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2006年11月20日 (月)

『鬼国幻想』

『鬼国幻想』 市川ジュン著

 昔私は、小学校5年生から結婚するまで14年間も「別マ」こと「別冊マーガレット」という少女漫画雑誌を購読し続けていました。「別マ」で執筆していた漫画家さんで、中高生の頃好きだった方の一人が市川ジュンさん。私が唯一無二、ファンレターを書いたことのある漫画家さんです。ファンレターを書いたのは中2の頃でしたが、ほどなくお返事をいただき、イラスト入りのお手紙で、文面も通り一遍のものではなく私の書いたファンレターのまさにお返事でした。とても感激して家族・友人みんなに見せて回ったのを覚えています。何年も大事に取っておいたのですが、結婚前に荷物を整理していて処分してしまったようです。あ~もったいないことをしてしまいました(≧▽≦)。 10年ほど前に、『陽の末裔』といういかにも平塚らいてう・婦権運動を思わせる題名の本が文庫で売り出されているのを見たときから、またしても市川ジュンさんファン♡・・と言う気持ちが復活。ほどよい社会派ぶりが魅力です。 陽の末裔 (1)

 特に歴史物、時代物。女性の視点で描かれているところがまた良いですねぇ・・・。著者は鎌倉に住んでおられるのでしょうか?鎌倉ゆかりの人物、エピソードがよくでてきます。今回読んだ『鬼国幻想』は、鎌倉末から室町初め、いわゆる「建武の中興」の時代を描いています。後醍醐天皇の皇子大塔宮護良親王、その妻、阿野廉子の少年少女時代から物語が始まるので、護良親王が主人公(表面上はその妻が主人公)かと思いきや、護良親王は2巻の終盤で処刑され、まだ物語は続く・・・。今後どういった展開になるのか(阿野廉子後醍醐天皇がどうなるのか、とか日本史上の教科書的な知識はあるけど、それがどう詳しく描かれるのか、または護良親王の妻子の伝説的なお話になるのか??、太平記をなぞっていくのか等々)とても楽しみです。足利直義の運命(兄との離反はどう描かれる?)も気になるし、早く続きを出版して欲しい~。

Book 鬼国幻想 1 (1)

著者:市川 ジュン
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Book 鬼国幻想 2 (2)

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 2巻の巻末(あとがき)に著者が、唱歌「鎌倉」に護良親王のことが出ている旨書いています。私も「鎌倉」と言う曲、古い歌ではありますが小学校で習って以来結構好きで、中学の時には8番まで歌詞を覚えていたので嬉しくなりました。未だに行ったことのない鎌倉ですが、日本の古典や日本の歴史が好きだった私にとって、当時も行ってみたい町でしたので、観光案内と歴史紹介がない交ぜになったようなこの歌の情景・歴史的背景を想像することに浪漫を感じていたのだと思います。お琴を習っていて、日本的音階も大好きでしたからね。護良親王のことを歌ったのは、6番です。「鎌倉宮にもうでては、尽きせぬ親王のみうらみに悲憤の涙わきぬべし」ですね・・・(作詞者がなくなって50年以上たっているから引用しても大丈夫ですよね)。見たことのない土牢の様子を想像して、自分も涙を流した昔の私でした。

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