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2006年10月30日 (月)

『ツチヤ学部長の弁明』 『春の雪』

『ツチヤ学部長の弁明』土屋賢二著

 御茶ノ水大学哲学科教授、土屋賢二氏の、御託を並べているとしか思えないエッセイ。この屁理屈が、くどさが、逆説が、なんとも言えずに面白くて、文庫新刊が出るたび楽しみにして買ってしまいます。一時期は毎日氏のHPの掲示板を読まずにはいられないほどハマっていました。氏のなんども同じような言葉を並列して表現する文体、私もこういう書き方をして、よく「くどい」と添削されます。もちろん、氏の場合は文章の表現テクニックであり、私の場合は文章が下手だからですが。でも好きです、この文体。

 今回のエッセイ集の魅力は、なんと言ってもお茶大文教育学部の学部長に期せずして就任してしまっておろおろしておられる様子でしょう(これはエッセイだけのことで、本当は泰然自若としておられたのかも知れませんが)。本当にこんな挨拶、学生の前でしたのでしょうか?あとがきにお茶大前学長が引用しているとおり、格調高いと思われる部分もあるのですが、大学の先生が公の場でこんなこと言ったらびっくりして、(喜んで?)しまうような言葉もたくさん。学内誌向けの文章も。 また、OECDの教養を測るテストについての分析も、面白く揶揄しながら、物の見方というもの、「疑う」ということを教えられているという気がします。 随所に挟まれるいしいひさいち氏の4コマ漫画も楽しみの一つですが、『現代思想の遭難者たち』からの引用には難儀しました。この単行本は以前に読んだのですが、悲しいことに9割がた理解できなかったのですよ。今回は専門家の解説つきで読む機会を得たにもかかわらず、やっぱり理解し辛くて・・・・。頭が悪いのでしょうか?思想家に向かないのでしょうか?(T_T)

ツチヤ学部長の弁明 Book ツチヤ学部長の弁明

著者:土屋 賢二
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現代思想の遭難者たち 増補版 Book 現代思想の遭難者たち 増補版

著者:いしい ひさいち
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『春の雪』 三島由紀夫原作 池田理代子脚本・構成

 『ベルばらキッズ』を読んで、またもやベルばらを読み返した私、池田理代子さんの漫画の新刊って出てないのかしら?とネット書店を検索して見つけました。今年の春映画公開されたのにあわせて出版されたようですね。 前にも書きましたが三島由紀夫が苦手な私、でも先日は観劇の助けを借りて『鹿鳴館』も読めたことだし、大好きな池田理代子さんの漫画なら読めるかな?と挑戦してみました。

 漫画としては面白いし、物語も読ませられます。これからどう転生していくのか確かめるために続きを読みたいと思いますが、映画のアオリにあったような「純愛に感動」とかは出来ませんでした。ワガママで身勝手なや~な男だな、という思いが強くて。感情移入が全く出来ないと長編小説で読むのは辛いかも。

Book 春の雪

著者:三島 由紀夫,池田 理代子,宮本 えりか
販売元:主婦と生活社
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