夜のピクニック
久しぶり(1ヶ月半ぶりぐらい)に映画を見に行きました。ホントは、「出口のない海」と2本ハシゴをしたかったんだけど(ファーストデーだしね)子どもの中間考査が近いので、我慢して1本だけ。
「夜のピクニック」です。あんまり巷間で話題になっている風でもないし、子どももさほど乗り気でなかったのですが、原作がとても良かったから・・・と説得して行きました。(たしかにハリウッド的なスペクタクルなシーンや大掛かりなセットもなし、大人気のスターの登場もなし・・・と地味な映画ではありますね。)
うちの子どもたちが通っていた学童保育所では、4年生の3月に数十キロ1泊2日で歩き通すと言う行事があるのですよ。今日一緒に見に行った子も、4年生の頃に大体4㎞/hペースで50キロメートル近く歩いているんですよ。もちろん夜は旅館でゆっくり眠るわけですが。それを高校の行事とはいえ一昼夜、夜も歩き続けて(仮眠2時間あり)80kmってすごい!!と、映画の冒頭から興味を持ったよう。・・・わたしも子どもの行事に付いて行って、数十キロ歩くと言うことがしんどいことを身にしみてますから(高校生の体力とは違うとはいえ)、そして高校時代の持久走大会のことも思い出しながら、生徒たちのワクワクとウンザリ、両方の気持ちがよくわかりました。
昔我が家の近辺の高校でもやってましたよ、ナイトハイク。授業時間を確保しなければならないとどんどん行事が減らされていく過程で(安全性の議論もあったそうですが)無くされたようです。この映画がヒットして復活運動がおきたりしないかなぁ? わが子達はもうすぐ地域クラブで30キロ余りの距離をナイトハイクをする予定。そのモチベーション作りにもなりました。
映画は大体原作に忠実に作られていて、主人公の葛藤も、若い俳優がよく表現していて満足のいくものでした。子どももちょっぴり涙を拭いていたり。
ところで80kmというと、4㎞/hで20時間、5km/hで13時間半ほど。バスの救援係になっても結構大変な行事です。
原作は恩田陸著。恩田作品にはめずらしく、ホラーもファンタジーもSFもなし。 純然たる学園物です。昨年度の、第2回本屋大賞受賞作品ですから読んだ人もたいそう多かろうとは思いますが、まだの方はぜひご一読を。なんとなく雰囲気が 荻原規子著『樹上のゆりかご』に似ている気が、私はします。
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夜のピクニック 著者:恩田 陸 |
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樹上のゆりかご 著者:荻原 規子 |
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