« 『エラいところに嫁いでしまった!』 | トップページ | 『ツレがうつになりまして』ほか・・・ »

2006年11月17日 (金)

『男たちの宝塚』

男たちの宝塚―夢を追った研究生の半世紀 辻則彦著

 宝塚歌劇団に男性団員がいた!というのは、この本が上梓されたとき(2年ほど前)に話題になっていましたね。興味を引かれつつも、忘れるとはなしに忘れていたのですが、この本が「宝塚BOYS」という題名で舞台化される、また映画化ドラマ化の話もあるそうだということをネット上の情報で知りました。おお、それでは早めに読んでおかねば!

 ということで読み終えました。宝塚歌劇団の創始者小林一三氏は「少女歌劇」であった戦前から、なんどか男性団員の採用を考えていたようですね。少女歌劇を卒業した団員の受け皿として男女混成の劇団を考えたり、女性だけの舞台では物足りないのではないか、と考えていたようです。実際に何度か試みてもいたようですが、この本では第2次大戦が終わった1945年、復員してきた一ファンからの手紙によって、早くもその年採用された男性団員1期生から5期生までの足跡を中心に取材しています。

 一読した印象を一口で言えば、オペラ(musical)の舞台に憧れて入団した男性団員(研究生)たち、1度も大劇場の舞台に立つことなく、正式の団員として認知されることも無く、解散となった男性団員たちが気の毒だと感じました。宝塚歌劇団での男女混成公演が無理だとわかった時点で、すぐ別のミュージカル劇団(男女混成の)の結成を考えたら良かったのに・・・と思うのは今日の「劇団四季」等の隆盛を見ている現代人からの後知恵でしょうか・・・・。

 四期25人の男性団員(研究生)たちの中にはずっと俳優を続けている者もいれば、さまざまな職業に転進した者もいるそうですが、私も名前を知っている人は西野バレエ団(由美かおるが所属していたことで有名)の西野皓三氏だけでした。おどろいたのは、音楽学校にも1度だけ男子も対象にした入学試験があったと言うことです。これはトリビアでしたね。結局合格者は0人で、学則も再度変更されて、もう男子の入学試験はなくなったそうですが。

 舞台化作品には葛山信吾、吉野圭吾、柳家花緑(敬称略)らが出演予定。東京の他は名古屋・兵庫で公演予定だそうです。舞台はもちろん、ぜひ映画やドラマでも観てみたいです。

男たちの宝塚―夢を追った研究生の半世紀 Book 男たちの宝塚―夢を追った研究生の半世紀

著者:辻 則彦
販売元:神戸新聞総合出版センター
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« 『エラいところに嫁いでしまった!』 | トップページ | 『ツレがうつになりまして』ほか・・・ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

演劇・ミュージカル」カテゴリの記事

宝塚歌劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『男たちの宝塚』:

« 『エラいところに嫁いでしまった!』 | トップページ | 『ツレがうつになりまして』ほか・・・ »