2012年5月 6日 (日)

「シレンとラギ」

先日梅田芸術劇場へ劇団☆新感線の「シレンとラギ」を観に行きました。

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劇団☆新感線の舞台を生で観るのは初めてです。「ゲキ×シネ」では何度か観てるんですけどね・・・。「ゲキ×シネ」やDVDなどで観てぜひナマで観たいと思っても、なかなか上手にチケットを取ることができなくて・・・。北村有起哉さんと藤原竜也さんが観たくて(このお二人も生で観るのは初めてです)やっと取れた今回も座席は・・・2階5列という、「え?これがS席ですか?」「1階の前方席と同じ1人13500円ですか?」と悔しさ半分でした(「まぁ席が取れただけマシやん」と、自分では支払っていない娘に慰められつつ)。

 たしかに、たとえ席が悪くてもナマの迫力は映像とは比べ物にならないけど、前方席ならもっとド迫力だったはず。生で観たことと、劇の内容には満足して、観に行って良かった~とは思ったのですが・・・。前方席とは言わないまでもせめて1階20番台までの席で観たいなぁ。

 ストーリーは、若干難しい気がしました。誰にも感情移入しにくいというか、善人とも悪人ともつかない人たちばかり。というかみんな悪人ばかりな感じです。主人公たちにも上手に共感して応援するということができないもどかしさがありました。 オイデプス王的な悲劇が描かれるわけですが、特にそれを下敷きにしている感じはありません。「悲恋もの」とパンフレットには書いてありますが・・・悲恋を描きつつ、どこに話が落ちるのか、予想の難しい劇でした。
 永作博美さん演じるシレンの出身、狼蘭族というのは「蛮幽鬼」の「サジ」の出身でもありますね。暗殺者としての血筋の悲しみ苦しみがよく演じられているなぁと思いました。小さくて可愛くて童顔・・・のひとしかシレンはできませんねぇ。永作さんにアテガキなのでしょうか?ピッタリでした。

 藤原竜也さんは一本気でいろいろ苦しむ役ですが、殺陣と言い苦悩の表情と言い、若いながら場数を踏んできた役者さんだけのことはあってステキでした。私の友人が大ファンで「タツヤさま」といつも呼んでいるのですが、今回観劇に行った話をまだしてません。どう盛り上がるか語り合うのが楽しみです・

 高橋克実さんは朝の連続ドラマのお父さんと同一人物とは思えないほど悪人面でした。呆けたときの演技もさすが・・・。

 北村さん演じるシンデンは誠実で信用のおける感じ。とてもかっこ良い役です。でもなぜ悪人としか思えないゴダイに信奉しているのか・・・、ダイナンやキョウゴクとは一線を画す、筋の通った人間として、やはり誠実だからなのか?

 古田新太さん演じるキョウゴクの2面性もすごい。

Photo_2 そんなこんなで、結構頭を働かせながら観ないといけない劇でした。そんな中で、オトメな行動をとるダイナンこと橋本じゅんさん、とてもおもしろくて楽しかったです。古田さんとの掛け合いも笑えました。思いストーリーの中で、ギセン王の意外な行動とか笑えたり、ふっと緊張が解ける一瞬が何度かあるのも、新感線(いのうえ歌舞伎)の魅力ですね。

 ここにお名前を挙げていない皆さまもみな、素晴らしいと思いました。

ただ、しつこいですが、2階通路より後ろをS席で売るのはあざとすぎると思います。2階4列でも微妙だと思うのに・・・。

 写真は劇場前ポスターと、劇場入り口2階ロビーの大看板。写真を撮るのにすごい列でした。

 

 

 

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2012年4月22日 (日)

「ジキル&ハイド」

 またまた日が開いてしまいました・・・。映画も見てるし本も読んでますが、なかなか続けて書く元気が湧きおこりません・・・。

 先々週ですがミュージカル「ジキル&ハイド」を梅田芸術劇場へ観に行ってきました。この演目を観るのは初めてです。劇団四季時代わりと好きだった石丸幹二さんの主演舞台です。石丸さんの舞台を観るのは「THE 39 STEPS」以来です。これはストレートプレイだったしあんまり私の好みではなかったのですが・・・。だから石丸さんのミュージカルは京都劇場の「壁抜け男」以来5年ぶりぐらい?

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 濱田めぐみさんも四季時代は好きな俳優さんでしたし(彼女は昨年の大阪『アイーダ』以来です)、笹本玲奈さんは歌とビジュアルの二物の備わった若手株として、なんどか拝見していたし、フランク・ワイルドボーンさんの曲も楽しみで、そんなわけで期待感いっぱいで観に行きました。

 まずは端的な感想を・・・。曲は美しい。良いです・俳優さんたちはみんな上手ですばらしい。でも、話が暗くて後味がよくないというか、カタルシスを感じられませんでした。(以下ちょっとネタバレありです)私は恥ずかしながら原作を読んでいないのですが、たぶん本で読んだら感想は違うのかもしれません。目の前で生身の人間が演じていると、「エマに幸せになってほしい」という気持ちが大きくなりすぎるのかもしれません。また、ハイドがなぜあれほどルーシーに執着するのかがわかりませんでしたので、「え?こんな結末?なぜ彼女が惨殺されなければならないの?」とも思ってしまいました。病院理事の人々は殺されてもストーリー的には納得がいくのですが・・

 とはいえ、歌の上手い方々が揃った舞台です。見応え、聞きごたえがあったPhoto_2


ことは事実です。石丸さんは柔和な二枚目役、プリンスキャラで拝見することが多かったと思うのですが、ジェントルマンなジキル博士と恐ろしいハイド氏を迫力たっぷりに演じ分け、歌い分けておられてますます魅力的でした。濱田さんは、失礼ながら「娼婦役??」とクエスチョンマーク付きで観に行ったのですが、美しくてコケティッシュで、でも「SomeoneLikeYou」とか「A NewLife」では可愛らしく、流石としか言いようがありません。笹本さんはこれまで溌溂とした少女というイメージでしたが、今回の役はしっとりとしてそして進取の気風あふれるレディの役。美しさも歌も誰にも引けを取りませんが、階級を超えてジキルと結婚しようとした強さが前面に押し出されている方が私好みかな?「InHisEyes]での濱田さん、笹本さんのデュエットは聞きごたえがありましたが、もう少し笹本さんは強めに歌っても良いかも・・・と素人は思いました。ジキルの弁護士にして親友のジョン役は吉野圭吾さん。吉野さんと言えば私の中では「レベッカ」のジャック・ファヴェル、「モーツアルト」のシカネーダーのような一癖も二癖もある役でインプットされているので、誠実で友思いのジョンという役は新鮮でした。

 この四人以外もみんな歌も芝居もよかったです。みなさん二役も三役も掛け持ちしておられてでもそれをあまり気づかせられず(座席が後方だったこともあるけど)後でプログラムを見ながらすごいなぁ…と思った次第。

 会場では鹿賀丈史さんバージョンのCDが売っていてだいぶ迷いましたが、結局買いませんでした。今回のキャストでCDが出ることを期待して・・・。東宝さん、ホリプロさんお願いしますって、こんなところに書いてたんじゃダメかな??

↓このCDにも「時が来た」は入ってるんだけど、舞台とは全然違うし。

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2012年3月12日 (月)

「マンマ・ミーア」京都劇場

 日曜日、京都劇場へ劇団四季の「マンマ・ミーア」を観に行ってきました。京都マラソンの日で交通機関はどうかな?と思ったけど、京都市内の道路を通るわけではなく、鉄道だけの利用なので余裕でした。

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外はちょっと寒かったけど劇場の中は(前方は)熱気にあふれてました。私の周りの人がそういう人が多かったのか、よく笑い声が響いていました。足ひれダンスとか、スカイのドレス姿とか、ドナとパパ達とのちょっとしたズレとか、ペッパーのコメディアンぶりとか・・・。すごくウケてる!って感じの笑い声が聞こえてました。今回は娘と観劇。でも、このチケットを取った後に、学生向けイベントの告知があって、ちょっぴり残念でした。学生向けイベントチケットだったら、席はちょっと悪いけど、代わりに見学とかに参加できるし(親はムリですが)別々観劇でもその方が娘にとってはお得感があったかもしれません。まぁ、でも娘には今回久しぶりの「マンマミーア」。前方席で楽しんで満足してくれたようなので、私もうれしいです。

キャストは下記の通り。

                                                                                   
 2012年3月11日の出演者
ドナ鈴木ほのか
ソフィ谷口あかり
ターニャ八重沢真美
ロージー青山弥生
サム荒川 務
ハリー味方隆司
ビル脇坂真人
スカイ竹内一樹
アリ木内志奈
リサ細見佳代
エディ大塚道人
ペッパー一和洋輔
男性
    アンサンブル
黒川 輝
平田郁夫
ハンドコ・
    アクアリオ
南圭祐
正木棟馬
新井俊一
深堀拓也
女性
    アンサンブル
平田曜子
小島由夏
山中由貴
大槻純子
岡本瑞恵
小菅 舞
谷真梨子

前回の観劇時と、ロージー・アリ・リサ・エディが変わってますね。ロージーは、大阪で観たすべての回でおなじみなので違和感なし。エディも何度か観てますね。アリ・リサは初めて見ましたが・・・まぁまぁです・・・。

ただ、つい10日ほど前まで阿久津さんがサムをなさってたじゃないですか!だから、阿久津サムが見れるかな、と期待してたんですよね。荒川さんサムも十分良いのですが、まぁ、ほかのキャストでも観てみたいというか・・・。ちょっぴり残念でした。

で、今週のキャストでは、樋口さんがドナになってるし!いやいや、鈴木ほのかさんのドナも母親らしくて、歌声にもパンチがあってすてきなんですけどね。たんにわたしが樋口麻美さんが好きなだけです。

楽しいラブコメなので(悲恋じゃないので)まだまだ何度も見たい演目なのですが、残念ながら今回の京都劇場バージョンは今回をもって(3回目で)MY楽です。ほかの人のブログを見たりすると、どんな演目でもすごい回数観に行ってる方っていらっしゃいますよね。時間とお金をどうしてらっしゃるんだろうとうらやましいです。キャストの発表を見て観に行く方たちとかも、うらやましい・・・。

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2012年3月 2日 (金)

 映画「麒麟の翼」(ネタバレあり)

 ガッキーファンの知り合いが「めっちゃ面白かった」と言うので観に行ってきました。

 私はTVドラマを楽しんで観ていたので、映画も観に行きたいとは思っていたのですが、「観たい」映画の数と、空いてる休日の数が合わなくて・・・。いろいろ観たいのがある中で、どれにしておくか迷っているようなときは、知り合いのクチコミが後押しになりますよね。

 

 下の娘と行ったら、偶然上の娘もデートで同じ映画を観てて・・・。

 お互い、身も蓋もない感想を持っていました。

 いやぁ、謎解きというか、加賀恭一郎の個性とか捜査のしかたとか、松宮修平との会話とかは十分おもしろかったんですけど、悲劇の色が濃すぎて、やるせない。良い映画を見た後のカタルシスのようなものが得られないんですよね。

 (このあと、未見の方は読まない方がいいと思います)

 物語の作り方として、八島は死ななくてもよかったんじゃないか・・・、というのが一つ。意識不明のままできっともうすぐ回復するという希望が見えるとか、意識を取り戻した!というシーンで終わった方が、香織との二人の今後を思えて却って物語に厚みが出そうな気がするのは浅い考えでしょうか?いろいろと理不尽なことが起こっている物語(現実世界も理不尽なものだけど)のなか、幸せを取り戻せた二人が見たかった気がします。

 それから、労災隠しの顛末も、ここはちょっぴり勧善懲悪なエピローグを入れてほしかった。加賀が追及するとか皮肉を言うとかでもいいし。八島の同僚が勇気を振り絞って警察署に来てくれたのに、その結果が示されなかったのは残念。

 まさか悠人の後輩が回復する奇跡を作中で望むほど能天気ではありませんが、せめてなにか救いがあってもよいのでは?と思う私。

テーマとしては、先生のとっさの誤った判断を断罪することなのでしょうか?それだけではなくて何か・・・

 娘は犯人は同級生というのが一番ショックみたいだったです。でも私の結論は・・・歩かなかったら死ななかったのでは?というもの。長距離を歩いたからこその失血死?なのでは?歩かずに倒れている姿を見れば八島も119番通報しようと思ったかもしれないし・イヤそれではお話にならないわけだけども。そういう設定のものなんだって、それは分かっているのだけども。

加賀恭一郎シリーズ、じつは原作を読んでないんですけどsweat01機会があったら読後感と比べてみようと思います。

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2012年3月 1日 (木)

『運命の人』全四巻 山崎豊子著

『運命の人』全四巻 山崎豊子著 文春文庫刊

 山崎豊子が沖縄密約問題について書いたと言うことで、新刊当初気になっていたのですが・・・読めないまま数年たち、今回ドラマ化されたのでTVを見て、政治家たちのモデルを考えたりするうちに、やっぱり原作を読みたくなって読みました。長編小説を読みすすめるのは苦にならない私ですが、とっかかりがないとなかなか手が出しにくいことも否めません。やはりドラマ化されると登場人物をキャストに当てはめて読めるので、読みやすいという良点はあります。文庫で4巻といっても字は大きいし1冊1冊は薄いのでわりにすぐに読めました。
 すぐに読めたといっても読み応えはありです。特に4巻では、沖縄少女暴行事件や沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落など比較的記憶に新しい事件が出てくるので、一層興味深く感じました。
 密約問題裁判から、退職したあとの弓成の空虚と煩悶が描かれた1~3巻。それとは画すように、4巻では、沖縄の苦難の歴史と苦渋の現状が描かれます。弓成の心はそれらを取材し検分することで再生していきます。そこへ、琉球大学の教員がアメリカの公文書館で「沖縄密約」の証拠文献を見つけたという報道が・・・。

 あくまでフィクションとはいえ、事件や沖縄戦・基地問題についての告白など、事物や文献に証拠のあるものは、ほぼ事実だと思うのですが、主要な人物の言動については、どこまでが事実の踏襲でどこまでが脚色なのかも知りたくなります。

 小説を読んでいると、あらためてドラマの方のキャストやストーリーのはまり具合に高評価をつけたくなりました。でも、当然ながら小説とTVとの違いも結構ありますね。ストーリーはTV版のほうが短くなっている気がします。まだ途中なのでどこまで描かれるのかは分かりませんが。弓成夫婦の関係はTVの方が良い感じ、かな?小説版では弓成は由里子の実家に謝りになど行ってないし三木事務官の虚偽証言などは、小説のままだとTVには強烈過ぎるので変えてあるのでしょう。2月26日のドラマを見ている時には、すでに小説3巻まで読み終えていたけれど、「ネクタイを証拠として提出したらいいのに!」と思ってしまいました。ドラマ版ではどうしても松たか子さんに思い入れをしてしまいます。今後、そんなに何回も放映時間が残っているわけではないので、ドラマではどこまで描かれるのでしょうか・・・?

 私としては、密約問題そのもの(そのために今も引き続く基地問題)とか、密約問題・報道の自由という論点が時の政府や検察によってすり返られたことには怒りを感じますが、やはり、「クリーンハンドの原則」は大きいとも思いました。興味深い小説ではあったけれども、妻をないがしろにしてばかりの主人公には肩入れできないと感じて、読んでよかったとは思うものの読後感はスッキリとはいきません・・・。

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2012年2月29日 (水)

「ミュージカル ハムレット」

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 日曜日、井上芳雄さん主演のミュージカル(ロック・オペラ?)「ハムレット」をシアタードラマシティに観に行ってきました。

実は、会場に行くまで、メインホールだと思い込んでいて、メインホール、開いてないしなんで?と思ってキョロキョロしていると、「ハムレットはシアタードラマシティーです」的な案内看板が・・・。いや、きっとあわてものは私だけじゃないんだ、とホッとしました。

余談はさておき、この作品、音楽がとてもいいです。「ロック・オペラ」とされているけど、いろんな曲想があって、ラテン的なのもあって。難を言うと三重唱以上になると全く歌詞が聞き取れなくて(二重唱も危うい)・・・、歌詞カードがほしかった。日本語CD出ないのかなぁ?レアティーズとオフィーリアが歌う曲で「sister」「brother」と呼びかけあうのはちょっと違和感。もっと良い和訳の仕方はなかったのでしょうか?

 で、ストーリーですが、かなり端折ってあります。「ハムレット」をシェイクスピアの台本通り演じると5時間ぐらいかかるとプロフラムに書かれていましたが、それをスト・プレより時間のかかるミュージカルにして、休憩込で2時間余。実際には1時間55分ぐらいだったかと思います。ハムレットが内奥的に悩む暇もなく悲劇へ突き進んでいく感じです。超有名なせりふ「尼寺へ行け」の登場はびっくりするほど早い段階でした。同じく超有名な「to be or not to be・・・」(生きるべきか死すべきか・・・)は聞き漏らしたみたい? 「生きたい」と歌うナンバー「Be , not be」は違うよね?

ハムレット:井上芳雄さん・・・黒づくめの衣装がよくお似合いで、歌も姿もバッチリです。出ずっぱりで歌っていても全然歌にも演技にも綻びはありません。音域も広-い!テナーの音域よりもっと高音が多い曲がいくつかあったので、ファルセットを多用しているように聞こえましたが、どうなんでしょう。狂乱の演技のシーンは口の中を平たくして歌っているような感じでした。あんな歌い方なのに巧い!

オフィーリア:昆夏美さん・・・「ロミオとジュリエット」はフランクさんの時に観たので、昆さんは初見。若いけど歌はとっても上手~。清楚な感じがオフィーリアにピッタリでした。白いスリップドレスも、ハムレット母の結婚式の時の白いドレスもすごくキュート。でも狂乱の場面(身投げ前)の白シャツのみボトムなしは・・・・ちょっと美意識としていやです。父か兄のシャツを着ている設定なのでしょうか?短すぎてかわいくない!もう一度スリップドレスでもいいのに・・・。このシーンの歌い方はハムレットと同じ口の中を平たくして歌っている感じですが・・・こっちはもう少し工夫が必要な感じ。

レアティーズ:伊礼彼方さん・・・エラソウニ書きますが、以前ルドルフやラダメスで拝見した時より、相当成長の跡がみられる、歌にも演技にも磨きがかかっていると思いました。ハムレットとの決闘シーンも見ごたえありでした。

ホレーショー:成河さん・・・ミュージカル出演が初めてとは思えない。歌うまい。ハムレットに寄り添い、励ましているホレーショーの役自体も良くて暖かな人柄が出ていると思います。

ポローニアス:山地和弘さん・・・ちょっとコミカルなところもある大臣、親としては二人の子の幸せに心を砕いてる・・・そんな役がぴったりおさまっていて脇に良い役者を配しているという感じ。「He's Crazy」の時、途中から後ろに衛兵たちを従えて歌い踊るシーンがあって、ちょっと劇団四季の「アイーダ」のゾーザーとその軍団を思い浮かべました。衛兵たちの衣装も色合いは黒だけども、ロングコートといういでたちが似てたしね。そうそうこの衛兵たち遠目では全く分からないけど、オペラで観たら半数は女性だったのでびっくり。最期に絨毯に潜り込む演出はいかがなもんか?やはりカーテンのかげだよねぇ・・・。

ガートルード:涼風真世さん・・・美しい。魔性の女っぽいところとハムレットの良き母でありたいところとを併せ持つところがちゃんと演じられていてハマリ役。美貌も歌唱力もさすがに第一人者だと思います。それにしても私が涼風さんを観るときはいつも女王かお妃役ですねぇ・・・。ほんまにハマリ役ですよ。

クローディアス:村井國夫さん・・・悪人だけど神を畏れる心もある役。人間臭い悪役でした。この方もさすがベテラン。

 

 蛇足 観劇中ケータイを鳴らした人がいていやでした。私は後方席だったので何人かがケータイの画面を光らせているのも目について、なんだかなぁ、と思いました。

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2012年2月26日 (日)

わらび座「アテルイ 北の燿星」

 先週ですけど、京都会館第2ホールでわらび座のミュージカル「アテルイ 北の燿星」を観てきました。

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写真は公演のチラシ、当時使ったお土産のお菓子とCDです。

 わらび座を生で観るのは久しぶりだったし(前回観たのは2007年2月の「義経」でしたココに感想書いてます)、原作の小説が大好きなので、楽しみにして行きました。

 まずは6台の大太鼓の演奏、勇壮な音色から始まるプロローグ。民族歌舞団として創立されたわらび座の面目躍如といった感じです。力強いです。

 天鈴が蝦夷についての解説をします。先住の蝦夷たちを弾圧する渡来民族の大和朝廷。都の貴人の前に引き据えられた蝦夷たち。彼らを獣のように扱おうとする貴人に怒る蝦夷。

 「蝦夷(エミシ)の住む日高見の国ほど、この世に美しい国があろうか。日高見こそ我がまほろば・・・」美しい国での平和な暮らしを歌い上げる蝦夷たち。でも黄金を産することを知った大和政権が、陸奥の覇権を目指して攻めてきます。逃げ惑う蝦夷たちにアテルイは「待て、闘え」と歌います。そして・・・。

 上下2冊の原作小説を、休憩なしの2時間ほどの舞台にしているので、正直原作ファンにとっては物足りなかった感があります。蝦夷を蹂躙する都の兵が実際にはほぼ出てこないのも同然なのも、舞台の迫力に欠ける気がします。佳奈への田村麻呂の恋、タキナのアテルイへの恋(原作にないのでは?)より、もっとこの物語に重要なエピソードがあったのでは?と思わずにはいられません。

 それでも歌や殺陣などの所作はさすがにみんな上手い。聞き惚れますし、見惚れます。大人の背ほどの直径の大大太鼓や、剣舞(鬼剣舞?)などは迫力・見ごたえともに十分でした。

 わらび座初見の知り合いは「良かった、すごかった~」っと言ってたので、原作を知らない方が素直に楽しめたのかもしれません。余談ですが、その知り合いはマチネに行ったんですが、京都劇場の周りに「チケット譲ってください」という看板のようなものを持って立っていた人がたくさんいたので、わらび座ってそんなに人気の劇団なのか、と驚いていたら、実は第一ホールの方でGLAYのコンサートが夕方あるからだったんだとか・・・。私はソワレに行ったので、すでにGLAYファンの皆さんはホールの中、静かなもんでした。

 

 私だけの事情としては、この機会に同行の娘が、原作を読んでくれたので、そこんとこは収穫でした。なにせ、歴史小説時代小説の類はなかなか読みませんからね~。

 このミュージカルの原作『火怨』もおすすめですが、前日譚ともいえる『風の陣』、後日譚ともいえる『炎立つ』もおすすめです。

とはいえ、娘も『風の陣』と『炎立つ』は長すぎると言って、読んでくれなかったけどね・・・。

 

 あ、キャスト書くの忘れてました。

アテルイ:戎本 みろ

坂上田村麻呂:宮本昌明

佳奈:遠藤浩子

タキナ:上野まゆ

しか、チラシには載っていません。

パンフレット(プログラム)などがなかったのも残念でした。

CD(2004年東京公演バージョン)では戎本さんはヒラテでしたね。

脚本は 杉山義法、演出は中村哮夫 

いずれも敬称略です。

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2012年2月15日 (水)

映画「ロボジー」

 週末に観に行った映画です。ワタシ的には別の映画を観たかったのですが、娘と行ったので消去法でコレに。一言でいえば「あ~オモシロかった」という感じ。

「ロボジー」・・・「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」などの青春映画で有名な矢口史靖科監督・脚本の新作コメディ映画です。その2作も「ハッピーフライト」もみんな面白く鑑賞できましたので、今回もなによりも「オモシロさ」を期待して観に行きました。

 期待にたがわず、楽しめました。ただ、最初(工房で3人が寝くさっているとき)と途中(バレそうになったとき)の、ロボット開発部の人たちのよだれや嘔吐が汚い。こんなもので笑いを取ろうとしなくても、十分に面白い映画なのだから、生理的に不快になるような映像は不要。やめてほしい。

 ストーリーは・・・

 冒頭、3人の男たちが会社の一角で、疲労困憊なのかやる気がないのか爆睡している・・・。白物家電のメーカー木村電器で、社長の突拍子もない思い付きで3人の社員に「2足歩行のロボットを作れと命令がくだったのだ。理由はロボット博覧会に出ればCMより安く会社の名前が売れるから。全く専門外の3人だが、奮闘努力(をしただろうと思われる)の結果、人型のロボットの躯体は出来上がっていた。でも動かすことはできていなさそうに見える。と、ロボットにつないだパソコンにものをこぼして、なんらかの作用があったらしく、ロボットは二足歩行をし始める。タッタッタッタと速足で歩いた勢いで、窓から飛び出してしまい、ロボットもPCも大破・・。ロボット博覧会は1週間後だ。作り直しはできない。弱った3人が考えた解決策は、ロボットの内側に人に入ってもらうこと。ちょうどロボットのサイズに合う人を探すために架空のヒーローショーオーディションを行うが・・・。ロボットの内側に入ることになったのは、偏屈なために孤独をかこっている老人。なんとか老人にも社長にもロボット博参加者にも真相を気づかれずにその場はやり過ごす3人だったが・・・。

 

 どんどん有名になってしまうロボット「ニュー潮風」の始末はどうつけるんだろうか、いつかバレタとき3人はどうするのか・・・とドキドキして観ていましたが、大団円と、お約束のような次なる問題が待っていて、最後まで楽しめましたし、後味もよかったです。こう来たか、あれが伏線だったのか!と快哉しました。

 個性的な役者さんばかりでしたが、私が誰より好印象を受けたのはハイテンションなロボットオタクの女子大生を好演していた吉高由里子サンでした。

ノベライズも読んでみようかな・・・。

(実は「ウォーターボーイズ」も「スウィングガールズ」も「ハッピーフライト」も映画とノベライズ両方楽しんだクチです)

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京都劇場「マンマ・ミーア」

先週末、京都劇場へ「マンマ・ミーア」を観に行ってきました。

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京都劇場、もう10年もたったんですね。ここでの劇団四季公演はマジョリン以外は全部観てるかな?

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京都劇場の「マンマ・ミーア」は2回目です。1回めは開幕すぐのころ。大阪で観た分を合わせると8~9回目ぐらい?かな?それで、昨秋も、そして今回も、やっぱり「マンマ・ミーア」って作品が大好きだ~と再認識。何度も観に行ってるのに全然飽きないし、眠くもならないし(すみません、ほかの劇団も含めて、いろいろな作品が悪いわけではなくいつも睡眠不足で観劇に行ってる私が悪いんです、いや私を睡眠不足にさせる仕事が悪いのかも…)、いつも楽しいし、それだけでなく、感動したり共感して涙するような曲もあるし、最後にはハッピーな気分で帰ることができるしサイコー!

 昨秋のキャストではは樋口麻美さんのすごくパワフルで若さいっぱいのドナに圧倒されました。ただ、20歳の子どもを持つ母にはまだ若すぎる気もしましたが。きれいですてきすぎるママ。まさに「昔のままのドナだ!」のセリフがその通りって感じでした。また、佐野さんのハリーも初見でしたが、優しそうで、歌がとってもうまくて、あのラウルやビーストやファントムでもステキだった佐野さんにこの現代劇でも歌っていただけるというだけでなんだか得した感じでした。

 今回の観劇では、前回の観劇時から主要キャストとしてはドナ・ハリー・スカイ・エディが変更。丹下さんは私が大阪で観たときの9割はエディとしてご出演だったので、またここで丹下さんエディに出会えてうれしい感じです。

ドナ=鈴木ほのかさん・・・10年ほど前当時の梅田コマ劇場で大地真央の

「カルメン」を観に行ったとき、純真なミカエラの役で拝見して以来です。年齢的にはドナ役にぴったりだし、ターニャ役・ロージー役・パパ達役の皆さんとのバランスもぴったり。娘のソフィーとの年齢差も。だけど、溌溂さでは若い樋口さんに譲るかなぁ・・・。でも歌もお芝居も満足できるドナでした。ドナは保坂知寿さんがあまりにもはまり役だったので(大阪では1回だけ久野さんに当たりました)、ほかの人が演じるのは、ちょっと違うな~~と思っていたのですが、樋口さん鈴木さんともにすてきなドナです。

ソフィー=谷口あかりさん・・・小柄でかわいらしい。猫のイメージのするソフィ。大阪で観たときには樋口さん・吉沢さん以外のソフィーは私にとってはビミョーだったのですが、谷口さんはお二人に次いで好きなソフィーかも。

ターニャ=八重沢さん・・・どうやってあの美しいスタイルを維持しておられるのでしょうか。今回、「マンマ・ミーア」初見の何人かの同僚と一緒に観劇したのですが、

事前に「元タカラヅカの人が出る」と言っておいたところ、全員が八重沢さんが元タカラヅカだと思い込んでいました。背も高いしね。

ロージー=出雲さん。劇団四季で出雲さんに出会えるなんて、感激でした。ロージーだけじゃなく、四季でいろいろ活躍してほしいです。ついでに、ほかの元ジェンヌさんた

ちも四季に出演してほしいな。出雲さんとは月組のご縁、そして姉妹のご縁もあるし、霧矢大夢さんも四季に誘っていただきたいなぁ・・・。

サム=荒川さん。荒川さんは何を演じてもさまになる。さすがに元アイドルだけあって、魅力的に見せるのも上手だと思います。

ビル=脇坂さん。脇坂さんといえば、ゾーザー軍団のカッコイイダンサーぶりが目に焼き付いています。セリフのある役者としては・・・10月に拝見した時はちょっとぎこちない感じがしましたが、今回はすごく自然な演技に見えました。タッパもあるし、ちょっぴり小心だけどワイルドでカッコイイビルにピッタリでした。

ハリー=味方さん。洒落じゃないけど、味のあるハリーです。実はバリバリの銀行マンだけど、島に来てほっこりしている優しいハリーのイメージにぴったりです。

スカイ=竹内さん。「嵐の中の子どもたち」でケンを演じていた方ですね。私は大阪では鈴木涼太さん以外のスカイにはちょっぴり違和感がありましたが・・・、竹内さんのスカイは安心して観れました。無事世代交代できてよかったです。

ペッパー=一和さん。楽しく観れます。竹内さんがケンなら一和さんがボブ、と「嵐の中の子どもたち」つながりかな?とも思えますが・・・。秋に観たときは、「サウンド・オブ・ミュージック」のロルフに続いてまた一和さんを観て・・・というタイミングでした。いろんな役にどんどん挑戦中の若手期待株、という感じですね。

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今日、劇団四季のHPを観たら、今週のサムは阿久津さんになっていました。阿久津さんのサムも見てみたいです。次に観る予定は3月なんですが、その時まで阿久津さんんがいてくれるでしょうか?できればドナは樋口さんで。

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おまけ画像・・・10月に観に行った時に貰ったペーパーバッグとチャーム、それと記念に買ったキーホルダーです。

アンサンブルの方々を含めたキャストは下記のとおりです。

                                                                                                                                         
 2011年10月末の出演者2012年2月上旬の出演者
ドナ樋口麻美鈴木ほのか
ソフィ谷口あかり谷口あかり
ターニャ八重沢真美八重沢真美
ロージー出雲 綾出雲 綾
サム荒川 務荒川 務
ハリー佐野正幸味方隆司
ビル脇坂真人脇坂真人
スカイ鈴木亮太竹内一樹
アリ朴 悠那朴 悠那
リサ若菜まりえ若菜まりえ
エディ大塚道人丹下博喜
ペッパー一和洋輔一和洋輔
男性
    アンサンブル
黒川 輝黒川 輝
平田郁夫平田郁夫
相良昌彰ハンドコ・
    アクアリオ
ハンドコ・
    アクアリオ
南圭祐
南圭祐正木棟馬
杉原剣新井俊一
正木棟馬深堀拓也
女性
    アンサンブル
平田曜子平田曜子
小島由夏小島由夏
山中由貴山中由貴
岡本瑞恵大槻純子
大槻純子岡本瑞恵
小菅 舞小菅 舞
観月さら谷真梨子

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2012年2月 8日 (水)

『小太郎の左腕』和田竜著

 和田竜さんの著書は、『のぼうの城』を発刊当初読んで以来2冊目です。

史実をもとにした(実在の人物を描いている)『のぼうの城』も面白かったけど、時代小説の『小太郎の左腕』もなかなか含蓄があって面白く読めました。

 物語の始まり(第1章の2)に1556年と具体的に年号も書いてあるものだから、一瞬、史実をもとにしているのか、なにかモデルがあるのか、とググってしまいましたが、巻末の解説にちゃんと「架空の事件と人物」と書いてありました。

 1556年といえば桶狭間の4年前、鉄砲伝来の13年後。そんな時代の山多き地方で、付近の国人領主の頭領・戸沢家の領内に猟師の祖父と少年が住んでいた。祖父の名は要蔵、少年の名は小太郎。小太郎は11歳にして6尺を超える丈夫ながら、その心はあまりにも純真すぎて、近隣の悪童からは小馬鹿にされていた。

 一方戸沢家には林半右衛門という猛将があったが、彼に仕える養育係の三十郎は半右衛門が35歳になり「万夫不当の勇士」とたたえられるようになってもまだ彼のことを「坊」と呼んでいた。「坊」は領民たちからも「坊殿」などと言われて慕われている。三十郎は左構えの銃を酒井の鉄砲鍛冶に頼んであつらえて、来るべき戸沢家の鉄砲試合に「今度こそ」と闘志を燃やしている・・・。

 次期領主とされる戸沢図書の用兵の失策により、隣国との戦いで、大けがをした半右衛門は要蔵に助けられる。要蔵は三十郎の鉄砲に興味を持つ小太郎に狼狽し、小太郎に、この鉄砲は決して触ってはならぬと厳命する。小太郎は半右衛門に「鉄砲試合に出たい」と頼むが・・・

 やがて戸沢家では攻め込もうとする隣国に対して、鉄砲試合を行って方策を見せつけるとともに、半右衛門の反対を押し切って籠城戦を行うことになる。籠城は次第に長引き悲惨な様相を呈するようになってきて、半右衛門は起死回生の一策に出る・・・。

 

 半右衛門や、隣国の将・花房喜兵衛の潔さが小気味よいです。そして目覚めてしまった小太郎が不憫です。

 気負わずにサッと読めますし、時代小説に慣れない人でも大丈夫です。この本も映像化されるといいな。・・・そういえば映画「のぼうの城」はいつ公開されるんだろ?

 

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