなくても場内飲食禁止のはず。飴はいいのか?とツッコミを入れたくなりました。・・・それでは続きは後日。

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2007年4月16日 (月)

『たまゆら童子』

『たまゆら童子』2、3 佐藤絵里子著

 日本の伝説や古典文学、和モノ一般がお好きな方にオススメの短編コミックです。ヒトのようでヒトではない、神仙の類か、何かの精か・・・不思議な童子が主人公になったり、導き手になったりしながら語る、平安時代から室町時代頃を舞台にした御伽噺。伝説や昔話、説話集、古典文学などを題材にしていますが、独特の解釈が加えられており出店を知っていると2倍楽しめます(知らなくても十分楽しめます)。

たまゆら童子 2 (2) Book たまゆら童子 2 (2)

著者:佐野 絵里子
販売元:リイド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

たまゆら童子 3 (3) Book たまゆら童子 3 (3)

著者:佐野 絵里子
販売元:リイド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 1巻の表紙の絵をみるとよくわかりますが、コミック本編の中の絵も、絵巻物を思わせる技法が取り入れられており、純和風の美しさです。半端な知識しか持ち合わせていなくて、この絵の魅力を正確にご説明できないもどかしさを感じますが、炎・山・川・雪・・・、美術の教科書で見たような、大和絵(だったっけ?)のような日本古来の描き方です。特に梅の枝振りなんか、ホントに日本画みたいです。

たまゆら童子

 各巻の最後に著者による作品解題が添えられており、これがまた趣深い読み物になっています。どのお話もそれぞれのよさがありますが、私は2巻目の太宰府天満宮の梅の精のお話と、同じく蹴鞠のお話が好きです。また作者の解説にもあるように、1巻目の冒頭と3巻目の最後のお話が同じ蝉丸の話で連環しているのも、素敵な趣向だと思いました。

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2007年4月15日 (日)

「宝塚舞踊詩 さくら」・・・

 星組公演「宝塚舞踊詩 さくら 妖しいまでに美しいおまえミュージカル「シークレット・ハンター」を観にいってきました。実は、最初全然観に行く気は無かったのです。和モノのショーは観たことが無かったので、なじめるかしら・・・と心配でしたし、ポスターの白塗りのお顔が恐くて・・・ファンの方ごめんなさいm(__)m・・・。ホントは先月の花組の方が(春野さん観たさに)いきたかったのですが、年度末にかかっていてどうにも日程が取れなくてトホホン(>_T)・・それはともあれ・・・ でも、知り合いの(まだハタチにもなっていないクセに流石に2代にわたる大ファンだけあって、宝塚の生き字引)女の子が、安蘭けいさんを何年も前から応援している・・・と熱く語ってくれたものだから、心動かされてチケットを取りました。

宝塚歌劇団星組『さくら絢爛〜 妖しいまでに美しいおまえ』

 「さくら」は想像していたよりず~っと楽しいショーで、緞帳が下りたとき「短すぎる!もっと見せて~~」と思いました。ポスターではコワイ印象(何せ、「妖しいまでに美しい・・・」んだから)だった“桜花の若衆・桜花の美女”も、舞台で観るとコワイどころかまさにまばゆいばかりの美しさでした。衣装が一竹辻が花のものだとは、後で知りました。これ、後日プチ・ミュージアムで見ることが出来るのでしょうか? 席がかなり後ろだったので衣装の観察は出来なくて残念でした。ほかに、ワガママなお内裏様と雛人形・五月人形たちのコミカルなエピソード、平家の落人と白拍子の悲恋、狂言「花折」に材をとったオペレッタなどありました。節句人形とオペレッタ狂言はコミカルで場内のあちこちから笑いが声が聞こえましたが、私も思い切りストレスが発散していくのを感じました。特にオペレッタ狂言が良かったですね。こんな風に狂言が演じられるとは思いもよりませんでした。

さくら (CD) さくら (CD)
販売元:宝塚アン
宝塚アンで詳細を確認する

 シークレット・ハンター~この世で俺に盗めぬものはない~は、休憩後唐突に始まりますので要注意。客席がまだ明るいからと油断していたら最初のシーンを見逃す恐れありです。カリブ海が舞台の、「ローマの休日」を大いに意識したピカレスク・ロマン。単純な物語のように思えたのに、お話が二転三転しながら進み、ストーリーを先読みしていると何回か裏切られます(もちろん、この場合は裏切られた方が喜ばしいのです)。宝塚らしいけど紋切り型ではない、明るく楽しいミュージカルです。途中カーニバルの踊り手が客席に登場。1-1と1-8の扉からの入場だと思います。たくさんの人数で壮観でした。

 初舞台生(93期生)の挨拶・・・というのも初めて見せていただきました。黒紋付に緑のはかまの正装で50人が舞台に並ぶと、これもまた壮観でした。フィナーレでのロケットダンスは、オレンジ色の熱帯魚を模した衣装。ブラックライトに映えて幻想的なシーンもありました。本編(シークレットハンター)にも楽隊で登場です。プログラムに全員の名前と顔写真が出ていましたがみんな可愛い!それに名前が凝ってる!でも響きの良い姓名を考えるのって難しいでしょうね。先輩方同じ名前の人もいるけど、できれば独創的な名前を考えたいでしょうし・・・。

 遠野さんかわいく(特に赤い水玉のドレス)、他の男役の方々(柚希礼音さんとか立樹遥さんとか)もカッコよく満足でした。。

 JCBの貸切公演ということで最後は安蘭けいさんの舞台挨拶でしめくくり。普通に舞台を見ることが出来ただけでもうれしいのに、こういうことがあるとうれしさ倍増ですね。観にいくことを勧めてくれた知り合いに感謝です。

 「シークレットハンター」で王女のボディーガード・マックス役の.涼紫央さんが一回セリフを噛みはりました。そのことについて娘のコメント「得したなぁ・・・」。そう、普段は見ることの出来ない失敗シーンを見るとなんだか得した気がしてうれしくなります。フシギですね。

 プチミュージアムは、前回の星組公演「愛するには短すぎる」等の衣装、それからフィナーレの写真や小道具などです。面白かったのは、ウェイターが持つお盆の仕掛け。グラスは磁石でお盆についていて落ちないようになっているし、お盆の底部に持ち手もついていました。小道具係さんのアイデアってたくさんあるんでしょうね。

Photo←舞台のジオラマのようなペーパークラフト(?)もありました。これはベルサイユのばらのもののひとつです。バスティーユに攻め入るシーンですね。「ラ・マルセイエーズ」をアレンジしたこのシーンの曲が思い浮かんできました。

Photo_2    Photo_4

ベルばらやファントム、エリザベート等の作品のフィナーレで使われたシャンシャンも展示されていました。いつも前の方の席は取れないので、シャンシャンの形などはよく見えないのです。プチ・ミュージアムでは衣装や小物に至るまで目の当たりにすることが出来るのでかなり満足できます。

さくら-妖しいまでに美しいおまえ-/星組 さくら-妖しいまでに美しいおまえ-/星組
販売元:IKEYA Yahoo!店
IKEYA Yahoo!店で詳細を確認する

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2007年4月10日 (火)

『桜蘭高校ホスト部 10』 ほか

 一度言い間違えたらムスメたちにウケタので、いつも音韻転訛させて「ソフト部」と呼んでいる「桜蘭高校ホスト部」 。ムスメその1が買ってきたのを借りて読みました。いい大人が「読んでいます」というのも恥ずかしいですが、設定の奇抜さ、それでいて大金持ちをステレオタイプにまた個性的に、あるいはバカバカしいぐらいに誇張して描く可笑しさ。マンガならではの作品ですね。絵も好みの可愛らしくて綺麗な絵柄でマル。今回はハルヒ父のお仲間の美鈴っちの娘・メイちゃんが登場。ハルヒの数少ない女友達になったようで、ハルヒ父と共ににんまり(やっぱり少女マンガを読んでも母の視点が出てしまいます)。

桜蘭高校ホスト部 10 (10) Book 桜蘭高校ホスト部 10 (10)

著者:葉鳥 ビスコ
販売元:白泉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 次号体育大会も楽しみです。

 ところで、話題は全く変わりますが、今、梅田芸術劇場で上演中の「ウィーン版エリザベート」、 私、貸切公演のDoCoMoプレミアクラブ会員招待に応募していたんですね。DoCoMoの会員招待には、過去2回申し込んで、1回(「マンマ・ミーア」)は落選、次は(「パリの空よりも高く」)は当選。落選の回も当選の回もどちらも抽選結果の通知(「抽選結果発表!」というメール)が来たんです。・・・でも、今回は待てど暮らせど通知が来ない。ワクワクして待っているのに・・・あと3週間をきって、サスガに「おかしい」と思って、ネットで「ドコモ エリザベート」と検索すると・・・すでに「オケピ」やオークションなどに招待券が出回っていました(T_T)~~~う~ん、落選は仕方が無いけどさ、以前には落選でも抽選結果の連絡が来たんだから、今回もそのつもりで待ってるわけやん、いまかいまかと。今回は扱いが違うなら違うと応募画面に明記(絶対気づくように)しておいて欲しかった。期待が長く続いた分、不親切だなぁって思ってしまいます。今回の雪組のエリザベート、宙組時代から水さんに注目している私としてはどうしても観にいきたかったのですが、いろいろ申し込んだプレリザーブも団体券での販売も全て落選、前売り一般販売でも手に入らず、がっくり来ているのです(現在完了進行形)・・・せめて「ウィーン版」の当選という朗報で心慰めたかったのに、あの時はもう落選が決まっていたのねと、がっくりの3乗です。いつまでも期待して待ってた自分の迂闊さ・おメデタさにも¬(  ̄_ ̄;)┌ バカじゃん がっくり・・。

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2007年4月 9日 (月)

『マンガ名作オペラ 7 サロメ』

 里中満智子著の『マンガ名作オペラ』シリーズ(中公文庫版)も、いよいよ全8巻のうちの7巻目です。今回はサロメ以外は題名しか知らないお話ばかりでした。サロメにしたって、「旧約聖書物語」などの本の中でしか知らないのですが・・。「サロメ」は7つのヴェールの踊りが有名なわけですが、本当にオペラの舞台でこんなダンスをするのでしょうか?オスカー・ワイルドの原作を読みたくなってきました。

サロメ―ナクソス島のアリアドネ/こうもり/ナブッコ Book サロメ―ナクソス島のアリアドネ/こうもり/ナブッコ

著者:里中 満智子
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 物語としては「ナブッコ」が一番ドラマティックだと思いました。これってヴェルディの出世作なんですね。ヴェルディは、この『マンガ名作オペラ』のシリーズにたくさん収録されている気がしますね。それに「アイーダ」とか史劇風のものが多いように思います。このシリーズに収載されてはいないけど「オテロ」「マクベス」のようなシェイクスピアに題材をとったものも史劇だし。

「こうもり」のような他愛無いどうでもいいような話も、なんだか楽しい。

観てみたい演目ばかりです。

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2007年4月 8日 (日)

「ナイトミュージアム」「バッテリー」

 昨日(4/7・土)久しぶりにムスメその2と映画をハシゴしました。ホントは春休みのはじめの方に行くつもりだった、子どもがいちばん観たがっていた「ナイトミュージアム」と「バッテリー」です。この春休みは観たい映画がいくつもあったのに、子どものインフルエンザ、合宿、風邪ひき、帰省・・・で振り回されていっぱい見逃しました(T_T) でも、春休みの最後に2本観れてまぁまぁ満足です。

 「ナイトミュージアム」は、失業中の情けない男、ラリーが主人公。離婚した妻と暮らす一人息子のニッキーが、自分よりも母のフィアンセ(バリバリのビジネスマンとして活躍中)に理想の父の姿を見ているのに気づきショックを受け、今度こそまともに職探しをしようとするラリー。アメリカ自然史博物館に夜警の職を得ますが、引継ぎに訪れたオフィスでであった前任者たちはいかにもいわくありげ。初仕事の夜、いきなり恐竜の骨格標本に追い立てられて・・・。

 期待通り、めちゃめちゃ楽しい映画でした。最後のニッキーの表情も良かったし。めでたしめでたし・・・の映画って大好きです。バツイチのダメダメ男が子どもかわいさに奮起する話も最近では常套的ですし(これに親近感を感じる層が多いということでしょうか)、こんなハチャメチャで大団円になっていいのかというツッコミもありましょうが、物語の深みよりスペクタクルなシーンの愉しさこそこの手の映画の醍醐味。満足しました。犬のようにじゃれ付くティラノザウルスの骨格標本なんてすごい思いつきですよねぇ。第26代セオドア・ルーズベルト大統領(のマネキン)役のロビン・ウィリアムズは予告編から注目の役どころでしたが、驚いたのはディック・ヴァン・ダイク。オープニングのキャスト紹介画面で「Dick Van Dyke」の文字を見て、「えっ?どこにどこに??」と思いながら映画を観ましたが(彼のことは若い頃のミュージカル映画でしか知らなかったし、途中ストーリーに引き込まれてディック・ヴァン・ダイク探しは忘れましたが)、最後のタイトルバックでちょこっとダンスをしているのをみるまで、前任警備員のセシルが彼だとは気づきませんでした。

 アメリカ自然史博物館って、実在の博物館なんですよね。アメリカ自然史博物館のHPを見たら「ナイトミュージアム」DVDを買うと博物館のバッチがもらえるって書いてありました。この映画の効果で入館者は増えたのでしょうか・・・?

 「バッテリー」はうちの子たち(も周りの子どもたちも)夢中になって読んでいる、あさのあつこさんの小説が原作です。ワタシはあいにくとマンガの1巻目だけを読んで中断中です。ちなみに子どもたちはストーリーは小説ですっかり読んで知ってはいても、このマンガに出てくる巧君たち(つまり絵・イラストのことです)がカッコイイとのことなので両方持ってます。

バッテリー (第1巻) Book バッテリー (第1巻)

著者:あさの あつこ,柚庭 千景
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 続きを読もうとは何度も思いました。子どもたちにも私の友人たちにも原作を読むことを勧められていたし、他のあさのあつこさんの小説(『The MANZAI 1 ~3』とか)も好きです。でも、この『バッテリー』に出てくるおかあさんの思いがイタそうでちょっとひいていました。

 でも、映画を観た今ではやっぱり原作も読もうと思いました。野球もスポ根も興味の埒外ワタシですが、良かったですよ、この映画。子役の皆さんがみんな可愛らしくて、でも表情を含めみんな言い演技をしていました。難を言えば、彼らがおとなっぽすぎること。巧たちは、中学1年生の春から夏という設定なんだと思いますが、その年齢(12~3歳)に見えるのは東谷啓太役と沢口文人役の子だけ(彼らは撮影時の実際の年齢も中1中2のようでした)。原作を読んでいないから原作の雰囲気はわかりませんが、原田 巧役の林 遣都くん、永倉 豪役の山田健太君ともに撮影時は中学3年生。繭ちゃん役の連佛美沙子さんも1991年生まれ。うん、まさにそのぐらいの年齢に見えるよ。彼等の見かけにつられてか、中学生だってわかっていても高校の物語かと一瞬勘違いしてしまいました。原作を知らないからなんともいえませんが、彼らの行動(反発の仕方)や繭の風紀委員の改革案も中学生にしては早いような気もします。試合相手の横手中の門脇と瑞垣なんて完全におとなの俳優さんですよね。なんぼオッサンくさい中学生もいるからと言っても、あれほどじゃないと思う。高校3年生ならなんとかゆるせても中学生にはヒネ過ぎ。

 そんな難はあっても、やっぱり観てよかった。どなた様にも胸を張ってオススメできる映画です。青波君も可愛かったし。原作者のあさのさんもチョイ役で出ていたのがご愛嬌。

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2007年4月 6日 (金)

『銀河おさわがせドギー』

 宇宙きっての大富豪の道楽息子と思われてきたのウィラード・フール=ジェスター中隊長が、宇宙軍きっての問題隊員たちの巣窟といわれてきたオメガ中隊を率いて、今日も宇宙で大活躍・・・・スカーッとするSFコメディ(ミリタリーものです)『銀河おさわがせ中隊 』シリーズ第5弾です。これも1年半ほど積読でした。今月末さらに続編が出るというので、あわてて読んだ次第・・・。

銀河おさわがせドギー Book 銀河おさわがせドギー

著者:ロバート アスプリン,ピーター・J. ヘック
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 今回は、ウサギ型宇宙人の新入隊員サンパーと、遺伝子が強化されたスーパードッグのバーキーが可愛くてGood。イラストは気に入ってます。でも中身が・・・。悪くはない、悪くないんだけど、でも、第3作めからこっち、原作者のアスプリンと他の人との合作のせいか、『銀河おさわがせ中隊 』『銀河おさわがせパラダイス 』の頃の破天荒な面白さがだんだん失せて、魅力半減。登場人物も増える一方で、もともとのオメガ中隊のストーリーから離れているように思えて、本編の続編というよりも、スピンオフって感じです。この巻は特に、ジェスター隊長が活躍どころかほとんど登場もしていない気がするし・・・。ジェスター隊長のカッコよさこそが、このシリーズを読み続けるゆえんなのに・・・。それに、ワタシ的には勝手なことやってるスシやレヴより、スーパー・ナットやタスク・アニニにもっと登場してもらいたいし。

 あ、誤解の無いように。面白くないとは言いません。でも最初の2巻がモノすご~~くレベルの高い面白さだったので、竜頭蛇尾って感じです。でも第6作もきっと買います。そろそろゼノビアは離れて、もっとジェスター隊長の魅力満開のストーリーにして欲しいものです。

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『きらきら研修医』原作本

『きらきら研修医』織田うさこ著

 知り合いに借りて読みました。先月まで放映されていたTVドラマの原作で、人気ブログが書籍化されたものです。ドラマは例によって観ていませんでしたが、医師らしくない研修医の話ということで興味はありました。・・・らしくない専門職のオハナシや、採用されたばかりの新人が本物のプロフェッショナルに育つまでの過程を追った物語って人気ありますね。TVドラマでは時代によって、描かれ方が根性ものになったり、コメディになったり、恋愛ものになったり、すこしずつブレがありますが・・・。 私も結構好きです、その手の話。小説でも成長小説って面白いですものねぇ。

きらきら研修医 Book きらきら研修医

著者:織田 うさこ
販売元:アメーバブックス
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 それにしても、これホントに実録なのでしょうか?人物が個性的で、面白すぎる・・・。多少はフィクションが混じっているのかしら。まったくのフィクションじゃないのかしら?と思うほど笑えます。楽しいです。ストレスを十二分に発散しました。研修医としてハードな仕事をこなしながら、こんなに面白いブログまで書くのはよほど表現への情熱がないとできないんじゃないかと思います。 お医者さんってやっぱり賢いから、読ませる文章が書けるんですねぇ・・・。

 産科のエピソードがたくさん取り上げられているのは、病院に受診or入院して「おめでとう」って言われるおそらく唯一の科だからでしょうか?それともガチャピン先生の人柄?(変人ぶり?)ゆえでしょうか?ナースとのやり取りも楽しく、マンガ向きだなぁ・・っと思ったら案の定漫画化されていたんですね。

 

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2007年4月 5日 (木)

『ドリームガールズ』ノベライズ

『ドリームガールズ』デニーン・ミルナー著

 同題の映画のノベライズです。ノベライズ本にはとんでもない粗悪なものもあります。あらすじだけとか、結末が書いていないとか、文章がドヘタとか・・・。でも、良質のものは映画では描かれなかった(説明が省かれた)登場人物の細やかな心情や機微のようなものが描かれていて、映画をもっと深く理解できるように思えます。

 この本の場合は後者です。読んでよかったと思えます。特に終盤、ディーナが決意をしたとき母を呼んだこと、そのことのディーナの中の意味などは、映画では表層的にしか見えなかったけれど、このノベライズにはよく書き込まれていました。とっても納得のいくノベライズです。主要な歌の歌詞も(邦訳で)載っています。音楽がついていないのが残念ですが、小説単体として読んでも十分面白いと思います。

ドリームガールズ Book ドリームガールズ

著者:デニーン・ミルナー
販売元:小学館
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 ムスメその1がこの前、おデートで「ドリームガールズ」を観にいって、いたく気に入ったらしく(もともとビヨンセが好きだからね)、サントラをねだられました。「誕生日のプレゼントにしてあげるよ」と言ったら(5月生まれです)、「その前に他のものがほしくなったらどうしよう???」とケッコウ本気で悩んでいました。ヘンな悩み!・・・サントラはもう注文して明日届く予定です。これから1ヶ月余りの間に彼女の気が変わっても、そんなことは知りません。

 **映画「ドリームガールズ」の感想はコチラ** http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_a880.html **

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2007年4月 3日 (火)

『勝海舟捕物帖』坂口安吾著

 中学生の頃友人関係のトラブルが原因でプチ不登校状態になったことがあります。と言っても30年以上も昔のことで、「学校に行かない」ということに罪悪感を感じていたから、「しんどい」といって医者に行って休んだり、遅刻したり早退したり。仮病っぽい日もあったけど、実際神経性胃炎とか過敏性大腸炎とか神経性の頻尿だったんだと思います・・・。そしてなんだか人生が空しいので、詩を書いたり本を読んだりもしつつも、夜はTVドラマに逃避していました。特に現実からかけ離れたような話が好きでした。NHK少年ドラマシリーズのジュブナイルSF(ファンタジー?)とか、「天下堂々」(篠田三郎主演・NHK) 「斬り抜ける」(近藤正臣主演)のような娯楽時代劇とか・・・

 そんなころ夢中だった番組のひとつに「快刀乱麻」があります。今となっては、面白かったという以外には内容自体は良く覚えていないのですが、舞台は明治初頭、まさに快刀乱麻のごとく鮮やかに事件を解決する探偵役の若林豪さんが、こども心にとにかくカッコよかったのです。花紀京さん・植木等さんが登場していてコミカルな味を付け加え、なぜか最後は隠居した勝海舟家の縁側で、池部良演じるところの勝海舟が事件の講評をしていました。

勝海舟捕物帖 Book 勝海舟捕物帖

著者:坂口 安吾
販売元:学陽書房
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 で、数ヶ月前文庫の新刊コーナーで、まさにその原作だと思われる本を見つけました!喜んで買った割には長い間積読だったんですけど、やっと読みました。そう、これが。大好きだったあの番組の原作でした。帯に「異色時代ミステリー」とあります。物語の構成が変わっているのです。8つの短編が入っているのですが、その物語(事件)ごとに、自称探偵だけどかなりおっちょこちょいの虎之介が勝海舟家を訪ね、事件の説明をし、海舟が安楽椅子探偵的な推理をします。洋行帰りのハイカラな2枚目新十郎が警察の依頼を受け事件の解決にのりだします。事件の捜査には新十郎の隣人である虎之介と戯作者・花廼屋因果も同行しています。新十郎が事件をみごと解決し、それを虎之介が海舟に報告。自分の推理が間違っていたことを「現場を見ていないのでしかたがない」と負け惜しみを言いつつ、海舟が事件の真相についての解説を述べるというスタイルです。事件の解決というミステリ要素もさることながら、勝海舟が・・・という趣向もなかなか面白いと思いました。

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『妖魅変成夜話』4 『クッキングパパ』91

『妖魅変成夜話』4 岡野玲子著 平凡社刊

 岡野さんは『陰陽師』で第5回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞(岡野さんのご夫君は手塚治虫氏の長男手塚真氏なので賞を貰い辛かったのではないかとちょっと思った)、『両国花錦闘士』『ファンシイダンス』などの著者としても有名です。この作品は墨絵で描かれた劇画。美しい絵、独特のタッチ。ぜひ原画が見たいものです。

 舞台は唐代。瑞雲たなびく吉兆の下に生まれた田舎育ちの秀才李成潭が、謎の麗人龍玉将軍のに率いられ、皇帝の命により神仙退治の旅に出る・・・というストーリーのはずだったんですが・・・。最初の方の巻の帯には「仙界コメディ」と謳われ、少し高慢でお調子者の李成潭が、幽霊や妖怪などに好かれたり、襲われたりしながら旅をするところへ、龍玉将軍がカッコよく現れる・・・というような短編集だったんです。聊斎志異とか山海経とか、中国のフシギな話を下敷きにしていて、ファンタジックな要素と李成潭のずっこけぶりのユーモラスさがユニークな味わいで、とても面白かったんだけど、3巻の途中から様相が変わってきました。

妖魅変成夜話 4 Book 妖魅変成夜話 4

著者:岡野 玲子
販売元:平凡社
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 『陰陽師』も途中から、夢枕獏氏の原作から離れて、宗教がかったような独自の境地のマニアックな物語になっていきましたが(私の周りには8巻ぐらいからついていけなくなった人が続出でした)、この『妖魅変成夜話』も同じような展開です。龍玉将軍の正体が描かれる4巻ですが、仙界物語が嫌いじゃない私も、この世界観にもはやついていけそうにありません。じゃぁ続きは買わないかと問われると、そうもいかないんですよね。どうなるのか知りたいからやっぱりいち早く買って読んでしまうと思う。でも、私はこんな小難しい展開より、もとの神仙(妖怪)退治漫遊記の方が良かったです。

『クッキングパパ』 91 うえやまとち著 講談社刊

 いつも思うけど、「サザエさん」タイプの、登場人物がいつまで経ってもトシを取らないマンガもいいけど、登場人物の成長を楽しむマンガもいいですね(成長物語って意味じゃなく、現実の人間と同様に年を重ねていくって意味です)。まことたちが中学時代のステキな音楽教師を訪ねて長崎へ小旅行する章なんか、ちょっと感動的でした。

クッキングパパ 91 (91) Book クッキングパパ 91 (91)

著者:うえやま とち
販売元:講談社
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 九州のおでん種、てんぷら(練り物)の種類の多さにびっくり。ぎょうざ天、シューマイ天なんて初めて聞きました。食べてみた~い(^¬^)

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2007年4月 1日 (日)

DVDブック『フィガロの結婚』ほか

 実はワタクシ、一度もグランドオペラを生で観たことがありません(>_<) 生粋の庶民ですから。父母も音楽(主にクラシック)愛好家ですがレコード、しかもソノシートが大半で、あとはTVやラジオで聴いていました。劇場やホールに行く余裕が時間的にも金銭的にも無かったんだと思います。私はオペラやバレエの物語を子ども向きにリライトしたものを読んだり、家にあるレコードのライナーノーツを読んだり、アリアのさわりを聴いたりしながら、そういったものへの憧れをはぐくんだので、実に底の浅い興味です。今は自分で働いているから、生の舞台もチョットずつ観にいけるようになりましたが、グランドオペラというとなかなか足が遠いものです。でも観たい。TVでも時々見ていますが(今もNHK教育で「ラ・ボエーム」をちょっと観てましたが・・・正直なところ日本の劇団なら日本語で演じて欲しい気もしました。正統派なオペラファンには叱られそうですが)、昨年暮れにこんにゃく座が演じるのを観た「フィガロの結婚」、普通のオペラではどう演じられるのかぜひ観てみたいと思っていました。

 で、ネット上でDVDを探していて見つけたのがこれです。

DVD BOOK 魅惑のオペラ フィガロの結婚 モーツァルト Book DVD BOOK 魅惑のオペラ フィガロの結婚 モーツァルト

販売元:小学館
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 出版社によるシリーズの解説に「日本初、全幕完全収録のDVDと対訳つき解説BOOK。オペラの楽しさのすべてが、これでわかる。」とありましたが、まさにその通り。DVD一枚買ってもそこそこの値段がするのに、作品やその時代背景についての丁寧なレクチャーと対訳の歌詞のついた60ページあまりの解説書もついて3990円(1巻のみ5月まで3570円)とお買い得感にあふれています。実際解説書は面白かったです。この『DVDBook魅惑のオペラ』シリーズ、ラインナップも上々で、オペラ愛好家にも入門者にもお勧めだと思います。

なにしろシロートですから、ベルナルト・ハイティング指揮、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団演奏、フィガロ=ジェラルド・フィンリー、スザンナ=アリソン・ハグリー・・・という演奏家たちの評価がどうなのかは。わかりません。でも私にとっては歌も演奏も、配役の雰囲気や容姿も含めて十分満足できるものでした。~~本屋さんにそう言ったら全巻予約を進められましたが。2巻の「椿姫」のような悲劇(若者ことばで言うところの“死に落ち”)はちょっと辛いのでパス。3巻以降を順次鑑賞していくつもりです。

 そういえば書き忘れていましたが、継続購入しているマンガ名作オペラシリーズの 『フィガロの結婚』里中満智子著も先月読みました。

フィガロの結婚―魔笛/ドン・ジョバンニ/セビリアの理髪師 Book フィガロの結婚―魔笛/ドン・ジョバンニ/セビリアの理髪師

著者:里中 満智子
販売元:中央公論新社
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 スザンナが可愛くて、フィガロがハンサムで、伯爵夫人が儚げだったり凛々しかったり、マルチェリーナが絵に描いたような(描いてあるんだけどさ)お局なんだけど豹変したり、どたばたどたばた・・・少女マンガの絵柄やストーリーの運びにぴったりの物語でした。モーツアルトつながりの「魔笛」「ドン・ジョバンニ」とともに、「フィガロの結婚」の前日譚といえる「セビリアの理髪師」も収められています。でも「セビリアの理髪師」は付録扱い。ホンのあらすじ程度です。

 

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