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2006年11月28日 (火)

『さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記』 ほか

先月末、劇団四季のミュージカル「ジョン万次郎の夢」を観にいって以来、ジョン万次郎について知りたがっていた子どものために本を探していたのですが、高価だったり絵本だったり、良いと薦められたのは絶版だったりしてなかなかいいのがありません。http://chualacream-chan.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_8860.html で書いたとおり漂流文学が好きなので私も読みたくて探しているのですが・・・。とりあえず、子どもには子ども向けの歴史読み物の中でちょっとだけ出てくる江戸の漂流民についての記述を読ませたりしています。

『さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記』 井伏鱒二著 新潮文庫 は未読でしたが有名な作品ですしすぐに思いつきました。でも井伏鱒二・・・こどもに読めるかどうかかなり懐疑的だったのですが、偕成社文庫にも『ジョン万次郎漂流記』というタイトルがあるので、読ませてみました。・・・・でも中学生が一人で読むには難しかったようです。なにせ昭和12年の作品。第6回の直木賞受賞作でしたよ・・・。私も読んで、面白かったことは面白かったですが、これが直木賞?と思うぐらい記録文学的でした。(それに井伏鱒二って純文作家だと思っていたんだけど・・・。)短編(中篇かな?)だけあって長の年月のことがあまりにもあっさり描かれていたし、近年の歴史・時代小説と比べると物足りない気がしました。

 表題作のもう1編「さざなみ軍記」は、平氏の都落ちから屋島の戦いまでに材をとったもので、「平家物語」が大好きな私にとっては、これを読む機会を図らずも得たことが大収穫でした。平家の若い公達の日記という形をとり(敦盛より1歳年下という設定。架空の公達かな?)、文体を変えることによって彼の成長をあらわしている、短いけれど手の込んだ小説(それに完成までの時間も長くかかっている)。彼は平家落人として後半生を生きたのでしょうか?

さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記 Book さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

著者:井伏 鱒二
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ジョン万次郎漂流記 Book ジョン万次郎漂流記

著者:井伏 鱒二
販売元:偕成社
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 日曜日(26日)懐かしい本を買いました。小学生のときに大好きだった漫画家さん、忠津陽子さんの『美人はいかが?』の第1巻が漫画文庫の新刊コーナーに並んでいたのです。当時の少女マンガはアメリカ又は国籍不詳の少年少女が登場するラブ・コメディが全盛。そのトップを走る作家たちの一角を占める一人だったと思います。私の友人の間でも、姉の友人の間でも大人気でした。今から思えばたわいなさ過ぎるようなストーリーですが、面白さは色あせていないのが不思議です。

美人はいかが?(1) Book 美人はいかが?(1)

著者:忠津 陽子
販売元:朝日ソノラマ
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 書店に同行した高校生の子ども(むしろ彼女の「服買って~」コールに同行した私ですが)は、私がこの本を買うのを見て「わ~、昔の絵。古~ぅ!」などと言っていたのですが、あとでちゃっかり読んでいて、面白かったといっていました。

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