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2006年11月 4日 (土)

『葉桜慕情』『暴れん坊本屋さん』ほか

 この数日の間に読み終えた本です。

『葉桜慕情 口中医桂助事件帖』和田はつ子著  時代小説です。長崎で学んだ蘭方の口中医(歯科医)藤屋桂助が、幼馴染の飾り職人・鋼次ややはり幼馴染の医師の娘・志保とともに事件の謎を解く・・・シリーズの4作目です。最初、宮部みゆきの時代小説のような人情ミステリのように思っていたのですが、実は背後に幕府の屋台骨を揺るがす大きな秘密や、大掛かりな悪事が潜んでいるのが、次々とわかってきて、大変に面白いです。江戸時代には、痛む歯を抜くという大道芸のようなものがあったぐらいですから、めずらしい「口中医」が主人公というところに興味を惹かれて読み始めたのですが、江戸時代の歯科事情もわかるというおまけ付きの面白さです。この作家さんの著書で最初に良いなぁと思ったのは 『藩医 宮坂涼庵 』という、実在の江戸時代の医師建部清庵をモデルにした時代小説です。『葉桜慕情』にも、同じく東北地方の飢饉の際に民たちを救う食べ物の普及を目指す人が出てきます。

口中医桂助事件帖 葉桜慕情 Book 口中医桂助事件帖 葉桜慕情

著者:和田 はつ子
販売元:小学館
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『ま・く・ら』 柳家小三治著  もちろん、話芸は目で読むよりも耳で聞いたほうが(しかも、CDよりもちゃんと所作も目に入る方が)良いに決まっておりますが、なかなか落語会にもいけない身でありますれば(ここ数年は年に一度がやっとです。でも逆にいえば、年に一度は生で落語を楽しんでおります)、落語本を読むのも楽しみの一つです。この本は、柳家小三治さんの落語会での「まくら」ばかりを集めた本。「まくら」だけでも十分新作落語として通るほど面白いように思えるのですが・・・。私は残念ながら柳家小三治師匠の落語はTVでしか知りません。が、毎回まくらがこんなに長いとすると、独演会の会場は(会場職員の方々が)大変なのではないでしょうか?とっくにお客さんにお帰り願わねばならない時間なのに、まだまくら・・・、なんてことがあるのでは?と心配になってしまいます。私は、これをお風呂本(お風呂に浸かっている間に読む本)として、数日間ニヤニヤしながらお風呂で暖まって、楽しんで読みました。

ま・く・ら Book ま・く・ら

著者:柳家 小三治
販売元:講談社
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 『暴れん坊本屋さん 3』 久世番子著  著者は本屋さんで長くアルバイトをしている少女漫画家さん。本が好きな方は必読の本屋さん内幕・本音コミックです。「本の雑誌」で特集されたり、読者から寄せられる本屋さん事情、本屋さんの嘆き、あるいは図書館員の本音と通ずるものがあります。 昨秋発売の 暴れん坊本屋さん (1)  が新聞書評などで紹介されているのを見、また活字中毒仲間からの推薦もあって読み始め、親子で楽しんでいます。カバー(ブックジャケット)下の表紙や、カバー裏に漫画が載っているのは3巻目の最終巻にして始めて知りました。

暴れん坊本屋さん(3) Book 暴れん坊本屋さん(3)

著者:久世 番子
販売元:新書館
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『マンガ名作オペラ1、2 ニーベルングの指環 上、下』里中満智子著 中公文庫コミック版

ずっと読みたかった『マンガ名作オペラ』のシリーズが文庫化され始めたので早速買いました。漫画で紹介されたストーリーはもちろん、オペラCDの紹介などの記事も充実していて楽しめました。3巻以降も楽しみです。

ニーベルングの指環〈上〉序夜・ラインの黄金、第一夜・ワルキューレ Book ニーベルングの指環〈上〉序夜・ラインの黄金、第一夜・ワルキューレ

著者:里中 満智子
販売元:中央公論新社
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ニーベルングの指環〈下〉第二夜・ジークフリート、第三夜・神々の黄昏 Book ニーベルングの指環〈下〉第二夜・ジークフリート、第三夜・神々の黄昏

著者:里中 満智子
販売元:中央公論新社
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