「ロバと王女」
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ロバと王女 デジタルニューマスター版 販売元:ハピネット・ピクチャーズ |
レンタルビデオ屋さんで珍しいDVDを見つけたので借りてみましたが、正解でした。メルヘンの好きな方々にはオススメです。シャルル・ペローの原作を「シェルブールの雨傘」で有名なジャック・ドゥミ監督が映画化したものです。公開は1970年。当時フランスで大ヒットしたそうです。極彩色の宮廷の様子、美しいけど大袈裟なドレス、妙に近代的な妖精・・・。どれをとってもステキでした。主演はカトリーヌ・ドヌーブ、美しい王女様にぴったりでした。
お妃を亡くした王様が、今わの際に王妃と約束した「再婚するなら王妃以上の美人と」という誓いを守って、再婚相手を探すが、王妃以上の美人はわが子の王女しかいなかった。それでわが子に求愛するが・・・というお話ですね。最後は王女は他国の王子と結ばれてメデタシメデタシ・・・ ほぼ、原作に忠実に話は進みますが、歌があったり、チョコチョコしたアレンジがあったりするのがとても楽しい!
原題は「ロバの皮」。シャルル・ペローの童話の原題そのままです。ペローの童話はヨーロッパの口承文芸から編纂したものだけあって、グリム童話との類似のお話もたくさんありますが、この話にも似た話があります。グリム童話だと「千枚皮」という話ですね。
グリムとペローを読み比べるのも結構楽しいです。グリムはたくさん出版されましたし、数年前にブームもなりましたので、ペロー童話集をご紹介します。
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ペロー童話集 著者:天沢 退二郎,Charles Perrault,シャルル ペロー
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美人が何かの理由でさすらうとき、皮をかぶって身を窶す・・・というパターンは日本にも似たような話がありますね。そう、「姥ッ皮」です。
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