« 『飛ぶのがフライ』 | トップページ | 久々に『続あしながおじさん』 »

2007年2月 8日 (木)

映画「マリー・アントワネット」

映画「マリー・アントワネット」 ソフィア・コッポラ監督 キルティン・ダンスト主演

 4日の日曜日、ムスメ二人を連れて観にいってきました。もちろん3人ともベルサイユのばら(もはや普通名詞扱い)ファンですから・・・。それに、来週ミュージカルのほうを観にいくので、下の娘に予習もかねて。私、2月2日金曜日に「今度の日曜日ベルばらの映画を観にいこうよ」と提案して、娘に「ベルばらぁっ?」って笑われましたよ(≧◇≦;)。「ベルサイユ宮殿での映画だし、ばらも絶対咲いてる。オスカルが出ないだけ」と言い張ったら、「アンドレも出ぇへんやろ」と突っ込まれました(>_<)。娘その1のクラブの後輩(高校1年生)が先週「マリー・アントワネット」を観に行って、「なんだかよくわからなかったけど、ドレスがきれいやった」という感想だったんだって。そんな難解な映画なのかしら?と思いながら観にいったのですが・・・。

 映像が美しくて(ホンモノのヴェルサイユ宮殿・プチトリアノン宮での撮影を特別に許可されたのだそうです。すばらしい)、音楽もクラシックとロックの取り合わせが妙にマッチしていて満足。ドレスや生地の山、時代考証を無視した美しくて美味しそうなお菓子たち・・・。とってもステキな映画でした。そんなわけで、難解とは思わなかったのですが、「よくわからなかった」というご意見にも納得。うちの子たちのようにベルばらを読むとか、マリー・アントワネットの伝記を読んでおくとかいう事前の知識が無ければ、なぜマリーは贅沢に溺れたのか?そのときのフランスの状況は?バスティーユに暴徒が押し入ったというのはどういうことなのか?そして結末は・・・?このあとどうなるの?・・・など、あんまり理解できないのではないでしょうか?なぜマリーに赤ちゃんが出来ないのかも、純真な若い娘さんには映画だけではわからないですよね。そのマリーの苦しみも・・・。フランス革命についても学校ではあっさりとしか教わりませんし。

 「よくわからなかった」という感想を抱く人がいるの理由は、他にも考えられます。マリーとルイ16世の配役が、結婚当時14歳と16歳には見えなかったこととか。どう見ても大人同士の結婚に見えてしまって、幼いマリーが、夫との実質的な結婚に「いたっていないことを周囲から自分が悪いかのように責められる辛さ、子どもが出来ない空しさを遊びで埋める・・・その苦しみが理解しづらいかもしれないように思えました。国境付近で全てをフランス製のものと交換する(愛犬まで!)、毎朝の着替えの度、誰が(一番高位の者が)着替えを直接マリーに渡すか・・・というような無意味な儀式、食事の儀礼などで、幼いマリーの困惑と周囲に味方のいない苦しみを描いているのだろうと思いますし、みごとな描き方なのですが、やはり予備知識の無い日本のティーンエイジャー(当時のマリーと同世代のはず)にはわかりにくかったのかもしれません。キルティン・ダンストがれっきとした大人なだけに。キルティンが悪いといっているわけではありません。とってもキレイで上品でステキでした。大人のマリー・アントワネットのイメージにはピッタリです。

 私たちの世代、中高生のときにベルばらを何度読んだかわからない、生徒のときもフランス革命だけはやたらと詳しかった女の子たちばかりだった世代は、ワンシーン、ワンシーンをベルばらと比較しながら、うなずいたり、「いや、それは違う!」と思ったりしながら観たのではないでしょうか?たとえば、革命の民衆が押し寄せたとき、さぁ、マリーがバルコニーでお辞儀をして一時を収めるんだ~って、ベルばらのシーンを思い浮かべながらワクワクして待つと、ちゃんと映画でもそのシーンが出てきて一人ほくそ笑んだり・・・。「マリー・アントワネットは、フランスの女王なのですから」というセリフはやはり無いんだとがっかり(?)したり・・・。

 ルイ16世はとても優しく、穏やかな人物に描かれていて(暗君のような描かれ方ではなく)満足。配役はジェイソン・シュワルツマン。私はこの映画でしか知りませんが、コッポラ一族の一員なんですってね。好演でした。

 フェルゼン伯爵(ジェイミー・ドーナン:映画初出演)はずいぶんなプレイボーイに描かれていて、マリーとも宮殿でコトをいたしてしまいます。ベルばらでの高潔なフェルゼン伯のイメージとはずいぶん違いました・・・。現実のフランス宮廷ではありえたかもしれないけど、ベルばらでのフェルゼンとオスカルの真剣な話し合いを思い浮かべるだに、やっぱりプラトニックラブであってほしかったと思う少女趣味な私でした。

 

|

« 『飛ぶのがフライ』 | トップページ | 久々に『続あしながおじさん』 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「マリー・アントワネット」:

« 『飛ぶのがフライ』 | トップページ | 久々に『続あしながおじさん』 »