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2006年11月30日 (木)

『簡単に断れない。』 ほか

『簡単に断れない。』土屋賢二著    しばらくツチヤ教授の文庫版エッセイが出ないなぁ・・・と思っていたら、出版社が違うとはいえ2冊も続けて出るとは!まったく教授らしい・・・。くどくて(事例や形容のことばの並列が多い)、屁理屈たっぷりの文体がなんともいえないいい味わいです。一度で良いから授業(はムリだろうから、講演でもいい)を聞いてみたい。ジャズライブでもいい。今回のエッセイの中でワタシ的にお気に入りは、176ページからの子猫の出てくるくだり。可愛い子猫と戯れる教授の姿(実物を存じ上げないので、私の脳内ではツチノコ教授の姿)を想像して、ほっこりしました。あと224ページのツチヤの法則、「どんなに時間があっても、仕事は時間内には終わらない」も身につまされました。ツチヤ教授はユーモアにくるめて書いておられますが、実際に、時間があるように思えてもその分仕事が降りかかってきて、つきることなく仕事がある・・・というのが現状のように思えます。

簡単に断れない。 Book 簡単に断れない。

著者:土屋 賢二
販売元:文藝春秋
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『マンガ名作オペラ 3 椿姫』 里中満智子著  中公文庫版 「マンガ名作オペラ」シリーズの第2弾、ヴェルディの悲劇ばかり4編収められています。表題作のほか、「アイーダ」「リゴレット」「マクベス」。元の作品(ストーリー)が何年にもわたって楽しまれ、親しまれてきたものだけにとても面白く(悲劇だから笑う面白さではないですよ)読めました。しかし、4夜分とはいえ2巻を使って語られた「ニーベルングの指輪」ニーベルングの指環〈上〉序夜・ラインの黄金、第一夜・ワルキューレ ニーベルングの指環〈下〉第二夜・ジークフリート、第三夜・神々の黄昏 に比べると、解説コミで244ページの中に4話分はいっているこの巻は、読み応えがあるとはいえません。物語をさらっとなぞるだけになってしまっている点は否めないと思います。でも物語そのものは魅力的なので読む価値あり・・・。あらすじを丁寧に書いてあるジュブナイルの入門書(たとえばオペラ・ギャラリー50 )でもストーリーの理解はかわらないかも?いやいややっぱり・・・感想をまとめるのに堂々巡り・・・。例によって、解説が興味深く、イタリアオペラについて認識を新たにしました。P231にドイツ系のオペラはイタリア系のオペラに比べ「オーケストラが交響楽みたいに難解で素朴に楽しめない、筋が複雑」で、19世紀頃までは「多くの人々にとって」「楽しめない音楽だった」と書いてあるのですが・・・、そういえば、ミュージカル「モーツアルト!」で、ヴォルフガングが父レオポルドに「曲が複雑」云々とたしなめられるシーン(セリフ=歌詞)があったなぁなどと思い出してしまいました。私にとっては巻末の林真理子さんのコラムは蛇足。

椿姫―アイーダ/リゴレット/マクベス Book 椿姫―アイーダ/リゴレット/マクベス

著者:里中 満智子
販売元:中央公論新社
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オペラ・ギャラリー50 Book オペラ・ギャラリー50

著者:山口 眞子,朝倉 めぐみ,石戸谷 結子,井辻 朱美,加藤 浩子,楠瀬 寿賀子
販売元:学習研究社
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『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』上・下 さとうふみや まんが

 例によって子どもに借りて読みました。こども2人で上巻、下巻と分けて買ったのですが、ここで年上の方がズルをしました。自分が上巻を買ったから、先に上巻を読む権利を得て、年下の買った下巻も、先に上巻を読んでしまった方が先に読む流れになってしまいました。年上のほうははしっこいのですが、末っ子はおっとりなので・・・。

金田一少年の事件簿獄門塾殺人事件 上 (1) Book 金田一少年の事件簿獄門塾殺人事件 上 (1)

著者:天樹 征丸
販売元:講談社
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 このシリーズ、ストーリーはあれこれ批判はあってもやはり面白く読ませられてしまうのではないでしょうか?いつも、私が子どもの頃に読んでいたら、明智警視に「萌え~」だったかも知れないな、と当時の自分と友だちのマンガ談議を思い出してしまいます。(オタクではなかったのですが)

金田一少年の事件簿獄門塾殺人事件 下 (3) Book 金田一少年の事件簿獄門塾殺人事件 下 (3)

著者:天樹 征丸
販売元:講談社
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簡単に断れない。 (文春文庫)作者: 土屋 賢二出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/11メディア: 文庫 本書は、百万円の札束よりも価値がある。 理由は以下に述べる。 [続きを読む]

受信: 2011年4月30日 (土) 22時34分

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