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2007年2月28日 (水)

「宝塚GRAPH」2007年3月号

 STAGE記事に『パリの空よりも高く』『ファンシーダンス』が取り上げられていたので、舞台の感動と笑いを反芻しながら読みました。ジリジリ鳴り出す金庫にビックリしているところの写真が無かったのが残念ですが(一番コミカルで印象が強かったんです)名シーンばかりで綴られた記事でした。最後にパリを降りかえるシーンも欲しかったかな・・・。

 花組の全国ツアー(うたかたの恋)公演ルポも楽しかったです。春野寿美礼さんの、visaのポスターの前で同じポーズの写真とか、ニンテンドウDSで遊ぶ春野さんと桜乃さんとか・・・。旅公演は体力的には大変なのかもしれませんが、なんとなくウキウキした気分が伝わってくるレポートでした。こういった記事には興味津々なので、写真とともに文章ももっと長いともっとうれしい気がします。

宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 03月号 [雑誌] Book 宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 03月号 [雑誌]

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*「パリの空よりも高く」の感想はコチラ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f93f.html *

*「うたかたの恋」の感想はコチラ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_fa7a.html  コメント欄に「うたかた」の意味を載せています*

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『快傑ゾロ』ジョンストン・マッカレー著

 『快傑ゾロ』ジョンストン・マッカレー著

 1年前、ちょうど「レジェンド・オブ・ゾロ」が公開された後ぐらいに、書店で目に入ったらなんだか突然読みたくなって買ったのに、この前まで積読になっていた本です。何度も映像化された冒険小説の傑作ですが、私は映画もドラマもアニメも観たことがありません。姉がTVドラマの「怪傑ゾロ」(もちろん再放送です)に夢中になっていたのをかろうじて覚えているぐらい。母と姉とでTV放映の映画に出るアラン・ドロンを熱心に観ていたのも覚えているので「アラン・ドロンのゾロ 」も目の端にはとまっていたのかもしれませんが、なにしろ幼すぎて覚えていません。とにかく、ゾロはカッコイイ、面白いということを幼心に刷り込みされたような幽かな記憶が、わたしにこの本を買わせたようです。

快傑ゾロ 【新版】 Book 快傑ゾロ 【新版】

著者:ジョンストン・マッカレー
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 スカッとする勧善懲悪小説です。最後に明かされるゾロの正体は、もちろん読者には最初の数ページでわかってしまい、それがなおのこと、面白い。いつ、わかってくれるのか・・・、いつ、ばれてしまうのか・・・、どう、受け取られるのか?・・・とハラハラ、ドキドキ、ワクワク・・・。武侠小説的面白さですが、ゾロがあくまで紳士なのが好いですね。*ネタバレご注意*それに、一匹狼で義賊を気取るのではなく(キツネだけに?)、最後には同じ階級の若者たちに正義を呼びかけ団結の力を見せるというのも、私の気に入りました。ゾロことドン・ディエゴのお父さんもステキです。ゾロがマスクを取った後の喜びようはとっても微笑ましいです。*  ところで私はこの本を読むまで、ゾロは中南米の話だと思い込んでいました。だって登場人物がスペイン人風の名前なんだもん(^^ゞ ロス・アンゼルス、カリフォルニア一帯がスペイン領だったというのは、知識として知ってはいても、やはりアメリカ合衆国といえばもとイギリス植民地、北米の覇権は英仏で争われた・・・という認識の方が私の脳内では勝っていたようです。とにかく文句なしに楽しめた一冊です。

 『快傑ゾロ』を読んで気づいたのですが、佐々木譲著黒頭巾旋風録はあきらかに『快傑ゾロ』のインスパイアを受けているように思えますね。この黒頭巾は江戸時代の蝦夷が舞台。世を忍ぶ仮の姿で松前藩の圧政に苦しむ人々を助けます・・・・。これも痛快な話ですが、最後は史実どおりどうにもならない現実が残ります。人々の心には正義と希望の灯火が燃え続けるのでしょうけれど・・・。ゾロが好きな人、武侠小説の好きな人はきっとこの小説も面白く読めると思います。

黒頭巾旋風録

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2007年2月26日 (月)

『マジカル・ダイナマイト・ツアー』1、2 吉田弥生著

 いつも思っていることですが、あらためて、ネットって便利ですよね~。昔(10年ぐらい前?)コミックスで読んだけど、手放してしまったマンガ。もう一度読みたいけど、題名も作者も全く覚えていない、ただ、タイムマシンであちこち旅するギャグマンガとしか覚えていないし・・・。「マジカル」がついたような気がする、「ツアー」もついてる気がする?・・「マジカル・ミステリーツアー」?・・・それじゃぁ、ビートルズだよ、・・・なんて一人ツッコミを入れながら2年ばかり折にふれては悩んでいたのです。そしたら先週天啓のように思い出しました。たしか、古代エジプトに旅する、吉村作治氏をもじった「サクジール」って人が出ていたように思うと。

 すぐにgoogleで「サクジール」と検索。タイミングよく半年余り前に復刊されたばかりのこの本がひっかかりました。 『マジカル・ダイナマイト・ツアー』吉田弥生著 でした。初出は「別冊花とゆめ」。コミックスは1997年に花と夢コミックスから1巻だけ出ていますが、今回はソノラマ文庫から全2巻での出版。ですから、全18話のうちのほとんど初書籍化だということがわかりました。が自分もブログを書きながら、ネットの検索にブログに書かれたたったの一言が引っかかってくるのがうっとうしいと思っていましたが、認識を改めます。ネット検索万歳、ブログが引っかかるのも(*^ー゚)b Good job♪ってところです。

 

マジカル・ダイナマイト・ツアー (1) Book マジカル・ダイナマイト・ツアー (1)

著者:吉田 弥生
販売元:朝日ソノラマ
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 で、さっそく手に入れて読みました。キッツいギャグ(特に依頼人キャラクターのモデル)に母娘3人で大笑い。もっとも雑誌連載時から日が経っているので、子どもたちは依頼人のキャラが誰のもじりかはわからずに楽しんでいました。

 ストーリーは10代の天才少年が、自ら発明した一輪車型タイムマシンを使い、女好きのガイドしシャロンと共に、歴史ツアーを企画する旅行代理店を開くというもの。一輪車型のタイムマシンだからシャロンは客を負ぶってタイムマシンに乗らなければなりませんから、それだけでも一騒動。タイムトラベル後は、ワガママな依頼人をおさえ、未来人の介入で歴史を変えないようにするために一騒動。古代エジプト学者の「サクジール・ヨシムラ」は、クレオパトラに会いに古代エジプトへ、弱小党派ヤクル党党首「マーガレット・サッチー(みごとに一人で二人分もパロってる!)」はダ・ヴィンチに選挙でアピールできる肖像画を描いてもらおうとするし・・・「白鳥の湖」の作曲家チャイコフスキーに自らの振り付けを売り込みたいダンサーの「SAB」、暴君ネロの美少年ハーレムを狙うロックバンドもののけの「メラニー」、ジャンヌ・ダルクをプロデュースしたいミュージシャンの「コムラ」、小野小町とはりあう白い美肌の「鈴木式ソノ子」etc.・・・まさか、この命名のせいで当時花とゆめコミックスで2巻以降が出なかったのでしょうか?

 写楽の正体、モナリザのモデル等々歴史秘話(?、笑)が明かされる図式になっているのも面白いです。

マジカル・ダイナマイト・ツアー(2) Book マジカル・ダイナマイト・ツアー(2)

著者:吉田 弥生
販売元:朝日ソノラマ
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2007年2月25日 (日)

『図書館危機』有川浩著

 本当のことを言えば、私は戦闘を肯定する小説は好きじゃないし、歴史・時代小説でもなければ全く読まないんだけど、『図書館戦争 』にははまりました。検閲に抗して自由を守る、というのは私の嗜好に重なり合うからです。たとえばナチスに抵抗する地下組織の話とか。読書好きにとっては、アクションする図書館というモチーフは小説の素材として魅力的ですよね。 (8~9年ぐらい前、コバルト文庫で『図書館戦隊ビブリオン』小松由加子著全2巻 という小説が出ていたのをご存知でしょうか?残念ながら今は1巻は品切れのようですが。高校の図書委員会がヒーロー戦隊になるってお話で、やはり高校時代図書委員も半期だけど経験したものにとってはコバルト文庫を年甲斐も無く買ってしまう魅力にあふれた題名でした?!面白かったよ。『図書館戦争』シリーズの好評に乗じて復刊すればいいのにねぇ。)

 で、その、『図書館戦争 』の続編(第3作) 『図書館危機』をこの休日を使って読みました。今回の第1章は、憧れの王子様が堂上だと気づかされてしまった郁のいじらしくもギャグっぽいじたばたぶりに、コメディ全開かと思いつつ読み始めましたが、なんと毬江ちゃんが図書館内で痴漢に遇い、いつもおだやかな小牧がキレるという深刻な展開(?)に・・・。痴漢は許せないけど、そして実際の被害者の心の傷は感嘆には癒せないけど、小説の上では小牧と毬江ちゃんの恋仲も一歩進んでよい結末になり、一安心です。

図書館危機 Book 図書館危機

著者:有川 浩
販売元:メディアワークス
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 ワタシ的には3章の差別語を扱ったお話に一番興味が湧きました。『ちびくろ・さんぼ 』絶版事件の後、『ちびくろサンボ絶版を考える 』『ちびくろサンボとピノキオ―差別と表現・教育の自由 』『表現の自由と差別用語』など関連書を読んだり、手塚治虫作品が差別的だとする意見を読んだりしていたので。その少し前にはナット・ヘントフの『誰だ ハックにいちゃもんつけるのは』 (コバルト文庫絶版・・・20年ほど昔のコバルト文庫はすぐれたYA小説の翻訳モノをよく出版していましたね。) で、『ハックルベリイ・フィン』を黒人に対して差別的であるとする保護者や教員・高校生と、優れた文学であるとするSchoolLibrarianや教員・高校生の論戦を描いた小説も読んでいました。もともと問題意識を持っているつもりでしたが、職業に対する古い呼び名を規制することで、逆に、その職業に誇りを持つ人を傷つけ、他の人たちにはその職業への差別意識を芽生えさせてしまう・・・ということにまでは思い至りませんでした。そういう意味でも読んでよかったです。エンタテインメント小説とはいえ、社会派的にも読めてしまいますね。

 第2章では郁達が無事昇任を果たし(昇任試験のストーリー、良かったですよ)、この巻では、郁と堂上の関係、郁と家族との関係、郁と手塚・柴崎と手塚の関係、折口と玄田の関係にもそれぞれ物語があって、とっても楽しめた巻でした。でも流血は・・・現実はもちろん小説の中でもないほうがいいんだけど・・・。(ワタシってば「無抵抗者の会」に簡単に説得されそう)そういう意味では4~5章を読むのは辛かったけど、郁と野々宮さん(水戸の図書館隊員)の逆境からの成長は感動的でした。

**『図書館内乱』の読後感はこちらに http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_19f3.html **

それはそうと

図書館戦隊ビブリオン〈2〉 図書館戦隊ビブリオン〈2〉

著者:小松 由加子
販売元:集英社
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↑古本やさん等で1巻目を探してぜひ読んでみてください。『図書館戦争』の“図書館”部分がお好きな方ならきっと楽しめるはずです。

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2007年2月23日 (金)

それでも僕はやってない

「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ」・・・映画の冒頭にテーマが字幕で語られています。無辜(むこ)=罪がないこと 
このコトバ、法格言だそうですが、出典は何処なのでしょう?私は学生時代に「文学」の課題で読んだ土屋隆夫の推理小説(『判事よ自らを裁け』だったかな?)のなかの弁護士のセリフとして初めて知ったような気がします。その小説では、弁護士が「疑わしきは被告人の利益に」と理非を解き、奮闘の末無罪を勝ち取ったけど、実はその被告は・・・というところで話が終わったように記憶しています。でもこの映画の痴漢冤罪事件は・・・・。 一言で言うと恐ろしい話でした。無実の人間がある日突然告発され(私人による逮捕)ただけで、もう犯人扱い。拘置所での処遇の非人間的なことといったら、1分でも早くココを後にしたいと思えば、微罪なら認めて出してもらおう・・・と思ってしまうのも当然な感じです。日本の拘置所は欧米に比べ100年遅れているといわれて久しいですが

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2007年2月22日 (木)

『十一月の扉』

『十一月の扉』 高楼方子著 新潮文庫

最近上質のYA文学が文庫化されることが多くて、資金と保管場所に事欠いている身としては特に喜ばしい限りです。この『十一月の扉』も産経児童出版文化賞(フジテレビ賞)受賞作。高楼さんは小さな子ども向けの作品もたくさん書いていらっしゃいますが、この本は少し大きい子ども向け。中学生ぐらいの思春期の子どもたちに特にオススメですが、大人の感性にも十分です。

 中学2年生の爽子は、父の人事異動による2学期途中での急な転校を告げられ、ある計画を思いついた。2学期が終わるまで、「十一月荘」(偶然見つけた、場所と名前しか知らない建物)というステキな家に下宿するのだ。母に相談し、「十一月荘」を見に行く。「中学生に下宿なんてとんでもない」と退けられるのかと思ったのに、以外にも母も「十一月荘」の持ち主の閑(のどか)さんも気持ちよく許してくれた。閑さんのほかの「十一月荘」の住人は、建築士の苑子さんと、馥子さん・るみちゃん(小学1年生)母子。苑子さんと馥子さんは高校の同級生だそうだ。4人に気持ちよく迎えられた爽子は、母やクラスメートたちに対して感じていた距離感・反発などかたくなな気持ちから次第に解放されていく・・・。一方、爽子はやはり偶然に見つけた文房具屋で買ったドードー鳥の柄のノートに、小さな童話を綴り始める。第1話の主人公はるみちゃんのぬいぐるみ、ねずみのロビンソンだ。他にも十一月荘ゆかりの人たちを登場人物(動物)にすると、不思議なことにその物語と現実はシンクロしてくるのだった・・・。

十一月の扉 Book 十一月の扉

著者:高楼 方子
販売元:新潮社
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 閑さんに英語を習いに来る1歳年上の男の子に対するひそかな憧れや、母への物足りなさ、訳も無く反発したくなる気持ち、自立への希望など、思春期の少女や思春期の気持ちを忘れない女性の気持ちに、すごくピッタリと来る小説だと思います。爽子の描くところの「ドードー森の物語」も童話・メルヘンとして面白く読めますし、まさに1冊で2度美味しい構成になっています。また、斎藤惇夫氏の後書きもとってもいいので(斎藤氏が耿介として爽子に見立てた方子さんに手紙を書いています・・・すると一粒で3度美味しいわけか)、単行本で既に読んだ方も、後書きだけでも新潮文庫版で読まれることをオススメします。

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2007年2月21日 (水)

PTA地域総会

 子どものPTAの地域総会がありました。総会っていっても、なんら報告も討議もされることもない役員決めのためだけの集まりです・・・。長男のときはそれでも結構話し合いをしたりしていたように思うんだけどなぁ。私が小学校で地区委員をしたときには役選だけの会議にならないようにしたつもりなんだけど・・・。久しぶりにほかのこのお母さんたちと会っておしゃべりするのもいいんだけど、「地域総会」っていうからにはもう少し工夫をした運営が出来ないのかしら?なんて言いつつも、役員になるのはご勘弁願いたい私ですが。

 ちゃんと出席するために早く帰らなくっちゃ~~、なんて時に限って職場で会議が入ったりして(でもいつもよりトントン進んでよかった)焦る焦る・・・。焦った挙句My愛車の左うしろをこすってしまいました┏(_ _|||)┓ガックリ・・・。しかも地域総会には遅刻、椅子が無かった。もう~委任状で済ませて置けばよかったよ。

 家に帰ってよく見たらかなりひどい損傷でまたショック。。。。。。。。。(へ  ̄_ ̄)へ 直すお金も無いというのに(T_T)。仕方なく、はげた部分に色を塗ってとりあえずごまかそう、と思ったのにディーラーからもらったタッチアップが無い!(蒸発してしまってた)。。。。ちょっと色の違うタッチアップを塗って、遠目にはわからなくなったんだけど、あ~あ~へこむなぁ(x_x;)

 幸いにも役員を選ぶ籤にはずれ、じゃんけんに勝ち・・・来年度の役員は免れました(クジ運の悪い私としては奇跡的)ので、悪運が塗料と共に落ちたと思って(それにホントの交通事故じゃなくて良かったと思って)自分を慰めているところです。

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2007年2月20日 (火)

「のだめカンタービレ 17」

「のだめカンタービレ 17」 二ノ宮知子著

のだめ、最新巻読みました。16号から続いている、ルー・マルレー・オーケストラ第2390回定期演奏会は大成功に終わり、続く第2391回定演も大喝采のうちに始まりますが・・・・。

のだめカンタービレ #17 (17) Book のだめカンタービレ #17 (17)

著者:二ノ宮 知子
販売元:講談社
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 私は、この定演で「弾き振り」という概念と言葉を初めて知りました。

 千秋のお父さん、ピアニストの千秋雅之が登場します。定演中に父の姿を見て動揺する千秋。のだめは千秋雅之のコンサートに出かけます・・・。

 

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『僕僕先生』

『僕僕先生』仁木英之著
 何かと話題の多い(悪評も高い)「日本ファンタジーノベル大賞」の最新(第18回)受賞作です。時は唐代、若い玄宗皇帝の治世の頃。富裕な父の財産を食いつぶしても一生安楽に過ごせそうだと考えて、毎日ぐうたらして生きている王弁という青年が主人公。父が学べ、働け、娶れと叱責しても柳に風の王弁ですが、ある日,、官職を引退以来道学に凝っている父から、黄土山に住む仙人に供物を捧げ、不老長寿の秘訣を聞いてきてほしいと頼まれます。仕方なく山に登った王弁が出会った仙人は、青い道服を着た可憐な美少女。「姓は僕、名は僕」・・・僕僕となのったその美少女と王弁は旅をすることになり・・・・。

僕僕先生 Book 僕僕先生

著者:仁木 英之
販売元:新潮社
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 さすがに『後宮小説 』『しゃばけ 』などの傑作を輩出した「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作。予想を超えたオモシロさでした。中国ものの好きな人、和ものファンタジーの好きな人・・・そうですね、マンガで言えば諏訪緑さんの作品が好きな人にはきっと喜ばれるはずです。『彩雲国物語』ファンにもオススメです。
 自分のことをボクと呼ぶ美少女仙人は何千歳にもなるようですが、シニカルなところもかわいらしく、ヘナチョコだった王弁もだんだん成長します。楽しく読めるし、頭を悩まされることもなく大団円ではちょっとホロッときました。僕僕の(多分飢餓や病気に悩まされたらしい)過去や、ふたりのその後、サイドストーリーなども読みたいと思わせられるオススメの1冊です。

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2007年2月19日 (月)

ミュージカル「マリーアントワネット」

 昨日梅田芸術劇場で観てきました。ミヒャエル・クンツェ&シルベスター・リーヴァイの日本発新作ミュージカルという「マリー・アントワネット」を。

 ストーリーはマリー・アントワネット24歳の1779年、フェルセン(フェルゼン)とともに舞踏会に明け暮れ、そろそろ民衆の不平不満が大きくなってきた頃から、35歳で断頭台の露と消えるまでの生涯を、有名なエピソード(「パンが無ければ・・・」とか濫費とか首飾り事件とか・・・)をつないで綴られています。梅田芸術劇場公演のチラシをよく見ると、上のほうに錬金術師カリオストロ(火花をいっぱい散らせてました)に扮する山口祐一郎さんの顔の上半分と手があって、その手がキャストたちを囲む輪(水晶球の輪郭が光っている)に触れている・・・趣向になっており、そこに「全ては、我が掌中の珠の出来事・・・・」と書かれています。つまりすべての黒幕として(でもその目的は不明)カリオストロがいるわけです。その意を受けて(意を受けたように見せかけて?)働く男が「フィガロの結婚」「セビリアの理髪師」の作者ボーマルシェで、彼が狂言回しとなってストーリーが運びます。オケピの指揮者と会話をしたり、観客に話しかけたり遊び心イッパイの役です。カリオストロに操られて、ルイ16世夫妻を陥れる陰謀の影で糸を引いているのがオルレアン公。オルレアン公の動き方は史実と照らしても興味深いですね。高嶋政宏さんはオルレアン公の化粧を奥さんから「キモイ」と言われた・・・とどこかのインタビューで読みましたが、ホンマに怪演でした。そして、もう一人の主人公、というより、soloの数では誰よりも勝っていて、むしろこっちが主人公に思える役が、マリーと同じイニシャルで、全く違った出自を持ち、そのマリーに対する憎しみの発露が革命の原動力となるマルグリット・アルノー。孤児マルグリットは民衆の惨めさ苦しさを体現した存在として最初のシーンから登場し、アントワネットの側近から「パンがなければケーキを食べればいいのに」と謗られ、その怒りと憎しみから王室を攻撃するようになります。その憎しみをカリオストロやオルレアン公は利用するわけですが・・・・。革命勢力のスパイとして、マリー・アントワネットの獄中での小間使いになり、マリーと接する中で彼女の中にも迷いが生じてきます・・・。おもにこの5人が物語を動かします。

 涼風真世さんのマリー・アントワネットはとっても可愛らしくてはまり役ですねぇ。どうしていつまでもあんなに可愛らしいんでしょう?!でも、主役の割にはsoloで歌うシーンがほとんど無くて残念でした。このマリーは、ソフィア・コッポラの映画のマリーよりもベルサイユのばらのイメージに近いように思います。このミュージカルの原作となった、遠藤周作著『王妃マリー・アントワネット (上巻) 』『王妃マリー・アントワネット (下巻) 』は20年以上も前に読んだのですっかり忘れてしまいましたが、ベルばらと同じく、シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』を参考文献としていて、それでマリー像が似ているのかもしれませんね。

 井上芳雄さんのフェルセンが役柄も(マリーのパーティから侮辱の末追い出されたマルグリットを追いかけて「王妃に悪気は無い」と釈明し施しをしたり、時にはマリーをたしなめるなど、考えの浅いマリーのフォローもしている、) 演じている本人も貴公子中の貴公子という感じでした。

 山口さんは・・・カリオストロというわけのわからない人物をいかにもスターらしく演じておられて・・・、他の役者が舞台の中心にいてもどうしても山口さんの方へ目がひきつけられて困りました。

 ルイ16世は、定説どおりあくまで凡庸で人の好い国王として描かれていました。無理な人事を王妃に押し切られたり・・・。ギヨタンの発明した断頭台に目を輝かせたり、獄中で子どもにおもちゃの馬車を作ってやり、鍛冶屋に生まれたかったと嘆いたり・・・。

 ベルばらのストーリーと単純に比べるのもどうかと思うけれど、ベルばらとこのミュージカルとでは革命観、特にロベスピエールへの評価が全く違いますね。

 遠藤周作著の原作を読み返したくなってきました。実家に帰ったとき捜さねば。あ~、読みたい本だけでもたくさんたくさんありすぎるのに、読み返したい本もどんどん増えてきて、困ってしまいます。

 ミュージカルの最後で、獄中のマリー・アントワネットが、マルグリット・アルノーのお父さんが遺した(と言う設定だったと思うんだけど)という子守唄(「流れ星のかなた」・・・主題歌ともいえるナンバーです)を唄って、父がよく唄ってくれた、と語るのですが・・・じゃぁマリーの父フランツ1世はどこでこの歌を知ったのかしらん?

 マリー・アントワネットについての有名なエピソードの中では、暴徒に立ち向かう優雅なお辞儀のシーンが入っていなかったのがちょっとだけ不満。王妃としての覚悟の程を示す良いエピソードと思うのに。

**映画「マリー・アントワネット」の感想はこちら http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_2e37.html **

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2007年2月17日 (土)

「墨攻」・・・映画と小説

映画「墨攻」

 振替休日の12日、ムスメその2と観にいってきました。ムスメその2は一昨年兄が大学入学のため家を出て一人暮らしをすることになった後、部屋に残された横山光輝版『三国志』全60巻を読んで、すっかり中国モノが好きになってしまい、昨秋からこの「墨攻」の映画予告編を観るたびに、「連れて行ってな」とねだられておりました。しかし、題材が題材だけに館内には少女の姿は見当たりませんでしたねぇ・・・。

 で、感想ですが、何と言ってもアンディ・ラウがカッコイイ!ストーリーの展開は興味深いし、たくさんの騎馬戦士や城攻めの様子などスケールが大きくて、とっても面白かったです。主人公の革離(アンディ・ラウ)が城を防御するために、侵入してくる趙の兵を火責めにするときに見せた、呆然とした表情がとても印象的でした。逸悦という梁の女将軍が出てくるのですが、彼女は小説にもマンガにも出てこない映画オリジナルのキャラクターだそうです。逸悦は女将軍として活躍したり、革離に思いを寄せて、革離からさまざまな反応を引き出すばかりでなく、物語の最後に至るまで存在感のあるキャラでした。彼女の存在がこの映画の成功の一因になったといっても差し支えないと思います。(私の好みとしてはハッピーエンドにして欲しかったんだけど・・・。)革離にひき立てられた射手の身の処し方の鮮やかさ、梁適の潔さ、弱さゆえに脱走してしまい、裏切ってしまう民衆の哀しみもよく描けていたと思います。

 中国の歴史上の事実をアレンジした時代小説を日本人が書き、その小説に感動した別の日本人がオリジナルストーリーを交えてマンガ(劇画)にし、そのマンガに感銘を受けた香港の中国人が映画制作を志し、主演は香港の中国人、ほか主要なキャストだけでも、本土の中国人・韓国人・台湾人が出演し、スタッフも中国・香港・韓国・日本の人たちが協力して・・・東アジア総力結集という形も胸に響きます。

 中国春秋戦国の時代に実在し、散逸した形であるものの「墨子」という書物に残る墨翟の教え、「非攻」と「兼愛」という珍しい教義を説く墨子教団の実像は詳らかにはなっていないそうです。とても原典をあたる気力はないですが、なにか簡単に解説してある本があれば読んでみたいと思いました。

小説『墨攻』酒見賢一著

 その、詳らかではないものからこのような小説を書いてしまうのだから小説家ってすごいですよね。

墨攻 Book 墨攻

著者:酒見 賢一
販売元:新潮社
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 映画が面白いと、当然原作も読みたくなる私です。映画の原作はマンガ(劇画)版だそうですが、その原作は小説ということで、小説版から読みました。値段的にもお安いですし、著者のデビュー作「後宮小説 」は当時夢中で読んだ覚えがありましたから・・・。で、面白かったです。これだけを読めばそれで満足できる内容でしたが、原作は文庫で150ページ足らずの小品ですから、映画に比べてあっさりしていました。あくまで革離の視点で描かれていて、逃亡農民の悲哀までは描かれていないし・・・。映画と原作とを比べると、たいていの場合原作の方が良いと思う私ですが、今回は、引き分け。映画の方がストーリーにふくらみがあるけど、小説には行間に含みがある感じ。別々の作品と思ったほうがいいぐらいでした。何より最後が原作と映画では正反対でした。

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2007年2月13日 (火)

友チョコ・バレンタイン

 誰が流行らしたのか「友チョコ」。バレンタイン・デー女性が男性にプレゼントする日・・・だけではなくなって、よかったと思いきや、「友だち」は彼氏よりず~っとたくさんいるし、お世話になってる先輩やクラブ顧問や担任にもさし上げたい・・・ということで、女の子が二人もいる我が家では80人分+αの手作りお菓子を用意することに・・・。O(≧∀≦)Oキャー!自分たちも人並み以上に食べたい食いしん坊だから、我が家用にもたくさん置いておきたくて・・・・。パウンドケーキとクッキーを作るために、卵33個、小麦粉・バター各2.2キログラム、砂糖1.8キログラム、ナッツ・トッピング類・・・1000グラムほど、ととにかく原料だけでも結構な出費!!こ~んな行事子どもが自分だけの力では出来ないのに困っちゃいますよね。ラッピング用品までねだられましたが、サスガにそれは「お小遣いで」と断りました。下の子には安く工夫する方法を教えながらラッピングも手伝って・・・ 、そのくせ、毎年貰い物のほうはろくに分けてくれません。(逆に私がもらったものは食べきれないので分けてやりますが) 母の苦労も知って欲しいものです。

ちなみにお父さん用はナシ。ラッピング終了後の残りを挙げてました。(>_<)

 これまでのバレンタインデーには、チョコバーやブラウニーなどを作ってきました。いずれも50人分ぐらいだったので、ちょっと比較しにくいですが・・・パウンドケーキは割高かな?でも、せっかく配るものなら十分に美味しいものでないと、と思いますし・・・。ふ~~。

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『不機嫌なメアリー・ポピンズ』その2

 しつこいようですが、もうすこし。『ブリジット・ジョーンズの日記 』の中で、ブリジットは再々母親に「『ええっ?』じゃないでしょ」とたしなめられますが、『不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」 』によると原文では母親は“Don't say ‘what’, Bridgiet,say‘pardon’”と言っているそうです。私たちも学校で ‘pardon’というように習った覚えがあります。でも、‘pardon’というフランス語形のことばを使おうとすることでも、ブリジットの家がいわゆる「ロウアー・ミドル・クラス」 だということが示されているのだそうですよ。教養や上品さをことさら装うのは、それが身についていることを改めて示さなければならない階級であるからで、Upperの人は却って異なる言動をするということとか、英語学や英文学を学ぶ(学んだ)人々には当たり前のことかもしれないけど、かなりビックリです。階級なんて!と思いますが、現代にも生きている階級をジョークのネタにするイギリス(TVコマーシャルの例が載っています)・・・、でも、余りにこだわるとスノッブであるとされる・・・、興味深い本に出合わせてくれた友人に感謝するとともに、他の読書家にもオススメしたい1冊です!

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2007年2月11日 (日)

『ブリジット・ジョーンズの日記』『不機嫌なメアリー・ポピンズ』

『ブリジット・ジョーンズの日記』 ヘレン・フィールディング著

 日本語版初版から8年余り、映画公開から6年近くという随分遅ればせながらですが・・・、『高慢と偏見〔新装版〕 』つながりで読みました。『ブリジット・ジョーンズの日記』 がたいそう話題になっていたときは、「30代独身OLの話」に全く興味が湧かず、一顧だにせずスルーしていましたが、やはりベストセラーになるだけのことはありました。年齢に関係なくBoy Meets Girl(なんでGirlが主語じゃないんだろ?)のロマ・コメは面白いってコトですね~。んで、やはり似ていますねぇ。『高慢と偏見』に。まず、彼の名前がマーク・ダーシー(フィッツジェラルドではなかったけど)。ダニエルとフリオがウィカムで、ブリジットの母がベネット夫人とリディア、トムやシャロンなどの友人たちがジェイン役なのかな、と思います。ステキに現代風に換骨奪胎という感じです。下記の本を読むと、ブリジット(エリザベス)とダーシー(マーク&フィッツジェラルド)の階級まで模して描かれているのがわかります。

ブリジット・ジョーンズの日記 Book ブリジット・ジョーンズの日記

著者:ヘレン フィールディング
販売元:ソニーマガジンズ
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 本の中で、ブリジットはTVドラマの『高慢と偏見 』を観ているわけですが、このドラマでダーシーさんを演じた俳優のコリン・ファースが、映画の『ブリジット・ジョーンズの日記 』ではマーク・ダーシーを演じているんですね。こういう遊び心って好きだなぁ。このDVDも観てみたいし、続編も読んでみたいし・・・。1日のうち5時間ぐらい趣味に当てられるといいんだけどなぁ・・・。

 『不機嫌なメアリー・ポピンズ』 新井潤美著 平凡社新書は、『プライドと偏見 』を観てハマったころ、友人に「それならこれも読まなくっちゃ」と薦められた本です。副題は「イギリス小説と映画から読む『階級』」。取り上げられているのはジェイン・オースティンやC.・ブロンテなどから、ハリー・ポッター、「ベッカムに恋して」など新しいものまで。翻訳書や字幕ではわからないイギリス文学(映画)の妙味を教えられます。イギリス人画書いた小説版と、それをハリウッドで映画化したアメリカバージョンとの比較なども興味深いです。作中の階級、なんて、描かれた人が貴族か平民か高位の順は?とか、金持ちか貧乏か、主人か使用人か・・・あたりは意識しながら読んでも、細かいところで意識することは全くないのに、実に細かく分かれており、多くのことを物語るものだと初めて知りました。

 標題に挙がったメアリー・ポピンズの章では、『風にのってきたメアリー・ポピンズ 』など、原作に描かれたメアリーがいつも不機嫌そうなのはなぜなのか、この本を読むとよくわかります。ミュージカル映画の「メアリー・ポピンズ」で、ジュリー・アンドリュース演じるところの朗らかなメアリーは、全くナニーらしくない振る舞いで、原作者のトラヴァースは気に食わなかったそうですよ。

不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」 Book 不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」

著者:新井 潤美
販売元:平凡社
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 ジェイン・オースティンについては、結構ページを割いて解説があります。お好きな方々はぜひぜひお読みください。『ブリジット・ジョーンズ』と『高慢と偏見』の相似については友人に教えてもらったのですが、そのタネ本がこの『不機嫌なメアリー・ポピンズ』だったわけですね。取り上げられた作家・作品を全く知らないと面白みが薄いかもしれません。これまでに書いた以外では『レベッカ』『大いなる遺産』『眺めのいい部屋』『コレクター』『タイム・マシン』『時計じかけのオレンジ』『郊外のブッダ』、カズオ・イシグロの作品などが論評されています。

 読み終わると、この本に取り上げられていない作品はどうなのかが気になるところです。特に「シャーロック・ホームズ」。これって、日本人が一番知っているイギリス小説なのではないでしょうか?彼の階級はどうなんだろう?依頼人は彼のアクセントから何を判断するんだろう?なんて。シェイクスピアは階級を書き分けているのかしら?オックスフォードつながりの、トールキン、C.S.ルイス、ダイアナ・ウィン・ジョーンズたちのファンタジーの中では?などなど・・・。

**『高慢と偏見』の読後感はコチラ http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_0c41.html **

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2007年2月10日 (土)

わらび座ミュージカル「義経」

 京都会館第2ホールで わらび座ミュージカル「義経」を観ました。全国公演の初日だそうです。牛若丸が生まれ育った縁で京都を初日にしたのでしょうか・・。主演の戎本みろさんは、この義経の役を演じるに当って、初演のときも鞍馬寺に行き、今公演でも一昨日貴船口から鞍馬山に登ったとカーテンコールのとき言っておられました。

 実に四半世紀(!トシヲカンジル)ぶりにわらび座の舞台を観ました。随分昔の記憶なのでPhoto_8 曖昧だけど、以前に何度か観たときは、わらび座は民族歌舞集団だったように思います。でも今日見たら、普通の劇団と印象が変わらないのでビックリしました。左の画像は、今公演のチラシです。

京都会館も5年ぶりぐらいです。第2ホールにいたっては20年ぶりぐらい?懐かしいような気もするし、トイレなどは(尾篭な話ですみません)なんだか古い感じがしました。座席も硬くて最後の方はちょっと腰痛。一幕もので2時間もありましたからね。

 お話は、金売り吉次に連れられて義経が平泉に着いたところから(弁慶と伊勢三郎とともに。中世の傾き者のような風体の主従)、衣川で弁慶らが果てるまで。長い義経の半生を、歌と語りで飛ばしながら綴っていきます。平泉では藤原秀衡に父のように迎えられ(そして諭され)、その子、泰衡とは最初反発しあうものの実の兄弟のように親しみます。平家への復讐心で人間らしい心を失っていた義経も、秀衡や佐藤継信・忠信兄弟の妹小虎の温かい心に打たれて立派な若者に成長します。義仲の台頭、黄瀬川の対面、義経の上洛、平家を鬼神のように追討し、そして腰越状・・・。京の屋敷で静といるときに襲ってくる兄頼朝からの刺客、吉野の別れ、そして再び奥州へ・・・。駆け足で語られますので、義経記や平家物語の知識が少々(大河ドラマを見た、とか、子ども向けの本やマンガで読んだという程度で十分)あった方が楽しめるように思えます。

 劇中の歌で、戦の天才・義経の荒ぶる魂が「狼」(「蒼き狼」とも)表現されていますが・・・もしや生き延びてジンギスカン(チンギス・ハーン)になったという暗喩なのでしょうか?

 奥州発信のミュージカルだからか、あくまで奥州藤原氏は良い人たちでしたね~。クライマックスが感動的でした。CDと上演台本を買うと、CDに主演の戎本みろさんと、小虎・静二役のヒロイン碓井涼子さんがサインをしてくれました。Lucky!!役者のみなさんによる送り出しのなか、よい気分で帰りました。

Cimg12071Cimg1202←サイン入りCDです。光ってよく見えませんが  ^^;

ここしばらく、ロンドン版「ミュージカル「ウィ・ウィル・ロック・ユー」 」のCD(スンバラシイ!日本語ライナーノーツ付き)を通勤の友にしていましたが、来週からはこのサイン入りCDにしよ~っと!

 この後、「ミュージカル義経」は各地を回るようですので、お近くの方々オススメです。主演の戎本さんは、39歳だそうですがチラシで観るよりず~っと若々しくてステキな義経でした。歌も力強かったし。ヒロイン碓井さんは、サインしてもらうときに間近でジロジロ見てしまいました。あまりにキレイだったので。歌もステキでした。ミュージカルと言ってもダンスシーンはほとんどありませんが、歌は流石です。

それにしても、民族歌舞・・・は?もうわらび座ではその手の作品は公演してないのかしら?

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2007年2月 9日 (金)

久々に『続あしながおじさん』

Book あしながおじさん (続)

著者:松本 恵子,Jean Webster,ジーン ウェブスター
販売元:新潮社
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 突然、その昔大好きだった『続あしながおじさん』を読み返したくなって、でも私の本(新潮文庫版)は実家に埋もれているし・・・・、古本屋さんで105円で買って一気に読みました。本編の主人公ジュディの親友サリーが主人公です。ジュディの育った孤児院のジョングリア院の改革に取り組むことになったサリーの活躍を描いていて、サリーが「お嬢様」から「職業人」への成長を遂げるすがたが、とっても魅力的な物語です。サリーがジュディをはじめ、婚約者やジョン・グリア院の顧問医師へ送る、ユーモアいっぱいの躍動的な手紙で物語が構成されています。最後はロマンチックな展開もあって、若い頃何度も読み、読むたび面白かった本です。おばさんになった今でも面白く読めたのですが、でも、今回、あまりにも優生学にそまった記述が多いのにびっくり。精神的な病ないし発達の遅れの原因をすべて遺伝に求めようとする優生学の危険を知った今となっては、『続あしながおじさん』を不用意に子どもや若い人に薦めてよいものか?と悩んでしまいました。もちろん、当時の思想にもとづいて描かれているのでしかたがないし、いちいち注意書きをいれるのもどうか?という気がしますが。優生学を除く部分はとてもいいのになぁ・・・。

 あっ、優生思想部分を全く除いてしまうとロマンスの結末も変わってきてしまうのか・・・。あっ、そういえば、この結末『ジェイン・エア』と似てますねぇ。ネタバレですが・・・精神を病んだ妻の死(火事で死ぬわけではありませんが)、火事が転換点になるところとか・・・。『ジェイン・エア』も好きなんだけどな。

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2007年2月 8日 (木)

映画「マリー・アントワネット」

映画「マリー・アントワネット」 ソフィア・コッポラ監督 キルティン・ダンスト主演

 4日の日曜日、ムスメ二人を連れて観にいってきました。もちろん3人ともベルサイユのばら(もはや普通名詞扱い)ファンですから・・・。それに、来週ミュージカルのほうを観にいくので、下の娘に予習もかねて。私、2月2日金曜日に「今度の日曜日ベルばらの映画を観にいこうよ」と提案して、娘に「ベルばらぁっ?」って笑われましたよ(≧◇≦;)。「ベルサイユ宮殿での映画だし、ばらも絶対咲いてる。オスカルが出ないだけ」と言い張ったら、「アンドレも出ぇへんやろ」と突っ込まれました(>_<)。娘その1のクラブの後輩(高校1年生)が先週「マリー・アントワネット」を観に行って、「なんだかよくわからなかったけど、ドレスがきれいやった」という感想だったんだって。そんな難解な映画なのかしら?と思いながら観にいったのですが・・・。

 映像が美しくて(ホンモノのヴェルサイユ宮殿・プチトリアノン宮での撮影を特別に許可されたのだそうです。すばらしい)、音楽もクラシックとロックの取り合わせが妙にマッチしていて満足。ドレスや生地の山、時代考証を無視した美しくて美味しそうなお菓子たち・・・。とってもステキな映画でした。そんなわけで、難解とは思わなかったのですが、「よくわからなかった」というご意見にも納得。うちの子たちのようにベルばらを読むとか、マリー・アントワネットの伝記を読んでおくとかいう事前の知識が無ければ、なぜマリーは贅沢に溺れたのか?そのときのフランスの状況は?バスティーユに暴徒が押し入ったというのはどういうことなのか?そして結末は・・・?このあとどうなるの?・・・など、あんまり理解できないのではないでしょうか?なぜマリーに赤ちゃんが出来ないのかも、純真な若い娘さんには映画だけではわからないですよね。そのマリーの苦しみも・・・。フランス革命についても学校ではあっさりとしか教わりませんし。

 「よくわからなかった」という感想を抱く人がいるの理由は、他にも考えられます。マリーとルイ16世の配役が、結婚当時14歳と16歳には見えなかったこととか。どう見ても大人同士の結婚に見えてしまって、幼いマリーが、夫との実質的な結婚に「いたっていないことを周囲から自分が悪いかのように責められる辛さ、子どもが出来ない空しさを遊びで埋める・・・その苦しみが理解しづらいかもしれないように思えました。国境付近で全てをフランス製のものと交換する(愛犬まで!)、毎朝の着替えの度、誰が(一番高位の者が)着替えを直接マリーに渡すか・・・というような無意味な儀式、食事の儀礼などで、幼いマリーの困惑と周囲に味方のいない苦しみを描いているのだろうと思いますし、みごとな描き方なのですが、やはり予備知識の無い日本のティーンエイジャー(当時のマリーと同世代のはず)にはわかりにくかったのかもしれません。キルティン・ダンストがれっきとした大人なだけに。キルティンが悪いといっているわけではありません。とってもキレイで上品でステキでした。大人のマリー・アントワネットのイメージにはピッタリです。

 私たちの世代、中高生のときにベルばらを何度読んだかわからない、生徒のときもフランス革命だけはやたらと詳しかった女の子たちばかりだった世代は、ワンシーン、ワンシーンをベルばらと比較しながら、うなずいたり、「いや、それは違う!」と思ったりしながら観たのではないでしょうか?たとえば、革命の民衆が押し寄せたとき、さぁ、マリーがバルコニーでお辞儀をして一時を収めるんだ~って、ベルばらのシーンを思い浮かべながらワクワクして待つと、ちゃんと映画でもそのシーンが出てきて一人ほくそ笑んだり・・・。「マリー・アントワネットは、フランスの女王なのですから」というセリフはやはり無いんだとがっかり(?)したり・・・。

 ルイ16世はとても優しく、穏やかな人物に描かれていて(暗君のような描かれ方ではなく)満足。配役はジェイソン・シュワルツマン。私はこの映画でしか知りませんが、コッポラ一族の一員なんですってね。好演でした。

 フェルゼン伯爵(ジェイミー・ドーナン:映画初出演)はずいぶんなプレイボーイに描かれていて、マリーとも宮殿でコトをいたしてしまいます。ベルばらでの高潔なフェルゼン伯のイメージとはずいぶん違いました・・・。現実のフランス宮廷ではありえたかもしれないけど、ベルばらでのフェルゼンとオスカルの真剣な話し合いを思い浮かべるだに、やっぱりプラトニックラブであってほしかったと思う少女趣味な私でした。

 

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2007年2月 7日 (水)

『飛ぶのがフライ』

『飛ぶのがフライ』 ジル・チャーチル著 創元推理文庫

 『ゴミと罰 』から始まる、主婦探偵シリーズの第九弾。日本での最新刊です。このシリーズ、題名が他の小説のもじりになっていて面白いんです。いわゆるコージー・ミステリです。「クッキング・ママ」シリーズ(ダイアン・デビッドソン著)やアリサ・クレイグ=シャーロット・マクラウドなどの作品が好きな方は、こちらもお好きだと思います。

Book 飛ぶのがフライ

著者:ジル・チャーチル
販売元:東京創元社
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 不実な夫を交通事故で亡くしたジェーン(シカゴ在住)が主人公。ジェーンは夫の実家が経営する薬局の分配金など遺産収入があるため、裕福とはいえないまでもあくせくするほどのことも無く(自分用の車はオンボロだけど、長男にピックアップトラックを買ってやったりしている)、専業主婦として暮らしています。ミステリの定石で、どういうわけだか行く先々で殺人に出会ってしまうジェーン。度々危険な目にあいながらも、好奇心と勘のよさで事件の謎を解いていきます。

 学区の子どもたちのサマーキャンプ(合宿)の候補地選びのため、親友シェリイとウィスコンシン州の森の中にやってきたジェーン。他の保護者2組と、町議会・教育委員会からも1人ずつ参加する大掛かりな下見である。なかなか感じの良いキャンプ場だったが・・・・今回は、家族や恋人(以前の事件で捜査に来た刑事)のメルはほとんど出てきません。シェリイと二人で知恵を振り絞ります。

 コメディ感覚にあふれていて、今回もとっても面白かったのですが、ネタと動機はわりにすぐわかってしまいました。(^^ゞ

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2007年2月 5日 (月)

『夜は短し歩けよ乙女』

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦著

   この本には、私という一人称が2人出てくる。一人は部の後輩である黒髪の乙女に一目ぼれした男子大学生。もう一人はその黒髪の乙女である。物語はこの二人のモノローグで語り進められていく。今の語り手はどちらか・・・は内容でもわかるが、時々ややこしい。男子学生の方が語尾が常体(「・・・だ。」「・・・である。」で括られる)、女子学生の方が語尾が敬体(ですます調)であることで判断した方がいい。

 この男子学生は、後輩の乙女に一目ぼれをしても果敢にアタックすることができない。「ナカメ作戦」=「なるべく彼女の目にとまる作戦」と称して外堀ばかり埋めて立てて、いっかな本丸には近づかない。彼女の方も相当な天然キャラで、先輩の奇行に気づいていない。他の人の行動も奇妙だとは思わないらしい。すぐに人を信じ、誰にでも優しい。

 舞台は京都。男子学生と黒髪の乙女が会うのは、春の夜の先斗町や木屋町、夏の下鴨古本市。京都大学と思しき位置にある、二人が通う大学の学園祭。物語としては語られていないが、男子学生のモノローグにある「吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で」。そして最後のシーンは喫茶進々堂。だから京都の地名(特に左京区)をちゃんと知っている人には2倍楽しめる。

夜は短し歩けよ乙女 Book 夜は短し歩けよ乙女

著者:森見 登美彦
販売元:角川書店
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 奇妙な人ばかり出てくる。うまく宴会にもぐりこんではただ酒にありついている美女。天狗と自称する人。人か妖怪か定かでないような高利貸し。古本の神様。1年間パンツをはきかえなかったパンツ総番長。詭弁論部の面々、閨房調査団・・・。そもそもヒロイン黒髪の乙女も「天然キャラ」と一言でいいあらわせないおかしさだ。ものすごい大酒飲みだし、学園祭では射的で当てた大きな緋鯉を背中に背負って歩いている。

 4章からなる物語のうち、一番面白いのは第3章の学園祭だと思う。なんとなく木原敏江さんの「全猛者連」(『摩利と新吾』)の面々の顔を登場人物たちに当てはめたくなる。

 それにしてもなんだか変わった物語だ・・・。本当に恋愛小説なのか???と思いながら、でも面白いからどんどん読み進む。最後の数ページが恋愛小説としての真骨頂だ。最後のページの彼女のモノローグがいい。とてもいい。

 著者は京都大学卒、京大大学院修了の27or28歳・・・のわりにはちょっとレトロな感じの題名と文体だ。

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2007年2月 3日 (土)

『トゥーランドット マンガ名作オペラ5』『花鎮めの祀り』

 ホントにいい歳をしてお恥ずかしいぐらいにマンガばっかり読んでますねぇ・・・。自分が活字中毒でマンガ大好きなくせに、マンガばかり読んでる娘その1には「マンガばっかり読まずに、活字の本を読みなさい」・・・・、読書好きの娘その2には「本ばっかり読まずに勉強とかしないといけないことを優先しなさい」・・・なんて、自分も親に言われてイヤだったお説教を繰り返してしまいます。

里中満智子著『マンガ名作オペラ』シリーズの5巻目は『トゥーランドット 蝶々夫人 ラ・ボエーム』のプッチーニ作曲3本立てです。「蝶々夫人」「トゥーランドット」はヨーロッパ人から見た東洋趣味というか、異国情緒のあふれた作品ということで、難癖もつけやすいのですが、多くのオペラ解説書に書いてある通り、枝葉末節にはこだわらずフィクションとしてのストーリーを楽しめばよいと思っています。 本の中のディスコグラフィに、ミラノ・スカラ座の「蝶々夫人」が紹介されていました。浅利慶太演出ということで、ぜひ観てみたいと思いましたが、VHS・LDのみの販売で絶版。ミラノ・スカラ座では現在も浅利演出の「蝶々夫人」を上演しているようですから、ぜひもう一度DVDで販売して欲しいものです。

 トリノ・オリンピックでにわかに注目を集めた「トゥーランドット」は、オペラでは(映像でも)観たことがありません。2002年の宝塚宙組公演「鳳凰伝 カラフとトゥーランドット」を観たのでストーリーは知っているのですが・・・。(「鳳凰伝」は娘たちの宝塚初体験作品。我が家的記念作です。) 「ラ・ボエーム」にいたっては、「わが名はミミ」の曲と題名を知っていただけ・・・ 「ラ・ボエーム」が「ボヘミアン」だということも知りませんでした。

トゥーランドット―蝶々夫人/ラ・ボエーム トゥーランドット―蝶々夫人/ラ・ボエーム

著者:里中 満智子
販売元:中央公論新社
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 ストーリーが面白いし、読んでおけば教養がああるふりもできる、と改めてマンガによる名作解説本のありがたみを知る私でした。

『花鎮めの祀り』 長岡良子著

日本史&日本の古典が大好きなので、長岡良子さんのコミックは「古代幻想ロマンシリーズ」の初期の頃からファンです。特に「眉月の誓 (上)」「 眉月の誓 (下) 」は日本史の教師をやってる知り合いからも、強く推薦されたものです。

 歴史上の人物を新解釈で描いた「古代幻想ロマンシリーズ」とは違い、「華麗なる愛の歴史絵巻シリーズ」は、ファンタジックな時代モノで、少々は古典(や歴史)に材をとっているのだとは思いますが、ほとんど全くの創作といっていいんじゃないでしょうか。『花鎮めの祀り』は4編の短編連作と1編の短編からなっています。連作の方は安土桃山時代の末期を舞台に女性の絵師を主人公にした物語。短編は昭和のはじめの雰囲気です。

華麗なる愛の歴史絵巻花鎮めの祀り Book 華麗なる愛の歴史絵巻花鎮めの祀り

著者:長岡 良子
販売元:秋田書店
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『クッキングパパ 90』『美人はいかが 3』 

『クッキングパパ 90』 うえやまとち著

『クッキングパパ』もついに90巻です。2ヶ月に一度のペースで発行されているので、90÷6=15。15年以上も続いているんですよね・・・。すごいすごい・・・(^o^)// ハクシュー

Book クッキングパパ 90 (90)

著者:うえやま とち
販売元:講談社
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 今回はみゆきちゃんの(世代の)成長を感じましたね。一人暮らしの留さん(荒岩料理教室の1員)を気遣ってあげたり、りなちゃんはほのかな初恋をしたり・・・・。作ってみたかったのはティートとルリちゃんの弟と一味で作るパネトーネ。

『美人はいかが?』 3 忠津陽子著

 暴漢あらわる!なんて、ハラハラドキドキなシーンもありますが、一貫して明るいトーンで描かれています。いよいよ大団円です。ロマンティック・コメディ(ラブ・コメディ)がお好きな方はぜひ読んでみてください。少女時代に読んでいて、懐かしいというワタシのような人ももちろんですが、いまの少女マンガ世代の人にも楽しく読めるはず。スキッとする少女マンガです。

美人はいかが?(3) Book 美人はいかが?(3)

著者:忠津 陽子
販売元:朝日ソノラマ
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こうして思い返すと昔の少女マンガって、肉親と離れ離れで・・・いろいろあって感動の再会、あるいは会って和解するってパターンが結構おおかったように思えます。いかがなもんでしょう?現在の少女マンガと比較したりしたら文化史研究テーマみたいにならないかなあ?

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『うちの3姉妹 3』「すくすくパラダイス 2」

 『うちの3姉妹』 ③ 松本ぷりっつ著

 うちでも母娘そろって愛読している、人気ブログの書籍化第3弾ですが・・・。ケチなワタシは、ブログで読めるものをわざわざ買うつもりは全く無くて、娘たちが「買って~~」と声をそろえるのを無視していました。そのうちムスメその1が、友だちから借りてきたので喜んで読ませていただきました・・・。もとはといえば、その友だちも、うちのムスメからブログの存在を教えられて、愛読者になったらしいのです。

 この巻では、多分WEB上では発表になっていない?ぷりっつさんとご夫君の出会いのお話が載っていて、微笑ましくも楽しい一編でした。

うちの3姉妹 3 Book うちの3姉妹 3

著者:松本 ぷりっつ
販売元:主婦の友社
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 ブログで一度は読んでいるはずなのに、本で読んだらなおさら面白くて、声を立てて笑わずにはおれません。三姉妹たちはかわいいし。思いかえせば、うちでも「ズボン」を「ニイマ」と言っていた長女とか、「エプロン」を「アンビヨン」とフランス語みたいな発音で言っていた次女とか、そり遊びをしていて、3人でひとつのそりに乗ったら、いちばんオチビは途中で落ちて、兄姉の乗っているそりに轢かれてしまった(でもやわらかい雪がたっぷりあったので無傷)とか、いろいろ子どもならではのエピソードがあったはず。まめにメモしている人もいるかもしれないけど、私はいつも日記も育児日記も三日坊主・・・。あのころブログがあったらもっと記録できていたかもしれません。まぁ、ぷりっつさんのようには、センスもないし絵もかけないワタシでは、育児の面白話も上手に発信できなかったでしょうけれど。どんどん育ち、どんどん薄れる記憶・・・小さかった頃のあの可愛らしさを文字で切りとって保存できればよかったとちょっぴり後悔。

「すくすくパラダイス 2」 

 こちらは、 松本ぷりっつさんのマンガが読みたくて買った雑誌です。読者からの面白育児エピソードを集めて4コママンガにしてあるのですが・・・。ほんのチョコっとしたエピソードも微笑ましいやら可笑しいやら、ふきだしたり大笑いしたり。毒の無い笑いで癒されます?!

すくすくパラダイス VOL.2 2007年 02月号 [雑誌] Book すくすくパラダイス VOL.2 2007年 02月号 [雑誌]

販売元:竹書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  松本ぷりっつ母娘のキッザニア体験レポート、のマンガも載っているのですが、このキッザニア、楽しそうですねぇ。こどもたちがもっと小さければぜひ連れて行ってあげたい施設(テーマパーク?)のようですね。とても人気だとか・・・。関西にある「私のしごと館」も対象年齢がもっと幅広いけど、こどもたちへのキャリアプランガイダンスというコンセプトは似ているはず・・・。でも、似て非なるものなのか、まったく違うものなのか知らないのだけど、「私のしごと館」は赤字だと聞いているのですが・・・ どんなのでしょうね?体験比較してみたいです。

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2007年2月 2日 (金)

『シムソンズ』

『シムソンズ』 森谷雄著

 友人に1年越しで薦められていた本。やっと読めました。本を読みなれていない人でもすぐ読める、本です。
 やりたいことが何もない、進路も絞れない、退屈しきった高校3年生の夏。 和子は、長野オリンピック選手への憧れから、カーリングチームを結成することになる。メンバーは親友の菜摘と史江を誘った。そしてもう1人のメンバーは、美少女天才カーリング選手として脚光を浴びながらも、ある事件からカーリングができなくなっていた美希。美希は明らかに和子たち3人を初心者としてバカにしているように見えたが・・・。

シムソンズ Book シムソンズ

著者:森谷 雄
販売元:ポプラ社
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日本初の本格的なカーリングホールを持ち、日本のカーリング競技のメッカともいえる北海道常呂町(当時)を舞台にした、明るく楽しい青春スポーツ小説。読後感爽やかで、若者にもオバちゃんにもオススメです。昨年冬公開された映画
「シムソンズ」の原作です。
 この小説のモデルは、2002年のソルトレークシティオリンピックに出場した女子カーリング日本代表選手たちのうち、4人を輩出した実在のカーリングチーム「シムソンズ」。でも、人物設定をはじめほとんどがフィクションのようです。
映画もDVDで観てみたくなりました。

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