「チキン・リトル」「コープスブライド」「プライドと偏見」
冬休みが終わると同時に子どもたちの朝練も始まり、慌しくなってしまいました。あぁ、つかの間ののんきな日々でした。
そののんきな日々の締めくくりに、8日は3本もDVDを観てダラダラすごしてしまいました。
午前は「チキン・リトル」・・・もう、アニメは殆どロードショーでは観にいかなくなりましたが、ディズニーのものはまだ子どもが見たいといいますねぇ~。ハナシだ始まってしばらくすると、フィッシュがエンパイアステートビルに見立てたおもちゃの上にのぼって、キング・コングのまねをするシーンがあります。楽しいシーンですが前日に「キング・コング」を観ていなければ、うちの子どもにはなんのことかわからなかったと思います。GoodTimingだったねぇと2人で顔を見合わせました。アニメ自体は毒にも薬にもならない、ファミリーで楽しめるものだと思います。チキン・リトルがコンプレックスでいじけるのではなくいつか自分も偉大な父に認められるようにと、頑張る姿は、単純といえば単純です。そんなマンガみたいなハナシは現実には転がっていませんが、だからこそ子どもは自分の影を投影しても明るく跳ね返るこの種の作品を好むのかもしれません。たとえ、自分は不屈の闘志はもてなくても。フォクシーの変貌振りは「ちょっと、どうよ!」と他の大人の女性と語り合いたくなりました。強い女性は、いじめっ子からの人間的成長ではなく、旧態依然とした女性観による「女らしい」女への変貌が求められているということなのでしょうか??? そんなに小難しく考えることはないのかもしれませんが・・・ちょっとひっかかりを感じました。
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チキン・リトル 販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント |
午後は「コープス・ブライド」 。人形達の造形と動きに感心してしまいました。人形を作り、動かす技術ももちろんすばらしいですが、少しずつ動かして撮影していく手間暇かけた作品のすばらしさには脱帽です。物語の最後の幽霊たちが地上へ出てくるシーンが一番楽しかったかな・・・。人形たちなのに、感情移入してしまって、エミリーにもビクトリアにも両方幸せになってもらいたくて、一心に画面を見つめてしまいました。エミリーは日本語で言う「成仏」したのでしょうか?千の風になったのでしょうか?天使になった?天国に行った?生まれ変わった?そんな風な含みを残した終わりかたもステキでした。ビクターの声はjニー・デップなのですが、垂れ下がった眉に(前日「キング・コング」を観たせいか)エイドリアン・ブロディを思い起こさせられました(~_~;)。
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ティム・バートンのコープスブライド 特別版 販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ |
夜は「プライドと偏見」 。昔々の有名な文芸作品の数度目の映像化ということで、これもロードショーに行きたかったのに行き損ねた作品です。美しい風景・建物内外を観るとやはり映画館の大画面で観たかったと思わされました。内容はいつの時代になっても色あせない恋愛もの、主人公エリザベス(キーラ・ナイトリー)や姉のジェインの恋愛がすれ違うのをハラハラして眺め、恋が実るのをワクワクして待ちました。キーラの生き生きとした表情がステキでした。どちらかというと「英文学の古典」などとしかつめらしくいうよりは、少女マンガの世界に似ていますね。マンガ化したらいいのに!ジェーン・オースティンは読んだことがなかったのですが、原作も読んでみたくなりました。5人姉妹の描き方ももっと詳しいでしょうし、「若草物語」の4人姉妹とも比べてみたい気がします。もっとも、私も今となっては主人公たち姉妹よりもベネット夫人的立場で本を読んでしまいそうで・・・。もっと若いときに読んでみればよかったと思います。
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プライドと偏見 販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン |
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